2012年6月17日
第18回月例ボドゲ会

 アジトにて。
まずは化夢宇留仁とcerberus氏、AKI氏、@2c氏の4人で、クニツィアの「ツタンカーメン」をプレイ。
 このゲームはすいぶん前に買っていたのだが、ソロプレイでは面白さが分からず、部屋の壁の一部になっていたのだが、面白いという評判を聞いて持ってきてみていたのだ。



 最初にこんな風にタイルを適当に並べる。
適当と言っても1本の道としてつながるように置かなければならないので、少々手間がかかる。
手前左下にあるのはゴールであるピラミッド。
見にくいがここにツタンカーメンタイルが載せられている。
 奥の方に置かれている巨大なタイルは得点表示ボード。
おそらく世界でも大きさではベスト3に入ると思う(笑)。



 ほんとにでかい(笑)
またこのゲームでは、得点が減点式というのも珍しい。
最初に得点が0に到達したプレイヤーが勝利するのだ。


 手番には自分のコマを好きなだけ進めることができる。
サイコロもなにも無し。単純に好きなだけ進めるのだ。
そして到着したタイルを手に入れる。
 タイルには数字が書かれており、それはその絵柄のタイルの最大枚数と、得点を表している。
例えば6と書かれていたら、その絵柄のタイルは合計6枚ある。
 同じ絵柄のタイルが無くなったら、ただちに得点計算を行う。
そのタイルを一番多く獲得していたプレイヤーが書かれている数字分得点し、2番目のプレイヤーはその半分の得点を得る。
同じ数だけ所持していた場合は、得点が1ランク下がる。
 基本ルールはこれだけ。
流石は切れまくっていた頃のクニツィアらしいシャープさである。
 その他人の獲得したタイルを1枚奪えるコインタイル、同点だった時に勝利できるファラオタイル、ジョーカーとして使用できるツタンカーメンタイルがある。

 これがゴールピラミッド。
気のせいかションボリしているツタンカーメンが(笑)。
 このゲームではゴールに着くのは勝利条件とは関係ないが、ツタンカーメンタイルを手に入れればジョーカーとして獲得タイルの枚数勝負で優位に立てる。


 化夢宇留仁(青)はとにかく多くのタイルの獲得枚数で2位以上になるのを目指して、ちょっと噛みを繰り返しつつゆっくり前進。
全員初めてなので手探りっぽかったが、最終的には8点のタイルで2回1位を取り、他でもいっちょ噛みしまくった化夢宇留仁が0点に到達して勝利した。



 もういっちょやってみることに。
今度は赤のAKI氏、黒のcerberus氏、黄色の@2c氏が全力疾走状態で、どんどん進んでいった。
今回から参加した緑のMIK氏は人の取ったタイルを奪えるコインタイルを取りまくり、無理矢理枚数トップを獲得してゆく。
化夢宇留仁はみんなが嵐のように進んでいくのを見つつ、最後尾で低い点数のタイルをちょこちょこ拾ってノロノロ進んでいた(笑)。

 結果MIK氏0、cerberus氏3、AKI氏5、化夢宇留仁6、@2c氏15
結局勢いづいたMIK氏に押し切られてしまった。
やはりコインタイルを全て取られたのは大きかった。

 実にクニツィアらしい完全アブストラクトの「ツタンカーメン」だが、対戦してみたら流石に面白かった。
完全アブストラクトなのに、まるで運の要素が存在するかのような確率と選択のミックス具合は見事。
地味で少し準備に手間はかかるが、なかなか切れ味の鋭いゲームだと思った。


 次は@2c氏のリクエストもあって「エルダーサイン」をプレイ。
最も化夢宇留仁も今日の内にプレイするつもりではあったのだが。
このゲームからポル氏が参加した。


 「エルダーサイン」はかのビッグゲーム「アーカムホラー」をスケールダウンしたようなゲームで、「アーカムホラー」と同じく協力型。
旧支配者だかグレート・オールドワンだか(このゲームでは「エンシェント・ワン」と呼ぶ)が復活しそうになっているので、みんなでそれを阻止。 阻止が失敗したらダメ元で戦うというのも「アーカムホラー」と全く同じ。
違うのは「エルダーサイン」はダイスゲームになっているというところ。
 手番にはエントランスで治療する、買い物する、くじを引く。または6つ(場合によってはもっと)出現している事件のどれかに挑む。
事件は中央に配置されている6枚のカードで、これらの事件の解決に成功すると様々な恩恵があり、失敗するとプレイヤーキャラクターが傷つくだけではなく、エンシェント・ワンの復活が早まってしまう可能性がある。
事件を解決できた時の恩恵の1つに「古き印」(エルダーサイン)があり、それをエンシェント・ワン毎に定められた枚数だけ獲得すれば、その復活を防いだことになって全員の勝利となる。


