2015年2月15〜16日
「独ソ電撃戦 ミンスク'41」をソロプレイしてみた


 1941年6月22日。突然ドイツ軍がソ連に進攻。
バルバロッサ作戦の開始である。
ドイツ軍は北方、中央、南方の3つの軍集団に別れてソ連に侵攻した。
このゲームはその内の中央軍集団のバルバロッサ作戦最初の8日間を表している。
1ヘクスは12km、1ターン1日。

 化夢宇留仁はこのゲームを最近ヤフオクで入手したのだが、ちょっと珍しいトラブルに巻き込まれた。
この手の中古商品ではコマが足りないというのはよくあることだが、このゲームの場合コマが倍近く入っていたのだ(汗)
どうやら前の持ち主がコマの一部を無くしたおりに、もう1セット買って補充したらしい。
それとも当時はパーツのみの販売もしてたかな?
まあそれはいいのだが、問題はそれら全てのコマが1つの袋に入っており、そしてこのゲームがソ連軍にアントライドシステムを導入しているということである。
アントライドシステム、つまり接敵するまでそれがどんなユニットなのか分からないというシステムであり、要するに裏面のデザインがほぼ同じなのだ。
裏面が同じだけど表面は全然違うユニットが2セット分混ざっていて、一部欠品している。
これを仕分けなければプレイ不可能だったのだ(汗)
なかなか強烈な体験だった(笑)


 初期配置状態。
どちらの陣営も一定範囲内で自由配置となっているが、ソ連軍は上記の通りアントライドで、しかもこれはソ連軍から見ても同じ。
自分の部隊のどれがどこにいるのか分からないというのは何事かと思えるが、突然のドイツ軍の侵攻に混乱していた状況を表しているらしい。
ちなみに移動力は流石に分かっているので、装甲部隊かそうでないかくらいは分かるようになっているが、中にはいくつか表面になにも印刷されていないダミーユニットも紛れ込んでいる。

 1ターン(1941年6月22日)
 意外なことにソ連軍ターンから開始である。
ただし1ターン目はドイツ軍ターンしか無いので、結局同じことか(笑)


 ドイツ軍ターン終了時の状況。
各所で防御線が崩壊してドイツ軍が突破している。
特に南方では大穴が。


 2ターン(1941年6月23日)
 ソ連軍ターン終了時。
とりあえず後退して防御線を張り直すしか考えられない。
それは大きな間違いだとあとで分かったのだが(汗)


 ドイツ軍ターン。
やみくもに襲いかかるドイツ軍(笑)
どちらの軍もなにも考えていない(笑)

 3ターン(1941年6月24日)
 終了時。
再びソ連軍は闇雲に後退して戦線を張り、そこにドイツ軍が闇雲に襲いかかることを繰り返した結果、ソ連軍のユニットは劇的に減少し、南方の沼地では防御するユニットが1ユニットも存在しないという状況に(汗)


  4ターン(1941年6月25日)
 終了時。
盤上から赤いユニットが消滅しつつある。
南方では一応守備隊が1ユニット向かったが、焼け石に水なのは明か。
それ以外でももはや戦線もまともに存在しない。


 5ターン(1941年6月26日)
 終了時。
ソ連軍はボロボロになりつつも、南方以外はなんとかドイツ軍の進撃を遅延させている。
南方はもはや手の施しようがない(笑)

 6ターン(1941年6月27日)
 開始時の勝利ポイントはドイツ軍が+3。
このままだとドイツ軍の勝利は動かしがたい。


 6ターン終了時。
南方で守備についていたソ連軍部隊もあっという間に包囲殲滅された。
逆に北方ではソ連軍守備隊が取り残され、パッと見ソ連軍が攻め込んでいるかのように見える(笑)


 7ターン(1941年6月28日)
 終了時。
中央部にはもはやソ連軍ユニットは散見される程度。
南方ではドイツ軍4ユニットが盤外突破し、ドイツ軍のVPは+14に。
これで勝負あったかと思えたが・・・。


 8ターン(1941年6月29日)
 補給線のルールを忘れていた(汗)
南東のスルーツクをあっさりソ連が占領仕返し、さっき突破したドイツ軍4ユニットのVPを帳消しに(汗)
それにしてもなんで全員突破するかな(笑)
更に北方ががら空きだったので、北西のグロドノもサクッと占領仕返され、一気にVPが逆転し、ソ連軍+2に(汗)
 もはやドイツ軍は最後のターンにスルーツクには届かないので、グロドノを占領し返すしか手段がない。
気合いの2-1攻撃。
これで防御側が退却してくれればグロドノを取り返せる。
結果は・・・
C(交戦中)変化無し(笑)



 こうしてミンスクは守り抜かれ、バルバロッサ作戦は初っぱなからつまずき、スターリンをほっとさせたのだった(笑)

 ちうわけで滅茶苦茶になってしまった(笑)
なので数日後にまたやってみている。
 このゲームはそんな風にすぐにもう一度やってみようと思えるくらい手軽にできているのが大きな特徴の1つである。
前回プレイした「日露戦争」も簡単なルールの入門向けだったのだが、ゲーム自体はなかなかのボリュームがあった。
こちら「独ソ電撃戦」の方は、マップは「日露戦争」と同サイズながらそのプレイ感は軽く、その気になったら1日に数回プレイすることも可能なくらいだが、同時に作戦級の花形でもある電撃戦を広いマップを駆け抜けることで充分に味わえるようになっているのが素晴らしい。
 実はちゃんとプレイすればソ連軍が有利なゲームらしいのだが、今回のプレイではこの通り滅茶苦茶で、下手をしたらソ連軍が消滅しそうになっていた(笑)
しかもそんなのでソ連軍が勝ってるし(笑)
上で少し触れたが、ソ連軍は装甲部隊を温存し、序盤は特に防御線を作ることはあまり重視せず、まずは装甲部隊を後退させて、後半にしっかりした防御線を張る必要があるらしい。
なるほどもっともだ(笑)
 それにしてもほんとに当時のエポックはなんていい仕事をしてるんだ。
当時から購入して遊んでおきたかった作品である。

20150504


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