2016年6月12日 第59回月例ボドゲ会


 今回のメイン参加者はcerberus氏とOK氏とGO氏とAKI氏と化夢宇留仁の5人。
今月は定番ゲーム月ということで、未プレイだが定番と名高いゲームをチョイス。
最初は「チケット・トゥ・ライド メルクリン」をプレイ。
お馴染み「チケット・トゥ・ライド」シリーズの中で、鉄道模型の老舗メルクリン社と提携した意欲作で、カードに印刷されている鉄道は全てメルクリン社の鉄道模型で、しかも全てが異なる柄となっている。
舞台はドイツ。そして乗客ルールが新たに追加されている。



 開始状態のマップ。
各都市には乗客が通った時に獲得できるVPチップが配置されている。複数枚置かれているところは早い者勝ちで高い得点のチップから回収できる。もちろんベルリンが一番得点が高いので、ベルリン絡みの路線を完成させてさっさとチップを回収したいところ。
チップを回収するためには、路線を確保した時に都市に「乗客コマ」を配置し、その後手番を1回消費して乗客を確保した路線にそって移動させ、チップのある都市を通る必要がある。
この時「乗客カード」があれば、それを使って他の人が確保した路線も利用できる。
また「乗客コマ」は各自3個しか持っていないので、使いどころが難しい。

 最初は例によってみんなカードをめくるばかりだったが・・・


 いきなり黄色のGO氏が最長の7路線を完成させた。
またしっかりベルリンに通じる路線で乗客も配置。


 そんな状況を見過ごせるわけもなく、みんな一斉に路線を確保しだす(笑)
ちなみに化夢宇留仁が赤、cerberus氏が黒、OK氏が白、AKI氏は紫である。


 その後も黄色のGO氏は長距離を中心に路線を確保し、得点でどんどん他を引き離していく。
元々目的地カードも短距離メインで取っており、路線確保の点数で逃げ切る作戦なのだ。
 白のOK氏はドイツのど真ん中を南北に突っ切っていく。
明らかに目的地カード狙い。
 赤の化夢宇留仁はと言うと、長距離目的地カードをドイツを十時に横切るような2種類を取ってしまい、後悔しつつそれを達成させるので頭が一杯の状態(汗)
特に心配なのはベルリンとオランダをつなぐルートで、ベルリンはつないだものの、オランダに入る前の単線の多さとその色のカードを全然持っていないのが頭痛の種(汗)
 紫のAKI氏は短い単線をちょこちょこ確保している。後々長距離路線を完成させるための、ウィークポイントを先に確保する作戦だろう。化夢宇留仁もそうしたいのだがカードが来ない(汗)
 黒のcerberus氏も同様だが、他のプレイヤーが路線を確保した時にすでに何度か悲鳴を挙げている(笑)

 フランスからの出口を抑えられて苦しい黒。
グレーの3路線が空いているが、これを取れないと長距離目的地カードの達成不可能に(笑)



 そうこうする内盤上はぐちゃぐちゃに(笑)
このくらい進んでくるとみんな自分のつなげたい路線が先に誰かに確保されてしまうのではないかとハラハラし通し。
なにしろここまで来たらやり直しは効かないのだ。
この焦燥感はこのシリーズ全てで味わえる醍醐味の1つだと思う。


 終了状態。
GO氏はあの後も得点を伸ばしまくり、ダントツの127点。
しかしここから目的地カードの精算がある。
 化夢宇留仁はなんとか2つの長距離目的地を達成し、その後短距離目的地も1つ追加しており、盤上の得点も2位につけていたので、まだ勝利の希望も捨てていなかった。

  盤上 目的地カード 目的地ボーナス 合計
OK 84 81 10 175
AKI 92 54   146
化夢宇留仁 101 37   138
GO 127 -3   124
cerberus 70 31   101

 なんと結果はOK氏の圧勝。
得点計算を始めたら、OK氏の手元から目的地カードが出るわ出るわ(笑)
なんと目的地カードだけで81点をたたき出し、他を圧倒した。
盤上ではダントツだったGO氏は目的地間違いも絡んで4位に転落。
化夢宇留仁はやはり十時に重なった長距離目的地の達成が精一杯だった。
長距離1枚と短距離たくさんが効率がいいようだ。

