Call of Cthulhu リプレイ01

屋根裏部屋の怪物

 リプレイはシナリオと比べて実用性が低く、読み物としても余程工夫しないと面白くないと思っていたのですが、これからプレイしたいと思っているキーパーやプレイヤーの参考にはなると考え直し、リプレイを公開してみることにしました。
化夢宇留仁のキーパーもヘボヘボなので、反面教師の要素が強いと思いますが。
 基本的には全てチャットでのオンラインセッションを元にしています。
ログの誤字は勿論、台詞の順番や描写の間違いなど、様々なところを修正してありますが、文責は全てキーパーである化夢宇留仁にあります。
逆にいかにもありそうな間違いなどは、わざと残して参考にしていただこうとも考えています。

 最初はHJ社ブック版「クトゥルフの呼び声」に掲載されていた最初のシナリオ「屋根裏部屋の怪物」のリプレイです。
1920年代のアメリカが舞台です。

探索者紹介

ジョナサン・クラーク(J プレイヤーはマリネラ島 島猫氏
医者 33歳
ヒルディ・ジョンソン(H プレイヤーは酔っ払いさん
フリーのジャーナリスト 27歳
ピーター・ジョン・ブランデン(P プレイヤーは秋山氏
フリーのカメラマン 29歳

※詳しい紹介は後ほど出てきます。

 1928年2月。
 探索者の3人は、ボストンのジョナサンの両親が経営している病院にいます。
ここには末期癌で死にそうな患者がいます。
名をルパート・メリウェザー。
彼はジョナサンとは射撃場で知り合い、仲良くしてきました。
ジョナサンの両親とも仲がよく、かかりつけの医者でもあったわけです。
 またルパートはボストンの新聞社の元文芸部部長でもあり、ヒルディとピーターは何度もお世話になり、オフの日にも何度か会っています。
 彼は歳は高いですが、若い者を年齢が低いと言うことだけでバカにすることなく、その内容を見極めることが出来た人物でした。
 そんな彼が死の床についていると言うことで、現在全員病院に来ているわけです。
現在3人はベッド脇におり、他にルパートの奥さんと一人息子がいます。
奥さんはすでに半分泣いており、息子はあなた達3人をうさんくさそうに見ています。

キーパーの独り言
 このシナリオはルールブックの最初に載っているだけあって、キーパーしやすいように全体的に細かい描写が用意されています。
本当はルパートはアーカムのセント・メリー病院に入院していたのですが、PCのジョナサンが医者という設定だったので、彼の両親が経営する病院に変更しました。

 PCとルパートの過去のつき合いを描写しているのは、この後の展開でPC達にはルパートの奇妙な遺言を聞いてもらう必要があるので、とにかくいい人で仲も良かったと強調したかったのです。


J 私は白衣着て脈を見ます。
K ルパートはPC達をそれぞれに紹介します。
これで3人は友達と言うことで(笑)。
J ピーター氏は従軍カメラマン(報道部)でも(笑)
H 了解しました。フランスに居たという事で、ジョナサンに敬意を覚えます
K

二人とも従軍経験がありましたね。

ルパートは少しの間ジョナサン、ピーター、ヒルディの3人だけと話したいと言います。
奥さんと息子は病室を出てゆきます。
ルパートは苦しい息で、話し出します。

「私はもうじき死ぬ。しかしこのままでは死ねない事情があるのだ。君たちには話したことがあったかも知れないが、私は若い頃、学生の頃だ。オカルトに凝っていた時期があった。仲間達とオカルトの実験を面白半分に繰り返していたのだ。後で思えば幼稚な行為だったが、それだけではすまなかった。これを・・・」

そう言って、金属製の古びた箱をベッドの脇から出してきます。

J 困惑したような笑いを浮かべます
H 言うべき言葉もなく、ルパートと古びた箱を見つめます
K

「君たちに託したい。これを受け取って、どうか私の最後の頼みを聞き入れて欲しいのだ。頼みと言うのは・・・」
そこまで言って、いきなり咳き込みます。激しく咳き込み、痙攣に近い状態です。

J 鎮静剤を打ちましょうか?
K ジョナサンが危険だと思う間もなく、彼は大量に吐血します。
もはや鎮静剤とかいう状態では無さそうです。そのまま老人は動かなくなります。
J まずい、親父を呼ばねば。脈と瞳孔検査を。
H 家族を呼びにいこうかどうか、迷って、ルパートを見つめます
K 脈は弱々しく、ほとんど止まりかけですね。瞳孔反応はまだ一応あるようですが。
この当時病室に緊急呼び出しボタンとかあるのかな?
まあベルを鳴らすくらいか。
P ご家族を呼んだ方が…?
J ベルを鳴らします。
K 了解。 ついでにジョナサンは<医学>ロールを行って下さい。
J 1d100
  Jonathan: 83(1D100) = 83
J ぎりぎり成功です
K おお、高いなあ。
J 腕は良いのです
K ルール説明。技能ロールに成功したら、その技能の左横にある□にチェックを入れてください。
シナリオ終了時にその技能が上昇する可能性があります。
J チェック了解です

キーパーの独り言
 シナリオ通りだと、ルパートの吐血を見ただけでもSANチェックが必要なのですが、必要ないと判断してカットしています。
ここ以外にもあえてカットしたりSAN値の喪失量を減らしたりしています。

 描写で分からないこと(ここでは病室のベル)は、1920年代のアメリカを舞台にしている以上、山ほど出てくるはずです。
化夢宇留仁の場合は、基本的には分からないことは分からないと言うようにしています。
勿論その後の展開や戦闘に関わるような場合はそうはいきませんが、下手に知ったかぶりをしようとすると、詳しいプレイヤーに突っ込まれたりして切ないことになりかねないので(笑)。

 サイコロはサーバーに用意されているダイスロボを使用しています。
今後はもっと簡略化した記述にします。

 またこのパーティーは比較的TRPGのプレイヤー経験が浅い人が多く、クトゥルフは初めてという人もいたので、必要なルールはその都度説明するようにしていました。
しかしシナリオが進むに連れ、説明しているキーパーが一番ルールを分かっていないのが判明するのでした(笑)。


