プロジェクトルビコン 挑戦者達のガイア宮殿 山中様よりいただきました特別付録 パイリーマ/ランス(0206 D691142-5) スペード亭 パイリーマは、ほとんど人口のない辺境星系で、居住にも不向きな環境です。しかし変わり者の紳士スペード氏は何を考えたのか、パイリーマにホ テルの建設を始めてしまいました。 パイリーマの地上宇宙港とは、要するに惑星唯一の海洋に面した海岸沿いの空き地です。帝国偵察局が設置した全自動のビーコン装置が安全な 着陸地点を誘導しておりますが、それだけの設備しかありません。スペード氏は、その宇宙港(空き地)の片隅へ、小さなホテルを建てることにしまし た。 Step.1 計画の立案 Table.1 スペード氏は「身分度9」対応の「通常ホテル」を計画しました。 本人は「高級ホテル」を建てたかったようですが、旅客数の予想と、スペード氏の手持ち資本額から断念せざるを得ません。こんな計画を、銀行が支援してくれ る筈もありませんし。定員2名のツイン/ダブルルームを8室設けます。 Table.2 客室の広さを決めます。 人口レベル1の世界で地元民を相手にしても黒字は期待できませんから、宇宙旅行者(商船の旅客と乗組員)が対象です(編注: この時点で計画が大アマで す。Dタイプ宇宙港ごときでは旅行者対象でも黒字は無茶です) 標準的なツイン/ダブルルームとして、広さ30sqmで設計しました。 ツイン/ダブル(30sqm)×8 = 240sqm。 Table.4 共有部分や管理部分、空き面積を決めます。 スペード亭は「普通ホテル」ですが、スペード氏は「高級ホテル」の夢を諦めておりません。容積比率に「高級ホテル」の数値を用います。 客室面積が、 240sqm。 空き面積を30%として、 72sqm。 管理部分が20%なので、 48sqm。 共用部分を25%として、60sqm。 合計は、 420sqm。 以上のようになりました。 2階建ての建物にして、1階部分の面積を240sqmでデザインします。 Table.5 付属施設の設計を行ないます。 利用できる共用部分の面積は、最低限必要な面積12sqmを除いて、48sqmでした。 レストランを定員8人で設置します。 スペード亭の格に合わせた、「身分度9」の普通レストラン(?)です。 1人当たり3sqm×定員8人 = 24sqm。 宇宙旅行者を引き付け、金を使わせるための必須設備、カジノを「身分度9」「定員4人」で設けます。はっきり言って狭いです。 食事が終わったレストラン部分も使われているかも知れません。 実際はテーブルでポーカーをするくらいではないかと思うのですが、まぁ、雰囲気が「身分度9」ということで。 ルーレット台やスロットマシーンの1台くらいは置かれているかも知れません。 1人当たり5sqm×定員4人 = 20sqm。 カジノの設置認可は人口レベル1ですから絶対に得られません。外世界人限定として、カジノを設置します。 残り4sqmは談話室としてレストランに併設することにしました。少しだけ、レストランが広くなります。 以上で共用面積を使い切りました。 Step.2 用地の確保 パイリーマの政治形態は4ですから、私有制限は「12+」です。2D6の結果は「9」ですから、問題なし。 次の「法令表」の1D6で「1」が出ました。1.1倍ですから、264sqmを取得すれば良いことになります。 地上車輌10台分の駐車場(30sqm×10=300sqm、余分な24sqmでは全く足りない)も欲しいので、きりの良い数字、1,000sqmの土地購入を申請 しました。 ホテル本体が240sqm、駐車場が300sqm、残り460sqmは庭園(空き地)や従業員宿舎、保安設備に使われます。 パイリーマの宇宙港は人の住まない「田舎=50cr」に作られています。ある意味、パイリーマの地表はどこも荒涼地なのですが、宇宙港周辺は惑星上唯一の 交 易場でもありますので「田舎」として扱いました。 修正値は、宇宙港が近い(+2)、規模6(−0.01)、水界度1(−0.3)、人口1(−0.4)。 合計1.29です。 基準値1と合わせて、2.29倍。 基準地価は、50cr×2.29=114.5cr/sqmになりました。 114.5cr×1,000sqm=114,500cr。 以上の金額で、土地を購入できます。 固定資産税の計算は、最初の1D3が「3」、次の1D6は「5」、最後の2D6が「4」でした。 ですから、購入価格の0.016=1.6%となります。 114,500cr×0.016=1,832crの税額。 スペード氏はパイリーマの鉱夫共同体と交渉して、固定資産税を現物サービスで支払うことにしました。 鉱夫共同体(加盟者数80人)に、優待宿泊チケットを人数分サービスするというのです。チケットの枚数は1人当たり年間1枚です。 食事付きの無料宿泊券ですから、1枚の価値は150crです。 これを毎年80枚発行しますので、150cr×80=12,000cr。税金の6倍以上の額ですが、その何割かは戻ってくるのです。 1年間で1泊しかできませんが、年に1度でも無料で宿泊できるのですから、良い宣伝になるでしょう。勝手ながら、(奇抜なサービスとして)地元民でのDMを+ 2にしました。 Step.3 建設 ホテル建物の床面積は、420sqm。2階建ての低層建築です。世界のTLは「5」。 Table.8 建設費 基本価格はsqm当たりcr1,500ですが、軽資材を利用して−300crの1,200cr。 延べ床面積が500sqm以下なので-500cr、700crになりました。 420sqm×700cr=294,000cr。 Table.9 仕上げ費用 仕上げ費用は、「高級」に拘って、+0.5。意匠は「普通」で+0。 「述べ床面積」が500sqm以下なので、−1の修正が付きます。合計で0.5。 420sqm×700cr×0.5=147,000cr。 Table.10 設備費 設備費はけちらず、建設費と同額の294,000cr…ですが、 ここは延べ床面積500sqm以下なので建築費に含まれているので不要です。 Table.11 総工費と維持費の計算。 総工費はこれまでの合計額で、441,000cr。 維持費はTL7以下、軽資材の修正(+1.1)で、年間37,044cr(総工費の8.4%)となるところでした。 ですが、500sqm以下のルールによって維持費が3分の1、12,348crまで激減しました。 Step.3.4.1 建物の固定資産税 建設費の3分の2に、土地の税金と同じ1.6%を掛けると、7,056crの税金になります。 これも「現物サービス」の支払いに充てました。 Table.12 客室の内装 内装は、思うところあって「高級」にしました。 45,000cr×8=360,000cr。 Table.13 付属施設の設置費用 レストランは「普通」で定員8、500cr×8=4,000cr。 維持費は5%ですから、年間200cr。 「普通」カジノの定員が4名、5,000cr×4=20,000cr。 維持費が25%なので、年間5,000cr。 Step.3.7 建設期間 延床面積が1,000sqm以下なので、3ヶ月もあれば建設できます。 Step.3.8 資金調達 土地代と建設資金の合計は947,500crです。 スペード氏は、その全額を出資しました(銀行は貸してくれませんし、出資者も見つかりませんので)。 Step.4 運営経費の計算 Table.15 必要最低従業員数 客室8は、「普通」ホテルの身分度9待遇なので、0.6人×8室=4.8人。オーナーも含めて5人の従業員を雇います。 Table.16 雇用表 スペード亭にはオーナー以外に4人の従業員が必要ですが、パイリーマの人口はわずか80人。地元で雇える従業員は1人もいません。 仕方ないので従業員を星系外から呼び寄せることになりましたが、旅費が1人当たり25,000cr、4人分で100,000crも掛かってしまいました。 「普通」ホテルに必要な技能レベルは〈社交−1〉〈スチュワード−2〉です。 サイコロの目は「10」が出ましたから、−4のDMがあっても、従業員の技能レベルは確保できています。 Table.17 宿泊部門の経費 客室維持費は、身分度9(年間460cr)×8室=年間3,680cr。 Table.18 レストランの経費 レストランは「普通」で定員8人です。身分度9は「高級」になってしまいますから、身分度8に落とさざるを得ません。 レストランの広さは「普通」で設計してしまいましたし。 材料原価は3cr×8人×4=毎日96cr。 隣の農業世界テュレデッドから仕入れる農業製品(穀物/肉/乳製品)と、裏山に設けた水耕農園の新鮮な野菜が「セールスポイント」です。 美味しい魚の輸入は難しいですが、肉の食べ頃を考えると1週間ぐらいの時差は問題ないでしょう。穀物や乳製品も問題なし。 果物は……種類を選べば、大丈夫だと思います。冷凍食品に飽きている旅客や乗組員にとって、非常に嬉しいメニューではないでしょうか。 輸入食材を大量に用いているので、必然的に高価なメニューばかりになってしまうという解釈です。 Table.19 カジノの経費 カジノの計算です。経費が、身分度9×定員4×5=毎日180cr必要です。カジノ税は「40%」でした。 Step.4.9 人件費 ホテルの人件費は1人当たりの月給を2,000crと考えて、2,000×5名×12ヶ月=120,000cr。1人当たり3,000crにすると、年間180,000cr。 Step.5 いよいよオープンです まずは旅客表から。 パイリーマの人口レベルは「1」ですから、対地元民は「0人」です。対外世界の表では、Gurpsより、宇宙港規模4の「50人」を適用。 基本稼働率は、なし。 ライバル修正に関しては、人口1によりその半分の0.5、宇宙港タイプDにより1。よって-100/(0.5+1)=-66%。(編注:要するにこんな環境で客商売が無理なの です) 次に「稼働率DM」を求めます。
