2018年4月6-7日
モスクワ'41

 先日のゲームマーケットで購入。
ドイツ装甲軍団シリーズで、タイフーン作戦を描き出す。
ちうわけで早速ソロプレイしてみた。



初期配置〜〜〜♪
やはりタイフーン作戦といえばこの絵面が欲しい。
ずら〜っと並んだ両軍の部隊と、北東に鎮座する巨大都市モスクワ!
そしてこの絵面のゲームはヘビィなものが多くてなかなかプレイまでたどり着けないのだが、ドイツ装甲軍団シリーズであればお手軽にプレイできるのも嬉しいところ。
ちなみにソ連軍は一部の親衛赤軍以外は全てアントライドで、装甲部隊、歩兵部隊、騎兵部隊の見分けしかつかない。
ドイツ軍の方はそんなことはなく、部隊名まで書き込まれているのだが、原則自由配置。
せっかく部隊名まで書かれているのであれば、せめて各装甲軍のエリア分けくらいはあってもいいと思うのだが、今回は気にせず(笑)、装甲部隊を北に少々と、あとは中央に集中して配置してみた。
勝利条件は都市や街の支配による得点が20点以上でドイツの勝利なのだが、モスクワヘクスに1ユニットでも入ればサドンデス勝利にもなる。
今回は最初ということもあるし、一路モスクワ(笑)!

第1ターン ドイツ軍フェイズ
 このゲームでは第1ターンのみ、ドイツ軍の移動〜攻撃が2回繰り返される。
その間ソ連軍は完全にサンドバッグ状態。

 それが終わったらこの状態に。
ソ連の戦線4箇所に大穴が開いた。
いくらなんでも1ターン目にここまで崩れてゲームになるのか心配・・・(汗)

第1ターン ソ連軍フェイズ
 やりたい放題にやられていきなり投了の2文字が頭に浮かんだが、さすがにこのくらいは計算に入っているはずだと気を取り直し、対応する。
ドイツ軍の装甲部隊を除去すれば1ユニットあたり-1VPを得ることができるので、包囲攻撃できるところはダメ元でやってしまうのも1つの手だが、それより今はモスクワに来られてサドンデスになる可能性を減らさなければなるまいと、部隊を後退させて戦線を張り直す。
幸い増援部隊は毎ターンやってくるのでなんとかなるか?
結果増援部隊の助けもあり、北部以外の戦線は繕うことができた。
北部もそのまま回り込まれて包囲されることは無いようにはしたものの、突っ走られてモスクワに迫られるとどうなるか予測がつかない(汗)

 第2ターン ドイツ軍フェイズ
 そう簡単にはいかないだろうと思ってはいたが、あの大穴をこうもあっさりと塞がれると少なからずショック。
頼みの綱は北部の開口部である。
しかし連絡線のことを考えるとなにも考えずに突進するのも怖い。
このゲームでは自分のフェイズ終了時に連絡線が途切れていると混乱状態になり、混乱状態のユニットが攻撃されると即座に除去されてしまうのだ(汗)
そこでなんとか連絡線を維持できるところまでは進出することにした。



そしてこうなった(笑)
おお、カリーニンまであと少し!
そして中央部でも装甲部隊の猛攻撃によって敵の戦線に大穴を開け直した。

第2ターン ソ連軍フェイズ
 増援部隊を頼みの綱に、とにかく戦線を張り直す。
中央部はギリギリ戦線の形になった。ZOCどうしが重なっていないが(汗)
北部は全てを塞ぐにはあまりにも部隊が少なく、そして歩兵部隊の移動力が足りず(3/汗)、先端部のみは守ったが途中が穴開きという奇天烈なことに(汗)
しかし今はこれが精一杯である。

 ところでこのゲームではスターリンの反撃命令というルールがある。
2ターンから5ターンの間にチットを引き、1/4の確率で反撃チットを引くと、次のターンはソ連軍から始まり、更に反撃チットを引いたターン数×2個以上のユニットによる攻撃を行わなければならないのだ。
違反すれば足らなかったユニット数分だけドイツ軍にVPを献上することになり、更にその次のターンには順番がもとに戻るので、ドイツ軍のターンが連続するというおまけ付き(汗)
幸い(?)このターンには反撃チットを引かなかったが、今引いておけば反撃ユニットは4ですんでいたと考えることもできる・・・(汗)

第3ターン ドイツ軍フェイズ
 底知れないソ連軍の回復力に不安を感じる。こんなペースではその内進撃速度をソ連軍の回復速度が上回るのでは(汗)?
気合を入れて攻撃し、北部先端部を突破してカリーニンまであと3ヘクスまで迫り、中央部でも大穴を開け直し、更には南部でも敵戦線に穴を開けた。
流石に対応しきれないのでは?