K

診断の結果、おそらくもう助からないことが分かります。半日保たないでしょう。

ちうわけで、ジョナサンのお父さんもやってきて、診断の結果、家族が病室に呼ばれます。
ジャーナリストの二人は待合室で待つことになります。

J ルパートのすぐそばに居ます
K その約1時間後、意識が戻らないままルパートは亡くなりました。
J 嗚呼。
K 少し時間が経ちます。
ジョナサンは遺族にルパートが金属の箱を3人に託したいと言っていたのを伝えますか?
J 断らないと受け取れない状況でしょうか?
K ドサクサに紛れて受け取ることは出来ます。あとで問題になる可能性もありますが。
家族は3人に託すと言っていたのを聞いていません。
J とりあえず今のところは葬儀社の手配をし、老婦人に慰めの言葉をかけます。
K 了解。ルパート夫人、アグネスは、仲のよいみなさんに看取ってもらい、ルパートも喜んでいるだろうと言います。
P ドサクサに箱を隠して良いですか?
K 隠していいかどうかは分かりませんが、<DEX×5>ロールで可能です。
P します。<50>成功。
K ジョナサンは<目星>をどうぞ。
J 7>25%でしたから、成功
K めざとい(笑)。
ジョナサンはピーターが箱を目立たないところに移動させて、ドサクサに紛れて隠しているのに気付きます。
一応ヒルディも<目星>どうぞ。
H

Hildy: 7(1D100) = 7

K これまためざとい(笑)。ヒルディも気付きます。
H うぁ…と思いつつ、顔に出しません
K Keeper: 80(1D100) = 80
キーパーがたまにダイスを振るのは気にしないでください(笑)
ジョナサンはどうしますか?
J いたずらっぽく目がきらりと光ります
P 二人にウィンクします(笑)
K ではそのまま遺体の移動やなんやかやで、ばれずに隠し通してしまいました(笑)
まあ場合によってはあとでコッソリ返すことも可能でしょう。

探索者詳細

ピーター・ジョン・ブランデン
(Peter John Blunden)
プレイヤー・秋山氏

 
●フリーの報道写真家 29歳
STR 15 DEX 17 INT 14
CON 11 APP 13 POW 8
SIZ 13 EDU 14

耐久力13 追加ダメージ+1D4
財産7500$

写真術(80) 目星(70)
言いくるめ(35) 二輪車運転(60)
自動車運転(30) 説得(45)
母国語(70) ドイツ語(25)
心理学(45) 隠れる(30)
聞き耳(50) 忍び歩き(25)
歴史(30)

○イングランド系アメリカ人。
○身長180cm 、体重73kg。
○オートバイ(トライアンフ・モデルP)を愛用。
○カメラはライカIを使用。
フィルムや現像セットと一緒に専用トランクに入れ、バイクの後ろに積んでいる。
○セットされた短い金髪と人好きのする童顔が、誠実な印象を与える一方、時に若造っぽい印象も与えてしまう。
新しい物好き。
フラッパーの彼女(ヴァージニア・クレイ 21歳)に振り回され、いつも頭を悩ましている。


キーパーの独り言
 途中で挟まるキーパーによるロールは、ルパートの家族がピーターの怪しい動きに気付いたかどうかの判定です。
リアリティを考えれば、この判定はプレイヤーに気付かれないように行うべきですが、プレイヤーには知らないふりをしてもらうというスタイルが好きなので、オープンダイスで振っていました。
しかしそれも、場合によるというのを後で思い知ることになります(汗)。


H

ともあれ、ルパート夫人に声を掛けます。
「良くして頂いたのに、このたびは…」

K 夫人は感謝しています。
ちなみにイラストは練習も兼ねて描いているので、イラストがあるから重要人物とは限らないのでご注意を(笑)
で、3人はようやく落ち着いて、他に誰もいない待合室で箱を目の前にしています。
遺族は葬式の準備などで家に帰りました。
J ちょっと待ってください
K はい?
J 遺族二人の心理状態を観察しておきます。
K 了解です。では<心理学>を夫人、息子の順に振ってください。
J Jonathan: 1(1D100) = 1
K どへ〜(汗)
J Jonathan: 71(1D100) = 71
心理学は50%です。1%成功は何かアリマシタカネ?
K 夫人は完全に見ての通りだとしか思えないですね。
息子に関してははっきりしませんが、どうやら遺産に興味があるようです。
J まあ、当然の権利ですね→財産
H 帰る直前に立ち話をして、病気はいつ発見されたのか、聞いていた。はいいですか?
K 約2ヶ月前ですね。
ちうか病院関係者のジョナサンの方が詳しいでしょう。
H ですね<病気
J ううっ(プレイヤー汗)

キーパーの独り言
 チャットでのゲームの場合、どうしても入力するためのタイムラグがあるので、上のように順番の前後がよく発生します。
色々試してみたのですが、これは仕方がないものと諦めるしか無いようです。
いちいちプレイヤーに確認していれば無くなるかもしれませんが、そんなことをしていてはゲームになりません。
その代わりいつでもプレイヤーの希望があれば時間を戻すという対応になりますが、描写が多いとその暇も無くなる可能性があるので、バランスが難しいところです。
勿論もう戻れないときには確認するのも必要でしょう。

  また化夢宇留仁がよくやるのが、プレイヤーの書き込みの見逃し(汗)。
上ではジョナサンのプレイヤーの1%成功に関しての質問を見逃しており、そのまま返事をせずに先に進んでしまいました(汗)。
声と違って発言が重なったときに確認しにくいのが原因ですが、これはもう無くすように努力するしかありません。

 最後のジョナサンが「ううっ(プレイヤー汗)」と困っているのも、そのまま流れてしまったのですが、本来ならキーパーから困る必要はないのを説明すべきところでした。
ここではヒルディが、帰る直前のルパートの家族を呼び止めて病気がいつから発見されたのかを訪ねており、それに対してキーパーはそれなら病院関係者のジョナサンの方が詳しいと答えたわけです。
キーパーはジョナサンは当然知っている情報は知っているので、必要ならジョナサンにキーパーから教えると言いたかったのですが、言葉足らずのためにジョナサンのプレイヤーにプレッシャーを与えてしまったようです。
この辺もチャットだとニュアンスが伝わりにくいので注意が必要なようです。

