第11回月例ゲーム会

 いつもの隠れ家で、いつもの4人でプレイ。

 最初にプレイしたのは「ブロックス」
今まで「ブロックス」は箱が大きすぎて持ってこられなかったのだが、先月買ったでっかいキャリーバッグで持参成功。


 ゲーム開始直後。
化夢宇留仁以外は3人とも初めてなのだが、全員申し合わせたように中央を目指している。
緑はテノムフ氏、黄色はαさん、青は化夢宇留仁、赤はcerberus氏。
 実は冒頭から化夢宇留仁は苦しい展開に。
すでにこの時点で左翼に攻め込むコースが塞がれているのだ。
なんとか入ることは出来るかもしれないが、その為には左下から回り込まねばならない。


 とか思っていたら、左下への回り道も防がれ、右上に突破するコースも完全に塞がれてしまった(汗)。
この時点でこの展開は厳しすぎ(汗)。
ちうかその緑のL字はあんまりだ〜〜〜〜(泣)


 仕方がないので右上に伸びていったら、赤にズカズカと入り込まれ、もうボロボロ・・・(泣)
 客観的に見てみると、いつの間にか赤が非常に広い範囲を支配している。
なんでもかんでも好きなように置けそうな状況である。
羨ましい(汗)



 終了。
cerberus氏-11、テノムフ氏-16、化夢宇留仁-23、αさん-25
 最初は化夢宇留仁の圧勝と予想していたのだが、いきなりこんなことに(汗)
やはり序盤にことごとく行き先をつぶされてのが痛かった。



 αさんのリクエストでもう一度プレイすることに。
リベンジに燃える化夢宇留仁(笑)。
 今回は置きにくい上に侵入にも使いにくいと感じた正方形に近い形から配置していった。
序盤に赤のcerberus氏と緑のテノムフ氏がまっすぐ中央に進まず、それぞれがぶつかり合うように進んでくれたので、自陣の準備をする時間が稼げた。
そこで置きにくい形が配置でき、かつ他の色が侵入してこない場所を確保しては、そのタイルは保持してその他のタイルで侵入という手段が使えた。


 終局図。
対面のテノムフ氏が携帯で撮影した画像なので、上の画像とは上下が逆になっている。
というのも後述する展開で頭に血が上って撮影するのを忘れたのだ(笑)。

 上記の通り調子よく進めていた化夢宇留仁は、なんと全てのタイルを配置できるチャンスを掴んだ。
残りは長方形3マス。
しかし!
最後にそれを察知した緑のテノムフ氏に、右下の長方形2マスを絶妙なところに置かれてしまったのだ。
そこさえなければ完全配置成功だったのに・・・・・・・・・(汗)
 結果 化夢宇留仁-3、αさん-7、テノムフ氏-17、cerberus氏-18
勝ったけど悔しい〜〜〜〜〜〜〜〜(汗)!!!

 ちうわけで久しぶりの「ブロックス」だったが、やっぱり安定して面白かった。
プレイを重ねるほど面白くなる。
ある意味究極の完成度に達しているゲームの1つだと思う。


 次は「キャット&チョコレート」をプレイすることに。
しばらく前に買ってあったのだが、内容的にも好き嫌いがありそうで、なかなかプレイする機会が無かったゲーム。
勿論プレイできる機会が巡ってきて非常に嬉しい♪

 このゲームは日本人のデザイナーによる同人ゲームで、プレイヤーは秘密裏に2陣営に分かれ、その陣営毎に勝敗が決まる。他のプレイヤーの内の誰かは味方かもしれないのだ。
そして勝利ポイントを稼ぐには、幽霊屋敷で遭遇する様々なイベントに対し、手持ちのアイテムカードを使った即興の対応策(言い逃れとも言う/笑)を説明し、他のプレイヤーに多数決で妥当と認めてもらわないとならない。


 ゲームの様子。
手札は3枚で、自分の手番が来たらイベントカードを1枚めくる。
そこに自分が遭遇した危機が描かれている。
そしてイベントカードの裏面には1から3の数字が書かれており、その枚数の手札(アイテム)を利用して、危機を逃れる方法を説明しなければならない。
ここでミソなのが、使うアイテムは多ければ多いほど説明が難しくなるということである。
考えてみてほしい。
たくさんのゾンビに襲われている時に、オルゴールとガムと鍋の蓋を使った脱出方法が思い浮かぶだろうか(笑)?
このゲームでは、使うアイテムは少なければ少ないほど成功の確率が高いのだ。



