オースティン・パワーズ
Austin Powers ; International Man Of Mystery
1997 アメリカ
製作/デミ・ムーア、マイク・マイヤーズ
監督/ジェイ・ローチ
脚本/マイク・マイヤーズ
出演/マイク・マイヤーズ、エリザベス・ハーレー、マイケル・ヨーク、ミミ・ロジャース、ロバート・ワーグナー、バート・バカラック

秋山氏お勧め第3弾。

いやー。なんちゅうか、これは・・・・楽しいですねぇ(笑)。
なんかこの映画の感想を大真面目で書こうという試み自体が馬鹿げているというか・・・(笑)。
ま、一応頑張ってみますか。

観終わった最初の印象は、思っていたよりもおとなしい作品だったということだった。
CMとか、残片的な情報からすると、もっと映画の枠自体も無視したような、ハチャメチャな内容かと思っていたのだが、そういう部分はほとんど無く、むしろ丁寧にしっかりとまとめてあったのに驚かされた。
テンポやカット割り、音楽、色使い、演技の全てが計算されていて、丁寧に作ってある。そこがまた意外ではあったけど、好感が持てた。
そう。非常に完成度の高い映画だったと思う。

・・・・・
うーん。やっぱりクソ真面目なコメントを書いても、内容を伝えるどころか、これから見ようという人への悪影響にもなりかねないなぁ。
やめやめ(笑)!

ちうわけで、適当に思いついたことを書く。

音楽いい感じ。なんか楽しくなる。
ヒロインのエリザブス・ハーレー可愛い。好み(笑)。
悪の組織の部下の仕事は、イギリスでも日本と同じで大変・・・。

そうそう。
冒頭で人気者のオースティンが町の人々に追いかけられるシーン、すぐその前に観てたウルトラマンガイアの映画に似たようなシーンがあって、妙に笑えた。

2000.3.9


 

子鼠 月世界を征服
THE MOUSE ON THE MOON
レナード・ウイバーリー /清水誠二訳

子鼠シリーズ第2作である。
前巻でアメリカと戦争し、勝ってしまった北アルプス山中の小国グランド・フェンウィック大公国。
今回は大公女グロリアナ12世が黒貂(セイブル)のコートが欲しいと言い出したことで、なぜか大公国が人類史上初の月着陸を果たしてしまうというお話である(汗)。

前回に引き続いて、大公国の苦しい財政と、なぜかそれに巻き込まれてしまい右往左往するアメリカというあたりが面白い。

興味深いのは、なんとなく冷戦をテーマにしていた第1作と比べ、今作では人類の月到達というはっきりした時勢ネタを扱っている点だ。
この作品が書かれたのは1962年、まだ月へアポロ11号が着いてはいないものの、ケネディの60年代に人間を月へ送るという発表があって1年、宇宙開発では一歩先を行っていたソ連との開発競争が最も激化していた時期なのだ。
それを念頭に読むと、いろいろ皮肉めいたユーモアが浮かび上がってきてまた面白い。
また、人類が月へ到達する前にその様子を描いているという意味では、 この作品はあくまでSF、それもハードSFなのである。
城に水道施設さえひく金の無い小国が月ロケットを開発し、それに成功するというのはばかげた話だが、そこに一応科学的(な感じに見えなくもない)説明がつけられているからには、ハードSFなのは間違いない(笑)。
描写的にも、月を散策するシーンでは、低重力下で、足跡から立ち上る土煙がいつまでも漂っているなど、 いかにもハードSFっぽい部分が無いでもない。
もちろんいい加減なところもてんこ盛りだが(笑)。

追記。
前にこのシリーズは全部で3作だと書いたが、これは化夢宇留仁の勘違いで、全部で4作でした。
ごめんなさい。


 

カラー・オブ・ハート
PLEASANTVILLE
1998年アメリカ
監督、脚本/ゲイリー・ロス 
製作/ジョン・キリク、ロバート・J・デガス、スティーヴン・ソダーバーグ、ゲイリー・ロス
撮影/ジョン・リンドレー  音楽/ランディ・ニューマン
視覚効果/クリス・ワッツ 衣装/ジュディアナ・マコフスキー  美術/ジニーン・オプウォール
出演/トビー・マガイア、リース・ウィザースプーン、ジョーン・アレン、ジェフ・ダニエルズ、 ウィリアム・H・メイシー、
ドン・ノッツ、J・T・ウォルシュ、メアリー・シェルトン、マリサ・リビシ

