2012年6月3日
第2回月例ドミ会

 今回もAKI氏宅にて。
で、いきなり「アセンション」をプレイすることに(汗)。
と言うのも、「ドミニオン」のパクリゲームは山ほど有り、そのいくつかを持っている化夢宇留仁なのだが、いざ対戦となると結局「ドミニオン」のパクリをプレイするくらいなら本家である「ドミニオン」をプレイしようということになり、なかなかプレイする機会が無いのだ(笑)。
そこで逆に「ドミ会」という「ドミニオン」を深く楽しもうという会こそ、違った視点で「ドミニオン」を見ることにもつながると、やってみることにしたのだった。



 cerberus氏が遅れると言うことで、AKI氏、MIK氏、そして化夢宇留仁の3人でプレイ。
化夢宇留仁以外は勿論初めてなので、ルールを説明してプレイ開始。
やっぱりボードがあると雰囲気あるね。
「アセンション」は数ある「ドミニオン」のパクリゲームの中でも最も手軽なゲームの1つである。
本家と比べると要素自体は増えているのに、場のカードがランダムに登場するというシステムで先の展開を考えることが拒否され、行き当たりばったりでプレイすることを強要されるので(笑)、とにかく手軽なのだ。
なので初めてのメンバーでも実にサクサク進む。
問題は手軽になった分面白さも減ったというところである。
まあでもとにかく手軽なので、初心者を引き込むのにはいいかもね。



 ゲームはMIK氏が勝利ポイントを稼ぎまくり、化夢宇留仁が追うという展開に。
最終的には勝利ポイントでは上回ったものの、デッキの得点で敗北という本末転倒なことに(汗)
  MIK 化夢宇留仁 AKI
VP 25 30 25
デッキ 35 22 23
合計 60 52 48

 初めて対人戦をやった「アセンション」だが、とりあえずはソロプレイで受けた印象と大して変わらなかった。
やはり場のカードがランダムで出てくるのが大きい。
作戦の立てようがないのだ。
元々「ドミニオン」もゲーム開始時に作戦を立ててプレイしなければつまらないと公言している化夢宇留仁なので、作戦の立てようのないゲームは当然評価が下がるのだった。

 cerberus氏も到着し、メインイベントである「ドミニオン」をプレイ開始。
現在出ている拡張全てを加えてランダムでカードを選択。
「白金貨」&「植民地」はサイコロを振って1〜2が出たら使用すると言うことにした。

 



 「オアシス」「馬商人」「手先」「倉庫」「原住民の村」「石切場」「秘密の部屋」「借金」「貧民街」「共謀者」
 これは本道は決まっていて、それに至る道にバリエーションがあるサプライだと思う。
本道は「借金」で圧縮しつつ、「手先」「貧民街」「共謀者」で毎手番「属州」ゲットコース。
 化夢宇留仁はこの勝手に考えた「本道」を一直線に目指した。
「倉庫」でデッキの流れを整理し、後半には「秘密の部屋」で勝利点をめくってきた時のフォローも考慮。
 他の3人は「石切場」「オアシス」「原住民の村」も買っていた。
「石切場」は化夢宇留仁も考慮したが、「本道」に必要なカードがどれも4金以下で購入できることから不要と判断した。
「オアシス」はあってもよかったが、「借金」と「貧民街」が優先された。
「原住民の村」は「借金」による圧縮がコントロールしにくくなりそうだったのでやめておいた。

 結果 化夢宇留仁34、cerberus氏30、MIK氏18、AKI氏15
勝利したが、結局ほとんど「共謀者」は活躍しなかった。
というのも財宝カードを結構買っていたからで、今思えばこのサプライなら財宝など最後に「借金」が1枚残っているだけにして、仮想コインだけで「本道」を完成させた方が効率的だったかもしれない。
今度「手先」「貧民街」「共謀者」「借金」がサプライにそろったら試してみよう。