 てな感じでゲームを進め、終了時に各プレイヤーの陣営を公開し、合計勝利ポイントの大きい陣営の勝利となる。
誰が味方かを分からなくすることで、評価を公正にしているわけ。
 で、ゲームはにぎやかに進んだ。
化夢宇留仁はなぜか使うアイテム数がほとんど3。最低でも2という悲惨な巡り合わせが続いたが、流石にアイテム3枚は可哀想と思ってもらったらしく、評価が甘めになり、結果クリアイベント数は最高の3枚となった。
 結果 「結社」化夢宇留仁3+cerberus氏2=5
    「教団」テノムフ氏2+αさん1=3

 なにしろ即興で説得力のある説明をしなければならないので、恥ずかしがっていてはゲームにならない。そういう点では難しいかもしれないと思っていたが、みんな少なくともこのメンバーは全然そんな心配はいらなかった。
とりあえず爆笑必至の愉快なゲームなので、機会があったらぜひプレイしてみてほしい。


 次はクニツィア先生の「インジーニアス」
実は毎回最低1つは先生のゲームを持ってくるようにしているのだが、そんなことを思わなくても勝手にいつの間にか紛れ込んでいる(笑)。

 「インジーニアス」はかつて「頭脳絶好調」という日本名で出回っていたのだが、それが完全日本語化されてホビージャパンから発売されたのが本作。
しかし日本語化と言っても言語依存はゼロなので、実質箱が変わっただけである。



 ゲーム開始状態。
手番には手札(手前のホルダーに置かれたプラスチックのタイル。六角形が2つつながった形でプラスチック製)から1枚を選んでボード上に配置する。
その時配置したタイルと同じ色が、六角形の各辺の先に連続してつながっていたら、その数がそのまま点数になる。
手番終了時にはタイルを1枚ランダムに補充して次のプレイヤーの手番になる。
 左にあるのが点数表示盤で、各色に対応したプラスチックのマーカーを移動させることで獲得した点数を示す。
そしてクニツィア先生らしく、ゲーム終了時にカウントされるのは一番点数の少ない色のみ。
つまり全ての色をまんべんなく伸ばしてゆかないとならないのだ。
しかし一筋縄ではいかないのが先生の特長でもある。
各色の点数が18点に達すると「インジーニアス!」と宣言して連続してタイルを置けるというルールがあるのだ。
したがってまんべんなく伸ばす場合と、ある色を一気に伸ばす場合と、状況によって判断する必要がある。


 ゲームスタート。
早速伸び始めたのは赤、緑、青、黄色。
基本的にすでに置いてあるタイルが無いと得点できないので、なるべく人が置いたタイルの横に置きたいのだが、最初の手番は離して配置しなければならない。


 上記の理由から、いったん伸び出した色はどんどん伸びる。
まんべんなく伸ばしたいのだが、後れを取るわけにもいかないのだ。



 ゲーム中盤。
よくやく紫とオレンジも動き出した。
 ここまでで目立っていたのはテノムフ氏の動き。
とにかく同じ色が直線で伸びていると見るや、すかさずくっついて大量得点をものにしている。



 ゲームは終盤に。
テノムフ氏が18点に到達し始め、「インジーニアス!」と連呼。
点数状況はと言えば、総合得点ではテノムフ氏が圧倒。
cerberus氏も総合得点では頑張っているのだが、最少得点が5と少ない。
化夢宇留仁とαさんはまんべんなく得点しているが、テノムフ氏の勢いに圧倒され気味。


 テノムフ氏がリードしているとは言え、まだ最少得点では僅かな差しかない。
化夢宇留仁は逆転を賭けて、最少得点の紫を伸ばすべく頑張る・・・・と言いたいが、全員最少得点が紫なので、下手に伸ばすと他のプレイヤーの得点を手伝ってしまうことに。
そこでインジーニアスを利用して、自分で紫を置いて、連続した一手で紫を得点しつつ蓋をする作戦を敢行。
しかしあまりにも残りスペースが少ない(汗)。


 とかやってる内に、再びテノムフ氏が「インジーニアス!」
連続手番で残り少ないスペースを埋めてしまった(汗)。
 結果 テノムフ氏11、化夢宇留仁9、αさん8、cerberus氏4
結局どうしようもなく逆転ならず(泣)
どうもインジーニアスをラスト直前に連続で持ってきて連続で手番を繰り返すのが重要らしい。
 まだまだ具体的な戦略までは頭が回らないが、クニツィア先生らしい良作だと思う。
繰り返して遊べば味が増すタイプと見た。