秋山氏お勧めシリーズ(笑)。

今回も前情報は一切無しで観た。
最近それに凝っていて、ビデオ借りる時もパッケージとかなるべく見ないようにしている(笑)。
おかげで今回も意外な展開で驚いてしまった。
「カラー・オブ・ハート」・・・今回タイトルから勝手に想像していたのは、ハートフル・ドラマ系の内容だった。
まぁ間違いではなかったが、タイトルでは抽象的にカラーという単語が使われているのだろうと(または黒人問題でも絡むのか?)思っていたので、完全に足元をすくわれた。
見れば原題はまったく違うし・・・(汗)。
そういう訳で、妙なリモコンを使って、主人公二人がテレビの世界に入ってしまった時には、化夢宇留仁は飲んでいたジンライムを鼻から出す結果となった。

それからがこの作品の見せ場で、白黒ホームドラマの世界に、本当の人間性を広げてゆくことで、世界が文字通り色づいてゆく様が描かれる。
この辺は見せたい色に絞って見せることで、印象的で美しい画面が作られている。
主人公がテレビの世界の彼女と「恋人達の池」に向かうところなど、桜吹雪のピンクが印象的だった。
最も化夢宇留仁は、日本の車のCMとキャメロット映画の決定版「エクスカリバー」を思い出してしまって、雰囲気に酔うわけにはいかなかったが(笑)。

思い出したと言えば、主人公二人がテレビの世界に入ってすぐ、彼らは何とか脱出できないかと模索するのだが、町の外が存在しなかったり、人々は話が通じるようで通じなかったりと、少々ホラーな雰囲気を感じてしまった。
これは明らかにこの前観た「ダーク・シティ」の影響である。
こっちはダークじゃなくて、モノクローム・タウンという感じだが。

この映画の変わったところは、単なるファンタジーにするのではなく、社会による人間性の弾圧が抽象的に(ところによっては具体的に)描かれているところだろう。
本を焼くシーンなどはそのまんまである。
ただこれに関しては、成功しているのかどうか、化夢宇留仁には疑問である。
映画の中では人間性を身に付けた人々と、そうでない人々に分かれてゆき、それを革新と保守という風に描いているわけだが、ことこのテレビドラマ世界でそれが正しいとは考えづらい。
結果的には疑問と不安を残しつつも、革新が正しかったように描かれているが、どうもひっかかってしまって納得するにはいたらなかった。
作品の方でも納得させようとはしていないようだったが。

で・・・結果的に面白かったのか?
うむ。面白かった。
しかしそう言うよりも、この映画は気に入ったと言った方が合うような気がする。
化夢宇留仁にとって映画の面白さとは、惹きこむ力とテンポが大きな位置をしめる。
そういう点ではゆったりしたテンポで、雰囲気で見せるこの作品は当てはまらない部分も多いのだ。
それでもこの作品は、ビデオで撮っておいて、たまに観たくなる、そんな映画だった。


 

ソルジャー
SOLDIER
監督/ポール・アンダーソン
出演/ カート・ラッセル、ジェイソン・スコット・リー、コニー・ニールセン、
ショーン・パートウィー、ジェイリド・ソーン・テイラー・ソーン


ホマレ氏&ロックホッパー氏のお勧め。

生まれた時から兵士として育てられ、数々の輝かしい戦歴を誇るソルジャー、トッド3465だが、遺伝子操作の段階から強力な戦士となるべく教育された新ソルジャーに打ちのめされ、廃棄処分になる。
息を吹き返し、廃棄物処理惑星で遭難者の村に拾われるトッド。
しかしそこは前衛軍事施設の建設予定地であり、その尖兵として新たなソルジャー部隊が・・・

