2003年6月9日
ウィングキャリバー
化夢宇留仁が数日前にヤフーオークションで入札していたツクダホビーのウォーゲーム、ウィングキャリバーが1000円で落札できた。
先日ツクダホビーは倒産してしまったし、結構人気アイテムで、通常なら定価以上の値段がつくところを、1000円という低価格で落札できたのには理由がある。
説明書がついてなかったのだ。
しかし化夢宇留仁は覚えていた。確かマッドハッター氏がウィングキャリバーを持っていたと。
・・・と言うわけで、早速説明書のコピーをお願いし(どうもありがとうございました。)、せっかくだからちょっとプレイしてみようかということになったのであった♪
とりあえずどういう設定でやろうかと相談したが、いきなりシナリオというのも入りにくいし、なにより二人ともルールをよく覚えていない。
そこで、各自オーラバトラーを2機と、それに乗るパイロットをランダムに選び出して基本ルールのみで戦ってみることにした。
まずはパイロットから決定する。
このゲームはパイロットのオーラ力の数値がオーラバトラーの全ての行動に影響するので、勝つためにはぜひオーラ力の高いパイロットを選びたいところである。
ちなみに一般兵など、最も低いオーラ力は3。最も高いのは流石は主人公のショウで、6である(選択ルールを使えば更に上昇する)。
力を込めてサイコロを振る化夢宇留仁。
最初に出たのはニー・ギブン。オーラ力3(汗)。
思わず爆笑。ダメダメである。
次にマッドハッター氏がサイコロを振る。
出た目はリムル・ルフト。オーラ力3(汗汗)。
更に大爆笑である。
いきなり厳しいところが出てきてしまったが、まだチャンスはある。化夢宇留仁の2度目のチャレンジ。
出た目はバーン・バニングス。オーラ力4。
ニー・ギブンよりはマシだが、やはり強力とは言い難いパイロットである。これでマッドハッター氏が強力なパイロットを引き当てると一気に情勢は不利になる。
それにしてもニーとバーンのタッグというのは・・・・・・(汗)。
さてマッドハッター氏が2度目のサイを振る。
出たのはフォイゾン・ゴウ。
王様である(笑)。
もちろんオーラ力は3(笑笑笑)。
と言うわけで、パイロットは低いレベルで(笑)バランスがとれた組み合わせになった。
こうなったらオーラバトラーの性能で圧倒したいところだが、1つ問題があった。
このゲームにおいて、オーラバトラーには個別に必要オーラ力という数値が設定されている。
毎ターンの各パイロットのオーラ力チェックによって出たオーラ力の数値が、各機体の必要オーラ力以上でないと行動不能になってしまうのだ。
もちろん必要オーラ力は性能の高いオーラバトラーの方が高くなっている。
強いオーラバトラーも動けないのでは話にならない。パイロットが低いレベルに決まってしまった今、欲しいのはそこそこ強いけど必要オーラ力は低めという微妙なバランスの機体なのだ。
理想としてはボチューン、ビランビー、ビアレス、レプラカーンといったところか。
まず化夢宇留仁がサイコロを振る。
出たのはゲド。
バイストン・ウェルでも最も古いオーラバトラーで、パワーレベルE、飛び道具も無い上に、旧型の為に妙に必要オーラ力が高い・・・。
最悪と言ってよい結果であった(笑)。
次にマッドハッター氏が1機目を決定する。
サイの目が示したのは、ドラムロA。
ドラムロは地上人用とバイストン・ウェル人用に別れており、ドラムロAは地上人用である。
地上人用は最大オーラ力が9と高くなっているが、その分必要オーラ力も高い。
へろへろのパイロットしかいない状況では、これもまたきつい結果であった(笑)。
しかしパワーはDとゲドより高い上、両腕に火炎砲を内蔵、装甲もゲドより遙かに厚く、撃墜されにくい機体でもあった。
化夢宇留仁の2度目のチャレンジ。
結果はダーナ・オシーB。
これまた弱々しい機体である。パワーEの上に装甲はペラペラ。一応ミサイルランチャーを装備しているのが救いか。
ただし非常に心強い要素もあった。ダーナ・オシーBはバイストンウェル人用の機体なので、必要オーラ力が2と低く、まず行動不能に陥ることは無いのだ。
マッドハッター氏が強いオーラバトラーに希望を託し、最後の機体を決定するサイコロを振る。
希望は叶えられた。いや、叶いすぎた。
なんと出たのは最強のオーラバトラー、ビルバインであった。
パワーはA、最大オーラ力は無限(汗)!武装も強力で、装甲も分厚い。
しかし!必要オーラ力はなんと5! オーラ力3のパイロットでは、2回に1回は行動不能になってしまう!
