2020年5月2日
モビルスーツ(仮) 捕獲 テストプレイ

 化夢宇留仁が開発中のガンダムの宇宙世紀を舞台にした戦術級ウォーゲーム「モビルスーツ(仮)」のシナリオ9「捕獲」のテストプレイの様子。
シナリオは勿論、マップやデータカードなど、全て開発中のものである。そしてちなみにソロプレイである。
 「捕獲」は機動戦士ガンダム第16話「セイラ出撃」で発生したセイラが搭乗するガンダムを3機のジオン機が攻撃するシチュエーションで、映像ではお互いが捕獲し合うという変わった展開になる。

 初期配置。砂漠の真ん中に突っ立っているガンダムに、東部よりジオンのモビルスーツ3機が迫る。
ちなみにガンダムの配置は固定だが、ジオン軍は北部端に配置してもいい。

第1ターン
 ジオン軍にDM+1があるのだが、最初のターンのイニシアティブは連邦となった。
このシナリオでは連邦軍はランバ・ラルの乗ったグフを破壊または移動不能とするか、それ以外のザク2機を破壊または移動不能とすれば勝利となる。
移動不能となったら捕獲に成功したという解釈である。
しかしテレビの内容をご記憶の方はご存知のように、このシナリオでガンダムに乗っているセイラは訓練など一切しておらず、完全なシロウトでまともにガンダムを動かせない。
それでも強力なビームライフルは持っているので、当たればめっけ物とザク1に対して射撃。
ガンダムのビームライフルは1アクションで2連射できる。威力も強力で、この距離ならザクなど1撃で破壊できるのだが、セイラさんのマイナス修正もあってハズレ(笑)
そしてセイラさんのアクション上限値は1しかないので移動以外のアクションもこれで終了(笑)
セイラさんは後退して助けを待つ。
 ジオン軍の勝利条件は、移動不能または気絶状態のガンダムを牽引してマップ北か東から脱出する、またはガンダム以外の2機(ガンキャノンとガンタンク)の破壊である。
ガンダムを破壊しても勝利条件を満たせないが、ダメージを与えないことには移動不能か気絶状態にはできない。
ということでランバ・ラルのグフがジャンプしてガンダムに急速接近しつつ、指に装備された75mm機関砲を乱射。
この武器はこのゲーム全体を見ても1アクションでの発射数が最大に近く、各指それぞれから6発発射可能で、5本指の合計実に30発の弾を吐き出す。
結果18発命中(笑)
セイラさんは必死にシールド防御を試みるがもちろん失敗(笑)
このゲームでは命中弾1発ずつ命中部位を判定して被害判定を行うのが基本ルールだが、こういう場合はあまりにも煩わしいということで多数の命中弾があったときに使用する「複数命中戦闘結果チャート」というものを用意している。
これを使えば1D6を1回振るだけで各部位に何発の命中弾があったかを判定できる。
更に被害判定自体を簡略化したチャートもあるのだが、今回は被害判定は1回ずつダイスを振って判定した。
結果胴体に6発命中したが被害なし。コクピットに1発で被害なし。シールドに1発で被害なし。左足に1発で1ダメージ。右足にも1発で1ダメージ。ビームライフルに2発命中して破壊。頭部に2発命中して被害なし。
という結果だった。
元々グフの指の機関砲の威力は大したことないのだが、やはりガンダムの装甲の強力さもあって大きな被害はなかった。
しかし勝利条件に響く足への被害と、早々に最強の武器であるビームライフルが破壊されてしまったのがきつい。
 グフは更に空中で前進しつつ、今度はヒートロッドの射程距離に入ったのでヒートロッドをガンダムに打ち付ける。
ヒートロッドのダメージは75mm機関砲よりはマシなのだ。
命中してやはりシールド防御には失敗して胴体に命中するが、やはり装甲が強力で被害なし。
更に前進しつつ同じ攻撃を繰り返すが、今度はランバ・ラルとしては不覚にも外れ。
 今のところガンダム以外に連邦のユニットがいないのでジオンのアクションが続く。
コズンの乗ったザク2番機もジャンプしてガンダムに接近。5移動力使用したところでザクマシンガンを5連射。
1発命中し、やはりシールド防御は失敗するも胴体の装甲に阻まれてダメージ無し。
更に前進して射撃するがハズレ。
 アコースの乗ったザク1番機も同様で、最初の射撃はやはり胴体装甲に阻まれ、2回目は3発命中してやはりシールド防御は失敗し、胴体、コクピット、左足に命中するが被害なし。