 ここに掲載しているイラストのほとんどは、ゲームプレイ時に用意していたものを着色したものです。
ゲームプレイ時にモノクロのイラストを使用しているのは、面倒なのももちろんですが(汗)、カラーにすることで想像力の入り込む余地が少なくなり、キャラクターのリアリティが減少するのを恐れたためでもあります。
 わざわざ重要人物とは限らないと言っているのは、イラストがあるからと物語にあまり関係ない人物にこだわられると困ると思ったからです。
それならイラストを描かなければいいのですが、描くべきキャラクターとそうでないキャラクターの見分けも難しく、結局この後もほとんどのキャラクターのイラストを用意することになりました。


K では・・・箱を開けますか?
J 異議なし
P はい
H 昔、これに似た物を見たことがあるか、考えてみます
K 見たことは無いです。
箱を開けると、古びた大きな封筒が入っており、封筒の中には封書と鍵、それに古びた皮装丁の日記帳、それに小さな棺桶型の黄金製の箱が入っています。

J 興味深げに(?)
K どれから見てみますか?
P やっぱ封書ですかね?
H 日記?
J 日記帳を、慎重に
H 日記に手を出そうとして、担当医に譲ります
K 了解。ピーターが封書を。他の二人は日記帳に興味を示しています。
J あ、やはり手紙ですね。
K まず封書から説明します。
中に入っていたのは、家の権利書です。古いもので、アーカムの近くの農家のものです。ロスの辻という村ですね。
P うーむ
K アーカムはここボストンから南に35kほどの場所です。
J ふむ。
K ちなみにメリウェザー家はボストンに立派な家があります。
P アーカムに関してのイメージってあるんですかね?
K 古くて陰気な町・・・ですね<アーカム
P なるほど(笑)
J 閑静な地方都市
H 権利書である事を確認したあと、鍵を慎重に手にとって、見てみます。
J 肩をすくめます
K 鍵も古いものです。家屋の鍵のようです。
では日記帳ですが・・・・
J 黄金製の箱は
失礼
K 表紙の日付は1881年6月から1882年3月になっています。
箱を先に見ましょう(笑)。
H これが(鍵を示しつつ)、これ?(権利書) と二人に示してみます
P 27年も前の…いや。47年か
J 肩をすくめます
P 鍵と権利書には頷きます
K 箱の表面には、いかにもエジプトっぽい装飾と、象形文字が彫られています。
J ラテン語併記とか、ないですか?
K 全員<考古学>ロール(笑)
J 83>失敗
P 77>失敗
H 33
K 全員そもそも0技能か(笑)
P 歴史ではダメ?(笑)
K う〜ん、歴史では無理ですね。
箱を開けてみますか?
J 知識ロールでは(←しつこい)
K 考古学で01が出たら対応しようと思っていたので、今回はもう無理ですね。
P 了解
J 箱開けます(金メッキ?)
P 箱開けてみましょう!

キーパーの独り言
 見ての通り各自の発言と行動がぐちゃぐちゃになっています。これでも少しは修正していたりします(汗)。
ここはそもそもキーパーが誰とはなしに「どれから見てみますか?」と質問したのが問題で、結果このように収拾がつかなくなってしまっています。
ここでは問答無用で1つずつ説明してゆくべきでした。
似たような状況全てに当てはまるわけではないですが、チャットで起こりやすいまずい状況です。
 この先もこんな状況が何度かあるのですが、これからはもっと読みやすく修正してゆきます。

 ピーターがアーカムの名前に反応しているのは、ゲームとしての世界とリアルな世界のバランスを気にしてのことでしょう。
まだキャラクターにどの程度のリアリティを持たせればいいのか迷っているフシがあります。
この辺はキーパーからすると気にせずに好きに振る舞ってほしいのですが、クトゥルフの世界(特に1920年代アメリカ)は中途半端にリアルなので、気になるプレイヤーはとことん気になってしまうようです。


探索者詳細

ヒルディ・ジョンソン
プレイヤー・酔っ払い氏


●ジャーナリスト(フリー) 27歳
STR 8 DEX 10 INT14
CON 5 APP 12 POW 11
SIZ 16 EDU 12

言いくるめ(80)  説得(85)
心理学(55)  母国語(85)
フランス語(50)  図書館(75) 
自動車運転(25)  マーシャルアーツ(35)
グラップル(40)

 イギリス系移民の両親を持つニューヨーク出身の若者。
外見はひょろっとした背の高い男で、黒髪にブラウンの瞳。
両親はホテルの洗濯室で働いており、貧乏でありながらも、 日々の暮らしに苦労する事は無かったようである。
しかしながら、ヒルディも幼少の頃から両親の手伝いをしていた。
ホテルの談話室や休憩所に置かれていた新聞・雑誌、また、 客の忘れ物の本などを盗み読むうち、読み書きを覚える。
十代の頃、ホテルを常宿として使っていた新聞記者に気に入られ、 シカゴの新聞社でメッセンジャーボーイとして働くようになる。
1914年、第一次世界大戦が勃発。
1917年、青年らしい冒険心を胸に抱いたヒルディは、アメリカ陸軍に志願入隊。
前線部隊を希望するも、新聞社勤務の職歴を見込まれ、『選抜徴兵制』宣伝班に配属され、 アメリカ国内を転々とする事になる。
1918年、10月。パリ転属の辞令をうけ、渡仏。
初めは前線の取材、および、アメリカ国内への戦況記事を書くと言うことであったが、
同年、11月11日に休戦条約が締結され、一度も戦場に出ることなく、彼の戦争は終わる。
なお、ヒルディのパリ勤務は数年続き、そこでフランス語の手ほどきや、 フランス女性の手ほどきを受けたようである。
帰国後、陸軍を任意除隊。古くの伝を辿り、シカゴの新聞社勤務を始めるが、 思い立ってフリーのジャーナリストとして、歩き出す事となる。
フリーとなったからの仕事は、ゴシップ、オカルト、殺人事件の憶測と、 イエローペーパーをメインに活躍する

