2013年2月24日
第8回月例ドミ会

 今回も化夢宇留仁が参加できなくなってしまい、AKI氏がレポートを送ってくれた。
青字は化夢宇留仁のコメント。


 本日は初心者のOK氏がいたので最初は分かりやすい入門編から入った。
1戦目「堀、地下貯蔵庫、工房、村、木こり、民兵、改築、鍛冶屋、市場、鉱山」
基本セットだけあって分かりやすい戦いに。
「村」や「地下貯蔵庫」で加速し「民兵」でアタックしたり「堀」で守ったり。最終的には「属州」の奪い合いになり、早い段階で「鉱山」で「金貨」にたどりついたAKIが何とか逃げ切る形に。
ベーシックなセットだけに最短コースを如何にたどるかがネックになりました。
 結果 AKI氏25、アラカワ氏24、ポル氏21、OK氏15

 入門編のデッキは、実は戦術の幅が広く、色々楽しめるサプライだと思う。
基本はムラカジヤだと思うが、勝利点先行で「地下貯蔵庫」で回すのも面白いし、「工房」で「改築」を獲得しまくってどんどん「金貨」に化けさせ、それをどんどん「属州」に化けさせるのも面白い。「民兵」を繰り返すのも嫌らしいし、「市場」をずら〜〜〜っと並べるのもよし。「村」と「鉱山」で財宝をレベルアップしまくるのも楽しそう。
化夢宇留仁ならやっぱりムラカジヤに進みそうだが。

2戦目「停泊所、望楼、開発、へそくり、再建、偵察員、宿屋、交易場、行商人、ブドウ園」
 基本的なアクションカードにリアクションや継続カードが増えた感じです。
序盤は皆「再建」を使いデッキ圧縮をしつつ「停泊所」や「宿屋」で加速する流れになりました。そしてなぜかアラカワ氏が序盤に「停泊所」を4枚購入。デッキそのものが20枚にも満たないのに4枚も入れるなんて暴挙でした。
結果毎回「停泊所」が2枚場に出る形に。そら事故るわ。全体的にはほぼ同じで「ブドウ園」をちょいちょい購入しつつ「属州」を適度に買っていたOK氏が勝利!
プレイ2回目にして勝利とは、侮れません。
 OK氏30、ポル氏24、アラカワ氏22、AKI氏21

 初心者入りの2戦目にしては「望楼」「開発」「へそくり」「行商人」「ブドウ園」など、結構マニアックなカードが入っている。
問題は「行商人」「ブドウ園」はあるが、+1購入の能力を持ったカードが1枚もないというところである。それではせっかくの両カードのメリットを生かしづらい。
化夢宇留仁ならしばし迷った後、「再建」か「交易場」で圧縮しつつ財宝を貯め、「偵察員」で回していくと思う。
「停泊所」の複数購入に関しては、確かに無謀かも。
プチ「策士」ループみたいにならないかと思ったのだが。

3戦目「念視の泉、物乞い、従者、採集者、賢者、オアシス、神託、民兵、寵臣、狂信者」
 ここからは暗黒時代入り。
早速「狂信者」が猛威をふるうのを見て私は「狂信者」をねらう形で「銀貨」や「賢者」を購入。他の人は「従者」や「採集者」にて足回りを強化する中「狂信者」に手が届く。そして予想するがごとく「狂信者」が猛威を振るう。徐々に「廃墟」が皆に渡る中「採集者」で圧縮を狙うが、AKIは圧縮するよりがんがん集めつつも「狂信者」でドローして回す形に。「念視の泉」にてポル氏も追い上げるが、結果独走する形でAKIの勝利。
 AKI氏25、アラカワ氏24、ポル氏21、OK氏15