第2ターン
 イニシアティブはジオン軍。
このゲームのモビルスールのジャンプは最大2ターンに渡って行われる。
したがってターン開始時に空中にいるユニットは必ず着地しなければならない。
 というわけでグフが着地。
セイラさんはこのまま接近されると怖いので(笑)、頭部60mmバルカンで防御射撃を行った。
これが大成功で、12発撃って12発命中。
  
しかしそこは流石のランバ・ラル、3回の回避を余裕で成功させて回避移動を利用して更にガンダムに接近した。
そして本命のヒートロッド(巻きつき)攻撃。
ヒートロッドには2種類の使い方があり、1つは単に打ち付けてダメージを与えるのと、今回の巻きつけで、巻きつきに成功すると次以降のアクションで電流を流すことができ、その場合対象ユニットのパイロットは1D6で2以下で気絶するのだ。
1回目、もちろん命中、しかしセイラさんが珍しくシールド防御成功。
2回目も命中。シールド防御成功。
3回目も命中するが、やはりシールド防御成功。
セイラさんのシールド防御成功率は2D6で5以下しかないのに、なにがあったのか(笑)
 ガンダムはさっきの防御射撃でアクションを使い切っているので後退だけして終了。
ちなみにこのマップは砂漠であり、砂漠上の移動は通常よりも1多く移動力を消費する。
更に後退の場合は元々1ヘクスに2移動力を使用するので、歩行移動力4のガンダムは1歩後退して終了である。
 アコースのザクが空中で前進し、ガンダムの方を向いてザクマシンガンを発射。3発命中して胴体に1ダメージ。
更に着地しつつクマシンガンを撃って1発命中し、右腕に1ダメージを与えた。
 コズンのザクも接近しつつザクマシンガンを連射し、左足に命中するがダメージなし。
同じく着地しつつの射撃では2発が命中。やはりシールド防御は失敗し、両足に1ダメージずつを与えた。
これでガンダムの足はどちらも2ダメージを受け、残り耐久力はそれぞれ2である。

第3ターン
 イニシアティブは連邦軍。
このターンでマップ西端よりアムロの乗ったガンキャノンが登場する。登場高度は4レベルまでとなっている。
ちなみに通常モビルスーツが活動できる高度はレベル5までで、レベル5は「低空」と同義であり、更にその上に「中空」「高空」「超高空」という高度がある。
 ただでさえ足が遅いガンキャノンが砂漠を歩いてきたのでは遅すぎるので、ジャンプで高度2でマップに進入。
このシナリオではビームライフルを装備していないので、両肩の240mm低反動キャノン砲をそれぞれ2連射し、合計4発の砲弾がアコースの乗ったザク1番機へ。
結果3発命中。
ガンキャノンの240mmキャノン砲は短砲身ながらなかなか強力で、ザクなら14ヘクス以内で胴体装甲を貫通する。
今回は高度差を入れても8ヘクスなので、そんなものを3発も食らってはひとたまりもない(汗)
そこで防御行動をどうするかだが、回避、シールド防御、伏せの3種類のどれにするべきか。
回避の場合は右側面で5+アコースの修正+1がついて6以下で成功するが、3回も判定を行うことになる。
シールド防御の場合はザクのシールドが右肩についているおかげで6+1の7以下で成功し、判定も1回ですむが、シールドの装甲が5で耐久力が3ということを考えると、威力6のキャノン砲を3回も受けきれるかどうか不安である。
ちなみに被害判定では威力-装甲が1の欄では7が出れば1ダメージだが、8以上だと2ダメージ以上となる。
そこで今回は伏せを選択。
伏せの場合は6+1の7以下で成功して判定も1回ですむ上、被害判定は発生しないのだ。ただし立ち上がるのに1アクションを必要とし、伏せた状態で攻撃を受けると命中率は-1されるものの、防御行動は一切行えないというリスクもあるのだが。
で、伏せは成功し、アコースのザクは這いつくばって240mmキャノン砲の砲弾をかわした。
 しかしガンキャノンは丘の上に着地しつつ更にキャノンを発射。1発が命中し、よりによってのバックパックに命中。
ザクのバックパックは装甲が3しかない上に、DCPが7で2D6で7以下が出れば爆発してしまうのだ(汗)
しかし幸いにも爆発は免れ、これまた超幸運にもバックパックのダメージも1ですんだ。
 グフはやはりヒートロッドでガンダムを攻撃し、今度はシールド防御に失敗してロッドはガンダムに巻き付いた。
ガンダムは反撃で60mmバルカンを発射し、3発命中。
ここは慎重にシールド防御を選択し、成功してダメージ0。
そしていよいよヒートロッドによる電流攻撃を行う。結果はセイラさん気絶せず。
再度電流攻撃。やはり気絶せず。
セイラさん意外に気丈(笑)
次はそのセイラさんのアクションだが、ヒートロッドに巻き付かれているので移動は不可能だし、アクションも使い切っているのでどうしようもない(汗)