 今回のエンシェント・ワンは光栄にもクトゥルフ大先生となった(笑)。
すでに古き印が2つ置かれている。
右下の時計は各プレイヤーの手番終了時に3時間進める。そして12時になる毎に日が変わり、新たなイベントが発生する。
もう一度言う。手番終了時に3時間進め、12時になる毎に1日が終わる(笑)。
 ちなみに12時になった時のイベントはほとんどが不幸なものであり、エンシェント・ワンの復活が早まる可能性も高い。


 事件カードは一定の条件を満たすと「異界」へつながる通路が開く場合がある。
「異界」も事件カードには違いないのだが、少しハイリスク・ハイリターンになっている。
画像では@2c氏のキャラクターが冥王星に飛んでいって斧を振り回している(笑)。



 事件カードの事件を解決するには、カード毎にいくつか設定されたタスクを全てクリアしなければならない。
タスクのクリアには一定のサイの目が必要で、成功したタスクにはそのサイコロを置いてそれを示し、残りのサイコロで次のタスクに挑む。
この辺の成功したダイスは除外して他のサイコロを振り直すというのはダイスゲームの基本となるシステムだが、やはり盛り上がる。
成功に近づいているように見えて、サイコロが減った分次のタスクの成功率は確実に下がっているのが見事なバランス。
 また様々な条件でモンスターが登場するのだが、それを事件カードの上に置いていってタスクの難易度が上がるのもよくできている。


 基本的にはモンスターが登場する事件はあらかじめ決められているのだが、それらのカード全てにモンスターが行き渡ってから更にモンスターが登場すると、好きな事件にモンスターをつけることが出来る。
今回はモンスターが出まくってあっという間に本来モンスターを配置すべき事件は使い切り、結果モンスターの掃きだめとも言える事件が発生することに。
それが画像の「共用トイレ」で、画像の状態で「ゾンビ」「飛行するポリプ」「黒い子山羊」「ショゴス」がひしめいている。
こんなトイレに入った日には、たまったものではない(笑)。


 ゲームはAKI氏の担当するキャラクター「ジェニー・バーンズ」の追加ダイス能力が強力だったので、彼女の攻撃力を柱に、調子よく事件を解決していった。
どんどんモンスターが出てくるのだが、それらは全て「共用トイレ」に(笑)。
結果「古き印」を13枚集めるのに成功し、見事クトゥルフの復活を阻止して勝利した。

 結局「共用トイレ」には「ゾンビ」「飛行するポリプ」「黒い子山羊」「ショゴス」「ビヤーキー」「ミ・ゴ」がひしめくことになった。
ゾンビが可哀想になる(笑)。
もはやこのトイレは開放するとクトゥルフと同等のダメージを世界に与えかねないので、トイレごとコンクリートで塗り固めて封印することがプレイヤー全員の同意で決まった(笑)。


 アメリカのゲームだし、実はあまり期待していなかった「エルダーサイン」だが、メンバーがクトゥルフ好きが多かったことも手伝って実に盛り上がって楽しかった。
上でも書いたが、やはりダイスゲームというもの自体が一定のポテンシャルを秘めている。
やっぱりサイコロを振るのは楽しいのだ。
そこにクトゥルフのディテールが被さってくることで、悪い冗談っぽい雰囲気がただよい、かつ絶望的状況での勝利へのわずかな前進というのが重みを持ちで、カチッとはまるところにはまった感じ。
使用スペースが大きすぎて新盤「アーカムホラー」はずっと前に1度プレイしたきりであまり覚えがないのだが、もしかしたら本作「エルダーサイン」の方が面白いかも(汗)???


 次は「ドワーフの王様」
プレイ人数が5人までだったのでAKI氏がぬけたが、そこにやってきたシイタ毛さんが猫をミンチにするゲーム(笑)を出してきたので、2人でよろしくやっていた(笑)。

 「ドワーフの王様」はトリック・テイキングゲームで、なにやらフランスでは超大ヒットを飛ばしたらしい。
化夢宇留仁が前にソロプレイをしてみたところ、確かに非常によく出来ていたので、ず〜〜〜〜っと対戦の機会を狙っていたので今回はとても嬉しかった♪