 アブストラクトっぽいゲームが続いたので、描写力のあるボードゲームもやりたくなり、次は「トバゴ」
化夢宇留仁以外は初めてなのでルールを説明してスタート。


 今回のマップ状況。
このゲームは両面印刷のボードを好きなようにつなげてプレイできるので、32種類のボードパターンがあるのだ。


 ゲーム開始。
初めての皆さんはとりあえずヒントカードを置いて、宝の在処を絞ってゆく。
大人げなく勝利を目指す化夢宇留仁も、とりあえずはカードを配置。
とにかくカードを配置してアンクを置いていないと、宝のおこぼれに預かれないのだから当然である。
 問題は最初の宝の在処が確定し、cerberus氏がそのヘックスにいた時におこった。
と言うのも、ホビージャパンの伝統なのかもしれないが(汗)、説明書に曖昧な箇所があり、ヒントカードを配置したことで宝の在処が確定した時、ちょうどそのヘックスにいた場合に宝を発見したとみなしていいのかどうかが、どちらとも取れる書き方になっていたのだ。
これまでは宝を取れないと解釈していた化夢宇留仁だったが、取れる方が自然だという指摘をもらい、今回からそのようにすることになった。
というわけで、今回のゲームは今までとは少し違うルールでプレイしている。

 カードを置いてゆく内、ちょろちょろと宝の場所が確定されて宝が山分けされる。
最初の宝でcerberus氏が大もうけ。
初っぱなから大差がついてしまい、逆転するにはどうすればいいかと考えるが・・・・・・
むむ。とにかく運が無ければ難しそう。
なにしろルール上宝を独り占めしにくいのだ。
とにかくそこら中の宝に便乗し、高価な宝を手に入れるしかない。
 で、再び宝が発見される。
化夢宇留仁は少ないがアンクを確保していたので、コインの枚数の少ない宝物カードは全て拒否し、高額のカードを目指す。


 そして最後にひいたカードがこれ。
呪い(泣)
儲けパー(泣)


 その後もここぞというところで呪いをひくツモのよさを見せつけた化夢宇留仁だった(汗)
 結果 αさん33、cerberus氏30、化夢宇留仁26、テノムフ氏22
結局序盤で大もうけしたcerberus氏を、後半αさんが高額宝物カードをとりまくって逆転した。
化夢宇留仁の努力は呪いと共に霧散(笑)


 次は「コロレット」
シャハト御大の代表作の1つで、今まで何度も持ってきたのだがなぜかプレイする機会が無かったので、今回プレイできて非常に嬉しい♪



 「コロレット」はドイツゲーム賞をとった「ズーロレット」の元になったゲームで、シンプルながら濃い〜〜〜ジレンマが味わえる。
 各ラウンドの最初には、画像のようにプレイヤーの人数分の「列カード」を並べる。
各手番にできることは、山札からカラーカードを1枚めくってどれかの列に並べるか、どれかの列を回収するかのどちらか。
カラーカードは7色各9枚あり、同じ色をたくさん集めれば高得点である。
しかし得点になるのは3色までで、4色目からは減点になってしまう。
したがって欲しいのは、自分が集めている色がたくさんあって、要らない色の無い列ということになるが、勿論そううまくはいかない。
 ちなみに今回は各ラウンドの最初に全員違う色のカードを1枚確保するというルールを見落としていた(汗)。
見落としていなければ、大きくゲームの性質が変わるわけではないが、展開は違ったものになっていただろう。



 こんな感じでカラフルなカードが並んでゆく。
1つの列に並べられるカラーカードは3枚までで、全ての列にカードが3枚並んでいたら、その手番ではどれかの列を回収せざるをえない。



 ゲームは初っぱなからαさんが同色カードを取りまくり、他の3人がそれを追うという形になるが、それぞれ邪魔しあうので全然挽回できず、そのままαさんのぶっちぎりの勝利となった。
 結果 αさん43、cerberus氏35、化夢宇留仁29、テノムフ氏18
まだまだ戦術まで頭が回らないが、リスクを恐れずどんどんカードをめくってゆくのか、少ない枚数でもコツコツと稼いでゆくのか、判断が難しい。
しかしまさにジレンマに特化したこのゲームは、自分の手番にはジレンマに頭を抱え、人の手番にはその苦しんでいる姿が楽しく(笑)、非常に面白かった。
ぜひまたやってみたい。
カードゲームの完成度という点では「ニムト」に並ぶものがあると思う。

 今回は抽象的なテーマのゲームが多かったが、その魅力を十分に楽しめてよかった。
たまにはテーマを決めてやってみるのも面白いかもしれない。
「アブストラクト」「運ゲー」「アクション」とか扱っているテーマとか。
 とりあえず参加者のみなさん毎度ありがとうございます。お疲れ様でした。

20111103


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ボードゲーム天国