 次は「画策」「願いの井戸」「農村」「馬商人」「闇市場」「公爵」「義賊」「オアシス」「鉱山」「堀」
 闇市場デッキ「共謀者」「中庭」「支配」「前哨地」「国境の村」「隠し財宝」「不正利得」「大衆」「造幣所」「改築」「収穫」「ゴーレム」「宝の地図」「ブドウ園」「大広間」
 「闇市場」デッキは15枚で内容公開でプレイ。
せっかく「闇市場」が入ったのに、ランダムで選ばれた闇市場デッキの中身が酷すぎる。
「宝の地図」を1枚だけ買ってどうしようと言うのか(笑)
「錬金術」のカードが入っているのも微妙で、それらを購入するためにはランダムの3枚に現れた時を見計らって手札に「ポーション」があるようにしなければならず、しかも「支配」を手に入れるためには更に手札に4金以上が必要である。
とは言え役に立つカードもそこそこはあり、「支配」「ゴーレム」「前哨地」「隠し財宝」「改築」など、大きく勝敗に影響しそうなカードもあるにはあるのだが、今回は「闇市場」以外の通常のサプライだけで戦えると判断して化夢宇留仁は「闇市場」には手を出さないことにした。
 作戦は「画策」と「鉱山」で財宝のパワーアップを繰り返すことをメイン戦略として、「馬商人」で購入サポート。「農村」でドローサポートという感じ。

 ゲームが始まると、意外に「闇市場」が人気で、化夢宇留仁以外の3人が購入。
また「義賊」が猛威をふるい、特にMIK氏は狂ったように「義賊」を購入(笑)。
化夢宇留仁はせっかく育てた財宝をどんどん「義賊」に盗られるのを繰り返し、方針変更を余儀なくされた(汗)。
とりあえずこっちも「義賊」購入。「堀」も導入。
「属州」はあきらめ、「公領」&「公爵」購入で3山切れによる終了を目指す。
最終的には「公領」「堀」「義賊」が無くなって終了した。

 結果 cerberus氏34、AKI氏30、化夢宇留仁28、MIK氏23
cerberus氏の勝因は、早くからの「公領」&「公爵」の購入だった。
化夢宇留仁は「義賊」の嵐にまどわされ、cerberus氏が「公爵」を買っているのにほとんど気づけていなかった(汗)。
AKI氏は「闇市場」で手に入れたカードを効率的に使用し、最後は「金貨」を「改築」して「属州」を手に入れ、2位に。
そして「義賊」祭りを開催して場を荒らしまくったMIK氏は最下位だった(笑)

 このゲームはやはり「闇市場」を買うべきだったかもしれない。
「ポーション」を手に入れて「ゴーレム」&「支配」を毎ターン決めて稼ぎまくるというのも有りだったかも。
また「闇市場」を買わないなら、cerberus氏がやったように最初から「義賊」を意識して「公領」&「公爵」に特化するべきだったと思う。

 次は「へそくり」「幽霊船」「大衆」「船着場」「泥棒」「宝の地図」「遊牧民の野営地」「宰相」「使い魔」「礼拝堂」
 プレイ開始前にcerberus氏が「使い魔」などわざわざ「ポーション」を買ってまで手に入れる意味が分からないと言っていたので、ここは1つ「使い魔」の恐ろしさを知ってもらうことにした(笑)。
「礼拝堂」で圧縮し、「使い魔」を3枚くらい買って、「船着場」も3枚ほど。
「幽霊船」と「大衆」も1枚くらい買ってもいいかも?
という作戦で行く(笑)。

 早い段階でcerberus氏が「宝の地図」をそろえるのに成功。「金貨」4枚がデッキに入る。
化夢宇留仁はとにかく「使い魔」を回しまくり。
圧縮も進み、「船着場」で毎回のように手札7枚スタート。
たまに「幽霊船」と「大衆」でちくちくアタック。

 結果 化夢宇留仁22、cerberus氏8、MIK氏5、AKI氏-4
「使い魔」の恐ろしさを充分に伝えられたと思う(笑)。
「宝の地図」で入った「金貨」も「呪い」の中に紛れ込んでしまって動きがとれなくなっていた。
 本来ならば「礼拝堂」があるので「使い魔」もそこまで効果を発揮しないサプライだと思うのだが、みんな「使い魔」の恐ろしさを知らなかったので対処が遅れたようだった。
次回はこうはいかないだろう。



 次は「鍛造」「品評会」「ハーレム」「都市」「交易場」「記念碑」「借金」「オアシス」「交易路」「岐路」
 圧縮系カードが実に4種類もあるサプライ。
こうなると圧縮するかどうかではなく、どうやって圧縮するかが問題になる。
化夢宇留仁は「交易路」「記念碑」「岐路」を3大柱で進めることにする。
と言うのも勝利点カードの種類が多いのもこのサプライの特徴であり、「品評会」「ハーレム」を加えて5種類。
つまり「交易路」を使った時の最大+金が5に達するということである。
そこに勝利点があればドローした上にアクションを増やしてくれる「岐路」があるのだから、まさにベストパートナー。
そしてだめ押しで「記念碑」でチマチマとVPを稼ぐ。