 このゲームは7ラウンドで1ゲームに設定されている。
1ラウンド毎に手札を配り(プレイヤー人数によって8〜13枚)、「ナイトの5」を配られたプレイヤーがクエストを決定する。
クエストというのはそのラウンドでの得点条件で、クエストタイルをめくるとそこに2種類の得点条件が書かれており、「ナイトの5」を配られたプレイヤーがそのどちらかを選ぶ。
カードを出すのは「ゴブリンの5」を配られたプレイヤーから。
 もちろん重要なのはクエストと手札の相性だが、他のプレイヤーと手札を交換するというイベントもあったりするので気が抜けない。
また枚ラウンド異なる特殊カードが混ぜられ、それによって展開に大きく影響する場合もある。

 クエストの内容は得点だけではなく減点の条件も記されている場合があり、ラウンド毎に全く異なる戦術が必要になる。
この辺のバランスは実に見事で、トリックテイキングとしては変則的なルールなのに伝統ゲームを遊んでいるような気分にさせられる。

 ゲームは最初おとなしくしていたMIK氏が2、3ラウンドでガツンと得点し、6ラウンドが終わった時点でダントツトップ。
最終ラウンドはなんとか全員で妨害するも、+-0で終了されてそのまま勝たれてしまった。

 MIK氏14、@2c氏7、化夢宇留仁5、cerberus氏4、ポル氏0

 今回はMIK氏の冷静な判断に圧倒された感があるが、とりあえずゲームは実にクレバーな完成度で、一生遊べそうな完成度だった。
ぜひまたプレイしたい。


 次は前回に前回に続いて「ファブフィブ」をプレイ。
メンバーは化夢宇留仁、cerberus氏、ポル氏、MIK氏、AKI氏、αさん、シイタ毛さんの7名。
初めての人もいたので、シイタ毛さんがインストしてくれた。



 今回も誰かが死亡したらゲーム終了というルールで、2回プレイ。
最初に死亡したのは、インストしたシイタ毛さんだった(笑)。
2回目はポル氏が死亡。
 化夢宇留仁は1回目はブラフも決めてHP12でcerberus氏と共にトップだったが、2回目は3まで削られて危うく死亡するところだった。
  AKI cerberus 化夢宇留仁 MIK α シイタ毛 ポル
1回戦 9 12 12 9 6 0 8
2回戦 12 8 3 4 6 12 0
合計 21 20 15 13 12 12 8

 2回戦のトップはAKI氏とシイタ毛さんで、総合的には1回線を9点と渋く終えて2回戦で12だったAKI氏。
やっぱり死んじゃダメ(笑)

 前にやった時も思ったけど、やっぱりこのゲームは難しい。
とっさに正しい数字の並びと状況とを判断しなければならず、一端混乱すると分けが分からなくなるので自爆連発(笑)
まあそこがまた面白いのでいいのだが(笑)

 次は@2c氏お勧めの「薔薇と髑髏」
パッケージ写真撮り忘れた(汗)


 評判の暴走族をテーマにしたブラフゲームで、MIK氏が髑髏ばかり出して他の自爆を誘い、圧勝。
なかなか面白かった。
しかしこのゲームは黙ってプレイするものじゃなくて、無理矢理族っぽいセリフを言うべきだと思う(笑)。
今度プレイする時にはぜひそうしたい(笑)。


 ここでお開きということになったが、化夢宇留仁はcerberus氏を誘って、前からやってみたかった「ブルームーン」をプレイ。
 これはクニツィアの2人用ゲームで、2人用というのもそうだし、何度かプレイしてみないと勘所が掴みにくいという特徴から今までプレイできなかったゲームの1つ。
でもそれではいつまでたってもプレイする機会が作れないので、今回無理をお願いした。



 3匹のドラゴンを奪い合う綱引きのようなゲームで、カードを出し合って数比べをして、勝てばドラゴンを1匹自分の方に引き寄せることができる。
1回の戦いに出せるカードの数や種類は限定されており、また自分の山札が無くなったら負けというルールもあるので、様々な要素を考慮しつつ、一気にドラゴンを引き寄せるタイミングを掴むのが難しい。
 今回はcerberus氏の山札が無くなって一応化夢宇留仁の勝利ということになったが、やはりこのゲームの面白さを最大限引き出すには、カードセットの中身をある程度覚える必要がある。
ぜひ繰り返してプレイしたい。

 ちうわけで今回は終了。
最近シイタ毛さんが化夢宇留仁の知らないゲームもたくさん紹介してくれるので、ゲーム内容に広がりが出て嬉しい♪
ただし参加人数が増えてきたので場所の確保を考えなければならなくなってきた。
その内化夢宇留仁が引っ越して広いスペースを確保したいと思っているのだが、いつになることやら・・・・・・(汗)

20120630


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