というような感じで、ストーリーはこれと言って大したものではない。
しかし面白い!
この手の最強マシーンとして作られた兵士が主人公の映画は多々あるが、いきなり冒頭から時代遅れの烙印を押され、廃棄されてしまうという展開にはしびれた。
最強のソルジャーとは言え、40歳をすぎて体力にも衰えが見え出しており、 新ソルジャーとまともに戦ってもまったくかなわない。
つまり時代遅れになったロートル最強兵士(笑)が主人公なのだ。

見所は主に二つ。
何しろ赤ん坊のころから兵士としての教育を受けてきた主人公、まともな社会生活など営める筈も無く、遭難者の村でも問題を起こして追い出されてしまうのだが、この辺の描写が徹底していて楽しい。
まずほとんどしゃべらない。
数えていたのだが、約90分の劇中、だいたい10言くらいしかセリフがない(笑)。
もちろん女性にもなれておらず、助けてくれた女性(人妻)に対して、ぼうっとするばかりで何も出来ない。
話し掛けられてもろくに答えず、答えても語尾に「サー」がつく。
化夢宇留仁は観ていて思った。「ターミネーター2」もこのくらい徹底していたら、さぞや面白かったろうにと。

もう一つの見所は、もちろんソルジャー、トッドの戦いである。
先にも書いたように、装備、人数、体力など、全ての面で新ソルジャーが上回っている。
その圧倒的な敵を、長年の経験で培った技術で迎え撃つのだが、これがもうSASのマニュアル通りか!?てなもので、基本的で分かりやすい戦術を駆使しまくりで、思わず拍手(笑)。
またこのあたりは、追い詰められた側に妙な余裕が出来てくるという「フロム・ダスク・・・」のところでも書いた化夢宇留仁の好きなノリが漂っていて、これまた楽しめた。

一番よかったセリフは「皆殺しにします。サー。」だな(笑)。


 

おかしな二人2
The Odd Couple 2
監督/ハワード・ドイッチ
出演/ウォルター・マッソー、ジャック・レモン

化夢宇留仁の最も好きな映画の一つが、「おかしな二人」である。
ニール・サイモンの舞台劇の映画化で、脚本はサイモン自身が担当していた。
主演はウォルター・マッソー、ジャック・レモンのコンビ。
女房に逃げられたコンビがアパートで同居生活をしており、ずぼらと几帳面という性格の違いを柱に、カードをやったり女の子を連れ込んだりと、いろいろばたばたする話である(笑)。
これが1968年の作品である。
それから約30年・・・なんと当時のままのキャストで続編が作られた。
それが今回紹介する「おかしな二人2」である。

もはや主役二人は70をとうに越えており、最初で最後の続編になるのは間違いないだろう(汗)。

今では離れ離れに暮らしている二人だったが、なんとそれぞれの息子と娘が結婚するということになり、結婚式に出ようとはるばるサン・・・・何とかという町へ向かう(笑)。
これが今回のメインストーリー。
要するに今回はロード・ムービーなのだ。 ちなみに町の名前は、二人とも歳のせいか覚えられないのだ(笑)。

化夢宇留仁としてはボロアパートでエネルギッシュに生きている前作が好きだったので、ロード・ムービーになってしまったのは少し残念だが、この歳になっても老人二人でボロアパート住まいは悲しすぎるので(笑)、仕方の無いところか。 と思ってたら、ラスト・・・(汗)。

二人の再開シーンでは、ジャック・レモンがいきなりぶったおれて足をくじいてしまう。
レンタカー乗り場にはトランクをを置き忘れる。
頼りの地図は葉巻の火が燃え移って捨てられてしまう。
目的地の名前は、サン・・・???(笑)
そのうちなぜか車は崖から落ちて爆発炎上(笑)。
人の姿も電話ボックスも見当たらない荒野の路上で迷子になる老人二人・・・ なんだか救いのない話だな(笑)。

その後なんとか小さな町にたどり着く二人だが、今度はここから抜け出せない。
どう出ようが、なぜか必ず警察に捕まって連れ戻されてしまう。
頭を抱える警察署長(笑)。

ま、こんな感じで結構楽しめる映画になっている。
主役二人が老人になったらなったで、それを生かして面白くしているし(笑)。
とりあえずはクランク・アップまで二人とも生きていてよかった(汗)。


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