まさに強すぎる機体の最右翼を引き当ててしまったのだ(笑)。
ユニットが決まったら、各自パイロットとオーラバトラーの組み合わせを決定する。
化夢宇留仁の場合はほとんど選択の余地がない。必要オーラ力の高めのゲドに、オーラ力4のバーンを乗せる。それでも6回に1回は行動不能になってしまうが、ニーを乗せると3回に1回は行動不能になってしまうのだ。
ダーナ・オシーBの方はニーが乗っても行動不能になる心配はない。
マッドハッター氏の方は深刻である。そして選択の余地はあって無きがごとし。
なにしろパイロット二人ともオーラ力が3しかないのだ。
どちらにしろ、ビルバインは2回に1回は行動不能だし、ドラムロの方も3回に1回は行動不能である(笑)。
化夢宇留仁はキャラクターの雰囲気から、リムルがビルバインに乗っていると予想した。
フォイゾンはあまりにも似合わない(笑)。
今回は時間短縮のためにマップは2枚だけ使い、それぞれ長辺の中央部に2機並べて初期配置を行った。
最初のターン、化夢宇留仁のユニットは両者前進。マッドハッター氏の陣営はドラムロのみ先行し、ビルバインは動かなかった。
ビルバインには長射程で強力な飛び道具が多数装備されている。それを生かすための戦術か?
実は早速のオーラ力不足による行動不能であった(笑)。
2ターン目、化夢宇留仁は更に接近。マッドハッター氏のドラムロも更に接近。ビルバインもやにわに動き出し(笑)、いきなりオーラキャノンを発砲。ダーナ・オシーの右足に命中し、耐久力に1ダメージを喰らった。
他の飛び道具はまったく届かないか、届いても威力はヘロヘロになっている距離である。やはりまともに戦ったのでは化夢宇留仁のユニットではビルバインにはかないそうもない。
3ターン。ドラムロの両腕の火炎砲がダーナ・オシーに向けられ、頭部に1ダメージを喰らう。ダーナ・オシーもドラムロに対しミサイルを発射し、左腕に命中するがダメージ無し(汗)。
やはりドラムロの装甲も脅威である。どうやらうちのヘロヘロ機体で重装甲の敵機を落とすには、側面
か出来れば背後に回って装甲の薄いオーラコンバーターを破壊する以外ないようである。
4ターン。とか思っていたらドラムロが突撃移動でダーナ・オシーの後側面
につっこんできた。ビルバインは今度はゲドを撃つが、外れ。
5ターン。このままでは穴だらけにされてしまうので、とにかくビルバインが行動不能になるのをアテにして、ドラムロは無視して2機ともビルバインに接近。ところがその動きを予想されており、いきなりビルバインはゲドに剣で突いてきた。一応ゲドは回避移動を選んでいたおかげで外れたが、命中していたらえらいことだった(汗)。
6ターン。期待通りビルバインが行動不能に(笑)!このゲームでは毎ターンサイコロを振って1か2が出たらオーラ力が変化するルールなので、いったん行動不能になったらしばらくは動かない可能性が高い。背後からドラムロが火炎砲を撃っているようだが、無視して斬りまくる。
しかし・・・・・・ビルバインの装甲はやはり強力で、それならと背後に回って攻撃するも、化夢宇留仁のサイコロ運はここぞという時にはヘロヘロで、もう少しというところでオーラコンバーターを破壊することが出来ない。
なんとその後8ターンの間、ビルバインは行動不能であり、その間2機のオーラバトラーが必死で攻撃したにも関わらず、撃墜することが出来なかった(汗汗)。
16ターン。ビルバインが突然動きだし、ドラムロと共にダーナ・オシーに剣で攻撃してきた。
勿論化夢宇留仁も両機とも攻撃。
ダーナ・オシーは胴体に1ダメージ。化夢宇留仁の攻撃は両機とも外れ(汗)。
17、18ターンは剣と射撃が入り乱れての乱戦になるが、向こうの攻撃は外れ、こちらのは当たりはするが装甲に阻まれてダメージを与えられない(泣)。
19ターン。ビルバインが再び動きを止めた(笑)。ドラムロは前進し、ダーナ・オシーに衝突!