○持ち物 
車 
エセックス コーチ(中古)
普段の足としてもっぱら使用。
シカゴの『曖昧屋』から、『特ダネ』と引き換えに売りつけられたもの。
なお、件の『特ダネ』が、ガセだったことは言うまでも無い。

モーゼル C96
命中20 ダ1D8 射程15m 攻撃回数3 装弾数10/20 耐久力8 故障90
  第一次大戦終了時、パリから帰還する際、戦勝記念にと持ち帰った。
戦場に出て手に入れたものではなく、パリの酒場で口先三寸で歩兵から巻き上げたもの。
いつもは護身用と称して、車のボンネットに放り込んであるが、使うことは無い。
一度だけ、鈍器として使用した経験アリ。


H ふたりに目配せして、箱を手にとって振ってみます
K 純金製のようです。箱は振るとからからという音がして、開けると中に琥珀のような物が入っています。
琥珀らしき物の中には、虫ともゴミともつかないものが封じ込められています。
J 箱が一番の値打ちモンか
H 宝石? 装飾はされていますか?
K 装飾は無いですね。
J 研磨は?
K 研磨はされています。綺麗に輝いています。
H 指に挟み、電灯にかざしてみます。封じ困られたものを探るように。
K <目星>をどうぞ。
  Hildy: 78(1D100) = 78
K 虫かゴミですね(笑)。
H 女性のプレゼントにはむきそうに無いですね。と呟きながら肩をすくめます
P 私も見てみます
K どぞ>ピーター
J 次の次は私です
P 39>成功
K どうやらゴミではないようです。昆虫のようですが、見ようによっては小さな小さな類人猿のようにも見えます。
シーモンキーだったりして(笑)
P うーっむ、見た事のない生物だ(笑)
K ジョナサンもどうぞ。
J Peter氏になにかありましたか、と聞きながら手に取ります。
22>成功
K 通常成功ならピーターと同じ結果です。
成功値の1/5以下の目が出たら、例外的成功扱いになる場合があります。<ルール
J なんなんだろう・・・サルみたいに見えるよと呟きます
K ではいよいよ日記を見てもらいますか。
H はい
P はい
J どうぞ
K まずざーっと最初の方を見てみると・・・↓

日記

1881年3月15日
 「暗黒の兄弟」の記念すべき最初の集会が開かれた。
今後会の活動を、書記に任命された私、ルパート・メリウェザーがこの日記に記録してゆく

 多数決により、リーダーは最も深い知識を持つマリオン・アレンに決まった。
他のメンバーは以下の通り。
ロバート・マーキン
ハロルド・コプレー
クロフォード・ハリス
セシル・ジョーンズ
そしてこの私である。

1881年6月21日
 本日をもって、ロスの辻の近くの古い農家が、正式に我々「暗黒の兄弟」の本拠地となり、同時に研究所となった。
ここでなら周りの目も気にすることなく実験を行うことが出来るだろう。
マリオンはドアや窓に、防護の印だと言って奇妙な印を刻んでいた。
効果はともあれ、それらしい雰囲気の演出には役立ったと思う。

1881年7月〜1882年1月
 何度も行われた実験のことが記録されている。
霊的な存在とコンタクトしようとしたものが主だが、無邪気な遊びの域を出ておらず、もちろん何の効果も得られていない。

1882年2月4日
 マリオンがエジプト製らしい黄金の箱を手に入れてきた。
中には琥珀の大きな塊が入っている。
その琥珀の中には未知の類人猿が閉じこめられているということだったが、私には単なるゴミか、虫の死骸にしか見えなかった。
しかしマリオンは興奮しており、その箱はミスカトニック大学図書館で見つけた資料の記述と一致すると話していたが、どういう資料なのかはよく分からなかった。

1882年2月12日
 マリオンは「妖蛆の秘密」というラテン語の本の中に、琥珀の中の生物とコンタクトする方法が書かれていたと話していた。
琥珀の中に閉じこめられている生物は友好的な霊魂を持っており、我々を霊の世界に導いてくれるのだそうだ。

1882年2月24日
 琥珀の生き物とコンタクトをとる実験を行うのは、来月11日の土曜日に決定された。


キーパーの独り言
 日記はいちいち書いたりコピペしたりしていたのでは時間がもったいないので、あらかじめHTML書類を作ってアップロードしてあったURLを示すという方法をとりました。
また文章も元のままでは長い上に読みにくかったので、三人称を一人称にし、視点を絞って単純化を図っています。

 ところでその前の箱ですが、シナリオでは箱の裏に解読が非常に難しい言語でなにかが書かれています。
しかしこのシナリオを単発で行う分には関係ない情報で、しかしあった方が雰囲気は出るか?と迷っていたのですが、結局出すのを忘れてそのままになりました(笑)。


H 読み終わり、「彼が?」と信じられない顔をします。オカルトから程遠いような人物に思えていたので
K 結構当時流行ってはいました。
J 押し黙りながら、琥珀にそっと手を伸ばそうとし、そして引っ込めます
P タブロイド誌のネタになりそうに思い、興味津々で琥珀を眺めます。
K 続きがあります。
P スミマセン、トイレ中座。
K どうぞ。読み終わったらまた報告をお願いいたします。私もツマミを切ってこよう(笑)
H 今回の日記、すこし長いので、5分ほど頂きたいです>keeper
K ごゆっくりどうぞ。スキャンしてOCRかけて、修正してと言うめんどくさい作業の末のものなので、ゆっくり読んでいただけたら嬉しいです(笑)。

1882年3月

 あの日、我々はマリオンの指示に従って儀式を開始した。マリオンの指示は、彼が持っている「妖姐の秘密」という本に書かれていることに従ったものだ。

 暖炉に火をおこして、床にチョークで五彗星形を描き、その中に適切な記号を描き入れた。
五彗星形の中央に、霊が閉じ込められている琥珀を置き、そのそばに2本の黒いローソクを立てて琥珀を照らすようにした。

