2010年5月23日
Mさん誕生日会 2日目

 2日目ファーストゲームは、とにかく手軽にということで、「ブロックス」。
元はフランスのゲームだが、少し前まで日本語版も出回っていた。


 ルールは実に単純で、各プレイヤーは盤のすみっこから出発し、自分のピースを置いてゆく。
ただし2個目以降は自分のピースと角同士が接触していなければならない。
しかし相手プレイヤーのピースとは辺で接触してもかまわない。
そうやって置けるだけ置いていって、最終的に残ったピースの「面積」が小さかった人が勝利である。

 画像では攻撃的な性格の緑(化夢宇留仁)と赤(Mさん)がぶつかって、青(Sさん)の動きが取れなくなっているように見える。
また黄(Kさん)は、相変わらず争いを避けて小さくまとまっているのが可愛い(笑)。
性格の出るゲームだ(笑)。



 ゲーム中盤。
身動きがとれなさそうになっていた青が、緑のエリアに浸食しているのが分かると思う。
角が接触していればいいというルールが、こうした脳みそを刺激する展開を可能にしている。
 結果は化夢宇留仁が最後に細かいピースを残して隙間をついて、最小面積となった。
化夢宇留仁4、Mさん26、Sさん30、Kさん31


 もう1戦。
今度は青のSさんが一気に足をのばし、盤面を横断しかかっている。
緑の化夢宇留仁も右に伸ばしているが、このまま上への道を閉ざされるのはまずい。

 


 ゲーム中盤。
青が上に色気を出している間に、化夢宇留仁の緑も左から上へと侵入。
赤と黄色は下から追い込まれて苦しい形になってきている。


 ゲーム終了間際。
緑がいやらしく青と黄のエリアに入り込んでいる。
青のSさんも最後に赤への侵入で得点を伸ばしたが、1点の差がついた。

結果 化夢宇留仁(緑)4、Sさん(青)5、Mさん(赤)22、Kさん(黄)30

 それにしてもびっくりするほど簡単なルールなのに、びっくりするぐらい面白いゲームである。
フランス人侮りがたし。


 Sさんにご飯を買いに行ってもらい、待っている間に昨日に引き続いて「ルミ」
実はこのゲームも日本語版が出ていて、そのバージョンのタイトルは「ブロックス3D」。
積み木がプラスチックになっているが、基本的に同じ内容。
要するに今回はブロックスが多かったのだ(笑)。


 今回はくの字型の階段ステージ。
いきなり化夢宇留仁の緑の影が薄い(汗)。
角の外側は1階部分で伸びているのでまだ置けるのだが、内側は完全に封鎖されてしまっている(汗)。


 結果。
緑は角の外側からちょこちょこ顔を出しているが、全然足りていないのは一目瞭然(汗)。
しかし黄のKさんも内側に寄っていたのが災いし、後半失速。
化夢宇留仁が1ポイントしのいだ。

 Mさん(赤)21、化夢宇留仁(緑)14、Kさん(黄)13


 Sさんも戻ってきて、今度は4人で「あやつり人形」(フルセット)をプレイ。
 ご存じの方もいるだろうが、「あやつり人形」は最近完全日本語版が発売された。
それは奇しくも化夢宇留仁がこの「あやつり人形」(フルセット)を購入し、一部オリジナルで作り直してまで日本語シールを貼った直後だった。
そのショックたるや筆舌に尽くしがたい・・・というほどではなかったが(笑)、やはり少々ダメージを受け、プレイする気が失せていた。
しかし最近になってようやくショックも癒え、ソロプレイをしてみたところ面白かったので、今回持ち込んだ次第。


 「あやつり人形」はカードゲームで、誰かが8つの建物を建てれば終了で、それらの建物のポイントの合計が高かった人が勝利する。
 このゲームの肝は、各ラウンドにプレイヤーが演じる役割と、それによって決まる特殊能力と解決順にある。
 各ラウンドの始めに、プレイヤーは9種類の役職の中から1つを選ぶ。先に他の人が選んだ役職はもう選べない。
選ぶ順番は、現在「国王」であるプレイヤーからである。
 9枚の役職カードの内1枚は伏せて配置される(枚数はプレイヤー人数によって変化する)。更に3枚のカードが公開される。
残りの5枚のカードからまず「国王」が役職を選び、選んだカードを伏せて持つ。
そうやって全員役職を選んだら、最後に残った1枚はやはり伏せて配置される。
画像はプレイヤー4人が役職を選んだ直後の状態である。



 全員が役職を選んだら、「国王」が番号順に役職名を呼ぶ。
呼ばれた役職を選んでいた人は役職カードを公開し、手番を行う。
 手番には役職の特殊能力の使用、お金かカードの追加、建物の建設を行う。
役職にはそれぞれ特殊な能力があるが、特に最初の方の番号の役職はゲームの展開を大きく左右する。
1番は「暗殺者」
 この役職の能力は、他の役職の暗殺である。
「暗殺者」に指定された役職は暗殺されたとみなし、そのラウンドの手番をとばされてしまうのだ。
2番は「泥棒」
 「泥棒」は指定した役職を選んでいるプレイヤーの所持金を全て奪える。
3番は「魔法使い」
 指定したプレイヤーと手札を入れ替えるか、指定枚数山札と交換できる。
「魔法使い」は役職ではなくプレイヤーを指定できるので、ハズレ(そのラウンドでは選ばれていない役職を指定する)がないので強力である。
4番は「国王」
 この役職を選ぶと、次ラウンドに「国王」として役職を一番最初に選ぶことができる。
その他建物を壊すことができる「傭兵」、お金を余分にもらえる「商人」などなど、様々な役職があり、それらが複雑なジャンケンのような関係になっている。
 画像ではSさんが建物を3つ建て、「芸術家」の能力で建物にお金を追加してその価値を上げている。


