2010年7月25日
藤井10周忌杯
ドミニオン大会

 大学のサークルの後輩藤井氏が原付でトラックに喧嘩を売って亡くなってから早10年。彼を偲んでドミニオン大会が開催された。
なんだかよく分からない流れだが(汗)。

 で、最初にプレイしたのは「バサリ」ってなんでやねん(笑)
と言うのも大会は午後からの予定だが、会場は午前中から借りていたので、化夢宇留仁が午前中用ゲームとして用意したのだ。
メンバーはテノムフ氏とMさんと化夢宇留仁の3人。

 


 「バサリ」はバッティングと交渉とレースの要素が絡み合ったちょっと変わったシンプルなゲームで、ゲーム盤を3周回ったら終了で、一番得点の高い人が勝ち。
 手順は最初に各自サイコロを振り、出た目だけ進む。
次に3種類のアクションから1つを選び、そのカードを裏向きに出して、一斉に公開する。
そのアクションを選んだのが1人だけなら、そのアクションを実行できる。
もし同じアクションを2人が選んでいたら、それぞれが宝石を出し合ってアクションを競る。
例えば画像では茶色とベージュがサイコロのカード(もう一度サイコロを振って進み、その目が5以下ならばその差を得点できる)でバッティングしており、競りが始まる。黒は宝石のカード(自分が止まったマスに描かれている宝石を手に入れる)を1人だけ出しているので、宝石ゲットである。
アクションカードの残り1枚は得点カードで、自分の止まったマスに書かれている数字分得点できる。

 画像は1周目の様子で、化夢宇留仁の黒コマの前にある黒い円盤はゲームスタート時の黒コマの位置で、もうすぐ1周回り終えそうである。
1周回る毎に決算になる。
最初に1周回り終えたプレイヤーには10点のボーナスがあり、また宝石も得点につながる。
 化夢宇留仁は上記の通り最初の1周はトップのボーナス10点を目当てに、サイコロカードをメインにプレイしていったのだ。
そして2周目以降は宝石に重点を置いてプレイ。



 最終結果 化夢宇留仁95、テノムフ氏71、Mさん60
なんだか色々うまくいって勝った(笑)。
実は化夢宇留仁も人とプレイするのは初めてだったのだが、要素を絞り込んで工夫を凝らした素晴らしく完成度の高いゲームという感想。
運と読み、そして交渉とツボを押さえた要素がそろっているので、ギャンブルっぽく遊んでも大いに盛り上がりそうである。化夢宇留仁は基本ギャンブルはしないのだが(笑)。


 午前中の部第2弾「原始の生活」
実は午前中は最初は3人で少し遅れて4人そろうと聞いていたので、予想時間も鑑みて用意していたのだ(笑)。

 このゲームもソロプレイしかやったことがなかったが、クニツィアのよくまとまったタイル獲得系のゲームで、ぜひ対人戦をやってみたかった。


 ゲーム開始時の様子。
このゲームはタイトル通り原始人の生活を扱った内容で、2つの季節にわたってプレイされる。
最初は「夏」で、様々な実りを獲得しつつ、冬に備えてマンモスを狩るための武器を手に入れる季節でもある。
実はこのゲーム、システム的には「おい、それはオレの魚だぞ!」によく似ている。
タイルから離れたらそのタイルを獲得でき、タイルが無くなったマスには誰も入れなくなるのだ。
結果やることはシンプルなのに、奥深い陣取りの要素が発生する。この辺いかにもクニツィアらしい。


 今回のメンバーは上記の3人に加え、大学時代のサークルの後輩であるはたぞう氏。
このはたぞう氏が、いきなりマンモス用の武器を取りまくるという由々しき事態に(汗)。
夏には3頭しかいないマンモスは冬には大量にうろつきだし、その得点はもちろん高い。いきなり苦境に陥るその他3人(笑)。



 そうこうする内に冬が来た。
相変わらずはたぞう氏が絶好調で、いきなり左下の区域を封鎖し、自分だけのユートピアを構築。
化夢宇留仁はと言えば、なんとか同種の貴重品を集めることで得られるボーナスポイントで優位に立つことを目指すが、全然思うように取れず、テノムフ氏にどんどん取られてゆく(汗)

 結果は驚いたことにテノムフ氏がトップだった。
テノムフ氏108、はたぞう氏91、化夢宇留仁84、Mさん74
はたぞう氏あれだけ圧倒的に進めておいてそれはないでしょ(笑)


 午後からメンバーも集まってきて、いよいよ大会を開始する。
「ドミニオン」は全く初めてという人も何人かいたので、化夢宇留仁がサマリィを用意し、ルールを簡単にレクチャーした。