 みんなはそのまわりに輪になって座ったが、私は「見張り」に指名されていたから、部屋の奥の隅の床に座っていた。悪意ある霊が入ってこないように見張る役目だ。

 マリオンはーつまみの粉を暖炉の中へ投げ込んだ。
すると邪悪な臭いのする煙が立ち上り、炎は小さくなって緑色と茶色にパチパチとくすぶるような感じになった。
座っていた者たちは、マリオン・アレンが本から写し取って発音できるように書きあらためたラテン語の詠唱を始めた。

 約2時間近く経ったころ、私は琥珀から1すじの煙が立ち上るのを見た。
琥珀の表面は泡立っているように見え、溶けてかかってきているように見えた。
これだろうか? とうとう成功したのだろうか?
そして、私は見た。何かが・・・

 その次の日だった。我々は計画をすべてやめることにしていた。
そして昨夜起こったことは2度と口にしないという約束をかわし合っていた。
ロバートの死について、それからハロルドがある種の狂気の様相を示したことについては、何とか説明をすることができた。
シェリフは馬車の事故だという我々の説明を受け入れた。我々がうまく工作したのだ。
ロバートは馬車から落ちるときに首の骨を折ったのだと我々はシェリフに言った。
またハロルドについては、馬が足を祈って馬車が転がったときに、岩で頭を打ったのだと説明した。
本当にそれだけのことだったらよかったのだが。

 残りの者たちは、昨夜経験したことによって、永久的に変わってしまった。
五芒星星形の真ん中で形成された「もの」は、不定形のものでほとんど不可視のものだった。それが発した恐ろしい声によって、我々は気がついてもよかったはずなのだが、我々は愚かだった。
そいつは話した。するとマリオンがあの忌々しい粉−<イブン=グハジの粉>とか呼んでいた粉-をそいつに振りかけた。我々がそいつを見たのは、その時だった。
 千もの口を持ったあいつの姿を、言葉で言い表すことはできない。
そいつはグルグルとかき混ざったり、泡立ったりするような感じで、いっときも完全な姿を見せる瞬間はなかった。
私はあまりにも驚き、恐れて、凍りついたようになって床に座っていた。
感覚のなくなった指の間からぺンが落ちた。
セシルとマリオンは私と同じように凍りついたようになっており、クロフォードは短く鋭い叫び声をあげた。
ところがロバートは立ち上がった。そして我々が止める暇もなく、恐ろしい客人を抱きしめようとするかのように、前へ進み出ていった。
怪物は手を伸ばして−と言うか、手のように見える付属器官を伸ばして、哀れなロバートをつかみ、彼の首をいとも無造作に、まるで人形の首でもひねるように簡単にグルリとひねった。
怪物はその死体を座っているハロルドのひざ上に投げてよこした。それでハロルドがあの恐ろしい金切り声を上げ始めたのだ。
彼はどうやっても金切り声を止めようとせず、我々が彼をシェリフの部下たちの手に渡した後でもずっと続けていた。

 それでも我々にはまだチャンスがあった。マリオンが言うには、我々がちゃんと知性を保ち、例の詠唱を逆にして唱えることができれば、怪物をもと来た所へ返すことができるに違いないということだった。
しかしパニックに陥っていたクロフォードが五苦星形の所へ進み出ていって、図形の−部を消してしまった。そうすれば怪物を追い払うことができるとカン違いしたのだ。
束縛されていた記号から解放された生き物は、キーツという叫び声−不浄な満足の叫び以外の何物でもあるまい−を上げて家を出て行った。
沸き返る色をし、とどろき、叫ぶ一陣の風となって窓から外へ吹き去って行ったのだ。

 マリオンはまだあの怪物を破壊する手段、あるいは少なくとも追い払う手段はあると信じていたが、残りの者たちはこんなことを消化できるような胃袋は持っていなかった。
しかし我々がかけた呪文は、召還した生き物を従属させる力があるから、あの怪物は家に従属させられているはずだということだった。
実際、2、3日後に自分の持ち物を取りに家に戻ってみると、上の方の屋根裏部屋でドンドンと壁や床を叩く書がしていた。
マリオンが無邪気な様子で彫り込んだあの印が効果を発揮していて、怪物は印のない屋根裏部屋を除いては家に入れなかったのだ。

 マリオンが楽しげに印を刻んだあの時、我々がそれを面白がったあの時、あんな時はもう2度と返ってこない。


J 信じられないね、どう思う・・・と二人に(フランス人のようなしぐさで)肩をすくめて見せます
H タバコに火をつけ、「僕らが書いてるゴシップじゃないんだから」と、呟きます。「ネタにはちょうどいいが」
K 読み終わった方はSANチェックをお願いいたします(笑)。
SANチェックは、1D100でPOW×5の初期値であるSAN以下が出れば成功です。
J Jonathan: 36(1D100) = 36
H Hildy: 26(1D100) = 26
P Peter: 1D100 = 23
良かった、なんとか成功
J 皆さん成功ですか・・・
K 読み終わった人は全員<クトゥルフ神話>技能を1獲得します。
これによって、SANの上限は99から98に下がります。
J 嫌です→神話加算(笑)
K 嫌でも加算です<神話技能(笑)
H 「ともあれ彼の頼みって、こいつをどうしたかったんだろう」>二人に
K 更に日記をペラペラとめくってみると・・・後ろの方に日付の無い記述があります。そこには新聞記事の切り抜きらしい物も貼り付けられています↓

日記の最後のエントリー

ロバート・マーキン 1882/3
ハロルド・コプレー 1882/8
マリオン・アレン 1883/8
クロフォード・ハリス 1915/1
セシル・ジョーンズ 1924/3
ルパート・メリウェザー 