サイコロの目は「4、2、6」でした。 よって、対地元「4-1=3」で、稼働率0%。 対外世界「2+11=13」で、稼働率35%。 リピータ「6+9=15」で、稼働率45%。 合計80%の稼働率。案外、良い数字に見えますが、地獄のライバル修正-66%が加算されて、結局14%。 スペード亭の客室 身分度9 8室×稼働率14%×365days=のべ408室、408室×定員2名=のべ816人。 宿泊料150cr×のべ816人= 122,400cr。 1人当たりの経費が−50cr×のべ816人 = -40,800cr。 客室の維持費が−25×のべ408室= -10,200cr。 差し引き71,400crの黒字 レストラン部門について振ったサイコロは、「1、3、5」でした。 レストランの「最適定員数」によって、対地元民と対外星系の稼働率DMは上の表よりもさらに「−10」、対リピーターはさらに「−5」となります。 対地元「1−11=−12」で、稼働率0%。 対外世界「3+1=4」で、稼働率1%。 リピータ「5+4=9」で、稼働率15%。 合計16%の稼働率しかありません。そして地獄のライバル修正-66%の半分ですから、-33%。客は掛け値なしにゼロです。 見込み利用客は4倍の32人。32人×稼働率0%×365days=0。 収入は、平均価格10cr×0 = 0 。 調理経費は売り上げゼロなので当然0 =0。 しかし、材料は仕入れねばならず材料費が3cr×見込み32人×365days = −35,040cr。 差し引き−35,040の赤字になりました。 Ver.1の時は黒字でしたが、レストランの「最適定員数」のマイナスDMが加わったため、大赤字に変わりました。まぁ、常識で考えれば当然です が。スペード亭のレストランは近々、廃止されるでしょう。宿泊客の食事しか作らなくなるということです。 カジノ部門のサイコロは「5、2、4」でした。 対地元は「5−1=4」で、稼働率1%。 対外世界「2+11=13」で、稼働率30%。 リピータ「4+9=13」で、稼働率30%。 合計の稼働率は61%の-33%=28%です。 計画上の来店者数は、定員の5倍で20人。20人×稼働率28%×365days=のべ2,044人。 売上げが、 身分度9×5cr×のべ2,044人=91,980Cr。 カジノ税が4割なので、 91,980cr×0.4= −36,792cr。 経費は定員20人×身分度9×1cr×365days = −65,700cr。 差し引き−10,512Crの赤字でした。 収支計算のまとめ(初年度) 収入 ホテル部門の収入71,400cr レストラン部門 -35,040cr カジノ部門 -10,512cr 合計 25,848cr 支出 固定資産税(土地と建物)12,000cr(優待チケット80枚) ホテルの維持費 12,348cr(レストラン、カジノを含まず) 客室の維持費 3,680cr レストランの維持費200cr カジノの維持費 5,000cr 人件費(5人分) 120,000cr(1人当たりの月給cr2,000) 赴任旅費(初年度のみ)100,000cr 合計 253,228cr 収益 -227,380Cr ★ビジネスホテルつづれ屋グループ経営コンサルタント部の評価: 身の丈に合った商売をしてください。ご覧の通り、宿泊部門だけでは黒字ですか ら。 レック軌道宇宙港/クィーンズキャッスルの建設 レック(D9957AAー6)は、スピンワードメインの辺境に位置していながらも、それなりの通商量を備えた星系です。Dクラスの宇宙港しかありません が、生意気にも、軌道宇宙港まで備えています。その理由は、この星の大気にありました。 大気が非常に不安定であるため、特殊設計のシャトル(3G以上)でなければ安全な離着陸が望めないのです。多くの商船は経済的な理由で1G 加速の性能しか備えていませんから、レックが外星系と交易を行なうためには、軌道宇宙港が不可欠となりました。 ほとんど全ての宇宙船は、軌道宇宙港に入港し、貨物や旅客を降ろします。地上に行く用事のある旅行者や乗組員はシャトルに乗り換えて地上へ 向かいますが、乗り継ぎするだけの旅客、地上に行く必要のない乗組員は、そのまま軌道宇宙港に留まります。 元商船乗りのハート夫人は、軌道宇宙港にホテルの建設を計画しました。ホテルといっても、ショーを行なう高級レストランの経営が主で、ホテル 部分は従となります。大手運輸会社の豪華客船パーサーを勤めた経験のあるハート夫人ですから、旅客が何を求めているかは、十分に心得ていま した。 Step.1 計画の立案 Table.1 ハート夫人は、定員500人の「超高級ホテル」をデザインします。シングル120室、ツイン/ダブル170室、スィート10室です。対応身分度はC、ス イートだけはG対応にしました。 Table.2 客室の広さを決めます。 軌道宇宙港ですから、床面積(容積)の節約は重要でしょう。シングルを20sqm、ツイン/ダブルを30sqm、スィートを250sqmで設計しました。 20sqm×120+30sqm×170+250sqm×10=10,000sqm。 超高級ホテルの条件、部屋数300、床面積10,000sqmをぎりぎりクリアです。 Table.4 共有部分や管理部分、空き面積を決めます。 クィーンズキャッスルは「超高級ホテル」です。 客室面積が、 10,000sqm。 共用部分を45%として、 4,500sqm。(最低でも30%以上) 管理部分に25%が必要、2,500sqm。 空き面積を30%として、 3,000sqm。 合計は、 20,000sqm。 以上のようになりました。 1フロア面積が1,800sqmの12階建てとします。 単純に考えて、1辺30×60メートルの長方形、高さが36メートルになりました。玄関の前には、800sqm×高さ6メートルのピロティを設ける予定(半 端な1,600sqm分です)。1フロアの高さを3メートルで計算しました。軌道宇宙港の内部ですので。 Table.5 付属施設の設計を行ないます。利用できる共用部分の面積は、最低限必要な面積の500sqmを除くと、4,000sqmになりました。 レストランを定員200人で設置します。「超高級」ですので、1人当たりの面積は5sqm。 5sqm×200人=1,000sqm。 実は上記のレストランは、ショーを行なうためのホールも兼ねています。ショーのためのステージなどに、1人当たり5sqmが必要。 5sqm×200人=1,000sqm。 合計で、2,000sqmの巨大ホール(レストラン)になりました。 静かに食事をしたい、もしくは、静かに酒を飲みたいという宿泊客のため、ホールとは別に「超高級」レストランを定員100人で設けます。 こちらも5sqm×100人=500sqm。 カジノはこじんまりとして、定員100人。このホテルは、昼(ランチ)と夜(ディナー)に行なうショーが売りなのです。 高級以上で1人当たり10sqm×100人=1,000qm。 また、カジノの設置許可を得る必要があります。 2D6で11+を出さなければなりませんが、人口レベル7のレックはDM+2を得られました。サイコロの目は「9」でしたから、ぎりぎり成功です。 許可が得られなければ「外星系人限定」のカジノになってしまうところでしたが、幸い、地元民の出入りも自由なカジノになりました。 残り500sqmは(部分的に)無重力対応のジムとします。 人工重力の働いている環境をわざわざ無重力にすることは無駄でしかありませんが、このホテルを利用する旅客の半数は(多分)レックの地元民で す。彼らは無重力を大いに楽しんでくれることでしょう。