2015年3月22〜24日
ドイツ装甲軍団:「スモレンスク攻防戦」を三度ソロプレイしてみた
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今まで2回プレイした本作だが、1回目はルール間違いもあってドイツ軍の圧倒的勝利、2回目はソ連軍の圧倒的勝利となった。
ようやくルールも把握して、やっと作戦にも神経が回りそうな気がしてきたので、三度ソロプレイしてみた。
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第1ターン。1941年7月15〜16日。
ドイツ軍ターン。
とりあえず韋駄天グデーリアンとしては、手が届く戦果を見逃すなどもってのほか。
したがってスモレンスクはとっておく(笑)
その後のことはその時に考える!
というわけでハインツ・グデーリアン上級大将。
第2装甲集団を率いて、自ら唱える戦車を中心にした機動戦術、いわゆる「電撃作戦」を実践し、初期の大戦果を実現した人物。
戦前から戦車の機動性に注目しており、その運用による電撃的な攻勢展開を提唱。
その理想を実現できる部隊を育て上げ、開戦後はただちにそれを実行し、成果を出すという有言実行タイプ。
ただし突っ走り出すと止まらないたちらしく、とにかく先行しすぎて停止命令を何度も受けている(笑)
ヒトラーにもあれやこれやと反論したりしていて、同僚や上司には人気が無い(笑)
第2次対戦のドイツといえば電撃戦というイメージだが、電撃戦といえばこの人を思い浮かべればまず間違いない。
それにしても愛嬌のある顔をしている(笑)画像はWikiより。
このスモレンスク攻防戦に参加した主なドイツ軍兵力は、グデーリアンの指揮する第2装甲集団である。
ソ連軍ターン
ぞろぞろ〜〜〜〜っと増援登場。
スモレンスクを取り返すために東から部隊が進行。
南からもドイツ軍の側面を脅かすべく部会が北上。
ソ連軍部隊を指揮したのはティモシェンコ司令官である。
なかなか男前である(笑)画像はWikiより。
正直なところ、当時のソ連軍の様子はよく分からない(汗)
困ったものだが、ここでの史実紹介はあくまでゲームのディテールの1つとして、シミュレーションなんだから少しくらいはそんなのもあった方が楽しいよね!というのと、ウォーゲームや戦史を全然知らない人にもちょっと得した気分でも味わってもらえるかもしれない(笑)という程度のものなので、細かいことは気にしない方針で行く(汗)
とりあえずティモシェンコ司令官は人望厚くスターリンからの信頼も(そこそこ)高かったようで、このスモレンスク攻防戦で大敗してからもスターリンに首をちょん切られることは無かった(笑)
ティモシェンコ司令官は思う。
前任者にあたるパブロフ上級大将は白ロシアでのなにもできないままの部隊の壊滅という結果を受けて、「臆病、錯乱、犯罪的怠慢、無断撤退」の罪で参謀共々銃殺されている。
同じ結果になったら同じ末路が待っているのだ。
冗談じゃね〜〜〜〜〜〜(汗)
とにかく予備だけはたくさんいるので、戦力の逐次投入と言われようがなんだろうが攻撃しまくってドイツ軍の足を止めるしかない。
第2ターン。1941年7月17〜18日。
ドイツ軍ターン。
グデーリアンの辞書には「前進」しか載っていない(笑)
スモレンスクは北東からのホトの部隊が到着するまでは前進防御。増援部隊は東に進んでイェルニャを攻略する。
スモレンスクとイェルニャをとってしまえば勝利は間違いない。
ヘルマン・ホト上級大将。
ドイツ軍のソ連へ侵攻した3つの軍集団の1つ、中央軍集団には2つの装甲集団があり、第2装甲集団をグデーリアンが指揮し、もう1つの第3装甲集団をホトが指揮していた。
スモレンスクでのドイツ軍の兵力の多くはグデーリアンが指揮する第2装甲集団に属しているが、このゲームで北東から増援で現れるグレーのユニットはホトの指揮する第3装甲集団の部隊である。
色々相談しつつ、たまにぶつかったりもしながら(笑)、協力して戦っていたのだ。
ちなみにスモレンスク戦におけるグデーリアンの第2装甲集団の戦車は総数937両で、内訳は1号戦車18両、2号戦車240両、残りのほとんどは最新の3号戦車だったが、ホトの第3装甲集団は総数906両で、車種は整備の効率化のためにほとんどがチェコ製の38(t)戦車だったという。
新型戦車がどんどん登場しているのに効率を最優先して自分の部隊を38(t)戦車で埋め尽くすとは、この人グデーリアン以上にただ者ではないかもしれない(笑) |