 私は私と私の仲間達がこの片田舎に解き放した「もの」を心から恐れている。
今までのところは悪い結果はまだ現れていないが、私の死によって束縛が解かれ、生き物は自由になるだろう。
あれに殺されるであろう数多くの生命と霊が、すでに私の良心の上に重くのしかかっている。
あれをこの世から追い出すために必要な物は、まだあの呪われた家の中に置いてある。
アリオン・アレンがあの恐ろしい「妖蛆の秘密」から翻訳したあの文句だ。
私はもう弱ってしまってその役目を果たすことができないが、私はそれをやってくれるかもしれない人達を知っている。
あの人達が私を見捨てた場合には、ああ、我が魂に慈悲を与え給え。


K 最後の記述は弱々しいもので、つい最近書かれたもののようです。
日記に書かれていることは以上です。
H 「……45年前?」
J ルパート氏は死んだ・・・ということは束縛は解かれたということか
K あ、キャラクターのセリフは「」で囲んで書いてください。
これこれこういうことを言うという書き方でもかまいませんが、状況によってはキーパーが具体的な記述を求める場合があります。

キーパーの独り言
 キャラクターの台詞か、キャラクターの行動か、それともプレイヤーの台詞なのかが分かりにくいのもチャットの特徴です。
ここではキャラクターの台詞はそうと分かるようにしてほしかったのですが、これによってプレイヤーが発言しにくくなってしまったようで、失敗でした。
 キーパーとしてはキャラクター間の意志疎通も、プレイヤー同士の雑談の形なら「」は必要なく、キャラクターの台詞として強調したいところだけ「」を使って欲しかったのですが、キーパー自身もそれを具体的に思い浮かべていたわけではなく、結果プレイヤーの皆さんには堅苦しいイメージを与えてしまったようでした。


H 「名前の横の日付は…4年前…」
P 薄ら寒い物を感じながらも、ネタになるかもと思っています。
K これで全員箱の中身を確認&理解しました。あとはお好きにどうぞ(笑)
J 「こいつはゾッとしない話だな・・・冗談だろうか。そんなひとじゃあなかったんだが」
H 「死亡年月日だと考えると…なあ、ピーター、四年前ってなんかあったっけ?」
ゴシップ屋らしい口調で、ピーターに聞いてみます
P

セシル・ジョーンズ死亡の件、記憶にあるでしょうか?

K 記憶にはないですね。
P 「うーん、覚えて無いねー。」
J 新聞社に記録が残っていないかな
P 新聞社で調べてみるのが良いでしょうね。
K 日記の内容を思い返すと、セシルさんはアーカム在住だったようです。
H ニューオリンズにつてってありますか? 記者仲間が居たとか、仕事したことあるとか
K <幸運>ロール>ヒルディ
H Hildy: 56(1D100) = 56
K 幸運はPOW×5なので、ほんとギリギリ失敗ですね(ヒルディのPOWは11)。
ツテは無いようです。
H ううう
肩をすくめます
J 私は手記に他の紙片など挟まれていないかチェックします
K 他には特になにもないようです<日記
J 残念
P 「一応、新聞社で情報収集してから、件の空き家に行ってみるのが良いと思うのですが。」
新聞社でなくても、普通に図書館でも良いのか(笑)
K 新聞社に行くにしろ、もはや日も暮れて訪問する時間ではないですね。
ちなみにみなさんはボストン在住です。
J 他の二人の顔色を窺います
夕飯はどうするね?
K では食事しながら明日の計画を練るということでいいですかね?
H 「いいかな。密造のいい酒があることだし」>ピーター
「今の時間なら、ポーカーでもやってるご同輩もいるかもよ」
J 「『妖蛆の秘密』とかいうのも・・・調べたいが」(うわ〜〜ん)
P ジャーナリストたるもの、そんなマフィアの収入源になっているような密造酒なんかに手を出すのは…一杯クレたまえ(笑)
J 「じゃあ、うちで食べていくと良い」
K では3人はジョナサンの家へ。
J すぐ近くです。 病院の隣ですからね。
図書館に新聞のストックはあるのかな?
K 図書館の多くに新聞のストックがあります。
H くすっと笑って、「先生もいかがですか?」
胸元から銀色のスキットルをちらりと二人に見せて
K 犯罪者だ(笑)
J 「頂きましょう、一番の薬です」(冷えた空気を吹き飛ばすように)
K まあそんなこんなで酒も入ったりしつつ、明日の計画を練っていただきましょうか(笑)。
で、明日はどうします?全員特に急ぎの仕事はありません。
J 恐らくルパートの葬式には出ることになるでしょうが。
老未亡人の様子も気になりますし。
H 「ともあれ今夜は、ルパートさんへの哀悼をこめて」、口元をすこしゆがませ
J 「尊敬すべき友人に」
P 「乾杯」
K ジャーナリスト二人はルパートに仕事をもらったことも何度もありました。
H こちらは、近くの新聞社へ朝方、情報収集をしてから、葬儀へ出席します
P ピーターも新聞社で調査してから葬儀に駆けつけます
K 葬儀はいつ行われるのか、まだ連絡が来てないですね。
J 新聞社の調査はお二人に任せます
K では翌日(笑)。
ピーターとヒルディが、約束したとおりボストンのルパートが務めていた新聞社にやってきました。
顔見知りなので、新聞社も快く資料を見せてくれます。
H 朝方眠りこけてる新聞社のご同輩をたたき起こしつつ
K で、何年あたりの記事を?
H (琥珀の液体が入ったビンを渡しつつ…)
「…1882年の船着場の事件と、1924年のセシル・ジョーンズの記事ってあるかい?」
P マリオン以降のメンバーが死亡したと思しき月の死亡記事を中心に
K では二人とも<図書館>をどぞ。
P ないー!(笑)
87> 失敗ー!
H Hildy: 10(1D100) = 10
K ピーターは調べている内に眠くなってきて、調査どころではなくなります(笑)。
H 「ねるなぁ、ピーター!」(笑
J 謎の声(酔っ払ったのだな)
P 「むにゃむにゃ、ごめんよヴァージニア…」
H 「それは去年、別れただろう!(苦笑)」
K ヒルディは目当ての記事を見つけます。
マリオンの記事は、日記に貼り付けられていたのとほぼ同内容で、その後の進展も無いようですね。
他のメンバーは通常の死亡記録のみなので、おそらく事件性は無かったものと思われます。
これだけ調べるのに昼前までかかりました(笑)。
H ああ^^;>昼まで
P 「ん?昼か。飯食って葬式に行こうか」(笑)
K 葬式の日はまだ決まってませんて(笑)
P あ、そうなのか(笑)
K おそらく葬儀は明日行われるでしょう。
他に新聞社で調べたいことはありますか?
H エジプト工芸品についての記事があれば>keeper
K 年代を問わずに「エジプト工芸品について」だけで調べると、おそらく最低3日くらいはかかりますが(笑)
H 盗品または、近くで行われた展覧会、オークションなどを中心に
K それでも大して変わらないですね。パソコンはないのです(笑)
H 年代は1882年前後で
K それなら2時間くらいでOKですね。調べるなら<図書館>を。昼飯は食べないのかな?
H 日にちは、件の実験が行われた前後でお願いします
K では15分で終わります。どぞ。
J 調査の間、わたしは故人の家を訪れます
K 了解。少々お待ち下さい>ジョナサン
まずヒルディ<図書館>ロールをどうぞ。
H はい、記者連中からホットドックを奪いつつ、調べて三点
Hildy: 10(1D100) = 10
K 成功ですね。それらしい記事は見あたりませんが、代わりに1882年3月の馬車の事故で学生一人が死に、一人が重傷を負ったという記事を見つけます。
H 「ううん…日記に書いてある事ぐらいか…」
P ピーターは、ルパートと同年代の社員に、1882年頃ルパートの様子に変わったことがなかったか、それとなく聞きます。
K その頃社員だった人は見あたらず、そもそもその頃はルパートは学生だった筈だと思い出します。
P そうなのか…
K そんなことを2人がしている頃、ジョナサンは(笑)
ルパート・メリウェザーの家にやってきました。
H (いい場面転換だ(笑))
J 厳粛な面持ちで
K 途中「銀の黄昏錬金術会」というのが買い取った古い建物の横を通りました。
J ちらり
K 「銀の黄昏錬金術会」はここ2〜3年有名になってきた友愛協会で、高貴な人やお金持ちがオカルトや哲学について話し合う会らしいです。
以上、次のシナリオの前振りでした(笑)。
J ウチにも勧誘来ていますか?
K 特に勧誘活動はしていないようですが、知り合いに会員になった人は何人かいるようです。