 結局参加メンバーは10名ということになり、3人卓×2、4人卓×1の3卓で4回戦で勝ち点を競う。
1回戦はルールブックに載っている「最初のゲーム」で、席の振り分けはランダムで決定した。
「最初のゲーム」の王国カードは以下の通り。
「村」「市場」「鍛冶屋」「木こり」「民兵」「堀」「工房」「改築」「鉱山」「地下貯蔵庫」



 化夢宇留仁の入ったA卓。
メンバーは化夢宇留仁とMさんとテノムフ氏と@2c氏。
4人ともドミニオン経験者で、内3人がドミニオン所有者(汗)。
いきなりハードな卓である。
 化夢宇留仁は「村」と「鍛冶屋」で稼ぐベーシックなアクションメインの戦法を選択。
しかしちょっと財宝を買わなさすぎて、序盤で出遅れた(汗)。
しかし後半には勢いがついてきて、更に「改築」での「金貨」→「属州」が2回決まってゲームセット。
 化夢宇留仁35、Mさん28、テノムフ氏24、@2c氏17
@2c氏どうしたのだ。まさか緊張したのでは(笑)


 画像は1回戦終了時のもの。
部屋に流しがあるのは、ここは区民センターなのだが、本来調理実習をする部屋を借りたのだ(笑)。

 2回戦は各卓のトップばかり3人が集まってA卓に。最下位3人が集まってC卓に。残りは4人でB卓へ移動。
化夢宇留仁の卓のメンバーは明石氏、アライ氏となった。
 王国カードは「最初のゲーム」から3枚をランダムで外し、新たにランダムに選んだ3枚を追加した。
「村」「市場」「鍛冶屋」「木こり」「民兵」「堀」「工房」「改築」「鉱山」「地下貯蔵庫」+「魔女」「書庫」「冒険者」
赤文字が外れたカード。1回戦の化夢宇留仁の勝利の鍵になった「鍛冶屋」と「改築」が無くなってしまったので、同じ戦法は不可能。
今度は間違いなく圧倒的な攻撃力を持った「魔女」がキーになると予想されるが、具体的な作戦を思いつかないままにプレイ開始(汗)。
 明石氏が即座に「魔女」を手に入れ、化夢宇留仁も負けじと購入するが、必ず先手を打たれる(汗)。
一方アライ氏は「魔女」争奪では出遅れていたが、財宝をそろえて着実に勝利点を手に入れてゆく。
 結果 明石氏49、アライ氏35、化夢宇留仁22(汗)
やはり明快なビジョンがないままに進めてしまったのが痛かった(泣)

 3回戦の化夢宇留仁の卓(C卓)のメンバーは、化夢宇留仁とMさんとはたぞう氏。Mさんドミニオン持ってるのに最下位になるなよ(笑)。自分もだけど(汗)。
 王国カードは以下のようになった。
「村」「市場」「木こり」「堀」「工房」「鉱山」「地下貯蔵庫」「魔女」「書庫」「冒険者」+「役人」「金貸し」「研究所」
「堀」が無くなってしまったので、ますます「魔女」の猛威が吹き荒れそうな予感。
今回は最初から防御はあきらめ、「金貸し」で微妙に圧縮しつつ、財宝と「市場」「木こり」「冒険者」で勝利点を集める作戦に決定。特に「冒険者」がキーになると思われるので、思い切って複数購入!
 結果 化夢宇留仁41、Mさん34、はたぞう氏18
はたぞう氏はドミニオンは初なので、最下位で集まったにしてはヘビィな卓になってしまった。
大人げない化夢宇留仁は作戦大当たりで大満足だったが(笑)。

 最終4回戦目を迎え、化夢宇留仁の成績は1位2回、最下位1回。2回戦で化夢宇留仁を粉砕した明石氏が勝ち点トップだが、4回戦目にトップをとればまだ化夢宇留仁にも優勝が狙える位置である。
 メンバーは化夢宇留仁と@2c氏とcerberus氏。なんだか見慣れた顔ばかり(笑)。
 王国カードはこうなった。
「村」「市場」「木こり」「鉱山」「魔女」「書庫」「冒険者」「役人」「金貸し」「研究所」+「礼拝堂」「祝祭」「玉座の間」
初心者には経験差が出すぎるという理由で最初のカードには採用しなかった「礼拝堂」がとうとう登場。
ここはもう「役人」で地固めしつつ、「礼拝堂」の強圧縮と「祝祭」で突き放すしか!
 結果 化夢宇留仁37、@2c氏32、cerberus氏21


