2005年1月19日
ドイツ戦車軍団 エル・アラメイン
最近あまりの金欠で、やらないウォーゲームをオークションに出したりしていたのだが(笑)、色々いじっている内に久しぶりにウォーゲームがやりたくなってきた。
しかしなにしろボードウォーゲームは随分やっていない。
そこで、化夢宇留仁の持っているゲームの中でも最も簡単だと思えるエポック社の「ドイツ戦車軍団」に入っている「エル・アラメイン」をプレイしてみた。
一人で(笑)。
「ドイツ戦車軍団」には3つゲームが入っているが、どれもオーソドックスな作戦級ゲームで、その中で最も簡単なのが「エル・アラメイン」である。
第2次大戦の北アフリカにおいて、ロンメル率いるドイツ軍が補給切れのために動きがとれなくなる前に、なんとかイギリス軍を突破しようとした戦いで、史実ではドイツ軍はついに英軍を突破することが出来ず、撤退している。
上図が初期配置である。
マップ左側に展開しているのがドイツ&イタリア軍。その他の赤い色のユニットが英軍である。
ドイツ軍はマップ中央上部にあるエル・アラメイン以東の町か道路を占領するか、マップ中央のアラム高地の英軍陣地を占領すれば勝利となる。
しかしその為には英軍の防御線を破らなくてはならない上に、英軍が1ユニットでもマップ西端から脱出したらドイツ軍の敗北となるので、こちらもいたずらに戦力を集中させるわけにはいかない。
1ターン目/1942年8月31日午前。
ドイツ軍ターン。
ゲームはドイツ軍の移動から始まる。
このゲームはたった4ターンしかない上に、ゲーム終了までプレイしてしまったら自動的に英軍の勝利となる。
それだけにこの1ターン目からミスをすれば、ドイツの勝ち目はほぼ無くなってしまう。
普通なら南の防御が薄い箇所を破り、そのままマップ右上のエル・ハマンあたりを目指す。 ロンメルがそうしたように。
もう一つは一度はそれで勝ってみたいのだが、正面から陣地をひく英軍に挑み、全力で突破する作戦。
こっちはほんとに初心者だった頃に何度かやったが、どうしても勝てなかった。
当たり前なのだが(笑)。
絶対不可能と言うことはないと思うのだが・・・。
今回は変な冒険はせず、じっくり考えてロンメルと同じ作戦をとった。
足手まといのイタリア軍(緑のユニット)には英軍陣地から西へぬけられるのをふせぐ壁になってもらい、南からドイツの第15第21装甲師団が突破する。
図は最初の移動が終わった状態で、まだ戦闘も終わっていないのに、ドイツ軍の4ユニットが英軍の東に先行している。
戦闘は北のイタリア軍は南方で英軍ユニットを包囲している3ユニットのみ。
ドイツ軍は上から2番目の2ユニットと、もちろん南端の包囲している部分である。
北の戦場では賽の目がふるわず、AR(攻撃側後退)の結果となった。西へ撤退する。
やはり北からぬけるのは不可能か。
イタリア軍は4:1の比率だというのに賽の目が最悪の1(汗)。しかし包囲していたので、英軍第7装甲歩兵師団第7旅団の撃破に成功した。
やはりイタリア軍は頼りになりそうにないな(汗)。
とか言ってたら南端のドイツ軍も、3:1で賽の目1(汗)。なんと攻撃側後退の結果である(汗汗)。
要するに全ての戦場で最悪の結果だったのだ。
なんとも序盤から情けない展開である。
英軍ターン。
ここからは頭を切り換えて英軍を指揮する(笑)。
英軍は基本的に単に守っているだけでも、勝つ可能性は高い。なにしろ史実では勝っているのだ。
しかし単に守ると言っても、砂漠は広い上に、ドイツの装甲部隊は足が速い。
できればうまく戦線を作って守りながらも、マップ西からの脱出を狙いたいところである。
可能性が一番高いのはマップ西北端で、ここで陣地から出て2:1の比率で攻撃すれば、敵を最高4ヘクス後退させることができる。そうなれば追撃し、次のターンも敵を後退させることが出来れば希望が見えてくるのだ。