38(t)戦車。
チェコスロバキアがナチス・ドイツに併合され、工場ごと接収された。
当時のドイツ製戦車と比べると最新の3号戦車に対しても主砲の威力、機動性などの面で勝っており、第2次大戦前半のドイツ軍を支えることになった。
見ての通り非常に小型だったので居住性や操作性は悪かった。
そして本当はナチス・ドイツを仮想敵として開発された戦車らしい(笑)
ソ連軍ターン。
増援部隊は全て東からスモレンスクへ向かわせた。
それとは別に、南部の部隊を西に進め、ドイツ軍の占領から街を解放していくことに。
これにはたまらずドイツ軍は部隊を差し向けてくるはず。
そうなったら壊滅してもかまわない。目的は敵の戦力を分散させることにある。
第3ターン。1941年7月19〜20日。
ドイツ軍ターン。
ようやくホトの部隊が到着したので、スモレンスクに迫っている敵に対して包囲攻撃を敢行。
中央部でもイェルニャへの道をふさいでいる敵を包囲攻撃。
画面に入っていないが、南西部でちょろちょろ西進してきていた敵部隊にも攻撃を仕掛けた。
結果はどれも成功。
しかしまだそれぞれの戦場で敵部隊が残っている。
それにちょっとホトの部隊が危険・・・・・かも(汗)
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ソ連軍ターン
いきなり出てきた敵装甲部隊に包囲攻撃されてスモレンスクに迫っていた部隊が壊滅させられたが、気にしない。
逆に取り残された部隊を利用して包囲攻撃を敢行。
オッズ1-1?それで充分。
後続はまだまだぞろぞろと続いているのだ。
攻撃は成功し、敵2部隊を壊滅させた。
南西部では目論見通り敵が追ってきたので、今度は散開して時間稼ぎを行う。
とにかく死ぬまでドイツ軍部隊を足止めできれば上出来。
第4ターン。1941年7月21〜22日。
ドイツ軍ターン移動終了時。
心配は的中。ホトが送りこんだ第7装甲師団の戦車大隊と機械化歩兵連隊が逆包囲されて壊滅した。
すまんホト(汗)
これでソ連軍は勢いづきそう(VP2)
スモレンスクに迫っている敵部隊の数もシャレにならない。 |
しかしここで守りに入るのはグデーリアンの選択肢には無い(笑)!
グデーリアンの選択肢
1.回り込んで攻撃
2.無視して次の目標へ進む
以上(笑)
というわけで今回は1を敢行し、増援部隊も手伝って5カ所で包囲攻撃!
結果は全て成功し、敵部隊を殲滅。
ちょろちょろ目障りだったオレンジ色が無くなってすっきりした(笑)
そろそろイェルニャに向かいたい。
ソ連軍ターン
散開させていた部隊が一気に壊滅させられたのは予想外だった。
もう1ターンくらいねばると思ったのだが(汗)
しかし同志達の死は無駄ではない。一瞬でも足止めできればそれでいいのだ。
替わりはいくらでもいる。
というわけで更に増援を追加し、スモレンスク方面では数にものを言わせて正面攻撃。
中央部は敵のイェルニャへの進攻を遅らせるために東進しつつ防御。
しかし戦力が足らないので東からの増援部隊もイェルニャ方面へ向かわせた。
スモレンスク方面での攻撃は成功し、敵を撤退させ、スモレンスクに詰め寄った。
これだけみっちり詰め寄られたら身動きもできまい。
これぞソ連式人海戦術(笑) |
第5ターン。1941年7月23〜24日。
ドイツ軍ターン
暑苦しいことに。一番嫌いな展開である。
広い平原を突っ走るのが我が装甲集団の売りなのに、身動きもままならないとはなんてことだ。病気になりそう(汗)
とりあえずこのままでは病気になるので(汗)、無理矢理包囲してスモレンスクの東西に迫っている敵を攻撃。
中央部では立ちふさがっている敵守備隊をやはり包囲攻撃。
とにかくイェルニャに向かいたい。
それとは別に南方からもロズラウリ占領の機会をうかがう。
スモレンスクでの攻撃は成功。
なんとか身動きはできるようになった。
中央部でも敵を殲滅し、イェルニャへの道が開けた。 |
ソ連軍ターン
どうも想定よりも部隊の保ちが悪い(汗)
同志達は士気は高いのだが、それ以外が全く皆無な感じだ。寄せ集めの部隊とパブロフの部隊の生き残りがほとんどだから仕方がないが。
スモレンスクでは圧倒的な戦力による飽和攻撃を想定していたのだが、いつの間にかこっちの戦力の方が見劣りするような状況に(汗)
しかし足止めはできているのでスモレンスク奪還は後回しとし、イェルニャ方面の守りを固めることにする。増援部隊もどんどん向かわせる。
