2015年2月21日 「ロンメルアフリカ軍団」をソロプレイしてみた


 いろいろあったが気を取り直して(笑)、翔企画のSSシリーズ第1弾である本作をソロプレイしてみた。
デザイナーはあの鈴銀である。



 初期配置。配置は固定。
それにしてもショボいマップデザインである(笑)
当時の印刷事情を考えると無理も無いとも思えなくもないが、それにしても当時でも美しいマップはいくらでもあったし、もう少しなんとかならなかったのかと思う。
当時美しいコンポーネントを作ろうと思えば、DTPも無いし製版も大変だし、お金も手間もかかったと思うのだが、少なくとも翔企画がそういうところにこだわっていなかったのは間違いないと思う(笑)
視認性はとてもよい。

 さてこのゲームは1941年11月に北アフリカで行われたイギリスの「クルセイダー作戦」を扱っている。
変わっている点としては、なんと言ってもチットプルシステムの採用が大きい。


 これが両軍のチット。
毎ターン開始時に両軍どのチットを使用するか決め、それをまとめてカップに入れる。
そしてカップから1枚チットを引いて、出た部隊が行動可能というシステムである。ちなみにこのゲームではこのチットを「機動マーカー」と呼ぶ。
ただしイタリア軍は一部を除いて機動マーカーが無く、行動可能となったドイツ軍と同じヘックスにいた時のみ行動できる(笑)
戦闘はマストアタックで同ヘクス内戦闘。しかし共同攻撃を宣言すれば、他の部隊が同じヘクスに入るまで戦闘を開始しなくてもいい。
もちろん機動マーカーの引きによっては敵が先に攻撃してきたり、機動マーカーを引けなくてそのまま終了してしまったりする可能性もある。


 第1ターン(1941年11月20〜21日)
最初に引かれた機動マーカーはイギリス軍の第7機甲旅団。
さて、どうすればいいのか(笑)
化夢宇留仁は同一ヘクス戦闘のルールに慣れていないこともあり、なんだか雲を掴むようでどうしていいのか分からない(汗)
とりあえずイギリス軍の決定的勝利条件の1つは、マップ北西の端にある「至トリポリ」と書かれたヘクスに3戦闘力以上のユニットが進入し、周囲3ヘクス以内のドイツ軍が駆逐されている状態。とあるので、とりあえず北西を目指してみる(笑)
第7機甲旅団は北西に進み、イタリア軍パヴィア師団を攻撃。
戦闘はいわゆる6出ろシステムで、戦闘力分のサイコロを振って6が出た分だけダメージを与えることができる。
またユニットには4段階のレベルが設定されており、今回のイギリス軍戦車部隊は2、防御側のパヴィア師団はイタリア軍歩兵で4で、レベル差が2以上あるので6に加えて5でもダメージを与えることができる。
また各ユニットは基本的に2ステップ持っており、表なら1戦闘力、裏なら0.5戦闘力を持っている。
今回は表の4枚スタックなので4戦闘力でサイコロを4個振り、パヴィア師団に1ステップのダメージを与え、退却させた。
パヴィア師団の反撃(2戦闘力)は外れ。
 次はイギリス軍第22機甲旅団。第7機甲旅団にスタック。
次はようやくドイツ軍第21装甲師団。


 同じくどうしていいのか分からない(笑)
ドイツ軍の勝利条件もいくつかあるが、その中の2つは北西のトブルクの占領、もう1つは南東の至アレクサンドリアと書かれたヘクスに3戦闘力以上が進入し、後方と連絡船が取れていること、とある。
つまり真逆の方向にそれぞれ勝利条件が設定されているのだ。
プレイしていた時は理由までは分からなかったが、初めてのチットプルシステム、慣れない同一ヘクス戦闘、進攻方向が真逆の選択肢がある、とこれだけそろっていれば、混乱しない方がおかしいわ(笑)
それはさておき、とりあえず21装甲師団は、敵の主力を撃破すればなんとかなるかとさっきイギリス軍がスタックしたヘクスに進入し、「共同攻撃」を宣言した。
典型的な短絡思考(笑)