 ゲームはMさんがず〜〜〜〜っと国王を続けていた。いい迷惑だったのはMさんの右隣に座っていたKさんで、Mさんが国王である限り役職の選択が一番最後になるのだ。
画像の黄色いコマが「国王」マーカー。

 結果は「商人」でお金をもうけまくっていたSさんの勝利。
Sさん38、化夢宇留仁30、Kさん26、Mさん24
 ひたすら「国王」にこだわったMさんは最下位(笑)。


 「あやつり人形」(フルセット)は拡張セットも入っていて、役職を各番号2種類から選ぶことができる。
最初のゲームは基本キャラクターのみでプレイしたので、次は一部を入れ替えることにした。
入れ替えたのは5番の「修道院長」、6番の「錬金術師」、7番の「侵略者」。
画像左下が「侵略者」。
同じ番号は基本的に似たような能力だが、拡張セットのキャラクターはより複雑になっている。
 Mさんはまた「国王」にこだわったが狙われそうな時には見事に外して回避し、他がつぶし合って勝利した。
Mさん30、Sさん28、Kさん24、化夢宇留仁18。
「侵略者」でもうけようとした化夢宇留仁は最下位(汗)。
やはり配置した建物の特典も大きいし、現金は狙われやすいので難しい。
 とりあえず予想通り「あやつり人形」は面白かったので、またやりたい。
少々ヘビィだが。


 次は「アール・エコ」
記念すべき初の日本人デザインのドイツメジャーメーカー発売作品である。
もちろんこれまでは日本語版が発売されていたが、本作はドイツ語版。
これをきっかけに、日本発の面白いゲームが増えてくれるといいのだが。
Mさんはなにやらゴタゴタがあって退席。



 「アール・エコ」はゴミの分別と処理、そしてゴミの回収を扱ったカードゲームで、4種類のゴミを4個以上分別して処理すれば、その時一番上になっている工場カードの点数が手に入る。
画像では中央に並んでいる工場の絵のカードがそれで、今のところ左から1、1、2、2点である。
ゴミを処理したら工場の下に置かれている未分別のゴミを全て回収しなければならず、全て手札になる。手札は5枚までしか持てないので、それ以上の枚数になったら不法投棄せざるを得ず、不法投棄したゴミはペナルティになる。
最後に工場の上に置かれている処理済みのゴミの個数+1枚の未分別ゴミを工場の下に置いて手番終了。
 ほとんど戦術と言える思考はできないが、どんどん増えてゆく未分別ゴミと工場の価値とを天秤にかけつつ、やっぱりゴミの増える勢いに流されてしまうのがそれっぽくてなんだか楽しい。
また最後の点数計算法が、同じ種類の工場が2枚以上無いと無視されるというところが効いていて、マイナスの工場を取らざるを得なくなったりというところも工夫されている。
結果 化夢宇留仁11、Sさん4、Kさん3


 次はなぜかしばらくMさんと2人でぼ〜〜〜〜っとすることになったので(笑)、「動物博士」を触り程度プレイ。



 要するに「動物かるた」で、読み上げられた特徴を備えた動物を速くたくさん取った方が勝ちである。
例えば「翼がある」という特徴なら、鳥はもちろんほとんどの昆虫が当てはまる。
知識が物を言うので子供用に1枚ずつ取ってゆくルールもある。
とりあえず何度か適当にやって、化夢宇留仁の圧勝(笑)。
とにかくばたばたとカードを取るのは楽しくて、元気になる。


 今回のラストオーダーは「ドミニオン」(笑)。
今回はゲーム以外にもいろいろあってみんな疲れ気味だったのだが、実は元気を温存していたSさんの「ドミる?」の一言で1回だけという条件でプレイ決定(笑)。

 最初の王国カードはSさんのチョイス。
「祝宴」「祝祭」「金貸し」「改築」「魔女」「地下貯蔵庫」「密偵」「議事堂」「研究所」「村」


 「魔女」の呪いが猛威をふるう中、化夢宇留仁は「金貸し」のデッキ圧縮と、「地下貯蔵庫」と「村」「祝宴」の連続コンボと不要カードの引き直し作戦で対処。
「金貨」を「属州」へ「改築」するのも決まり、勝利。
化夢宇留仁37、Sさん28、Mさん21、Kさん17


 1回だけという約束だったが、やはりもう一度プレイすることに(笑)。
「祝宴」「議事堂」「宰相」「庭園」「泥棒」「玉座の間」「金貸し」「鉱山」「市場」「書庫」
 今度は「泥棒」が猛威をふるう。しかも「玉座の間」のダブル泥棒が炸裂しまくり(汗)。
しかしそんな中、化夢宇留仁は一切「泥棒」を購入せずになんとか勝てないかと模索。
カードが回らない「宰相」を少しと、「金貸し」そして「市場」を徹底的に購入し、盗まれないお金作戦。
結果手札は画像のような有様に(笑)。しかしこれで作戦通りである。
残念ながら勝利とまではいかなかったが、全然お金のない状態から「市場」をずら〜〜〜〜〜〜〜〜っと並べて「属州」を手に入れるのが実に面白かった。
 勝ったのは「泥棒」キングのMさん(笑)
Mさん46、Sさん45、化夢宇留仁33、Kさん27

 2日目は積み木に始まり、カードで終わった。
ちうわけで色々とヘビィな2日間だった。
忘れそうだがMさんの誕生日パーティーである(笑)。おめでとう(笑)

20100529


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