普通の旅行客や宇宙船乗組員の運動不足を解消するため、普通の重力環境下の運動器具も 用意されています。定員は100人。 5sqm×100人=500sqm。 Step.2 土地の取得 レックの政治形態はAですから、私有制限は「12+」です。2D6の結果は「4」で問題なし。 次の「法令表」の1D6で「5」が出ました。DM−1の修正を施しても、2.5倍です。 軌道宇宙港内の土地(空間)を借りますので、ここでは「延べ床面積」を用います。クィーンズキャッスルの「延べ床面積」は20,000sqm。「法令表」の2.5倍よ り、50,000sqmの空間を借りなければなりません。 土地(空間)代は、軌道宇宙港の人口密度と物流量から、「都市部=1,000cr」扱いにします。(編集者注 実は選択ルールでここは「荒涼地」として 扱っても良いのですが…。夫人はダマされたのでしょうか?) 地価は「宇宙港が近い:+2」「真空環境で居住可能域:+0.5」ですから3.5倍の3,500cr/sqmになりました。 50,000sqm×3,500cr=175,000,000cr。 固定資産税は2.0%になりました。 175,000,000cr×2.0%=3,500,000cr。 借地料は、2倍の7,000,000crです。 うーむ、結構高い。サイコロ運が良い方だと思うのですが、結構な金額です。これに空間の維持費も加算される訳ですから、買い取ってしまった方が良かったか な? Step.3 建設 ホテル建物の床面積は、20,000sqm。 12階建ての建物です。高層でも低層でもありません。世界のTLは「6」ですが、軌道宇宙港の内部なので「10」として扱いましょう。それでも、軽資材は使えませ んが。 Table.8 建設費 基本価格はsqm当たりcr1,500です。修正は一切なし。20,000sqm×1,500cr=30,000,000cr。 Table.9 仕上げ費用 仕上げ費用は「超高級」で+1.0。意匠は「普通」、+0。20,000sqm×1,500cr×2.0=60,000,000cr。 ラグジュアリは、黒字経営が何年か続いたら導入します。というか、あんまり導入したくありません(笑)。 Table.10 設備費 設備費はけちりません。 軌道宇宙港内部で自然の通風を利用できませんから、空気を強制的に循環させなければならないでしょう。 自然の日照を利用することも無理です。 換気設備が2倍(+45%)、電気設備が1.5倍(+22.5%)で、1.675倍。20,000sqm×1,500cr×1.675=50,250,000cr。 Table.11 総工費と維持費の計算。 総工費はこれまでの合計額で、140,250,000cr。 維持費はTL10(+0.25)で、年間7,012,500cr(総工費の5.0%)となりました。 空間の維持費負担は、50,000sqm×高さ3m=150,000klより、建造費が1,111MCr。 この4%が維持費となるので年間44.4MCrが必要になります。 法令により2.5倍の居住空間を賃貸/維持させているので、テナント料としては維持費をそのまま適用しましょう。1.0倍でテナント料も44.4MCr。 それでも、かなりの大金ですが。 もしもレック軌道宇宙港がアステロイドで作られているのであれば、150,000klの空間建造費は12.75MCrです。 4%の維持費は年間0.51MCr。テナント料が最大の1.5倍であっても0.765MCrです、金属船体の場合と、50倍以上違ってきました。 残念ながら、レックにはアステロイドベルトがないのでアステロイド船体は利用できませんが、容積を無理に節約することのない軌道構造物の場合、 アステロイドは「お買い得」のようですね。 サイコロの結果、建物の固定資産税は(3+2)/10×(6)/200=1.5%になりました。 建物の総工費は140,250,000crですから、これを3分の2にして、さらに1.5%を掛けます。 140,250,000×0.667×0.015=1,402,500cr、になりました。 ですが建設費の内訳を良く見てみると、仕上げ費用(60,000,000cr)と設備費(50,250,000cr)は、建設費(30,000,000cr)を上回っています。 こうした場合のルールとして、仕上げ費用と設備費を、建設費と同じ30,000,000crとして扱えますから、税金の計算に関して、総工費は建設費(30, 000,000cr)の3倍、90,000,000crになります。 建物の固定資産税は、90,000,000cr×(2/3) × 0.015=900,000cr、でした。 Table.12 客室の内装 内装は当然、「超高級」です。60,000cr×300=18,000,000cr。 人工重力も不可欠ですから、20,000sqm×125cr=2,500,000crを追加。 Table.13 付属設備の設置費用 レストランは「超高級」で定員300(=200+100)、2,000cr×300=600,000cr。維持費は5%ですから、年間30,000cr。 ホール(ステージ費用)が定員200、3,000cr×200=600,000cr。維持費は(建物代で支払われるため)不要。 「超高級」カジノの定員が100人、10,000cr×100=1,000,000cr。維持費が25%なので、年間250,000cr。 ジムは「超高級」で定員100人。750cr×100=75,000cr。維持費が2.5%で1,875cr。 以上、建設費、内装費等の合計は、163,025,000crになりました。 Step.3.7 建設期間 延床面積20,000sqm、12階層のホテル、軌道宇宙港内でTL10扱いですから、1階層毎に半年、全体で6年の建設期間が掛かります。あるいは、すでにある階 層(床と天井)を用いているので、1階層の床面積が1,800sqmの平屋12個と考えるべきかも知れません。その場合、並行して工事を進められるのであれば、半 年で完成します。 Step.3.8 資金調達 ハート夫人は、旦那が小規模な運輸会社の社長、という設定でした(夫人本人も、その会社の元パーサーです)。旦那が貿易で一山当てたため、資金源は潤 沢です。しかし流石に163MCrもの大金を1人で出すのはつらいので、銀行融資を頼りましょう。 レックの人口レベルは7ですから、最大で80%の銀行融資を受けられます。しかも、調達限界がありません。 ハート夫人は100MCrの自己資金を用意し、銀行から100MCr(50%)を借りることにしました。35MCrの残金は、運転資金や赤字補填に用いるのです。 (↑編注: これだけ金が調達できるんだから、買い取ればどうですか?) 以上、Step.3も終了。 Step.4 運営経費の計算 Table.15 最低従業員数表より、従業員の人数を決定。 客室300の平均身分度がC待遇なので、1.8人×300室=540人。 必要な人数は540人ですが、計算を簡略化するため、600人の従業員を雇います(面倒なので、そのまま)。 Table.16 雇用表 「超高級」ホテルに必要な技能レベルが〈社交−3〉〈スチュワード−3〉です。 レックの人口レベルは7、人口倍率5なので、5千万人。この0.5%は25万人。地元での従業員募集(600人)は、十分に可能です。 人口レベル7より、DM+2。サイコロの目が「4」でしたが、DM+2ですから「6」。十分な技能の従業員が確保できました。 Table.17 宿泊部門の経費 客室維持費は、身分度C(年間690cr)×290室+身分度G(40,000)×10室=年間600,100cr。 Table.18 レストランの経費 レストランは「超高級」で定員300人です。 材料原価は17.5cr×300人×4=毎日21,000cr。 Table.19 カジノの経費 経費が、身分度C×定員100×5=毎日6,000cr必要です。カジノ税は今回「60%」でした。軌道宇宙港を管理するSPAは、ここカジノを貴重な収入源とみ なしているようです。 人件費は1人当たりの月給を3,000crと考えて、3,000×600名×12ヶ月=21,600,000cr。 以上、step.4が終了。 Step.5 グランドオープン まずは旅客表から。 レックの人口レベルは「7」ですから、対地元民が「500人」です。対外世界の表では、Gurpsより、宇宙港規模5の「500人」を適用。 基本稼働率は、(人口レベル7+テックレベル6+宇宙港レベル3(=D))/3で求め、5%になりました。 ライバル修正値は、人口レベル7(=3)と宇宙港クラスD(=1)より、合計4。 100÷4=25なので、25%になりました。 「稼働率」を求めます。