南方で迫ってきている敵部隊に対しても、ロズラウリをとられると増援部隊が行動しにくいので守備隊を配置した。
第6ターン。1941年7月25〜26日。
ドイツ軍ターン
ホトがまた部隊を送ってくれた。すまんホト(笑)
しかしいきなり敵のまっただ中に現れたので、どうしたものかと思ったが、考えてみれば選択肢は上記2つしかなかったので、スモレンスク方面も全面的に攻撃を行い、ホトの部隊と連携して敵の大包囲&殲滅を狙うことにした。
ちょっと遠すぎるかもしれないが(笑)
中央部はイェルニャへ向けて前進するも、包囲されるのを警戒して単独部隊の突出は避ける。
南部も同じような感じで、増援部隊を到着を待つ。
怒濤の攻撃。
結果はおおむね成功。敵部隊の1部を殲滅、ほとんどを敗走させたが、一部我が軍が後退する結果になったところも。
しかしホトの部隊やっぱり遠いな。危険かも・・・(汗)
中央部でも敵を後退させ、追撃部隊がイェルニャに迫った。
ソ連軍ターン
スモレンスクはこのまま張り付いていると突破されて包囲される可能性が出てきたので、後退して防御線を構築することに。
北東から出てきた敵の増援だけは生かしておくわけにはいかないので、よってたかって攻撃。
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ところが攻撃は失敗し、同志達は蜘蛛の子を散らすように後退してしまった(汗)
同志スターリン、もっと使える部隊をください(汗)
イェルニャには増援部隊が間に合って守備についた。 |
第7ターン。1941年7月27〜28日。
ドイツ軍ターン
我が軍が一方的に進軍しているように見えるが、まだ足りない。
ホトの部隊の壊滅分(汗)も考えると、やはりイェルニャをとらなければ勝利はおぼつかない。
言ってる間にホトの部隊がさらに壊滅させられる可能性も高い(汗)
とにかく攻めてホトの部隊を救出し、イェルニャも占領しなければならないが、どちらにも立ちふさがる敵が(汗)
戦闘結果はおおむね成功。
南方ではロズラウリがすぐ目の前に。
しかしスモレンスク方面のホトの部隊はまだ遠く、イェルニャも同じく(汗)
ソ連軍ターン
イェルニャは2段構えの防御態勢をしき、ロズラウリにも守備隊が入った。
あとは北東を単独でうろついている敵装甲部隊を殲滅すれば、少なくとも銃殺は免れるはずである(汗)
気合いの2-1包囲攻撃! |
ガ〜〜〜〜〜〜ン!
結果はAR(汗)
なんだこの丈夫すぎる敵は〜〜〜〜〜〜〜!? |
第8ターン。1941年7月29〜30日。
ドイツ軍ターン
最終ターンである。
このターンに行うことは以下の3つ。
1.ホトの部隊と共同で包囲攻撃を行い、その後の追撃でホトの部隊が包囲攻撃を受けない状況にする。
2.イェルニャの占領
3.ロズラウリの占領
3以外は勝利のためには必須と言える項目である。
2については敵が2段の防御線を張ったところで困難が予想されたが、防御線を迂回して目標を攻撃することができた。これぞ韋駄天グデーリアンの真骨頂「回り込んで攻撃」である(笑)
※もちろん化夢宇留仁が装甲部隊の移動力を見誤っていたのである(汗)
まずロズラウリへの攻撃結果は・・・AR(汗)
攻略部隊から、激しい反撃に遭って後退したとの報告が。
しかしここはまだ大丈夫(ソ連軍VP1)。
大丈夫の筈(汗) |
スモレンスクでの包囲攻撃は順当に敵を殲滅。
しかしホトの部隊を完全に守れる体勢にはできなかった(汗) |
問題のイェルニャ攻略・・・・・・・
AR(汗)!!!!!
攻撃側後退(汗)
イェルニャ占領失敗(汗)
VP3を取り逃し(汗)
ガ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン
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都市占領 |
敵除去 |
脱出 |
合計 |
ソ連軍 |
2 |
2 |
1 |
5 |
ドイツ軍 |
3 |
- |
- |
3 |
この時点でソ連軍の勝利が確定した。
やはりドイツ軍は装甲部隊を除去されると非常に苦しいので、包囲される状況だけは絶対に避けたいのだが、ホトの部隊が敵のど真ん中(笑)に現れるのが厳しい。
初っぱなからスモレンスクを素通りしていきなり第3装甲集団戦闘区まで詰め寄っておかなければならないのか?
それか最初に投入されたホトの部隊はそのままヤルツェボを攻略して居座るべきか?
今度また検討してみよう。
20150530 |