第3ターン ソ連軍フェイズ
 北部、中央部はなんとか繕った(汗)
しかし南部は増援を配置できる街が少ないことも有り、さすがにどうしようもなくなってきた。
しかし敵に支配されると高得点を献上するヴォロネジが南東にあるので、諦める気にもなれない。
というわけで南部は気持ち戦線ということで(笑)

 今回も反撃チットは引かれなかった。

第4ターン ドイツ軍フェイズ
 今度こそは対処できまいと思っても、敵のターンが終わるとそれなりに戦線の形が復活している(汗)
流石に南部は無理が出てきたように見えるが、このまま受け流されるわけにはいかないので、今までよりも少々無理してでも攻撃し、敵の士気を粉砕することに。
結果北部はカリーニンの隣のヘクスまで迫り、中央と南部は徹底的な攻撃によって敵の戦線を粉砕した。
流石にどうしようもあるまい?

第4ターン ソ連軍フェイズ
 流石に南部を守りきるのは不可能だと決断した。
部隊を北上させ、モスクワを守る半円を描くように移動させ、南部以外は守りきる方針に変更した。
逃げ遅れた部隊もあるようだが、幸運を祈るしか無い・・・(汗)

 反撃チットはまだ引かず、反撃は6ターン目になることが確定した。
つまり10ユニット以上で攻撃しなければならないということである(汗)

第5ターン ドイツ軍フェイズ
 とうとう南部は諦めたようだが、それ以外は相変わらず戦線が復活している(汗)
しかしそれでめげても仕方がないのでとにかく攻撃。

 攻撃直前の様子。オレールを占領した。
このゲームでは街や都市を占領した結果のVPがいくつになるのかはゲーム終了まで分からない。
ゲーム終了時に各VPヘクスに置かれたVPマーカーを裏返してみて初めて分かるシステムなのだ。
VPマーカーは最小2で最大が6。平均的に4から5あたりになる可能性が高い。
そして街は1/2(切り上げ)になるが、オレールは都市なのでそのまま。おそらくVP4くらいにはなったと思っていいだろう。
 攻撃の結果、北部は敵の薄い戦線を食い破り、中央部には再び大穴が。
南部も敵戦線に穴を開けたのと、最南部のクルスクでの包囲攻撃はEXになってしまい、敵部隊は除去されたものの、こちらも歩兵部隊1ユニットが除去され、戦闘後前進もできずに占領は次ターンに持ち越しになった。

第5ターン ソ連軍フェイズ
 今思えば南部を放棄するにしても、ヴォロネジの守備隊だけは残すべきだった。
敵も脚の遅い歩兵部隊しか向かってきていないし、ゲーム終了まではねばれた可能性が高い。
平均的にヴォロネジはVP8くらいにはなるはずなのだ(汗)
しかしもう遅いので、今回はヴォロネジ以外の都市を死守する方針で行く。
幸い増援のお陰で全ての穴を塞いで戦線を張り直すことができた。
そしてスターリンの反撃命令が下った・・・。

第6ターン ソ連軍フェイズ
 反撃命令が下ると、ソ連軍のターンが連続して行われる。そしてまたまたミスしていたことに気づく。
反撃命令が出るのはわかっていたのになんで戦線を張ることしか考えていなかったのか(汗)
仕方がないので現状から戦線を崩さない程度に反撃を行う。
結局8ユニットで反撃を行い、多くの部隊が敵の真っ只中に取り残され、さらにドイツ軍にVPを2献上した(汗)

第6ターン ドイツ軍フェイズ
 いきなり無茶な反撃をしてきたのでチャンスかと思ったが、単独の歩兵部隊が狙われて混乱したユニットがいくつか。
それよりも問題は我軍の戦線後方に中途半端にソ連軍部隊が取り残されているということで、放っておいて挟み撃ちで装甲部隊に包囲攻撃を仕掛けられたら悪夢だし、かと言って追い回すのも戦力の無駄が多すぎる(汗)
仕方なく大きく包囲して補給切れで自滅してくれるのを祈ることに。
なんだかうまくいくような気がしないが(汗)

 それよりせっかくの連続ターンなのだから、波状攻撃で一気に敵戦線を突破してモスクワに向かわなければならない。
このターンより天候判定も始まり、その結果装甲部隊の移動力が3も増えている(道路が凍結した)のもチャンスなのだ。
クルスクを占領。これで見込みVPはヴォロネジを入れて20に達した。
しかし目的はあくまでモスクワである。