 「狂信者」は確かに早い者勝ちの凶悪カードで、先行されてしまうと逆転は非常に難しい。
しかし先行されたからと言ってゲームを諦めるわけにもいかないので、ここではこのサプライでの「狂信者」先行者への対抗策を考えてみようと思う。
 まず「採集者」は当然複数枚購入し、「廃墟」を廃棄する。
そして絶対欲しいのが「賢者」
「賢者」は「廃墟」などの低コストのカードを無視してドローできるので、疑似圧縮状態を創り出すことができるのだ。
「オアシス」も2枚くらい欲しい。不要カードを捨てることで1コインになるのならめっけものである。
「従者」でアクションに余裕ができるなら、「神託」も欲しいところ。これも不要カードをとばしてドローできる。
「念視の泉」もぜひ欲しい。「廃墟」であれドローしまくれるのであれば嬉しいカードになる。
当然「寵臣」「民兵」も・・・・と言いたいところだが、意外にこれらの鉄板カードはこのサプライでは活躍しそうにない。
そして迷うのが「物乞い」で、「賢者」と組み合わせればリアクションで生み出した「銀貨」を有効利用できるだろう。
 こうしてみると、意外にもこのサプライは「狂信者」に対抗できそうなカードがそろっていたことに気付いた。
ちょっと実践してみたくなったので、「ほぼドミニオン」で試してみよう(笑)
※やってみたらボロ負けした(笑)

4戦目「闇市場、画策、引揚水夫、死の荷車、造幣所、建て直し、墓暴き、秘術師、地下墓所、不正利得(白金貨、植民地入り)」
 ここからは「白金貨」と「植民地」入り。
今回猛威を振るったのは「死の荷車」。コストが低い割に+5金は強すぎる。「廃墟」のデメリットも自身の効果に使用出来ることを考えるとバランスが崩れる一枚のように感じる。
「死の荷車」のおかげであっさりと「白金貨」にたどり着く。そしていち早く「白金貨」を「造幣所」で複製したアラカワ氏が一躍先にでる。とくに「造幣所」を購入するときに「銅貨」を5枚廃棄出来たのも良かった。結果「白金貨」をバンバン獲得し、「建て直し」も使った結果「植民地」9枚というすごい結果になった。
ほぼ圧勝でした。他の3人は何も出来ず、セリーグの巨人1強みたいな感じでした。

 「死の荷車」で+5金、「造幣所」で圧縮、「白金貨」大量獲得・・・
これは確かに手のつけようがないですな。
化夢宇留仁ならどうしていただろう?
ゲーム開始時の選択としては、「闇市場」デッキの内容によっては「闇市場」、「秘術士」「画策」「地下墓所」で財宝を集めるのもそこそこ速そう。
しかし一番見込みがあるのは「不正利得」を買いまくって、ついでに勝利点と「建て直し」で場を乱しつつ得点を重ねてさっさと終了してしまうのが一番良さそうかな。

5戦目「ブドウ園、堀、倉庫、物置、庭園、民兵、義賊、吟遊詩人、伯爵、はみだし者(白金貨、植民地入り)」
 5戦目は「民兵」と「義賊」がいるアタック合戦。そのため早々に堀が尽きる。
当然攻撃されながらも伸ばさなければならないため「銀貨」や「金貨」を購入し「堀」でガードする展開に。
特に「はみだし者」意外と使える。コスト5ながらもほとんどがコスト4以下のためほとんどがコピー可能。なにより「義賊」や「民兵」でアタックも出来るし「吟遊詩人」や「倉庫」でドローもできる。もっと集めておけば良かったと思う限りである。
 AKIは「伯爵」で圧縮を図るも序盤に伯爵で一気に圧縮することをためらい、結果届かず「はみだし者」で適度に回したポルさんの勝利!アラカワ氏とOK氏は「ぶどう園」に走りながらも効率よくアクションカードを購入することが出来ず伸び悩む。「ぶどう園」を使うなら如何にアクションカードを獲得出来るかがネックになるな。ちなみにAKIとポル氏は「庭園」をちょくちょく獲得するもお互いに総枚数は40枚にたどり着かず。あと1回自分まで回ってきたら私が40枚に達し、ポルさんを抜く形になっていた。おしい。

 ここは化夢宇留仁なら絶対「庭園」でいく。
「義賊」で財宝をかき集めつつ、とにかく「庭園」
「倉庫」と「物置」もフォローに便利かもしれないが、それより「吟遊詩人」と「義賊」を買いまくった方が効果は高そう。
とにかく「義賊」のデッキ枚数増加速度は並ではないのだ。