しかし成功率が低い上に、近くの陣地の守りが手薄になるリスクもある。北端の敵がイタリア軍であればリアリティのある作戦なのだが(笑)。
ここは無理をせず、そのままの戦力で全面的に押しておいて、他の部隊は南の砂漠に回すことにする。
問題はさっきの戦闘を生き残った第7装甲師団第4旅団である。
通常なら消滅しているはずの部隊が生き残ることで、かえって思考をややこしくしているのだ。
そこで・・・普通ならとにかく防御を固めるところだが、せっかくなので守備隊と共同で敵軍を包囲して攻撃してみた。
吉と出るか凶と出るか・・・。
陣地にいる部隊はほぼそのままで、後方の部隊は急いで南下してドイツ軍主力の進攻に備える。
戦闘の結果はARだった。まあ1が出ていればAE(攻撃側壊滅)だったのだから、よかった方か。
2ターン/8月31日午後
ドイツ軍ターン。
再び頭をドイツ軍に切り替える(笑)。
午前中の攻撃は最悪な結果だったが、まだチャンスはある。
主力の装甲師団はとにかく東を目指す。
西の英軍陣地にも攻撃を仕掛ける。こっちに突破口が出来れば敵は南東に集中できなくなるはずである。
やっかいなのはまだ南端でうろうろしている敵装甲旅団だが、なんとか今日中には殲滅しなければ・・・。
というわけで戦闘。
北端の戦闘は敵を陣地から後退させるのに成功し、第164歩兵師団第433連隊が陣地に進入した。
同じく陣地に攻撃をかけたイタリア軍は、予想通り撤退(汗)。
敵の防衛戦の西南の角に位置する歩兵旅団への、ドイツとイタリア両軍の共同攻撃は成功し、敵はDR2(2ヘクス後退)となった。
問題の南端の戦闘は、包囲効果のおかげで殲滅に成功。ようやく背後を気にしなくてもよくなった。
しかし東の先行隊は、2箇所の戦闘のどちらもARの結果となってしまった。
残念だが幸いなことに撤退しながら更に東に進むことが出来た。
この先に敵の姿は無い。早くも勝利の予感が。
英軍ターン。
防御の部隊が少し西に寄りすぎていたか。 まずいことになった。
最東部に位置しているドイツ軍は戦力6、移動力10の第15装甲師団第8連隊。最強最速の部隊である。
こっちは戦力が足らない上に、足が遅い。このままエル・ハマンに到達される可能性がかなり高い。
西の陣地でも北部陣地を突破され、後退した守備隊はパニック状態である。
とにかく体勢を立て直すべく、全軍を後退させながら防御線を張り直す。
東端部にもなんとか装甲部隊が間に合った。しかしもうこれが限界である。今度突破されたらフォローのしようがない。
3ターン/9月1日午前
ドイツ軍ターン。
事実上今日の昼までに敵の防御線を突破しなければ、今日中に目標に達するのは不可能である。
全軍に全力での攻勢を命じた。
北端の攻撃は失敗し、後退。
そのすぐ南での戦闘ではDR3(防御側3ヘクス後退)の戦果。
その南のイタリア軍はやはり失敗して後退(笑)。しかも2箇所で(笑)。
大事なアラム高地南での攻撃は、成功はしたものの敵の後退が充分ではなく、戦線を分断するまではいかなかった。
あとは望みを東端の攻撃に賭ける。
しかしせっかくの包囲攻撃だった第21装甲師団第104連隊は後退せざるを得なくなり、他の攻撃も賽の目がふるわず、敵を後退せしめたのは最東端部の戦闘のみだった・・・。
これで敵が自殺行為のような攻撃でも仕掛けてこない限りは、我が軍が今日中に目標を達するのは不可能となった・・・(泣)。
というわけで、 今回は史実通りドイツ軍の敗北という結果になった。
しかしほんとに賽の目が悪かった。全体の半分は1が出ていたような気がする。もっと普通の賽の目であれば勝っていたように思うのだが・・・。
それにしても久しぶりで、しかもソロプレイという形だったが、マップに展開するユニットを前に、あ〜でもないこ〜でもないと考えるのは実に面白かった。
やっぱりウォーゲームも面白いな〜〜〜♪
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