ある日の航海日誌6
「シルビア・オザキ・カートレットの女の作戦inマーシア」
惑星ウィックのカザン・シティ西4番街のプラザホテル25階に「イルミネージュ」っていうネイルサロンがあるの。
白で統一された綺麗な内装と、優しくてレベルの高い技術を持ったスタッフ。もうイチ押しのサロンなんだから。
マッサージを受けながら爪の長さを相談したり、美味しいハーブティーを飲みながらデート用に塗ってもらうマニキュアの色を考えたり・・・光ファイバー式のデジタル・マニキュアはワンタッチで色が変更できて便利だけど、やっぱり筆で塗っていくアナログ・マニキュアって女心をくすぐるものよね。
で、最近仕事で忙しかった自分へのご褒美で、このお店に行ったんだけど・・・その時にいいことを聞いちゃった。
次にマーシアに行くって言ったら、美人のネイリストのお姉さんが教えてくれた、マーシアの美容院、ネイルサロン、マッサージ、 エステのはしご・・・。
「綺麗になる旅」って、何だかいいでしょう?
フィカルゼのバカときたら、船客の年増女に色目使ったり、税関の女の人をナンパしたりで、どうも目の前の素晴らしい女の子に対する感謝ってものを忘れてるみたいだから、ここらで華麗に大変身して再確認させてあげないてとね。
そういうわけで、「女の作戦inマーシア」さっそくスタート!
まずは「フォルトナ」っていう、ウァルハム地区にある男子禁制のビルに行かなくっちゃ始まらないらしい。
これがまた、1階から8階まで全て「美しくなるための施設」という、すごいビルなの。
最初はサウナ。血行を促進するジェルを塗って、粗塩をすり込まれて、スチームサウナに15分。
毛穴全開、全身汗だく、身体の奥底から軽くなった感じ。
いかにも効きそうな人参風呂、アカスリマッサージ、海草パック、整体による骨格矯正、鍼をさして低周波電流を流すボディ・カーヴィング、全身スベスベになるうぶ毛処理とコースは続いて・・・そこは「女の道場」って感じで、もう猛烈なパワーに圧倒されっぱなし。
でも、もうちょっとロマンチックに、リラックスしてできるエステはないのかしら。
そうして発見しました。
「カジャビア・ホテル」のスパ・メニュー。アロマの香りでリラックスしながら、ハーブオイルで全身マッサージ。
そうそう、こういうのを待ってたのよ!
フローラルの香りと、気持ちのいいマッサージにうっとりしてるうちに、しっかり熟睡しちゃって、天国気分。
フェイシャルパック、マニキュア、ペディキュアをしてもらって、色とりどりの花を浮かべたお風呂に入る・・・もうお姫様になった気分。
しかも、お肌スベスベ、ボディラインもしっかり細くなって、細胞一つ一つから綺麗になった感じ。
美容院で流行の髪形にカットしてもらって、プロのメイクを受けると・・・可愛すぎる!
そこらへんの芸能人より美しいって、これはちょっとウヌボレかな?
これならフィカルゼぐらいイチコロと思って船に戻ったら、街でナンパした女の子とデートに行った!?
あのバカ男・・・殺す!
そういえば、美容院の隣に女性歓迎のボクシングジムがあったっけ・・・。