軌道宇宙港内は、その物流量と人口密度から夫人は「都市部」のつもりですが、実はそうではありませんでした(私の勘違いです、笑)。 立地は「荒涼地」ですが、「宇宙港の軌道施設内」ですので、 「荒涼地のマイナス修正」を無視できるだけです。 サイコロの目は「1、5、4」でした。 対地元「1+11=12」で、稼働率35%。 対外世界「5+15=20」で、稼働率45%。 リピータ「4+10=14」で、稼働率40%。 基本稼働率5%を加え、ライバル修正の25%を引いて、ちょうど合計100%の稼働率で、「満員御礼」です。 クイーンズ・キャッスルの客室 身分度C (シングル120室+ツイン/ダブル170室)×稼働率100%×365days=のべ105,850室。 (シングル120人+ツイン/ダブル170×2人)×稼働率100%×365days=のべ167,900人。 宿泊料 232cr×のべ167,900人 = 38,952,800cr。 1人当たりの経費が −78cr×のべ167,900人 = −13,096,200cr。 客室の維持費が −38cr×のべ105,850室 = − 4,022,300cr。 差し引き 21,834,300crの黒字 クイーンズ・キャッスルのスィートルーム 身分度G 室数10×稼働率100%×365days=のべ3,650室、×定員4=のべ14,600人。 宿泊料 4,264cr×のべ 14,600人 = 62,254,400cr。 1人当たりの経費が−1,066cr×のべ 14,600人 = −15,563,600cr。 客室の維持費が −1,066cr×のべ 3,650室 = − 3,890,900cr。 差し引き 42,799,900crの黒字 客室部門の年間収入は、21,834,300cr+42,799,900cr=64,634,200crでした。物凄い黒字です。 レストラン部門について振ったサイコロは、「3、2、5」でした。 ライバル修正値は13%、稼働率修正はそのまま同じ値を用います。 対地元「3+11=14」で、稼働率40%。 対外世界「2+16=18」で、稼働率45%。 リピータ「5+10=15」で、稼働率45%。 基本稼働率5%を加え、ライバル修正13%を引いても、合計122%の稼働率です。再び「満員御礼」になりました。 食材が無くなりますから、稼働率は100%が最大。 年間の利用客数は、1,200人×稼働率100%×365days=のべ438,000人。 収入は、 平均価格50cr×のべ438,000人 = 21,900,000cr。 作業比率が35%なので、 21,900,000cr×0.35 = − 7,665,000cr。 材料費が −17.5cr×438,000人分 = − 7,665,000cr。 差し引き 6,570,000crの黒字 カジノ部門のサイコロは「4、6、1」でした。 対地元「4+11=15」で、稼働率45%。 対外世界「6+15=21」で、稼働率50%。 リピータ「1+10=11」で、稼働率20%。 基本稼働率5%を加え、ライバル修正の13%を引いても、107%の稼働率です。 計画上の来店者数は、定員の5倍で500人。 年間の来客数は、500人×稼働率107%×365days=のべ195,275人。 売上げが、 身分度C×5cr×のべ195,275人 = 11,716,500cr。 カジノ税が6割なので、 11,716,500cr×0.60 = − 7,029,900cr。 経費が、 500人×身分度C×1cr×365days = − 2,190,000cr。 差し引き 2,496,600crの黒字 収支計算のまとめ(営業1年目) 収入 ホテル部門 64,634,200cr レストラン部門 6,570,000cr カジノ部門 2,496,600cr 合計 73,700,800cr 支出 土地の賃貸料 7,000,000cr 空間の維持費(テナント料) 44,000,000cr ホテルの固定資産税 900,000cr ホテル全体の維持費 7,894,475cr(レストラン、カジノを含む) 人件費(600名分) 21,600,000cr(1人当たりの月給cr3,000) 銀行融資の返済 6,000,000cr(=融資額100MCr×1.2/20) 合計 87,394,475cr 収益 −13,693,675crcr なんということでしょう、赤字です。稼働率100%の「満員御礼」だというのに、こんなことは許せません。 占有容積の維持費が莫大過ぎて、赤字を引き起こしているようです。計算してみたところ、44Mcrの維持費(テナント料)が、全支出の5割を占めていました。真 空/異種環境の世界では、法令表にDM−3ぐらいの特例が欲しいです(編集者注: 申し訳ありませんが、山中様に言われなければ、借地料を延べ床面積で計 算することも、維持費を分担させると言う発想もなかったでしょう(笑) )。 後日談 ハート夫人と宇宙港管理局(SPA)との空間賃貸契約を請け負っていた某不動産会社(Y中興産)に、司法のメスが入りました。不動産に対する夫人の無知に付 け込み、非常識なほど高額の賃貸契約を結ばせ、差額を搾取した疑いが持たれているのです。 土地(空間)代を「荒涼地=5cr」で再計算してみました。地価の係数は3.5倍のままですが、17.5cr/sqmに下がります。 50,000sqm×17.5cr =875,000cr。 固定資産税は2.0%で、17,500crになりました。借地料も2倍のままですが、年間35,000crまで下がります。 宇宙港管理局の提示した賃貸料は、年間35,000cr。ハート夫人の支払っていた金額は年間7,000,000crです。非常識にも程がありますね。 某不動産会社による、差額13,930,000cr(14,000,000−70,000cr)の横領が明らかになりました。 横領された賃貸料は星系外へ持ち出されており、残念ながら戻ってきませんが、翌年度からハート夫人(クィーンズキャッスル)の支払う賃貸料は、正規の35, 000crに減額されます。 また、軌道宇宙港を開港してから1年で、多くのテナント(クイーンズ・キャッスル以外のホテル、レストラン、ショッピング・センターなど)が、多額の営業赤字を抱 え、軌道宇宙港から撤退してしまいました。軌道宇宙港の商業区画は、いわゆる「シャッター通り」になっている訳です。 旅客の9割は軌道宇宙港を利用します(GT「Starport」の記述より)から、軌道宇宙港はレック星系の表玄関であると言えます。その玄関がこんな状態では恥 ずかしくて仕方ありません。SPAは軌道宇宙港のため、特別な「建築基準法」を定めました。軌道宇宙港の内部に関しては、占有面積の「1.1倍」で良いとした のです(ver2.0より採用)。 法令改正のおかげで、ハート夫人のホテル「クイーンズ・キャッスル」も、ホテル周辺に抱えていた広大な空間を手放すことができました。借りていた(維持費を 支払っていた)50,000sqmは、20,000sqm×1.1倍=22,000sqmに縮小されます。土地の賃貸料 35,000crは15,400crに、空間の維持費(テナント料)は44,000, 000crから19,360,000crまで軽減できた訳ですね。 改善された収支結果は、以下のようになりました。 収支計算のまとめ(営業2年目以降) 収入 ホテル部門 64,634,200cr レストラン部門 6,570,000cr カジノ部門 2,496,600cr 合計 73,700,800cr(面倒なので、初年度と同じ数値です) 支出 土地の賃貸料 15,400cr 空間の維持費(テナント料) 19,360,000cr ホテルの固定資産税 900,000cr ホテル全体の維持費 7,894,475cr(レストラン、カジノを含む) 人件費(600名分) 21,600,000cr(1人当たりの月給cr3,000) 銀行融資の返済 6,000,000cr 合計 55,769,875cr 収益 + 17,930,925cr 劇的な変化です。見事、黒字になりました。 従業員全員に、12,000〜24,000crのボーナスを支払うことが可能でしょう(人件費が7,200,000〜14,400,000cr増えます)。法人税をごっそり取られるよりも、従業 員に還元するほうが良いですから。仮に18,000cr(年収の半分相当)のボーナスを支払ったとしても、法人税は1,782,732crになり、ハート夫人の手元には5. 3MCrが残りました。運転資金として35MCrを残していましたから、初期投資は65MCr前後です。およそ13年の営業を続ければ、初期投資の回収が可能です。 それはともかく、軌道施設内にホテルを建設する際には、敷地に関する法令や維持費の試算を何よりも先に行なってください。 ここまでの集計です。 