 次は陣取りゲーム「傭兵隊長」をプレイ。
このゲームもメルクリンと同じく名作という噂は聞いていたが未プレイだったので、期待が高まる。



 ボード。ルネッサンス時代のイタリアが舞台。
とにかくボードがでかいメルクリンの後だと愕然とするほどボードが小さい(笑)
5人ゲームではこのボード上の5つのエリアを支配するか、3つの連続したエリアを支配すれば勝利である。

 ゲームはまず支配権を争うエリアが決定され、その後各自手札を1枚ずつ出していき、全員がパスするまでそれを繰り返す。
最終的に出しているカードの戦力合計が高い人がそのエリアを支配する。
カードには単純に戦力となる「傭兵」以外に、様々な効果のある特殊カードがある。
 画像の右側にあるのは地味だが非常に重要な能力を持った「かかし」カードである。
と言うのも、このゲームのキモとなる部分が、支配エリアの取り合いと手札の補充タイミングが切り離されているというところなのだ。
手札が補充されるのは、1人以外の手札が0以下になった時、である。
つまりその条件が満たされるまでは手札の補充無しで次々と支配エリアの取り合いが繰り返されることになる。勿論支配エリアの取り合いに使用されたカードは全て捨て札となる。
すると下手に最初にカードを出し過ぎると、後で他の人がエリアを少ないカードで支配するのを指をくわえて見ているはめになるわけである。
そこで効いてくるのが「かかし」カードで、このカードを出せばすでに場に出している「傭兵」カードを再び手札に戻すことができる。
つまり今回は望みが無いと思えば、次の戦いのために戦力を引き揚げさせることができるのだ。


 最初に争うエリアは最年少のGO氏が決定。
まずは様子見で端っこのトリノが選ばれた。GO氏から順番に、各自カードを出してゆく。
化夢宇留仁は端っこで隣接しているエリアも2つしか無いトリノに魅力を感じず、初手からパス(笑)
なにしろ手札の温存が重要なゲームなのだ。

 かくしてトリノは紫のGO氏のものとなった。
そして次の争奪戦エリアはミラノに決定。
ここをGO氏に取られるとリーチとなり、しかも隣接エリアが5つもあるので勝ったも同然状態になるので、絶対取らせるわけにはいかない。
ちなみに画像の白いコマは「司教コマ」で、「司教」カードを出した人が置ける。
「司教」カードはなかなか強力で、出した時点でその時全体で一番高い戦力を持った「傭兵」カードが全て廃棄され、更に上記「司教コマ」を配置できる。
「司教コマ」の置かれたエリアは争奪戦エリアに指定できなくなるので、誰かのリーチを阻止するなど、状況によっては非常に大きな影響を与える。
 激しい戦いの末、ミラノは赤の化夢宇留仁が支配することとなった。


 その後イタリア全土で激しい戦いが繰り広げられ、支配エリアが確定していったが、その後もパスばかりしていた化夢宇留仁がモデナを支配したところで一気に佳境に。
周囲のどこかの1エリアを化夢宇留仁が支配したらゲーム終了である。
しかも化夢宇留仁は他ではパスをしまくっていたので、まだ手札にも余裕があった。


 結局化夢宇留仁がパルマを支配し、勝利条件を満たして勝利した。
ゲーム後このゲームはバランスが悪いとか面白くないとかの意見が。
いやいやいやそんなことないでしょ!
というわけで再戦することに。


 今回の戦端はフィレンツェで開かれた。
ボード中央に位置する最重要エリアの1つだが、化夢宇留仁はやはり緒戦で戦力を消耗するのを嫌い、早々にパス。
結果黄色のAKI氏が支配した。
 次の争奪エリアはフィレンツェの北のモデナになった。
ここもAKI氏に取られてしまったらほぼ勝利確定のスーパーリーチだが、流石にみんなそれは許すまいと思っていたところ、逆にみんな化夢宇留仁が絶対止めると読んだらしく早々に脱落していき、仕方なく化夢宇留仁が真っ向から勝負する羽目に(汗)


 なんとか確保。
しかしここでの戦力消耗は痛かった・・・
そして次はどうでもいいナポリ。化夢宇留仁は完全スルー(笑)
ナポリはグレーのcerberus氏が支配。


 次はナポリの北西のローマ。
端っこ始まりとは言え、ここもcerberus氏に取られると4エリアと接したリーチになるので、やはり取らせるわけにはいかない。
ローマは激しい戦果に包まれ、結果青のOK氏が支配した。


