ジャンボ



 アフリカの内地で商人となって様々な商品を買い付けては販売し、しのぎを削る2人用カードゲーム。
商売に集中したいのだが、奇妙な呪物は出てくるは、動物がなだれ込んでくるはで、なかなか思い通りに行かないのだった。


 1プレイヤーのゲーム開始状態。
中央が全ての基点となる露店(大)。
下がお金。20金でスタート。
上はアクション回数を示すマーカーで、1アクション行うたびにもう一人のプレイヤーに1つ渡す。
1ラウンドには5回のアクションができる。

 自分の番になったら、まずは1アクションを消費してカードを引くかどうかを選択する。
基本的に手札は多い方がいいので、カードを引かない選択をするのはよほど手札がいい時に限られるだろう。
引いてきたカードが気に入らなかったら、それを捨て札にして、更にアクションを消費してカードを引くことも出来る。

 次に手札のカードを使用する。
カードの使用にも勿論アクションが必要である。
ちなみに2アクション以上残してラウンドを終了すると、1金もらえる。


 露店の脇に置かれているのが商品カード。
このゲームでお金を儲けるには、このカードを使って商品を購入し、高く売らなければならない。
商品カードは商品の購入にも売却にも使用し、必ず描かれている全ての商品を動かさなければならない。
 例えば図のように、リングと毛皮と布の描かれたカードを出してそれを購入する場合、カードの左下に書かれた数字のお金を支払い、かつ全ての商品を露店に配置しなければならない。
お金が足りなくても、露店に空きがなくても購入はできない。

 更に商品を購入した例。
布を3毎購入して、露店一杯に商品が並んだ。
この露店だが、5つまでは商品を無料で配置できるが、6つ目を配置するには場所代2金を支払わなければならない。


 商品カードの例。
ほとんどのカードは商品が3つ描かれているが、たまに6つ描かれているものも。
商品の売却額は右下に書かれている。
効率的には商品3つを売った方が儲かるのだが、勝利条件である60金に少しでも近づこうと思うなら、6つのカードを使う機会もあるだろう。

 ゲームを進める上で重要なカードに露店(小)がある。
これが山札に5枚隠れており、このカードを配置することでストックできる商品の数を増やすことができるのだ。
しかも露店(大)の6つ目に置かない限りは場所代も発生しない。
いいことずくめの露店(小)は3金を支払うことで配置できるが、ゲーム中最初に配置する場合のみ6金の資金が必要となる。
露店(小)を使うかどうかは大きな悩み所である。


 このゲームがただの商売ゲームになっていないのは、アフリカという舞台のためである。
実にフレーバー豊かな特殊カードが山ほど入っているのだ。
画像は動物カードの一部。
動物カードを出すと、様々な効果を相手プレイヤーに及ぼすことができる。
例えばオウムを放すと、相手の露店から商品を1つ盗んできたりする(笑)。


 人間カードの一部。
実に様々な人間もうろついている。交易に立ち寄ったらしいポルトガル人とかもいる。
彼らも様々な効果を発揮する。
中にはアクションを使わずに相手のアクションに対抗するというカードもあり、相手の放った動物を捕まえたり、相手の出した商品カードを手に入れたりすることができる。


 アイテムカードの一部。
アイテムカードは動物や人間とは使い方が少し異なる。
1アクションを使用してカードを出すのは同じだが、効果を発揮するには更に1アクション使用しなければならないのだ。
ただし動物や人間が使い捨てなのに対して、アイテムカードはアクションアクションを消費すれば、毎ラウンド1回ずつ効果を発揮することができる。



 てなわけでアフリカ気分を満喫しながら商売をする楽しいゲームである。
5アクション制も、露店が空っぽの状態から商品購入と特殊カードを使用した上に売却して大もうけしたりと、コンボも決まって面白い。
妨害し合うくらいしかプレイヤー間の絡みがないのは少し残念だが、カードの美しさと雰囲気の良さの方が勝っていると思う。

おまけ
 このテキスト量の多いゲームを取説の参照表を見ながらやったのでは興がそがれること著しいので、カードの日本語化シールを作った。
背景もある程度はなじむように作っているので、使ってみてほしい。
 日本語化シールpdf1
 日本語化シールpdf2

気楽さ 4
言語依存 5
 雰囲気が面白さの大きな割合を占めているので、日本語化は必須。
ソロプレイのしやすさ 2
 やはり相手の手札の中身が見えていては困るのと、たまにカードの効果で競りが発生する。
化夢宇留仁の好き度 5

20110716