占有容積 66,000kl 購入費 賃貸なので無し 賃貸料 22,440,000cr(テナント料込みです) ホテル総床面積 20,000sqm 総建設費 163,025,000cr 維持費 7,894,475cr 人件費 21,600,000cr ライラナー軌道宇宙港/スリーダイアーズ・イン(ライラナー/ライラナー0306 A434934−F) レック星系のクィーンズキャッスルとは、全く違った方向のホテルです。ライラナー星系の軌道宇宙港で、低身分度旅行者/労働者向けのカプセルホテルを作っ てみました。 帝国偵察局を7期(46歳)で退役したダリウス・ポートマン氏(598FFB)は、ホテル経営に乗り出そうと決心しました。ポートマン氏の個人資産は、48万クレジット 強。さらに、年金14,000crを貰えます。 Step.1 計画の立案 Table.1 カプセル(スロット)ホテルをデザインします。対応身分度は4。定員は150名を想定。当然、カプセルを3段に重ねます。 重なっていても、部屋数は150室と数えるのですよね?定員3名のカプセル50室ではなく。(編注: どちらでもかまいません。サービス悪くなっても、 文句は言われる筋合いは無い(暴言)客筋ですから ) Table.2 客室の広さを決めます。カプセルホテルですから、1室は3sqmで高さ1メートル。3段に重ねているので、150室÷3段×3sqm=150sqmになりました。 Table.4 共有部分や管理部分、空き面積を決めます。 「カプセルホテル」ですから、 客室面積が、 150.0sqm。 共用部分を10%として、 15.0sqm。 管理部分に5%として、 7.5sqm。 空き面積も5%として、 7.5sqm。 合計は、 180.0sqm。 以上のようになりました。 1フロア面積が90sqmの2階建て、幅6m×奥行き15mという、ゲーム上の都合が良いサイズにします。図面を描くことが楽になるでしょう。あるいは、後述のレ ストラン/カジノと組み合わせる場合は、幅6m×奥行き30mになるでしょう。 Table.5 付属施設の設計を行ないます。利用できる共用部分の面積は、7.5sqmしかありません。売店(自動販売機)を置くことにします。 Step.2 用地の確保 私有制限は問題なし。 次の「法令表」の1D6で「2」が出ました。DM-5があるので、1.1倍です。 今回も軌道宇宙港内の土地(空間)を借りますので、「延べ床面積」を用います。スリーダイアーズ・インの「延べ床面積」は、1階と2階を合わせて180sqm。「法 令表」の1.1倍より、198sqm相当の空間を借りなければなりません。198sqmは半端なので200sqmに変更。また、将来の事業拡張を見込んで、必要量の4倍= 800sqmを借りました。 今回、土地(空間)代は「荒涼地部=5cr」扱いです。 地価は「宇宙港が近い:+2」「真空環境で居住可能域:+0.5」。 UWPより、規模4「+0.01」、水界度4「−0.15」、人口9「±0」なので、基準値1を足して3.36倍。 5cr×3.36=16.8cr/sqm。 800sqm×16.8cr=13,440cr。 固定資産税は今回、1.5%になりました。13,440cr×1.5%=201.6cr。借地料は、3倍の605crです。 上級ルール 1) 立地の確保 ポートマン氏の求める物件は軌道宇宙港の中ですから、「宇宙港に近い:9+3=12+」の判定に成功しなければ、その条件に見合った土地(空間)を確保でき ません。 幸い、ポートマン氏は〈接触−5〉の技能を持っています。〈接触−5〉は、〈交渉−4〉として応用できますので、DMは+4。サイコロの目は「11」ですから、立地 の確保にはそれほど苦労しませんでした。現役時代のコネもフル活用したのでしょうが。 Step.3 建設 Table.8 建設費 ホテル建物の「延べ床面積」は、180sqm。軽資材、500sqm以下により、1sqm当たりの建設費は700crになりました。 180sqm×700cr=126,000cr。 Table.9 仕上げ費用 仕上げ費用は、ちょっと強気で「高級」を用い、+0.5。 意匠は「普通」、+0。延べ床面積500sqm以下なので−1の修正が付きます。 180sqm×700cr×0.50=63,000cr。延べ床面積500sqm以下の特典を利用する場合、仕上げを「高級」以上にしないと、何だかもったいないような気がし ます。 Table.10 設備費 延べ床面積500sqm以下のホテルは、建設費に含まれるので不要。 設備費=0cr。 Table.11 総工費と維持費の計算。 総工費はこれまでの合計額で、189,000cr。 維持費はTL15(修正なし)、軽資材(+0.1)で、年間8,316cr(総工費の4.4%)となりますが、延べ床面積500sqm以下なので1/3、2,772Crです。 Step.3.4.1 建物に対する固定資産税 建物の総工費、189,000crに2/3を掛け、土地と同じ税率1.5%を掛けると、 189,000cr×2/3×1.5%=1,890cr。 これが建物分の税金です。 Step.3.4.2 宇宙空間借地における維持費の負担 空間の維持費負担は、800sqm×高さ3m=2,400klですが、ライラナー軌道宇宙港は安価なアステロイドを用いているので、建造費が204,000cr。 この4%が維持費となるので、年間8,160crが掛かります。テナント料は1.5倍で12,240cr。借地料と合わせて、年間12,845crの支払いが必要で す。 Table.12 客室の内装費 内装は「カプセル」150室です。500cr×150=75,000cr。 客室(カプセル)の2割、30室分はアスランとヴァルグル向けの仕様(それぞれ15室)にしました。ライラナーにはアスランとヴァルグルの居留地があるので 彼らに適した家具調度が入手できると考えられるので、ルール上、追加費用は不要です。 人工重力も不可欠ですから、180sqm×125cr=22,500crを追加。貸りている敷地の10%(建物外の18sqm)は、経費節約のため無重力にしました。 Table.13 付属施設の設置費用 自動販売機を並べただけの売店が7.5sqmです。100cr×7.5sqm=750cr。 建設期間と資金調達 建設期間は、延べ床面積が1,000sqm以下なので、3ヶ月以内。寿命は150年もあります。内装や付属施設を含めた建設費用は、287,250cr。全額、自己資金 で賄えました。 Step.4 運営経費の計算 Table.15 必要最低従業員数 客室150の身分度が4待遇なので、オーナー1人だけでも十分です。夜勤や休養のために、できれば2人の従業員を雇いたいところですが、とりあえずはロボッ トで我慢しましょう。 テックレベル15の擬生物型ロボット「ビアトリス」4台と主部「スノーホワイト」1台を、40年のローンで購入します。一括購入の場合は、外部バッテリーなどのオプ ション・パーツも含めて898,400crが必要ですが、40年ローンなので毎年53,904crの負担だけで済みました。 従部ロボットが4台で、休みなしで働くロボットの労働効率は2.5倍と見なされます。従業員数は、ロボットで10人分と、ポートマン氏1人を合わせて11人。 Step.5の稼働率DMで、従業員の人数が倍以上のプラスDMを受けられるでしょう。 ちなみに従業員を月給2,000crで雇った場合、上記のローン支払いは従業員2人分の人件費に相当します(3人は雇えません)。 Table.16 雇用表 「カプセルホテル」の必要技能レベルは、安ホテルの欄で良いですか?その場合、恐らく、必要技能レベルよりも優秀な従業員が居ると思われます。 リピーターの欄で+DMを受けられますが、良いのかな? Table.17 宿泊部門の経費 客室維持費は、身分度4(年間146cr)×150室=年間21,900cr。 人件費はポートマン氏1人分だけなので掛かりません(←税理士より。それだと法人とは看做されず、利益全部が個人所得として累進課税の所得税になる可能 性があります) Step.5 グランドオープン! Table.22 潜在的旅客表 ライラナーの人口レベルは「9」ですから、対地元民が「10,000人」です。対外世界の表では、Gurpsより、宇宙港規模7+の「50,000人」を適用。 ホテルの定員は150人なので、不利なDMは受けません。 基本稼働率は、(人口レベル9+テックレベル15+宇宙港レベル12(=A))/3で求め、12%になりました。また、ライバル修正値は、100/(人 口レベル9+宇宙港4(=A))より、8%です。 最低稼働率は、12-8=4%でした。 「稼働率DM」を求めます。
