2006年6月3日
丘の上の裏切り者の館
Betrayal at House on the Hill

  @2c氏が新しくホラーマルチボードゲーム「丘の上の裏切り者の館」を買ったので、秋山氏と化夢宇留仁の3人でやってみることに。

 このゲームの展開は、最初はランダムタイルで作られる建物の中を探索し、アイテムなどを集める。
その内にイベントによってプレイヤーの内の1人が裏切り者となり、タイルとイベントの組み合わせで裏切り者の陰謀と、それぞれの勝利条件が決まる。
タイルとイベントの組み合わせで決定されるシナリオ数は50本。
実にバリエーションに富んだ内容が楽しめる。


 最初のプレイでは@2c氏は老神父、秋山氏は若い男、化夢宇留仁は少年のキャラクターでプレイ。

 右の画像がゲームスタート時のもの。それぞれのキャラクターのフィギュアが玄関ホールに置かれている。
このタイルをスタート地点として、以降ドアを開けたり階段を上ったり、落とし穴に落ちたりしてタイルを付け足して屋敷内を作ってゆく。
 画像の右端に見えているのは秋山氏のキャラクターの能力表示カード。
まわりにくっついている棺桶のようなクリップで、現在の能力値を示す仕組みである。

 ところでこの手のゲームをするときにはキャラクター間の人間関係が設定されていた方が面白いだろうということで、スタート時に3人で考えた・・・・・のだが、なぜか全員この屋敷の玄関で初めて会ったという設定になり(汗)、そのままバラバラに屋敷に突入していった(笑)。
 化夢宇留仁のキャラクターは早速2階に駆け上がり、片っ端からドアを開けてゆくが、なんだか不吉な事が起こるばかりでこれと言った収穫は無し。
秋山氏の若い男は床が崩れた部屋から地下に落ち、やっぱりフラフラしていたが、突然温室にあったクローゼット(笑)から飛び出てきた火だるまになっている男を見て正気度が下がったり(笑)、ろくな事がない。
その頃神父は、最初に入った部屋で蜘蛛の巣に絡み取られ、身動き取れずに助けを求めていた(笑)。
 その内なんとか蜘蛛の巣から脱出に成功し、2階に上がってきた神父は罠にかかっていた少女を助け出したのだが、そこでホーント登場。
 ホーント(悪霊)は一定のイベントカードをめくるたびに登場チェックを行い、それまでにめくられている枚数が多いほど登場の可能性が高くなるようになっている。
 神父のいるタイルと、ホーントが出ることになったカードの内容(今回は罠にかかった少女)によって、裏切り者の陰謀が決定。同時に裏切り者も決定される。残りのキャラクターは、ヒーローとなって裏切り者の陰謀を阻止するのが勝利条件となる。
なにしろ裏切り者はこの時点で初めて分かるので、当の本人も自分が裏切り者だったとこの時初めて知ることになる(笑)。
 裏切り者は秋山氏の若い男だった。
彼は少女を、屋敷の地下の湖に棲む怪物に、生贄として捧げようとしていたのだ!
いきなり屋敷の地下に発生した湖に連れ去られる少女。
ぽかんとする神父(笑)。
とにかく少女を救い出さなければならないので、神父と少年は屋敷の地下へ。
地下の湖は恐るべき広さで、そのどこかで少女が今にもおぼれ死のうとしているのだ。
 最初に湖の入り口にたどり着いた神父だが、そこには若い男が邪魔する者を消そうと待ちかまえていた。
戦闘になるが、老人が若い男の相手になるわけもなく、あっと言う間に殺される神父(笑)。
次に化夢宇留仁の少年がたどり着き、なんとか湖の中へ入る。

(画面下の裏返ったままのカードの並びが湖)
湖を奥へ奥へと進みながら少女を捜すが、なかなか見つからず、背後からは男が迫ってきている。
もう少しで見つかりそうと言うところで、哀れ少女は溺れ死んだのであった(笑)。


 初めてのプレイだったが、面白かった。
ホーントが出るまでに有効なアイテムをほとんど見つけられなかったので、ヒーロー側が少々きつかったが、バランスはそれなりにとれていたように思う。

 もう1回やってみることに。
今度は全員女性キャラクターで、華やかにいこうと思ったのだが・・・。
化夢宇留仁のキャラクターは中年女性で、オカルト関係の調査研究を行っているとした。
秋山氏の若い女性はその助手。
@2c氏は9歳の女の子で、化夢宇留仁のキャラの娘と言うことになった。
一行はこの家のオーナーから調査を依頼されたという設定。女の子は勝手についてきたというありがちな展開でスタート。

 さっきは全員バラバラだったので窮地に陥ったのかもしれないということで、なるべく近いところを進もうということになるが、助手はさっさと2階に上がってしまい、親子もダメージのある部屋は通りたくないし、新しくカードをめくりたいしで結局別行動。親子の仲も最悪に(笑)。
やがて母親の方は槍を見つけ、狂った男を仲間にし(筋力が上がるが正気度が少し下がる)、不思議なろうそく(イベントでのサイコロを1個増やせる)を灯して娘を捜す。
もはや本人が怪物っぽい(汗)。

 そこでホーント登場。
裏切り者はまたしても秋山氏(笑)。
彼(彼女)の目的は、地獄の怪物のために、コウモリの炎で他のキャラクターを皆殺しにすること(汗)。
ヒーロー側は殺される前に、怪物を地獄に戻す3つの儀式(プレイヤー数によって変化)を行わなければならない。
 儀式の場所の一つである教会に近かった化夢宇留仁のキャラクターが早速向かうが、そこにはスケルトンが出たまま放っておかれていた(笑)。
スケルトンと遭遇すると正気度を1D(0〜2が出る)分失う。
振ってみてから気付いたのだが、彼女の正気度は低かった。
あえなく発狂(笑)。
 後は残った女の子がコウモリの大群に追われながら、なんとか儀式を進めてゆく。
母親の遺品も手に入れ(狂った男も/笑)、すでに無敵の超人と化していた女の子は、屋敷中の秘密の抜け穴を利用して縦横無尽に逃げ回る。
秋山氏の裏切り者の方は、儀式に必要なアイテムを持ったままミスティックエレベーターを利用して逃げ回りつつ、どんどん増えるコウモリで女の子を追いつめていく。



 最後は地下の片隅で女の子が追いつめられ、消し炭になったのだった(笑)。

 2回目も面白かった。
今回はホーントが出るまでに充分にアイテムなどを手に入れていたので、裏切り者との戦いは互角またはヒーローが少し有利という感じだったか。
化夢宇留仁のミスで母親がすぐに死んでしまわなければ、ヒーローが勝っていた可能性が高い。

 ところで今回はネットでただで流布されている翻訳ルールを使ったのだが、これが実にひどい翻訳で、意味が分からないのはまだマシで、下手したら逆の意味になっていたりする(汗)。
「少女が一人罠にかかっている。あなたは少女を自由にしてあげた」という意味の文章が、「少女が1人いる。罠をかけた。あなたは少女を自由に出来る!」と訳されていたりする(笑)。
だから翻訳ルールの日本語の意味を調べるために、原語の方を読むという本末転倒なことも繰り返されていた(笑)。
せっかく面白いゲームなので、 これは実に惜しい。
かと言って翻訳作業をしてしまうとシナリオの内容が分かってしまうので、少し楽しみが減ってしまう。
どこかで日本語版を出してくれないだろうか。


過去の記録を見る  次の記録を見る

ボードゲーム天国