2015年2月23日 シミュレーション入門2
F-16 FIGHTING FALCON 「1.練習シナリオ」をソロプレイしてみた


 「シミュレーション入門2」はエポックの初心者向けシリーズ第2弾で、空の戦術級の「F-16 FIGHTING FALCON」と水上戦の戦術級である「決戦連合艦隊」空と海の作戦級である「激突南太平洋」のセットになっている。
今回はおそらく現代空戦の戦術級では最もルールが優しいと思われる「F-16 FIGHTING FALCON」をプレイしてみた。
実は前日に少しやってみたのだが、色々間違えて今回やり直すハメに(汗)
優しいとは言えやはり現代空戦戦術級はそれなりに細かく特徴的なルールがあるのだ。



 初期配置。
登場機体は赤がMIG15×2、青がF-86×2。
練習シナリオということでシチュエーションの説明は無いが、登場機体から考えておそらく1951年から1953年にかけての朝鮮戦争あたりだろう。
15ターン以内にとにかく相手を倒せば勝ちである。


 これが各戦闘機の状態を表すディスプレイ。
端っこが武装の表示で、上はターントラック、中央が飛行状態である。
非常にコンパクトにまとまっているが、それぞれ相手の情報が完全に丸わかりで、これはゲームに大きな影響を及ぼしている。

 こちらは高度表示ディスプレイ。
このシナリオの各軍の高度は1D6+10で決定される。
結果中国軍(ということにしておく/笑)が1つ低い高度になった。


 1ターン。
このゲームでは高度が低い方の機体から行動する。
まず飛行状態マーカーを動かす。
この時縦か横に合計2マスまでしか動かすことができない。
マスの見方は上下(画像では横になっている)が上昇&下降で、一番上か下にすれば急上昇、急降下となる。左右は旋回で、これも端まで持っていけば急旋回となる。
 今回は両軍急上昇して相手の様子を見ている。
相手よりも高度が上になると先に行動されてしまうのだが、その後相手の動きを見てから行動できるという利点もあるのだ。


 接近する両軍戦闘機。
しかしどちらもミサイルを装備していないので、まだこの距離では攻撃不可能である。

 さらに超接近。
しかし機関砲の射程が当時の機体では最大1ヘクスしか無い上に、一番相対しやすい敵の斜め前からは相対速度の関係で射撃不可能というのが厳しく、なかなか攻撃チャンスが無い。


 繰り返されるドッグファイト。
一度だけ射撃機会があったが、2D6で2以下で命中という条件で、もちろん外れ(笑)


 ぎゅお〜〜〜〜〜っ
と、そんな感じで10ターンが経過し、まともに決着をつけるにはどうしてもミスが必要らしいということで終了することにした(笑)

 上でもちらりと触れたが、お互いの飛行状態が丸わかりで行動計画を行うので、そのプレイ感はアブストラクトゲームに近い。
相手を射撃位置に収めるためには、どのような飛行状態にして、どのように飛行するのかをパズルのように考えるわけである。
それが悪いとは言わないが、現代空戦のダイナミック感は伝わってこない。
しかしこれは機種のせいかもしれないので、他のシナリオで検証する必要はあるだろう。
少なくともこのシナリオは(特にミサイルが無いという時点で)ゲームシステム上無理があると感じた。

2015506


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