6戦目「岐路、工房、交易人、鉄工所、武器庫、城塞、偽造通貨、盗賊、道化師、狩場(白金貨、植民地入り)」
 6戦目からはポル氏は帰宅しAKI、OK氏、アラカワ氏の3人戦いに。「白金貨、植民地」を抜こうかとしたがダイスの神様は入れろとおっしゃった。
さらに今回は「工房」「鉄工所」「武器庫」と似たようなカードが並ぶ始末。
しかし、私はいち早く気づいた!「交易人」で「銀貨」を増やしつつ「偽造通貨」で一気に消費してしまおうと!
一度やると皆も気づき同じ流れに。そして「城塞」のおかげで「銀貨」があっという間に尽きる。当然「城塞」もあっという間に買い尽くされる。そして最後はなんとアラカワ氏が放つ「道化師」の能力で、たまたま山札からめくられた「岐路」が尽きて終了。
あっという間の戦いだった。そして「道化師」の効果でもらった「呪い」のせいで1ポイント差でアラカワ氏の勝利。今回も私まで番が回っていたら勝利していたのに〜っという接戦。くやしい〜。

 「交易人」で「銀貨」を増やして「偽造通貨」で廃棄するのは確かに強力そう。
全員がそうしだしたら、もはや手番と引き運の世界だが、そういう時こそ「道化師」による僅かな枚数の「呪い」が勝敗を決したりしますな。

7戦目「救貧院、中庭、隠遁者、錬金術師、借金、橋、ネズミ、隊商、金物商、騎士(白金貨、植民地入り)」
 6戦目があまりにも早かったのでラストもう1回と言う形でやった7戦目。
今回は「橋」で早めに皆が「騎士」を購入し、結果「騎士」の叩き合いになる。とくに今回はアクションを増やすカードがほとんど無く難しい戦いになった。
私は良い感じで「共同墓地」+「中庭」にてドローを増やして加速する。同じくOK氏も加速しさてどちらが逃げ切るかという形になってきた。
そこで私は「ネズミ」に手をだしてみた。1ドロー&1アクションで回せるのでは?っと考えたのだが、結果ネズミが増えすぎて邪魔になる。アラカワ氏は「借金」で「銅貨」の除去を計るが、行動するのが遅すぎたので間に合わない状態に。
結果「橋」と「中庭」と「共同墓地」で綺麗に回したOK氏の勝利!
「ネズミ」でなく「救貧院」の方がなんぼほど良かっただろうか。
この回もあと1回手番が回ってきたら勝利していたかも。1回のミスが後々まで尾を引く形になった。

 やはり「ネズミ」は難しい。化夢宇留仁はまだこうしたら強い!というのを見つけられていない。
そして化夢宇留仁がこのゲームに参加していたら、一も二もなく「錬金術師」を狙っていた。
「錬金術師」「金物商」「借金」財宝以外ではこの3種類でよさそう。
それくらい「錬金術師」と「金物商」のポテンシャルは高いと思う。

 全体を通してアクションの増加がしづらい一日だった。+2アクションはとても重要な感じがした。
また、「銀貨」が増えすぎるとなかなか「属州」にたどりつきにくい。
「銀貨」→「金貨」をどうするか。如何に増えすぎた「銅貨」や「銀貨」を減らしながら回せるようにするかを考えさせられる一日であった。

 特に「植民地」場では「銀貨」が脚を引っ張りますよね。
なにも買わないという選択も重要だと思います。


  4人プレイ 3人プレイ 2人プレイ
1位 +4 +3 +2
2位 +1 0 0
3位 0 -1  
4位 -2    

勝ち点 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 7回目 合計 勝率 負率
AKI 4 -2 4 1 1 0 0 8 29% 14%
ポル 0 1 1 0 4     6 20% 0%
アラカワ 1 0 -2 4 0 3 -1 5 29% 29%
OK -2 4 0 -2 -2 -1 3 0 29% 57%

  プレイ数 1位 2位 3位 4位 勝点合計 勝率 負数 負率
化夢宇留仁 38 23 10 4 0 76

61%

5 13%
cerberus 22 7 8 6 1 25 32% 4 18%
AKI 51 12 18 14 6 24 24% 15 29%
MUK 7 3 1 3 0 9 43% 2 29%
アラカワ 20 4 8 6 2 9 20% 5 25%
ポル 10 2 5 3 0 9 20% 1 10%
HUK 4 1 1 2 0 1 25% 2 50%
OK 7 2 0 2 3 1 29% 4 57%
VALIS 5 1 1 1 2 -1 20% 3 60%
MK 25 4 6 9 6 -3 16% 13 52%
シイタ毛 6 0 3 1 2 -3 0% 3 50%

 AKI氏によるレポートでした。

20130717



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