振ったサイコロの目は「2、6、4」でした。 対地元「2+2=4」で、稼働率1%。 対外世界「6+2=8」で、稼働率15%。 リピータ「4+4=8」で、稼働率15%。 基本稼働率4%を加えて、合計35%の稼働率です。 スリーダイアーズ・インの客室 身分度4 食事付きの宿泊料は、1人当たり50cr カプセル150室 × 稼働率35% × 365days =のべ19,162室(人) 宿泊料50cr × のべ19,162室(人) = 958,100cr。 1人当たりの経費が−17cr×のべ19,162人= −325,754cr。 客室の維持費が−8×のべ19,162室 = −153,296cr。 差し引き 479,050crの黒字 通常のカプセルホテルは、オーナー1人だけでやっています。 ですから、「食事付きの宿泊」と言っても、パンとスープが出てくるだけとか、温められた冷凍食品がそのまま出てくるレベルでしょう。 あるいは、宿泊客が自動販売機から買って食べる食品や飲み物(特にアルコール飲料)の売上げが、この金額になるという解釈もできます。 どちらにしても、食事の身分度は4。 食事を断って、他所で食べる宿泊客も多いと思われます。 宿泊客の全員が食事を断った場合、1人1泊当たりの利益が8.5crずつ減ってしまいます。 その場合、年間収入は162,877crの減少(収入額の3分の1に相当)。結構、食事の有無による影響は大きいと分かりました。 稼ぎを増やすため、オーナーは値引きなどして、客に少しでも食事を取らせようと努力する筈。 宿泊客の一部(最低でも、毎日10人以上が宿泊している計算です)に食事を取らせるだけで、従業員1人を雇えるだけの利益が出ます(食事による利益8.5cr ×10.5人×30日=月給2,678cr)。 それを狙って、宿泊客に食事や酒を勧めるための女性従業員を置いても良いでしょう。 食事時だけのパート従業員ならば、半額(月給1,000cr)でも構わないかと。 スリーダイアーズ・インの場合、食事スペースとしては7.5sqm(4畳半)の売店スペースしかありません。 しかし、そこには常時(24時間体勢で)2〜3台のビアトリスが待機しています。 自動販売機から出てくる食事とはいえ、客が食事をする際には配膳をしてくれたり、片付けをしてくれたり、酒やツマミを勧めてきたりするのでしょう。 上記の売上げを見ると、ビアトリスによる接客サービスはかなり評判が良いようです。 収支計算のまとめ(1年目) 収入 ホテル部門 479,050cr 支出 土地の賃貸料 605cr 空間の維持費(テナント料) 12,240cr ホテルの固定資産税 1,890cr ホテル全体の維持費 2,772cr(客室を除く) + 客室の維持費 21,900cr ロボットのローンと維持費 53,904cr 合計 98,855cr 収支合計 +387,125cr 稼働率に影響する+DMがほとんど無いにも関わらず、黒字です(←当然です。「書割の裏側」でも、宿泊部門の利益率は高いのです。金額で考えればそれほ どでもありませんが…)。 初期投資の287,250crを、わずか1年で回収することに成功。 ポートマン氏は隣接する空きスペース(確保済みの600sqm)へ、同様のカプセルホテルを建て増すと決心しました。 実は、サイコロが最悪の目「1、1、1」であっても、稼働率7%が得られます。その場合、宿泊部門の収入は上記の5分の1で、95,812cr。 ほんの少しだけ赤字にはなりますが、大した額ではありません。ポートマン氏の我侭で、擬生物型ロボットの大量購入をしなければ、それでも黒字なのです。 カプセルホテルというものは、ひょっとして儲かりやすい業種なのでしょうか。 すべてのサイコロを平均すると、平均稼働率27%が出てきました。その稼働率で計算すると、毎年37万クレジットの売上げが生じ、利益は毎年27万クレジット。 法人税25%(=67,674cr)を払っても、20万クレジットが手元に残ります。やはり、1年半で投資を取り戻せますね。 経営2年目 スリーダイアーズ・インは、客室数を(定員300人に)倍増しました。 追加の建設費は、同じく287,250crです。必要な従業員数は2人に増えましたが、11人分の従業員が働いているのでプラスDMを受けられます。 2年目の稼働率で振ったサイコロは「3、1、6」で、稼働率27%になりました。 収支計算のまとめ(2年目) 収入 ホテル部門 739,125cr 支出 土地の賃貸料 605cr 空間の維持費(テナント料) 12,240cr ホテルの固定資産税 3,780cr ホテル全体の維持費 5,554cr(客室を除く 2棟併せて360sqmの床面積なのでまだ1/3) + 客室の維持費 43,800cr ロボットのローンと維持費 53,904cr 合計 130,961cr 収支合計 +619,142cr 今回も黒字でした。 法人税を払い、建て増し分の建設費を回収しても、まだ16万クレジットが手元に残ります。 ライラナー地上宇宙港/安宿「ドリンカーズ・レスト」の建設 アル・ドリンカー氏(43)は、商船船長時代、金に困って海賊行為に及んで逮捕され、8年の実刑判決を受けました。刑期を終えたドリンカー氏は、宇宙港近く(宙 港街の中)で、宇宙旅行者相手の安ホテルを経営することにしました。出所時の所持金は、20,000crであるとします。 ライラナー(Spinward March 2716/A434934−F) 海軍基地/偵察局基地の双方が存在 Step.1 計画の立案 Table.1 ドリンカー氏は、「身分度3」相当の「安ホテル」「ドリンカーズ・レスト」を計画しました。定員10名の客室4つを設けます。 Table.2 客室の広さを決めます。1人当たりの客室面積は「2〜4sqm」とありますが、安ホテルの中でも最上級の「身分度3」ですので、最大の4sqmを選択しました。 定員10名なので、1室の広さは40sqm。さらに2段ベッドを用いることで客室広さは半減しましたが、計算簡略化のため、1室を25sqmにします。 こうした客室が4つありますから、合計の広さは25sqm×4=100sqmになりました。 Table.4 共有部分や管理部分、空き面積を決めます。「ドリンカーズ・レスト」は「安ホテル」ですので、容積比率として「ビジネスホテル以下」の数値を用いました。 客室面積が、 100sqm。 空き面積を05%として、 5sqm。 (05〜10%) 管理部分を10%として、 10sqm。 (05〜10%) 共用部分も05%として、 5sqm。 (05〜10%) 合計は、 120sqm。 床面積60sqmの2階建てとしてデザインします。 Table.5 付属施設は設けません。 Step.2 用地の確保 ライラナーの政治形態は3で、私有制限の制限はありませんでした。次の「法令表」は、1D6で「2」が出ました。2倍の土地、120sqmを取得しなければなりませ ん。ドリンカー氏が見つけた土地は、宇宙港近くの「郊外、100cr/sqm」でした。 宇宙港から近い場所なので+2。 サイコロの結果、嫌な条件で「差し押さえ物件」の土地になりました、−0.2。 UWPの修正は、規模4(+0.01)、水界度4(−0.15)、人口9(0)より、−0.14。 合計で+1.66。 郊外(100cr/sqm)×2.66×120sqm=31,920cr。 固定資産税は、購入価格の0.015=1.5%となります。31,920cr×0.015=479crの税額。 Step.3 建設 Table.8 建設費表 ホテル建物の床面積は、120sqm。2階建ての建物で、世界のTLは「15」。 基本価格はsqm当たりcr1,500ですが、軽資材を利用して−300crの1,200cr。延べ床面積が500sqm以下なので-500cr、700crになりました。 120sqm×700cr=84,000cr。 Table.9 仕上げ費用 仕上げ費用は「高級」で+0.5。 意匠は「普通」、+0。 延べ床面積500sqm以下の特例で、−1.0。 基本の1を加えて、「0.5倍」。 120sqm×700cr×0.5=42,000cr。 Table.10 設備費 床面積500sqm以下は「建設費に含まれる」ので、不要。 Table.11 総工費と維持費。 総工費はこれまでの合計額で、126,000cr。 維持費はTL15(+0)と軽資材(+0.1)より、年間5,544cr(総工費の4.4%)となるところでしたが、500sqm以下のため維持費が3分の1、1,848crまで激減しま した。建設期間(修理期間)は約3ヶ月。 建物の固定資産税の計算は、総工費の3分の2が84,000cr。これライラナーの固定資産税、1.5%を掛けると、1,260crが税金となりました。 土地の税金479crと合わせて、1,739crです。 Table.12 客室の内装 客室の内装は「安ホテル」ですから無しでも構いませんが、敢えて「カプセル・ホテル」並みの設備を用意しました。 500cr×4=2,000cr。 建設費と内装費の合計は、128,000crです。