 総合結果。
勝ち点の計算方法は、4人卓では1位6点、2位3点、3位1点、4位0点。
3人卓では1位6点、2位3点、3位0点。

順位   1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 勝ち点

1

明石氏 B1(6) A1(6) A2(3) B1(6) 21

2

化夢宇留仁 A1(6) A3(0) C1(6) A1(6) 18
3 cerberus氏 B2(3) B1(6) A1(6) A3(0) 15
4 Tsunami氏 B3(0) C1(6) A3(0) C1(6) 12
@2c氏 A4(0) C2(3) B1(6) A2(3) 12
6 Mさん A2(3) B4(0) C2(3) B2(3) 9
アライ氏 C1(6) A2(3) B4(0) C3(0) 9
8 ぽる氏 C2(3) B3(1) B2(3) B3(1) 8
9 テノムフ氏 A3(1) B2(3) B3(1) B4(0) 5
10 はたぞう氏 C3(0) C3(0) C3(0) C2(3) 3

 4回戦で大人げない強圧縮でトップをとったのだが、大人げないのは明石氏も同じで、やはり強圧縮でトップをとっており、優勝。
実は誰が一番大人げないかを競う大会だったような気がする(笑)。

 特筆すべきは4位のTsunami氏。ドミニオンは全く初めてだというのに、4回戦では財宝まで廃棄する玄人な戦術を繰り広げていた。
昔から生きるのに役に立たないことにはすごく有能なやつなのだ(笑)。


 その後少し時間が余ったので、Tsunami氏とぽる氏と化夢宇留仁の3人でクニツィアの「犯人は誰だ!」をプレイ。

 「犯人は誰だ!」は子供用の協力型記憶ゲームで、今回3人とも初めてなので子供用の更に入門ゲームをプレイ。
どこまでも大人げない(笑)。



 時計の針が一周する前に、動物たちに好物を与えて宝石を盗んだ犯人の情報を聞き出し、犯人を見つけ出さなくてはならない。
しかし容疑者はずら〜っと並んでおり、動物たちの好物はとりあえず与えてみないと分からないのだ。

 手番にはサイコロを振り、出た目によってコマを進めて進んだ先の動物の好物を当てるか、イベントが発生したりする。
動物の好物を当てることになったら、情報が無ければ当てずっぽうで言うしかないが、前にその動物に誰かが話をしていれば、好物がなにかは分かっている。覚えていられればだが(笑)。また好物が入れ替えられてしまうイベントもある。
 動物の好物を当てると、容疑者の内1人の無実の人が誰かが分かる。
画像右に並んでいる容疑者リストで、裏面の青い面を表示しているのが容疑者から外れた人。1人を残して全て裏返すことができれば、犯人が分かるのだ。
 画像では時計の針はすでに8時を指しているが、容疑者はまだ半分にも減っていないのが分かると思う。


 後半ようやくゲームに慣れてきたおっさん3人組は、声を掛け合って記憶を保管してがんばった(笑)。
 そしてなんとか犯人を確定!

 化夢宇留仁がソロでやってみた時には、入門ゲームでも難しすぎて全然お話にならなかったが(笑)、流石に大人3人がそろえばなんとかクリアできた(笑)。
しかしランダムの要素も大きいので、絶対クリアできるということもなく、その辺のバランスは非常によくできている。
とりあえずおっさん3人が大騒ぎするくらいには盛り上がる(笑)。



 その後バーベキューで懇談会。
うまかた。

 ちなみにTsunami氏は、化夢宇留仁が持ってきたこのジョッキを見て、「キリン、スタウトですか」とのたまった。
Asahiって書いてあるだろ(笑)!
しかし実は中身はキリンスタウトだったのだ(汗)。
ほんとに無意味なことには有能なやつ(笑)。


 化夢宇留仁の家にMさんと帰宅し、MさんをSさんが迎えに来た。
せっかくなのでちょいと「ウボンゴ3D」をプレイ。


 「ウボンゴ3D」はその名の通り「ウボンゴ」を3D化したもので、ランダムに配られる出題カードの上に、指定されたブロックできっちり2階建ての立体物を作る。
もちろん2Dの本家より難度も高い。


 しかし化夢宇留仁はさすがに酔いも回ってふらふらで、全然組み立てられない(汗)。
そして同じようにふらふらのはずのMさんはなぜか異様に強かった(汗)。
化夢宇留仁とSさんが全然できていない状態なのに、次々と完成させて得点してゆく。
結果はMさん32、化夢宇留仁18、Sさん17でMさん圧勝。もう圧倒的すぎてお話にならなかった(笑)。

 ちうわけでなかなかハードで楽しい1日をすごさせていただきました。
皆さんありがとうございました。
藤井も天国で喜んでいる・・・・という根拠は0だが(汗)、まあやはりたまには思い出したいし、来年もやりたいな。

20100813



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ボードゲーム天国