 しかし次の機動マーカーはイギリス軍第1南アフリカ師団だった(汗)
同じヘクスに突入してきて逆に共同攻撃を喰らう21装甲師団(汗)
結果第21装甲師団は全ユニットがステップロスという悲惨な状態に(汗)
ゲーム序盤でこんな大打撃を喰らってしまったら投了したくなるところだが、そこはソロプレイの自業自得と言うことで無理矢理続ける。
とりあえず短絡思考はダメだとわかったが(笑)、かと言ってじゃあどうしたらいいのか分かるわけもなく(汗)、そのままふらふらと進行したのだった。


 その後ドイツ軍のチット引きの運の無さも重なり、ますます盤上はイギリス軍ペースに。
引いた機動マーカーはマップ上部に並べていくのだが、1ターン目はイギリス軍は6枚引いたのに対し、ドイツ軍は2枚しか引けなかった(笑)
これでは戦争にならない(笑)


 第2ターン(1941年11月22〜23日)
終了状態。
引かれる機動マーカーの数は毎ターン増えていく。今回は合計9枚引いたのだが、その内ドイツ軍は3枚(笑)
ダメだこりゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 第3ターン(1941年11月24〜25日)
このターンよりロンメルがドイツ軍の指揮を執り始め、1ターンに1回だけ「ロンメルの指揮」を宣言でき、その場合移動力が1増え、攻撃も5と6で命中になる。
しかし・・・・3ターンが始まってすぐイギリス軍怒濤の機動マーカー5枚連続引き(笑)で、ロンメルが指揮する余地も無し(汗)


 しかしなんとその後ドイツ軍が5枚連続引き!
極端すぎてもうなにがなにやら(笑)
現状ドイツ軍は序盤のダメージがでかすぎて、単独でうろついているイギリス軍部隊を叩こうとするくらいしかできていないし。しかもそれも反撃で大ダメージ喰らってるし(汗)


 第4ターン(1941年11月26〜27日)

このターンに大きな動きが。
イギリス軍がトリポリ周辺に戦力を集中している隙を突いて、ドイツ軍が南東の至アレクサンドリアヘクスに進入したのだ。
装甲師団の共同攻撃にひとたまりもないイギリス軍守備隊。


 これで連絡線が引ければドイツ軍の逆転勝利が確定するが、南東の集落は全てイギリス軍が確保している。
果たして連絡線を確保できるか?


 6枚目の機動マーカーはイギリス軍第22機甲旅団だった。
南東へ進み、ガブルサレーを確保してドイツ軍の連絡線の希望を無くそうとするが、まだ届かない。
7枚目はドイツ軍だったがトリポリのすぐそばにいる第90軽師団でこの際関係なし(汗)!
そして次に引かれたのは・・・


 イタリア軍アリエテ師団(笑)!


 アリエテ師団は北西へ進み、イギリス軍占領下のシディアゼズに進入し、確保。


 この瞬間ビルエルグビへの連絡線が確保され、ドイツ軍の勝利が決定した。

 ちうわけで滅茶苦茶なゲームになった(汗)
とりあえずどうすれば勝てるのかが考えられるようになってきたのは3ターンの後半くらい?
それもまだまだ雲を掴むような感覚だし。
しかしこのゲームはとても面白そうだということまでは分かった(笑)
対戦したらさぞや盛り上がるのではなかろうか。
とりあえず近い内にソロもやり直してみたい。

・・・あとで考えたら、4ターン目の6枚目の機動マーカーのイギリス軍第22機甲旅団だが、南東に進まず南西に進んでいればビルエルグビ手前の道路を封鎖して連絡線を切ることができたなあ・・・。
ま、いっか(笑)

20150506


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