 人気だったのは「記念碑」で、みんなが購入。
化夢宇留仁は作戦通り早くから「交易路」で圧縮を進め、勝利点カードもさっさと買って「交易路」の強化に努めた。

結果
化夢宇留仁 38+VP9=47
AKI氏 25+VP12=37
cerberus氏 24+VP9=33
MIK氏 20+VP13=33

 後半の「岐路」が効いて、息切れせずにすんで化夢宇留仁の勝利。
cerberus氏とMIK氏が同点だが、使用ターン数を確認し忘れたので、今回はどちらも3位とさせていただく。

 今回は「本道」はやはり「交易路」だったと思う。勝利点カードの多さ、「岐路」の存在そのどれもが「交易路」を支持している。
しかし手番の速いプレイヤーが先に「交易路」に手を伸ばしていたらどうするべきだろう?
せっかく「都市」があるのだし、「記念碑」と「都市」を買いまくり、3山切れを目指すのも在処もしれない。
いやもしかしたらその方が速くて強いかも(汗)???

 次は「銀行」「街道」「へそくり」「狩猟団」「策士」「魔女娘」「労働者の村」「礼拝堂」「秘密の部屋」「原住民の村」
災い「願いの井戸」
「白金貨」&「植民地」有り。

 本日最後の対局となったこのサプライは、フィナーレにふさわしく考えどころの多い組み合わせとなった。
色々な道が考えられる。
とにかく「銀行」を買いまくるのもいい。
「礼拝堂」で圧縮して「へそくり」4枚で「属州」も強い。
「策士」と「秘密の部屋」で毎ターン「属州」というのもリアル。
上記に「狩猟団」を加えれば毎ターン「植民地」もいける。
「労働者の村」で3山切れを狙ってもいい。
 こう考えるとやはり「策士」「秘密の部屋」「狩猟団」の毎ターン「植民地」がよかったと思ったが、その時の化夢宇留仁はなぜか「魔女娘」と「労働者の村」と「街道」に手を伸ばした(笑)
「街道」を買いまくって「礼拝堂」で圧縮すれば、「労働者の村」と併せて1ターンに「属州」や「植民地」を複数枚購入するのも夢ではない。
そこにアタックと手札整理のために「魔女娘」という思考。

 ゲームが始まって少しして、化夢宇留仁の判断は間違いだったと悟った(笑)。
というのも「街道」の人気が高すぎて、全然枚数を確保できないのだ。
仕方がないので途中から「銀行」を買ってみたりするも、「礼拝堂」で圧縮してしまっているので動きがちぐはぐに(汗)。
そんなことをしている内に、どんどん山が無くなっていく。
はっと気付くと「呪い」「街道」「屋敷」が無くなっていた(汗)
しかしいつ無くなったのかはっきりしない(汗)
仕方がないのでもう1山無くなったら終了と言うことにした。
 得点を伸ばしていたのは「策士」を使っていたAKI氏。
「策士」ループとまではいかないが、1ターンで「植民地」「属州」「公領」を買ってトップに躍り出ると、すぐに残り少なかった「礼拝堂」の残りを買い占め、ゲーム終了。

 結果 AKI氏34、化夢宇留仁31、cerberus氏10、MIK氏-5
見事にしてやられた。
最近なるべく「策士」を使わない病にかかっている化夢宇留仁なのだが、やはり期待値よりも偏りの強い「ドミニオン」では「策士」があるなら「策士」を使う道を考えるべきかもしれない。

勝ち点 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 合計 勝率 負率
化夢宇留仁 4 0 4 4 1 13 60% 0%
cerberus 1 4 1 0 0 6 20% 0%
AKI -2 1 -2 1 4 2 20% 40%
MIK 0 -2 0 0 -2 -4 0% 40%

総合点
  プレイ数 1位 2位 3位 4位 勝点合計 勝率 負率
化夢宇留仁 10 8 1 1 0 28 80% 0%
cerberus 10 3 3 4 0 10 30% 20%
AKI 10 1 6 1 2 2 10% 33%
HUK 4 1 1 2 0 1 25% 50%
MUK 4 1 1 2 0 1 25% 50%
MIK 9 0 2 5 2 -6 0% 40%

