毎月毎月時間が無い無いと言ってるが、流石に年末ともなるといつもにも増して時間が無い(汗)!
なにしろ今月は日本の伝統行事である年賀状も作らなければならない。
死ぬ〜〜〜!!!
・・・ しかしそんなことばかり言ってても仕方がないので、クリスマスをすぎた辺りから作業にとりかかった。
あらかじめ言っておくと、これは年賀状用に描いたイラストの流用である。
年の初めから流用でいいのかとも思ったが、メディアが違うだけで目的は同じなんだからよしとする。

 とりあえず申年なので、化夢宇留仁が猿に囲まれて温泉に入っている絵でも描いたらなんだか楽しそうだし、なにより化夢宇留仁本人が温泉に行きたい願望をちょっぴり満足させることができそうだったので、安直に決定。
で、猿を描こうと思ったのだが、動物は難しい。 と言うことで、 インターネットで「ニホンザル」で検索し、猿の画像をかき集めた。
なぜ猿は猿でもニホンザルにしたかと言うと、なんとなくめでたい感じだったから。それだけである。
画像が集まったら並べてプリントアウトして、それを見ながらスケッチする。
 動物という奴はほんとに難しい。 最初のうちは画像を見ながら描いているにもかかわらず、どうしても猿に見えない得体の知れない生き物が続出。特に猿は下手に人間に似ているので、ちょっと気を抜くとすぐおっさんになってしまう(汗)。
何匹も妙な生き物を描くうちに、なんとか猿に見えなくもない感じになってきたので、いよいよ下書きを描く。

 だいたいの構図を決めて、化夢宇留仁を描き、温泉を描き、あとは適当に猿を描く。どんどん描く。
結局猿は17匹になった。

つぎにそれを300dpiでスキャンして、フォトショップで微調整の後、別レイヤーにペン入れ。
鉛筆ツールでしこしこ描いて、猿の輪郭部分はあえて透き間の空いた鳥獣戯画みたいなノリにしてみた。
 ペン入れが 出来たらいよいよ色塗りである。
当初はペインターを使って和紙に色がにじんだ感じで塗りたいと思っていたのだが、時間が無くてあえなく断念。
結局フォトショップでペタペタ。
今回はほとんどエアブラシツールで塗った。ちょっとはみ出してるくらいの方がいい感じかも。
色がだいたい塗れたところで見てみたら全体がゴチャゴチャしすぎていたので、岩の部分の色レイヤーを「ぼかし(ガウス)」でなじませた。
 ここまで塗ってから気付いたが、下書きでは描いてあった寝ている猿の脇の一升瓶とぐい飲みが消えている。どうやらペン入れを忘れたらしい。
どう見ても一升瓶があった方が構図的にいい感じだが、面倒なのでよしとする(おいおい/汗)。

 一通り出来たら別 レイヤーに不透明度を落とした白で湯気を描く。
暖かそうで温泉らしくなった。
試しに印刷してみる。
ディスプレイでは大して気にならないのだが、印刷結果では猿の輪郭がはっきりしすぎていて、毛が剛毛っぽい。
仕方ないのでペン画レイヤーの「透明部分を保護 」のチェックを入れて、猿の毛の色だけ茶色に塗り直した。
これで結構柔らかそうな毛になった。

  あとは年賀状の方はイラストレーターで画像を下に配置して、必要な文字を入れれば完成。
ホームページの方は画面の上を少し広げて文字を入れた。
 結局年賀状を出したのは28日であった・・・(汗)。
でもちゃんと1日に着いたらしい。日本の郵便システムは大したものである。