土地代は(購入するのであれば)31,920crでした。 合わせて、159,920crの資本が必要になります。 Table.14 資金調達 銀行融資を申し込む 人口レベル9の世界において、融資枠は基本が70%です。UWP以外による地価修正合計(最後の+1は適用しない状態)は、 > 宇宙港から近い場所なので+2。 > サイコロの結果、嫌な条件で「差し押さえ物件」の土地になりました、−0.2。 合計で+1.8の修正となっています。これの10倍ですから、融資枠が18%拡大され、88%になりました。 自己資本は最低でも12%になり、160,000crの12%は19,200cr、払える金額です。 ドリンカー氏は、ホテル建設費の88%(=140,800cr)を銀行から借りることにしました。返済額は、年利1%の20年払いで8,448cr(借入額の6.0%)、年利2%の 40年払いで6,336cr(借入額の4.5%)です。 Step.4 運営経費の計算 Table.15より、従業員の人数を決定。「ドリンカーズ・レスト」は身分度3の「安ホテル」なので、4人が必要です。ドリンカー氏は、自分以外に3人の従業員を雇い ました。 Table.16 雇用表 「安宿」に必要な技能レベルは、ありません。関係ありませんが、ドリンカー氏自身は自由貿易船の勤務で〈スチュワード−1〉の技能を得ています。 従業員は、ドリンカー氏を含めて4人必要ですが、雇う3人は安価なバイトにしました。具体的には、チェックイン、チェックアウトの時間を、それぞれ朝と夜90分くら いに限定します。時給5Crとして、×3人×30日=月450Crのバイトで事務処理が可能でしょう。 振ったサイコロの目は「6」でした。人口9+の世界なので、DM+4。月給2,000cr未満なので、DM−4。必要な技能レベルに見合った従業員を雇うことができま した。「安ホテル」ですから、必要な技能はありませんが(笑)。 Table.17 宿泊部門の経費 客室維持費は、身分度3(年間96cr)×4室=年間384cr。 人件費は1人当たりの月給を500crと考えて、500×3名×12ヶ月=18,000cr。オーナーであるドリンカー氏の給料は、最終的な利益から金額を決めるこ とにします。 Step.5 グランドオープン! まずは潜在的旅客表より、ライラナーの人口レベルは「9」ですから、対地元民が「1万人」です。対外世界の表は、宇宙港クラスA、宇宙港規模7より「5万人」で した。「ドリンカーズ・レスト」の定員は40名ですから、ペナルティはありません。 基本稼働率は、(人口コード9+テックレベルF+宇宙港クラス12(=A))÷3より12%。 ライバル修正値は、100/(人口9(=コード9)+宇宙港4(=クラスA))=8%。 12−8=+4%の修正値になります。
サイコロの目は「4、5、1」でした。 対地元「4+2=6」で、稼働率5%。対外世界「5+3=8」で、稼働率15%。リピータ「1+3=4」で、稼働率1%。 基本稼働率とライバル修正値(合計+4%)を加えて、25%の稼働率です。 「ドリンカーズ・レスト」の客室 身分度3 客室数4室×稼働率25%×365days=のべ365室(3,650人)。 宿泊料 20.00cr×のべ3,650人 = 73,000cr。 1人当たりの経費が−5.25cr×のべ3,650人 = − 19,162.5cr。 客室の維持費が −5.25cr×のべ 365室 = − 1,916.25cr。 差し引き 51,921.25crの黒字 期待値計算の結果、216年間営業した場合の平均稼働率は22%になりました(+4%で26%)。ですから、実際の売上げ(収入)はもう少しだけ、良くなること でしょう。 収支計算のまとめ(年間) ホテル部門の収入 51,921cr 支出 ホテル建物の維持費 1,848cr +客室の維持費 384cr +固定資産税 1,739cr 人件費(4名分) 18,000cr(1人当たりの月給500cr) 銀行への返済 20年分 8,448cr 合計 30,419cr 収益 + 21,502cr ★ビジネスホテルつづれ屋グループ経営コンサルタント部の評価:なにゆえ「カプセルホテル」が誕生したのかを考えれば、「安ホテル」に存在理由がもはや ないことはわかると思います。普通のホテルと安ホテルとを比べたら、安ホテルを選ぶ人が普通以上のホテルを選ぶ人より多いことはあり得ないでしょう。また、 安ホテルがにぎわう世界とはすなわち、社会全体が貧しいと考えられるわけで、旅行者自体も少ないでしょう。つまるところ、安ホテルがもうからないのは当然で す。 カーカ地下都市/レック風レストラン(居酒屋)「道化師」 カーカの首都は、地上宇宙港のすぐ近くにあります。異種大気/非水海洋の世界ですから、そうした世界の多くの例に倣い、居住空間は鉱山の坑道跡に作ら れました。つまり、地下都市です。地下都市内に滞在するのであれば、宇宙服も酸素マスクも要りません。 カーカ市民の多くがこの地下都市に居住しています。宇宙港で働く労働者は当然、地上宇宙港のすぐ近くで暮らすことになりますし、カーカの星系政府、唯一の 発電所や病院、学校も、この地下都市に置かれています。公務員、発電所や病院の職員、教員と生徒、などは必然的にここへ集まるのです。また、年金暮らし になった老人達も、最後の住まいをここへ移すことが多いでしょう。行政サービスも医療も教育も、この場所に集中していますから、暮らすためには都合が良いの です。 星系外からの観光客が多く訪れるため、暇を持て余した観光客が、地下都市内をぶらぶら散策することもあるでしょう。彼らが使う金を期待して、様々な商店が (カーカ人口の許す範囲で)営業しています。カーカで最も人口密度の高い場所が、この地下都市(首都)であることは間違いありません。何かを売るにしても買う にしても、この場所が一番なのです。 レックからで戻ってきた出稼ぎ労働者フィオナ嬢は、地元でビール醸造事業をおこしました。そして、作ったビールを売り捌くための場所を探しました。幾つかの 商店に、さらにはホテルなどにも持ち込んでみましたが、やはり「実績のないもの」は売れません。そもそも、まだ作っていないので現物もありませんが。こうなっ たら、自分で実績を作るしかない。フィオナ嬢はそう決意し、商店街の一画にテナントとして出店します。 Step.1 Table.1〜.2 ショッピング・モールのデザインは初めてなのですが、なんといってもカーカの人口は1千人。わずか人口1千人の世界にあるショッピング・モールですので、極 力、小規模にしておきましょう。延床面積200sqmで設計します。 Step.6のショッピングモール適正規模表によると、人口1千人のカーカでは、延床面積167sqm(=1,000/6sqm)が適正な大きさになるのですが、 計算を簡単にするため、200sqmに拡大した訳です。 Table.4 ショッピング・モールなので、共用部分、管理部分、空き面積の計算は不要。 2階建ての建物にして、1階部分の面積を100sqmでデザインします。単純に考えると、1辺が10mの正方形。あるいは、道路に面した部分の幅が18m(1.5mマス 12個分)×奥行き6m(1.5mマス4つ分)という感じでしょうか。・・・安っぽい雑居ビルです。 この中にレストラン(居酒屋)を作るのであれば、例えば、24sqmのレストランを作るため、+10%(=2.4sqm)の管理部分が必要になりました。借りる床面積は合 計27sqmになりますが、半端な数字なので30sqmに広げます。 Table.5 付属施設の設計を行ないます。 ショッピング・モールとしては、駐車場が必須です。ただ、これは空き地に白線でマスを書けばしまいです。 フィオナ嬢は、「身分度8」の「普通」レストランを定員8名で設置します。 1人当たり3sqm×定員8名=24sqm。 30sqmを借りて、残り6sqmは倉庫や事務所、休憩室のスペースに充てましょう。 Step.2の「土地取得」 カーカの政治形態は4ですから、私有制限は「12+」です。前回のサイコロの結果より、問題なし。 「法令表」は5-1で4の2.5倍。100sqm×2.5=250sqm。 異種大気の世界で居住地(与圧区域)内です。人口3レベルの世界で、地下都市(首都)の内部ですから、最高の「郊外、100cr/sqm」にしておきましょう。 宇宙港から近い場所なので+2。 居住地域内なので+0.5。 なぜか、多数の所有者にまたがる土地なので、さらに+1.5となりました。 UWPの修正は、規模A、水界度5、人口3より、−0.45。 合計で+3.55。 郊外(100cr/sqm)×4.55×250sqm=113,750cr 以上の金額で(ショッピング・モールの所有者が)土地を購入できました。 固定資産税は、購入価格の4.0%ですから、113,750cr×0.04=4,550crの税額。 