 相変わらず大人げない化夢宇留仁だが、これは他のメンバーがまだカード全ての内容を把握していないためである。
その証拠に前回よりも他のメンバーの把握が進んだ今回は勝率が落ちている。
このまま着実に勝率を落としていって、手に汗握る熱い戦いを繰り広げたいと思っている。
負けたいわけではないが(笑)。
 MIK氏が今のところえらい目にあっている(笑)が、買い立てだけどセット所持者であるのでこれからめきめきと腕を上げて勝率が負率を上回るはずである。


 とりあえずおひらきとなって、焼き鳥を食べて解散となった。
cerberus氏は帰宅。
しかしその後少し時間があるという話になり、残りの3人で再びAKI氏宅に戻り、短時間ゲームと言うことで「街コロ」をプレイしてみることにした。


 このゲームは交渉と道を無くした「カタンの開拓者」のようなゲームで、サイコロを振っては持っている建物や施設によってお金が手に入り、それを使って新たな施設を購入してゆく典型的拡大再生産型サイコロゲームである。
「麦畑」と「パン屋」を初期施設として持ち、ゲームスタート。
 最終的に勝利条件となる3つの施設を速く完成させたプレイヤーの勝利となる。
施設によってサイの目が決められており、その目が出ればお金がもらえる。
他の人が振った目でもお金がもらえる施設もある。
逆にある目が出るとその施設を持っている人にお金を払わなくてはならないというのもある。


 ずら〜〜〜〜〜っと並ぶ建物。
ところでこのゲームは「コンビニ」が強い。
安く買える上に、サイコロで4の目が出ると3金もらえるのだ。
最初のゲームは「コンビニ」でスタートダッシュに成功したMIK氏が勝利した。
化夢宇留仁も「コンビニ」を買っていたが、4の目があまり出なかったこともあり、全然ダメ。
 もう1回ということになり、再び「コンビニ」の取り合いの後、更に色々な施設を建ててゆく。
今回はAKI氏が絶好調で、4の目を出しまくり、あっという間に勝利条件を満たした。
化夢宇留仁は4の目が全然出ず、仕方がないのでサイコロを2個使うカードによる1発大収入を目指すが、それも敵わず。
結局2回目のゲームでは化夢宇留仁は1回も4が出なかった(汗)。

 ・・・・・・・・
巷で評判の「街コロ」だが、実際にやってみて少々問題があるように思った。
一言で言えば「サイの目で4を出したら勝ち」のゲームになってしまっているのだ。
他の目でも収入があるし、戦術次第だという声もありそうだが、考えてみてほしい。
同じ確率でずば抜けて収入が大きいカードがあるのに、わざわざ回り道をするために他のカードを買うだろうか?
確率を重視してプレイすると、ゲーム開始直後は必ずコンビニを買い占めなければならないようになっているのだ。
その確率も、最初の内はサイコロを1個しかふらないので、1/6固定。
これがカードゲームであれば確率は期待値通りになるからあまり問題にはならないが、サイコロの場合はどれだけ振っても1/6であり、ゲーム中1回もその目が出ないことだってあるのだ。実際に(笑)。
元々コンピュータゲームを作っていた人々が作ったゲームだと聞いているが、その辺が影響しているように感じた。
コンピュータ上で設定される確率と、サイコロを実際に振って結果が出る確率はまた違うものなのだ。
 そしてもしサイコロではなくカードをランダマイザーにしていたとしても、やはり問題は残る。
最初に選択されるカードが固定されているということは、実際は選択できていないわけで、それはゲームではない。
「コンビニ」は最初から全員持っていてゲームスタートというのなら意味は分かるが、スタートしたら全員「コンビニ」一直線では、ゲーム前のムービーをプレイしているようなものである(汗)。
 というわけでグラフィックやアイデア的に実に優れたゲームだと思うのだが、サイコロゲームに必要なバランスに欠けていると思われるのが残念だった。
酔っぱらって2回プレイしただけなので、全然大間違いかもしれないのだが。

 ちうわけで第2回ドミ会終了。
ありがとうございました♪
次回からもドミパクリゲームもはさみたいと思っているので、よろしくお願いします。
毎月準備ができるか不安だけど(汗)。

20120609


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