キーパーの独り言
 ヴァージニアはピーターの彼女で、別れていません(笑)。
しかし「プレイ中にプレイヤーが世界を作る」というのは、TRPGの真骨頂の1つでもあるので、今後もヒルディのプレイヤーにはこの調子で頑張っていただきたいところです(笑)。

 「銀の黄昏錬金術会」については、元々このメンバーは、キャンペーンシナリオ「ヨグ・ソトースの影」をプレイするために集まったのですが、化夢宇留仁もキーパーは久しぶりでリハビリしたかったのと、皆さんの準備運動も兼ねて、まずこのシナリオ「屋根裏の怪物」をやってみることになったのです。
でもせっかくなので前振り代わりに建物だけ登場してもらいました。


探索者詳細

ジョナサン・クラーク
プレイヤー・マリネラ島 島猫氏

 
●医師  33歳
STR 14 DEX 12 INT 13
CON 12 APP 11 POW 11
SIZ 15 EDU 18

耐久力14  ダメージ・ボーナス+1D4
収入$12,500

生物学(40) 信用(50)
応急手当(30)  ラテン語(65)
医学(85) 薬学(40)
精神分析(70) 心理学(50)
回避(34) 隠れる(60)
拳銃(50) ショットガン(50)
ブラックジャック棒(60)

○服装
・ハンチング・スタイル
・鳥打ち帽
・コート
○携行品
※ブラックジャック(他の探索者からも隠蔽)
・手術道具箱(外科手術道具・薬品詰め合わせ)
・ガソリン・ランタン
・ロープ2m
・南京錠
以下の武器は携行するか要相談、ということで。
・Remington-U.M.C. M1911 U.S.ARMY(.45オート) 弾倉3つ
・30インチ銃身12ゲージ上下2連銃(主にクレー射撃用途)
・20インチ銃身Winchester M1897 Trench Gun(12ゲージ・ポンプ)

 ジョナサン・クラークは小成功した開業医の家系に生まれました。
幼少の頃から医者になるべく教育され、医科大学に入学します。
転機となったのは世界大戦へのアメリカの参戦で、愛国心に燃えるジョナサンは大学を休学、経歴を隠し陸軍へ志願入隊します。
基本訓練の後、陸軍歩兵として欧州へ送られたジョナサンは、西部戦線の塹壕戦を体験します。
少年時代、父親から教授されたなにがしかの射撃術は、白兵戦での護身に役立ちました。
#中央同盟勢力の抗議にもかかわらず、アメリカ軍は塹壕戦における散弾銃の使用を続けました。
#ジョナサンの<隠れる>技能や<回避>技能、そして<ブラックジャック棒>技能は熾烈な塹壕戦の名残です。
戦闘中、ふとしたことから医療スキルを認められたジョナサンは、医療助手として転属させられます。
#その後行われた突撃で、原隊の将兵の大多数が死傷しています。
野戦病院で膨大な数の傷病兵に接したジョナサンは、近代兵器の破壊的威力を痛感するとともに、それが心理に与える影響の大きさに注目します。
やがて戦争は終結、除隊したジョナサンは復学し、医者としてのトレーニングを積みつつ、黎明期の精神分析・精神病理学について造詣を深め医学博士号・医師免許を取得し、両親の経営する医院に就職しました。
医院はスタッフ多数を抱えて余裕があり、両親がいまだ現役ですから、ジョナサンが時折行う『小旅行』も目こぼしされています。
ジョナサン・クラークの容貌は地味ですが、落ち着いた物腰と、ややざっくりとしてはいるものの仕立ての良い服装で、年齢以上の信用感を与えます。
ジョナサン・クラークはしばしばクレー射撃や拳銃射撃を楽しみますが、外出する際に無闇に銃器を持ち歩くようなことはしません。
#・・・が、実は左袖の中に鉛で補強されたブラックジャック棒を隠し持っています。
#袖のふくらみはほんのわずかで、注意深く観察されなければしぐさの違和感に気付かれることもないでしょう。