第7ターン ドイツ軍フェイズ

 このターンの天候判定では移動力+2となった。
前のターンに開けた敵戦線の穴を更に広げるのはもちろんだが、それだけでは大きな前進はできない。
そこでここは腹をくくって装甲部隊に先行させることにした。
装甲部隊の戦略移動によって移動力17(!)を活かし、モスクワの要塞線のすぐ南まで到達!
モスクワまでは3ヘクス!
そしてカリーニンを占領!これで合計VPは多分8くらいで、更にヴォロネジが加われば16くらいになるはず。
 それはいいとして、中央部で攻撃した装甲3ユニットがARの結果をくらい、混乱状態に。
しかも回復の賽の目が悪く、1ユニットしか回復させられなかった。
残り2ユニットは敵に触れられただけで壊滅する・・・(汗)

第7ターン ソ連軍フェイズ
 敵が思い切った手に出てきた。モスクワ市民たちは恐怖に震えているが、ソ連軍は増援部隊を都市や町の好きな場所から登場させることができるのだ。
ドイツ軍はそこからモスクワまでが遠いことを知るだろう。


 結果モスクワ南部の要塞線には防衛線が出来上がり、中央部では混乱していた敵装甲部隊1ユニットを除去し、北西部で包囲されていた部隊も決死の反撃で包囲の輪を破り、なんとか連絡線を維持した。

第8ターン ドイツ軍フェイズ
 残り時間はこのターンを入れて2ターン。今回敵の防御線を突破してもモスクワの隣までは迫れない。
ということはその間にまた防御線を作られ、オーバーランも2ヘクス以上の戦闘後前進も無いこのゲームでは次のターンにもモスクワに入れないということが確定(汗)
仕方がないのでここから少しでも多くの都市や街を占領する方向にシフトする。
コロムナとポドルスクを占領。どちらも街なので合計VP4相当か。
計算上あとはヴォロネジを占領すれば合計VPは24くらいに達するはず。

第8ターン ソ連軍フェイズ
 敵のターンは残り1ターンのみ。したがって直接占領地域を増やされる可能性があるところ以外は、もう戦線を維持する必要もない。
占領された街や都市の奪還と、敵装甲部隊の包囲攻撃のみを考える。
結果カリーニンを包囲攻撃で取り返し、その際敵装甲部隊を1ユニット除去した。VP的には-5くらいの効果になったはず。

第9ターン ドイツ軍フェイズ
 最終ターンである。
カリーニンは取り返す。ヴォロネジは占領する。
それ以外は占領しているVPヘクスの防御と、装甲部隊が包囲攻撃されないように気をつける。しかし両立は不可能だ・・・(汗)
カリーニンの奪取は成功。

第9ターン ソ連軍フェイズ
 もはや守備は一切考える必要はない。とにかく敵がいる都市や街と、敵装甲部隊を攻撃する。
結果EXによって敵装甲部隊1ユニットを除去したが、それ以外の戦果は無かった・・・。

 ゲーム終了。ちなみに南東端のヴォロネジにドイツ軍ユニットが達していないが、これは移動し忘れなので達しているものと見なす(笑)
VP計算すると、スターリンの命令違反+2、ヴォロネジ+10(5×2)、クルスク+4、 オレール+4、コロムナ+1(2/2)、カリーニン+5、ポドルスク(5/2)+2.5、装甲部隊の除去-3(1×3)
合計25.5でドイツ軍の勝利となった。
全体的にVPマーカーの運がドイツ軍に偏った感じはあるものの、やはりヴォロネジの早期放棄が致命的だった。
モスクワはそう簡単には落ちそうにないし、中央から南東まで対角線を描くような戦線を維持するべきだったかもしれない。
それと臆病になってほとんど反撃を行わなかったが、ドイツの装甲部隊を除去できるチャンスは逃すべきではないようだ。どうせソ連軍部隊は使い捨てだし(笑)
 ドイツ軍は南部に占領を集中して大突破を行うことで勝率が跳ね上がるというのをどこかで見た。
今度それも試してみよう。

 はじめてのプレイで相変わらずのミスだらけだったが、やはりそれなりのユニット数がありかつ手軽にできるタイフーン作戦のゲームというだけで面白い。
展開の多様さでは「スモレンスク攻防戦」には敵わないものの、初心者にはこっちの方がとっつきもいいのではなかろうか。

20180408


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