- リレー小説執筆の際の注意点
以下には、通常常識と思われる注意点が列挙されています。
ここに書かれている内容は基本的なものであるだけに、守られないと小説の続行が困難になる場合があるので、管理人による修正または描き直し、度合いによっては削除依頼を行う根拠になることもあります。
●1.基本的な文章のルールを用いる。
読みやすさを考慮して、文章のルールはなるべく基本的なものを用いる。
文章の終わりには”。”をつけるとか、当たり前と思われるルールを守る。
例えば会話の括弧は「」。会話内の会話は『』など。
しかしこれは小説内での効果が優先し、具体的な意図があれば特殊な使用法もできる。
また点の位置や段落の下げなどもそうだが、この辺は個人の好みでなるべく読みやすくすればあまり堅苦しく考える必要はない。
●2.冒頭の条件ならびに第1回の内容を尊重する。
冒頭の条件と第1回の内容は、小説のスタートであると共に、文章の形式の設定でもある。
一人称で始まれば一人称で、三人称で始まれば三人称で続く。
語尾もですます調、である調など、最初に設定されたものを用いる。
ただし冒頭の説明には書かれておらず、1回目の書き込みが一人称だった場合、基本的には一人称で続きを書くが、演出や仕掛けなどの理由次第ではそれを覆しても構わない。
1回目の書き込みは参考程度、冒頭の条件は必ず守らなければならないと考えれば間違いない。
冒頭の説明で上記を覆すようなルールが書かれている場合も、そちらが優先される。
例えば「3人称で始まるが、最後の話だけは1人称で終わる」など。
●3.人称による情報の制限。
一人称で書かれている文章では、当然主人公に分からないものは読者にも分からない。
それは理解できない言語、他の人の考えていること、知らない物の使用用途など、全てにおいてである。
一人称で書く場合はそれだけ特殊な技法を使っているということを意識すること。
また三人称であっても、主な登場人物が知ることの出来ない情報を明示する場合は演出上の盛り上げなど、なんらかの理由があるのが望ましい。
●4.人物の呼び名に注意する。
一人称では私、三人称では名字など、基本的なルールに加え、あるキャラクターが他のキャラクターを呼んだり頭の中で考えたりするときの呼び名もなるべく共通性を保つように心がけ、それが変わる場合は人間関係の変化に基づくことを留意する。
●5.時間の流れを把握する。
リレー小説では著者が毎回異なり、執筆期間も長くなることから時間の流れが把握しにくくなるが、極力気をつけるようにする。
時間の流れがおかしくなると、後の人が続きを書くときに困難を極め、無理に続けようとすれば時間の変異自体を取り入れた話にしなくてはならなくなってしまう。
●6.過去の事件について
過去を舞台にした物語では、必ず記録に残ると考えられる事件を扱う場合には日付などに留意する。これは特に近い過去が舞台の場合は気をつける必要がある。
明らかに過去のその日に起こっていないと思われる事件を起こす場合には、なるべく記録に残らないものにする。
逆に明らかに記録が残るはずの事件は特別な理由がない限り起こさないようにする。
ただしあらかじめパラレルワールドが匂わされていれば、この制限の限りではない。
これらは未来や現在を扱ったストーリーでは気にする必要はない。
●7.追記
上記の注意点の●2以外はあくまで基本的な前提であって、必ず守らなければならないというものではない。
例えば一人称の文章なのに、突然敵の秘密基地の様子が描写されることも有り得る。
一人称が「ぼく」「おれ」「わたし」と変化する可能性もある。
過去の物語で地球が爆発することさえ有り得る。
要するにこれまで説明してきたのは一般的前提であり、冒頭の条件を理解した上であえて通常とは異なる仕掛けを施すという意図があれば、それを覆すことも出来るのである。
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