 伏せていたザク1番機は1アクションを使って立ち上がり、ガンキャノンに接近してクラッカーを投擲。
命中するがガンキャノンが回避し、右足に被害判定が発生したがダメージは無かった。
クラッカーは目標ヘクスで食らうと5の威力があるのだが、回避して隣接ヘクスになると威力3になってしまうのだ。
最もガンキャノンの装甲は多くの部分が7もあるので直撃でも厳しいのだが。
 ザク2番機もガンキャノンに接近し、ザクマシンガンを連射。4発命中するが全て回避され、再度の射撃は2発命中し、1回は回避に失敗して右腕に被害判定が発生するが、やはり装甲に阻まれて被害なし。
アムロの回避が優れている上に装甲が厚いのでガンキャノンを倒すのは至難の業である。

第4ターン
 イニシアティブは連邦軍。
このターンからガンタンクが登場するが、まずは危機的状況のガンダムから行動する。
セイラさんのアクション上限値は1しかないので、2アクションを必要とするヒートロッドの振り払いチェックはそもそも不可能(汗)なのでザク2番機に対してバルカンを発射し、8発命中。
距離2ヘクスの60mmバルカンの威力は4で、ザクの胴体装甲3を貫通する。
防御に失敗したらザクは木っ端微塵である(汗)
ザク1番機のアコースは必死で回避を行い、成功して2回目以降は射界外への脱出に成功し、なんとか生き残った。
 グフはやっぱり電流攻撃。これでとうとうセイラさんが気絶した。
ガンダムが動かなくなったのを確認したランバ・ラルは目標をガンキャノンに変更して接近。
上記の通りまともにやっていたのではガンキャノンを倒せそうにないので、アムロにも気絶してもらいたいのだ。
その動きを見たガンキャノンは防御射撃で240mmキャノンを発射。1発命中。
グフの装甲でも240mmキャノン砲の威力は受けきれないのでシールド防御を行って成功するが、シールドは1撃で破壊された。
ヒートロッドの巻き付き攻撃をガンキャノンに対して行うが、回避される。
更に接近して再攻撃するがやはり回避された。
 そのガンキャノンは接近。
本来ガンキャノンは一定の距離をとって戦ったほうが有利なのだが、今回は中央で気絶しているおねーちゃんを助けなければならないので致し方なし(笑)
ザク2番機に240mmキャノンを発射。1発命中するが、回避された。
 ザク1番機はガンキャノンの背後に回り込み、ザクマシンガンを発射。1発命中するも回避された。
その回避で離れたガンキャノンを追って再度マシンガンを撃つが、やはり1発命中して回避された。
 マップ南端よりガンタンクが進入。
早速ザク2番機を目標に120mmキャノン砲を発射するが、ガンナーのハヤトはまだ修行が足りず、ハズレ。
ガンタンクの120mmキャノン砲は射程内全てでザクの装甲を貫通できるのだが、これでは宝の持ち腐れ(汗)
しかもガンタンクのアクション上限値は1なので、これでこのターンの攻撃も終了(汗)
仕方がないので接近するガンタンク。
 ザク2番機はガンキャノンにザクマシンガンを撃ち、3発命中するが回避で射程外に逃げられた。
更に撃つもやはり回避される。