 次の争奪地はナポリとローマに接するスポレトとなった。
ここはcerberus氏にもOK氏にも取られるわけにはいかないので、仕方なく化夢宇留仁が確保。AKI氏とGO氏には華麗にパスされた(笑)
しかし次の戦地マントヴァは化夢宇留仁のスーパーリーチエリアなので、放ってはおけないはず。


 案の定戦いは激しさを増し、カードがずらずら並んだ。
しかし化夢宇留仁はここで無理せずみんなが消耗したところで次回以降に一気に逆襲する方針に切り替え、「かかし」でどんどん「傭兵」を回収してからパス(笑)
マントヴァは黄色のAKI氏が支配した。

 次はアンコーナが戦場になった。
アンコーナはナポリの北に接しており、グレーのcerberus氏としては絶対に取りたい場所である。
化夢宇留仁も取ればリーチだが、そろそろ戦力が乏しいのと、cerberus氏がリーチになっても勝利するにはウルビーノを支配するしかなく、流石にそこはみんながよってたかって邪魔するはずなので、そこそこ戦ったところでパス。
そしてウルビーノの戦い。
ここでcerberus氏が温存していた戦力をぶち込んできた。


 まさか10の「傭兵」に加えて10の「ヒロイン」2枚出しとはあまりに桁外れな戦力(汗)
最後に化夢宇留仁の手札に残ったカードは、戦場の全ての「傭兵」の最も高い戦力に+3する「春」が2枚(汗)
 こうして2回目はcerberus氏の勝利で終わった。
やはり1回目と違って全員キモ部分を理解していたので、実に熱い戦いだった。
出すカードの1枚1枚に緊張感が伴い、実にしびれる。
化夢宇留仁的にはここ最近プレイした中では最もお気に入りゲームになった♪

 ここでSRさんが参加。
あまり時間が残ってなかったのでなにか軽いゲームをということになり、「勝利への道」をプレイ。



 それではスタート〜〜〜〜♪
ちなみに化夢宇留仁が赤、AKI氏が黄色、SRさんが緑、cerberus氏が黒、GO氏が青、OK氏がオレンジである。


 最初は平和にみんなぞろぞろと出てくる。
そろそろ洗面器に顔を突っ込む時間(笑)。


 ブクブクブク・・・


 青が苦しい状態・・・に見えるが、青は残りの1コマを先行させて高得点タイルをたくさん獲得しているのだった。


 赤の化夢宇留仁は得点タイルの上で徹底抗戦の構え(笑)
ちうかこれ全部取るくらいでないと勝ち目が無い(汗)
しかし結局耐えきれなくなり、1人2人と洗面器から顔を上げていくのだった・・・。

 結果 GO氏17、AKI氏12、cerberus氏7、OK氏6、化夢宇留仁5、SRさん-11
で1コマ先行作戦が見事にはまってGO氏の勝利。
今度化夢宇留仁も試してみよう。
しかしSRさんの-11って(笑)

 ここでGO氏は帰宅。
最後にちょっとドミでもやろうということになり、SRさん以外の4人で。
「語り部」「沼の妖婆」「商船」「ハーレム」「共謀者」「襲撃者」「祝宴」「錬金術師」「隊商の護衛」「密輸人」
<立案>
 軽くやろうと言うにはあまりにも濃いサプライになってしまったのは偶然のたまものである(汗)
 化夢宇留仁がよくはまる罠が、好きなカードを状況を考えずに優先してしまうということである。今回もそれにはまった。
化夢宇留仁は「錬金術師」が好きで、そこにOK氏とcerberus氏の「このカードは使えない」的なセリフに反応してしまい、「錬金術師」を使って勝ってやろうという野望に火をつけてしまったのだ(笑)
冷静に考えてみれば、「沼の妖婆」「襲撃者」が「呪い」と「廃墟」をばらまいている状況で、「錬金術師」が機能するわけがない(汗)
しかしやってしまったものは仕方がないのだ。


 結果 OK氏28、AKI氏26、cerberus氏25、化夢宇留仁14(笑)
まあ仕方がない(笑)

 ちうわけで今回のボドゲ会は終了。
参加者のみなさんありがとうございました♪
今回はやはり化夢宇留仁的には「傭兵隊長」が大収穫だった♪
またぜひプレイしたい。

20160617


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