Step.3「建設費用」 ショッピング・モール全体の床面積は、200sqm。2階建ての低層建築です。 Table.8 基本建設費 基本価格はsqm当たりcr1,500ですが、軽資材を利用して−300crの1,200cr。 延べ床面積500sqm以下なので、更に−500Crして、700cr。 200sqm×700cr=140,000cr。 非水海洋(異種大気)世界であっても、地下都市の与圧空間内に建てているので、基本建築費の修正はありません。 Table.9 仕上げ費用 仕上げ費用は「高級」で+0.5。 意匠は「普通」で修正なし。 延べ床面積500sqm以下で−1。 合計で、+0.5。 200sqm×700cr×0.5=70,000cr。 Table.10 設備費 非水海洋世界(異種大気環境)ですが、地下都市内の与圧空間内なので、修正はなし。 基本建設費そのまま。 床面積500sqm以下のルールとして設備費は建設費に含まれるため不要。 Table.11 総工費と維持費の計算。 総工費はこれまでの合計額で、210,000cr。維持費はTL8〜12で+0.25、軽資材の修正が+0.1、年間11,340(総工費の5.4%)です。 更に、延床面積が500sqm以下なので3分の1に減じられ、3,780cr。 管理人が5,000sqm当たり1人必要になる訳ですが、管理人は同規模のビル10軒をまとめて管理していると想定しました。(それだけのビル/テナント需要が、人 口1千人のカーカにあるかどうか、まだ分かりませんが) 管理人1人の給与を月2,000crと想定すれば、このショッピング・モールの負担は月200cr、年2,400crになります。 Table.13 フィオナ嬢の出資は、ここから始まります。 まず、テナント料の計算。 ショッピング・モールの建物の建設費が210,000crで、税率4.0%で建設費の2/3 x 4%で5,600cr。 これに加えて、土地の税金が4,550cr。 維持費が3,780crで、管理人(0.1人)の人件費が200cr×12ヶ月=2,400cr。 合計で16,330crです。 オフィス向けの定額制テナント料を考えるならば、(維持費3,780cr×0.9+管理人の給料2,400cr+税金10,150cr)×2=31,904cr。 延床面積が200sqmなので、1sqm当たり160crに丸めました。 フィオナ嬢が「定額制」で30sqmのレストランを経営するならば、160cr×30sqm=4,800crのテナント料を支払うことになるでしょう。 私が慣れている「定額+歩合制」でテナント料を考えるならば、相場の半分80cr/sqm+売上げの5%、です。 フィオナ嬢のレストランは面積が30sqmなので、2,400cr+売上げの5%、になりました。 どちらにせよ、フィオナ嬢のレストラン(居酒屋)は「普通」で定員8、500cr×8=4,000cr。維持費は5%ですから、年間200crが掛かるでしょう。 Step.4です。 Table.18 レストランは「普通」で定員8名です。 ホテルの付属設備ではない、独立したレストランですから、従業員は1名(必要数は0.8名)を雇います。「労働力不足」のカーカで必要な人材を集めることは困難 です。どんな手段を使ったのか分かりませんが、フィオナ嬢は星系外から「若い女性」を呼び寄せてしまいました。支給しなければならない旅費は(2D3の目が 「2」でしたから)1万クレジットです。 「普通」レストランの身分度は「8」に設定します。 材料原価は5cr×8名×4=毎日160crでした。 毎日32人の利用客ならば、人口1千人のカーカでも何とかなると思います。 Step.5 まずは、ショッピング・モールの入居率から。 カーカの人口レベルは「3」ですから、対地元民は「0人」です。「稼働率」のDMは対地元の「立地」と「建物」だけを用います。
サイコロを3回振った結果は、「4、1、5」でした。 DM+7より、「20%+10%+30%=60%」です。 テナント料収入は60%ですから、定額制で19,142.4cr。 税金と維持費を払った後の手取りが2800cr少々もの不労所得です!! (しかし、「道化師」が歩合制ですから、この計算にはあまり意味がありません) 今度は、居酒屋「道化師」の稼働率計算です。 Step.6の「独立レストランの稼働率修正表」を用いました。 対地元民は相変わらず「0人」、対外世界は利用客が(宇宙港規模4の最大値より)「150人」としておきましょう。
基本稼働率は、なし。 サイコロの目は「6、3、2」でした。 よって、対地元「6+12=18」で、稼働率50%。 対外世界「3+5=8」で、稼働率10%。 リピータ「2+11=13」で、これも稼働率30%。 カーカのライバル修正値の半分14%を引いて、稼働率76%です。 見込み利用客は4倍の32人で、稼働率76%ですから、年間の利用客数は32人×稼働率76%×365days=8,876名。 収入は、 平均価格15cr×のべ8,876名 = 133,140cr。 作業比率が30%なので、133,140cr×0.30 = − 39,942cr。 材料費が 5cr×32人×365days = − 58,400cr。 差し引き 34,798crの黒字。 テナント料が、定額分2,400cr+売上げの5%なので、2,400cr+6,657cr=9,057cr。 設備の維持費200crと人件費24,000cr、赴任旅費10,000crを引くと大赤字です。 法人税を払わなくて済むのは幸いですが、赤字になってしまったことは大問題です。来年以降は、2,500cr程度の黒字になる筈ですが、このままではどう考えて も、成金は無理です。バクスター・ビールは地元民に好評だったようですが、外世界人やリピーターがあまり来てくれません。 居酒屋「道化師」の2年目 フィオナ嬢は、安上がりで手っ取り早い「売上げ増加策」を考えました。 実はカーカは保守的な社会で、女性が「短い服」を着ることが一般的ではありません。何か具体的な理由がある訳ではなく、ただ単に着ることを好まないだけな のですが、カーカで「短い服」を着た地元女性は滅多に見かけられないのです。それゆえ、カーカの男性はそうした「短い服」に憧れていますし、カーカを訪れた男 性観光客は、カーカ女性の慎ましさに失望を隠せません。 昔、フィオナ嬢は出稼ぎ先のレックで「短い服」の存在を知り、大きなカルチャー・ショックを受けました。もちろん今では、そうした「短い服」を男性が好むことも十分 に承知しています。居酒屋「道化師」の制服を「短い制服」に切り換えたならば、きっと客数も増すことでしょう。そこへさらに、サブカルに造詣が深いファッション 業界の知人から、短さを「長いしましま」で補正するとさらに効果的だとアドバイスされました。 しかしカーカ生まれのフィオナ嬢にとって、「短い服」は裸で人前に出るくらい恥ずかしいことです。とても着ることはできません。幸い「道化師」のために雇った従 業員は、星系外の出身でした。「短い服」への抵抗感もないでしょう。試しに打診してみたところ、ちょっとしたボーナスを貰えれば「短い制服」と「長いしましま」に 切り換えても構わないとのこと。 早速、挑戦してみました。
売上げ比較のため、今回もサイコロの目は同じ「6、3、2」だとします。 よって、対地元「6+16=22」で、稼働率75%(+25%:効果絶大)。 対外世界「3+9=12」で、稼働率30%(+20%)。 リピータ「2+17=19」で、これも稼働率50%(+20%)。 ライバル修正値の14%を引いても、141%の高い稼働率です。 大評判を予期した大家さんの勧めに従い、フィオナ嬢は拡大営業を行ないました。稼働率141%ですから、6/4=1.5倍ということで、定員数の6倍の 材料を用意して、人件費は1.2倍です。 1日の見込み利用客は32人ですが、稼働率141%ですから、年間の利用客数は32人×稼働率141%×365days=16,468名。 平均すると、1日当たり45人が来ている計算です。 収入は、 平均価格15cr×のべ16,468名 = 247,020cr。 作業比率が30%なので、247,020cr×0.30 = − 74,106cr。 材料費が 5cr×8人 × 6倍 ×365days = − 87,600cr。 差し引き 85,314crの黒字。 テナント料が、定額分2,400cr+売上げの5%なので、2,400cr+12,351cr=14,751cr。設備の維持費200crと人件費(1.2倍)28,800crを払って も、41,590crの黒字です。「短い制服」を着てくれた従業員にボーナス12,000crを払い、法人税は7,397.5cr。フィオナ嬢の手元には、2万crほどが 残りました。 目次へ |