第5ターン
 イニシアティブはジオン軍。
グフがガンキャノンへヒートロッド攻撃。ガンキャノンは回避に失敗し、ヒートロッドを巻き付けられた。
反撃で240mmキャノンを撃って1発命中するが回避される。
そしていよいよ電流攻撃。アムロはなんとか耐えた。
更に反撃で240mmを撃ち、2発命中するが回避される。
2回目の電流攻撃を受け、アムロ気絶。
 アムロの大ピンチに、ガンタンクが接近しつつザク2番機に120mmキャノンを発砲。1発命中。
コズンはたまらず伏せを行おうとするが失敗して着弾。命中したのは胴体で、装甲を貫通したが爆発は免れ、ダメージも1ですんだ。
連邦軍的には非常にまずい展開。やはりガンキャノンを接近させすぎたか。
そのザク2番機はガンキャノンの側面に回り込み、ザクマシンガンを発射。1発命中。
アムロは気絶しているのでもちろん防御行動は無し。胴体に命中。しかし至近距離でもザクマシンガンの威力ではガンキャノンの装甲を貫通できなかった。
そこで背後に回り込み、バックパックを狙って射撃。
3発命中。
ガンキャノンのバックパックの装甲を貫通。
誘爆判定の結果、ガンキャノンは大爆発を起こして破壊された。
 そんなアムロの悲劇を知る由もないセイラ(笑)の気絶回復チェック。
気絶から回復するためには1D6でそのパイロットのアクション上限値以下を出さなければならない。
そしてセイラのアクション上限値は1(汗)
当分目覚めそうにない・・・(汗)
 ザク1番機はジャンプしてガンタンクへ向かった。


第6ターン

 イニシアティブはジオン軍。
ザク1番機は前進してガンタンクに接近しつつザクマシンガンを発射。
1発命中し、ガンタンクは回避失敗。
ドライバーはリュウだが、能力的には一般兵と全く同じなのだ(笑)
コアファイターのコクピットに命中したが、被害なし。
反撃をしたいところだがガンナーの腕がイマイチなのでもう少し接近することを見越して我慢。
ザク1番機は着地し、再びザクマシンガン。これはハズレ。
 この時を待っていたガンタンクは満を持して120mmキャノンを発射。
しかしハズレ(汗)
ハヤト・・・・お前ってやつは(汗)
 ランバ・ラルのグフもガンタンクに向けて接近を開始。
セイラの気絶回復チェックは失敗(笑)
 ザク2番機はガンダムにスタックし、これを捕獲した。
メインカメラを指でほじほじされるガンダム(笑)

第7ターン
 イニシアティブはジオン軍。
ザク1番機が空中からガンタンクに接近しようとしたところでガンタンクは防御射撃で120mm砲。
しかしやはりハズレ(汗)
ザクマシンガンを発射。4発命中し、回避はもちろん失敗。
この攻撃でガンタンクはキャタピラを破壊された。しかしまだジャンプは可能。
ザク1番機は着地すると、再びザクマシンガンを発射。4発命中。回避失敗。
胴体に命中したものは装甲に弾かれた。
左の120mmキャノンに命中した砲弾は内部弾薬にめり込み、大爆発(2D6で3以下/汗)。
ガンタンクも木っ端微塵となり、ジオン軍の勝利となったのだった。

 連邦運の敗因はやはりガンキャノンを接近させすぎたのが大きいだろう。
正直言ってヒートロッドがあんなに恐ろしい武器だとは知らなかった(笑)
ぜひガンキャノンのフック&ローキックのコンビネーション(ルール化してある/笑)を見たかったのだが、それは今度の機会に譲ろう。
20200503

 この後伏せを行ったユニットはそのターンのムーブを終えたものとするというルールが追加された。
20200515追記


過去の記録を見る  次の記録を見る

ボードゲーム天国