旧支配者をハスターで3人プレイの例。
中央の6枚のでっかいカードが冒険カードといい、博物館で生じている様々な怪奇現象を表している。
基本的にはこのカードのどれかに挑戦してクリアすれば報酬を得、失敗すればペナルティを受ける。
他にはどのカードにも挑戦せずに体力を回復したりアイテムを購入したりするくらいで、やることは限られている。
1人の手番が終わると上の時計の針を3時間進め、12時になるとイベントが起き、ほとんどの場合悪いことが起きて旧支配者の復活が迫る。
冒険カードの例。
左上の緑の数字はクリアした場合の価値で、アイテムなどの買い物に使用できる。
一番下は左が挑戦に失敗した場合のペナルティ。右が成功した場合の報酬である。
中央の四角いアイコンの並びがクリアに必要な条件で、横1列が1つのタスクになっている。したがって右から2番目のカードは3つのタスクをクリアしないと失敗になってしまう。
タスクをクリアするには専用ダイスでその目を出さなければならない。
このゲームのダイスシステムはなかなか凝っていて、少々とっつきは悪いが絶妙なバランスでできていて挑戦時には毎回盛り上がる。
基本的には6つのダイスを振って必要な目を出せばいい。
例えば一番左のカードなら「探索」(虫眼鏡アイコン)の数値が3以上と「恐怖」(緑のモジャモジャ)が1つ出れば上のタスクは成功である。先に「知識」(巻物)が2つ出たらそっちのクリアとしてもいい。
ただしクリアに使用したダイスはそのタスクの上に置かれ、この挑戦中はもう使用できない。
もう1つのタスクにはダイスが減った状態でチャレンジしなければならないのだ。
もしどのタスクもクリアできなかっても再挑戦ができるが、その場合ダイスが1個減らされる。
振り直しを繰り返してクリアが不可能な個数になってしまったら挑戦失敗となるわけである。
もちろん出目の確保やアイテムによるダイスの追加など、様々なサポートも可能なのだがその多くは使い捨ての能力になっており、チェレンジ時の緊張感が高い。
逆にクリア難度を上げるルールもいろいろと存在し、例えば左から2つ目のカードの赤いアイコンは、この冒険カードがクリアされるまで赤の追加ダイスが使用できないというもの。
また並んでいるアイコンの横にある下向きの矢印のようなものは、そのカードではタスクを上から順番にクリアしなければならないということ。
「恐怖」の項目は、出た目でタスクがクリアできない場合、その中に「恐怖」の出目があればその数だけ発動するイベントで、もちろんろくなことにならない。
白いもやもやした枠は、そこにモンスターが配置される予定地である。
モンスターマーカーの一例。
これらは必ず冒険カード上に現れ、タスクとして機能する。
裏面には名前や倒したときの報酬が書かれている。
上記の通りモンスターは冒険カードの配置予定枠に優先的に配置されるが、それがいっぱいになったら枠のないカードにも現れる。
モンスターは6枚の冒険カード上になるべく均等に配置しなければならないので、モンスターが増えすぎるとどの冒険カードもモンスターだらけになって手の施しようがなくなることもあるので早めに倒しておくべき。
ちなみに改訂版になる前の本ゲームではモンスターを均等に配置するルールが無く、同じ冒険カードに山積みにできた(笑)
旧版でのプレイの様子
というわけでとても盛り上がる好ゲームである。
クトゥルフ者(笑)としては様々なクトゥルフ的要素の記号化が進みすぎていて物足りない部分もあるのだが、ダイスゲームとして盛り上げることに注力したという点ではいい判断だと思う。
ただしラスボスである旧支配者をどれを選んでもほとんど変化がないのは残念なところ。
冒険カードに専用のものがあればだいぶ違うと思うのだが、ただでさえコンポーネントは多いので難しいか・・・。
全然関係ないけど上でクトゥルフ者(笑)と書いたときに思ったのだが、シャーロキアンとかトレッキーとか、クトゥルフ関連にもこういう名称があってしかるべきだと思うのだが聞いたことがないように思う。
なんかいいの考えるか(笑)?
気楽さ 3
言語依存 3
テキストのほとんどはフレーバー(笑)
ソロプレイのしやすさ 5
完全協力型ゲームなので全く問題ない。
化夢宇留仁の好き度 4
20230625 |