K メリウェザー家は古風で立派な建物です。
ベルを鳴らすと、息子が出てきます。バートランドです。
「ああ、あんたか。親父のことではお世話になったね。」
運送会社を経営しているという話を聞いたことがあります。
J 「このたびは、ご愁傷様でした」(といいつつ、顔色を窺います)
K <心理学>どうぞ。
J 20>成功
K 特に変わった様子はないですが、疑い深そうにあなたを見ています。
J 「お母様のお加減はいかがですか」
K 「別に・・・悲しんでるよ。それにしてもあんた、俺の顔になにかついてるかい?」
J 「いいえ、今日は葬儀の日取りを伺いに参ったのですが」
K 「ああ、明日だ。これから電報を打つところだったんだ。急だったからね。」
J 「お父上は、年は離れていましたが、尊敬できる友人でした。」
K 「親父もあんたやあの新聞屋のことはよく話してくれたよ。俺にもあんな風になれってな。最も俺にそんな気はないけどな。これからは金だ。とにかく金を持っている奴が勝利者なのさ。親父は古いタイプの人間だった。」
J 「確かに、ここはアメリカですからね。」
K 「用事はそれだけかい?そうなら連絡で忙しいんで、お引き取り願えますかね?」
J 「お忙しいところ失礼しました、お母様によろしくとお伝えください」
K 「ああ、伝えとくよ。」バタンとドアが閉められました。
・・・・・・
J ・・・・・・。
K 風がぴゅ〜〜〜〜っと吹いています(笑)
J 肩をすくめて、トレンチコートの襟を立てます
K では翌日(笑)。
J あい
K 3人は葬儀に出ます。
あいにく冷たい雨の日でしたが、葬儀はそれなりに厳粛に執り行われました。
H では、葬儀参列者を見渡します。見知った顔と動きの怪しい参列者をメインに。
K 特に変わったところは目につかないですね。
その日の暮れにまた3人が集まります。
で、明日はどうしますか?例の農家に行きますか?それとも他で調べてみますか?
J アーカム近郊、ということでミスカトミック大学にいきましょうか・・・
P 農家に行くのが良いと思います。
K あとは相談して決めて下さい。この相談がまとまったら今夜はお開きにしようと思います。
雨の中、そろそろ日が暮れようと言うところです。
H 「さて、どうすますか、先生。こちらは指したる収穫なしでした」と、ジョナサンに新聞社での顛末を話します
もちろん、大人の飲み物を傾けつつ(笑
J 困惑したように「赤い気付け薬」のグラスをかたむけます
当院の誇る、正規の処方薬です
H くすっと笑って「ブルゴーニュ産の気付け薬は過ぎれば毒ですよ」
J 心の中で『雨の中、農家を訪れるのは嫌だなあ。いつまで降り続くんだろうか』
H 「ともあれ、我らの友人の意思を尊重するか否か……。ただ、引き返すには尊敬すべき友人に借りが多すぎます」
J 「故人の最後の願いですからね・・・いまだ信じがたいが。」
Peter氏の顔色を窺います
H 「では、行動を……」と言ってにやっと笑い…
「と言ったには、かの忌むべきウィンストン・チャーチルですが」
言いながら、二人の顔を見比べます
P 「私はその家とやらに行ってみたいと思いますね。」
J 大学か、農家か・・・
H 「師はこうおっしゃいました…『考えるな、心で見ろ』と」…
「古の農家へ行きたいですね」
といいながら、手刀でビンを切ろうとして…(ココでマーシャルアーツを(笑))
J アメリカは民主主義の国で、民主主義の本質は多数決です。
いざ農家へ
K マーシャルアーツ了解です。まずパンチでロールしてください。
H Hildy: 75(1D100) = 75(失敗)
K 残念ながら瓶は割れもしませんでした(笑)。
H どんがら、がっしゃん!!!
「しまらないなぁ……(苦笑」
J 怪我しても安心を(笑)
K では農家決定ですね。時間を決めて集合し、みんなで向かうと。車とバイクなら、おそらく1時間かからないでしょう。
では明日何時に集合と言うことにしますか?
日記の内容からすると、例の儀式は真夜中に行う物のようですが。
H 車は持ってますので、時間は気にしなくていいと思います>ジョンソン
P では、どこかで昼食を取ってから、昼過ぎにゆっくり出発という事で如何?
J 手記の中の、『適切な記号』だとか、怪物の詳細といった手がかりはわかるのでしょうか・・・
あ、既に書かれているのか・・・
K その辺は日記には曖昧に書かれていました。しかし必要な物は農家に置いたままということなので、それが残っていることを期待するしかないですね。
J 『防護の印』なども知りたいですね。お二方、カメラの用意は怠り無く(笑
H 「まかせた」>ピーター(笑
P カメラなら任せて下さいまし
H 明るいうちに下調べして、夜を待つと言うのは?
K ではボストンでみんなで昼食を食べてから出発と言うことでいいですね。
買いたい物があれば買っておいてください。特殊な物でなければボストンならたいがい手に入ります。
P では食料を買っておきます。
K 了解です。保存食ですかね。>ピーター
P パンとハムとチーズとワインを。
K 了解。
P ワイン、って気軽に言っちゃったけど(笑)
K ワインは普通には買えませんが、ツテはあるでしょう。
H 買い物自体はなしです。自分の車を使って、ジョナサンと共に現地へ。

キーパーの独り言
 ジョナサンのメリウェザー家訪問は化夢宇留仁のお気に入りのシーンです。
ジョナサンの会話は見事ですし、こういうなんとなく雰囲気のある小さな出来事が、世界に深みを与えてくれるような気がします。

第1回セッション終了

 


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