なんとこの衝突で、ダーナ・オシーは剣を取り落とし、左腕に装備していたミサイルランチャーまでもが外れて落下してしまった。丸腰である(汗汗汗)。
剣はともかくミサイルランチャーまで落としてしまうとは、整備兵を絞め殺してやりたいところだが、今はどうしようもない(泣)・・・と、思っていたが、後で設定資料を見てみたらダーナ・オシーのミサイルランチャーは剣と同じく手で持つタイプであった。これならあっさり落とすのも無理はない(汗)。
その後ビルバインは6ターンの間行動不能。なんとドラムロまで20ターンから27ターンの8ターンもの間行動不能に陥った。
チャンスとばかりに頑張るが、ゲドの攻撃は外れか当たってダメージを与えられてもなぜか足ばかり。ビルバインの右足を破壊するも、その戦力に変化は無い(泣)。
ダーナ・オシーは蹴ったり殴ったりしていたがラチがあかず、こうなれば向こうにも丸腰になってもらおうと体当たり攻撃に変更(汗)。
しかし・・・化夢宇留仁のゲドもついにバーンの気力が尽きてきたのか、25から27ターンの3ターン中行動不能に陥ってしまった(汗)。
ビルバインは25ターンから復活し、執拗に攻撃をしかけてくる。
大ピンチだが、ビルバインのサイコロはふるわず、ドラムロはダーナ・オシーの体当たり攻撃による行動不能で、なんとかゲドが行動不能のまま撃墜されるのは避けることが出来た。
更に混沌とした戦いが続くが、そろそろプレイヤー二人とも疲れ果て、とりあえず記録用紙最後の行(39ターン)までプレイしてダメージの多い方を負けとすると決定する。この時点で3時間以上かかっていたのだ(汗)。
29ターンにはビルバインの突きでダーナ・オシーの左足が破壊された。
32ターンからはドラムロがオーラ力不足による行動不能に陥った。化夢宇留仁は動いているビルバインはほとんど無視してドラムロに猛攻。
ダーナ・オシーも殴る蹴るの暴行を、動けないドラムロに与え続ける(笑)。
34ターン。ゲドの突き攻撃でドラムロの翼を破壊。これでドラムロは旋回性能が半分まで下降。
36ターン。ついにゲドの剣がドラムロのオーラコンバーターを切り裂き、ドラムロは墜落。
機体は大破した。
意外にもパイロットはリムルであった。マッドハッター氏によれば、フォイゾンは王様なのでよい機体に乗せてあげたということだった(笑)。
パイロット負傷判定の結果、リムルはあえなく死亡。 バーンのトラウマもまた増えてそうである(笑)。
残り3ターンはまさに正面からの決闘となったが、最終39ターン、ビルバインの剣がゲドの左腕に1ダメージをあたえ、ゲーム終了となった。
最初に時間短縮と書いたが、結果
は大違いで、なんと4時間近くかかっても終わらなかった(汗)。
後になって考えれば、原因は最初の機体とパイロットが決まった時点で分かっていることである。
化夢宇留仁の機体は攻撃力、防御力とも弱く、パイロットは少しマシで行動不能に陥ることはほとんど無い。マッドハッター氏の方は、機体は攻撃力も防御力も高いが、パイロットが最悪で行動不能が多い。
また能力の低いパイロットだと各行動における1ターンの移動力が多大に制限され、相手の背後に回るのが困難になる。
全ての要素がゲームの長期化に働いたと言っていいだろう。
誤解の無いように書いておくと、本来なら30分から長くても1時間もあれば終了するゲームである。まさに不運な組み合わせだったとしか言いようがない。
そのショボショボさかげんが大いに笑えるゲーム内容ではあったが(笑)。
最後にゲームシステムに対する感想だが、いくらパイロットがへぼいとは言えもう少し移動力があってもいいのではないかと思う。
移動力が無さすぎて、戦術と言える思考が出来ないくらい選択肢が無かったのだ。
空中戦という雰囲気的にもなんとかしたいところである。
今度は移動力を全て1底上げしてやってみようかな・・・。
(一部のユニットは「オーラバトラー」のものを使用。)
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