スコーリア戦史
飛翔せよ、閃光の虚空へ!

小説/キャサリン・アサロ著/中原尚哉訳
ハヤカワSF文庫1999年11月30日初版

入手方法/書店


 超光速コンピュータネットとリンクし、恒星間飛行が可能な戦闘機と一体化する女戦士ソースコニーは、スコーリア王家の王位継承者の1人でもある。
彼女は中立の惑星で宿敵ユーブの貴族に出会うが、その男は普通と違っていた。
本来ユーブの貴族は、ソースコニーのようなエンパスを拷問することによって快楽を得る決して相容れない存在なのだが・・・・・・。


おもしろさ 3

 攻殻機動隊&ロミオとジュリエット?
化夢宇留仁は基本的に女性作家は苦手なのだが、本作も例に漏れず。しかし基本的には面白かったし、そういう部分は許容範囲か。
色々出てきたキャラクターや設定が投げっぱなしのままで終わったが、本シリーズは同じ世界を舞台にして主人公がコロコロ変わるらしいので、まあ納得。
とりあえず全然軍っぽさが感じられなかったところはマイナス点。 あと邦題最悪(笑)。
どうでもいいけど、オナー・ハリントンと言い、ソースコニーと言い、若く見えすぎ(笑)。

※カバーについて
 典型的な今風のイラスト。タイトルも相まって、レジに持って行くのが恥ずかしい(笑)。あと変なポーズも(笑)。
これはこれで可愛くて色っぽいので好きなのだが、文庫の表紙としてはどうかと思う部分も。


トラベラー度 2

 女性視点のためか、全然トラベラーっぽくない。
個人的な世界観。

 

レフリー度
 世   界 2  3つの恒星間国家が牽制し合っている。
しかしその辺のスケール感は感じない。
 ストーリー 3

 色々な展開があるのだが、あまりにも主人公の行動が自由すぎて、ストーリーっぽくない。
むしろプレイヤー・キャラクターの行動そのものかも(笑)。

 フレーバー 3  高度なコンピュータとの接続描写。亜光速での戦闘描写。
テレパシーによる作用。

お気楽度 3  読みやすい文章ではある。

投稿者/化夢宇留仁 20071027



龍が如く

ゲーム(PS2ベスト版)/馳星周 ストーリー監修
2006年10月26日SEGA/1890円

入手方法/ゲーム販売店
割と楽に購入できます。


 親友をかばって組長殺しの汚名をかぶった主人公 桐生一馬。

 刑期を終えて再び街に戻った彼に、巨大組織の消えた100億円と跡目争い、そして謎の少女との出会いが待っていた。


おもしろさ 5

 操作性とかのゲームとしての評価ではなく、ストーリーや背景の作り込みに焦点を合わせての面白さの評価。本筋のストーリーだけでなく,喧嘩・ギャンブル・美人局・取り立て・行方不明者の捜索など豊富なサブストーリーも魅力。
また、酒場・ゲームセンター・キャバクラ・ショーパブ・個室マッサージ・情報屋など背景設定が宙港街を思い起こさせて楽しい。


トラベラー度 4

 悪党ものとして、宙港街のイメージとそこでのミニシナリオとして参考になる。

 

レフリー度
 世   界 4  舞台となる街の設定を元にテクノロジーレベルを上げて設定を作り上げたい。 
 ストーリー 4

 メインストーリーは?だが、サブストーリーは色々使える。

 フレーバー 3  

お気楽度 4  アクションの苦手な僕も27時間でクリアしました。

投稿者/masakiさん 20071027



銀河戦記エヴァージェンス1
太陽の闘士

小説/ショーン・ウィリアムズ&シェイン・ディックス著/小野田和子訳
ハヤカワSF文庫2002年10月31日初版

入手方法/書店、古書店


 帝国連邦(COE)情報部中佐であるモーガン・ロシュは、軍事機密であるAIの入ったケースを左腕に手錠でつなぎ、フリゲート艦ミッドナイトの船上にあった。
彼女の任務は、AIを無事COEの基地に送り届けるものだったが、ミッドナイトは敵の新型マローダーの襲撃を受ける。
AI「ボックス」の機転と、謎の男の協力でなんとか脱出に成功するものの、彼女の前途には更なる危機が待ち受けていた・・・。

巻末にはエヴァージェンスの世界を詳しく解説した付録つき。


おもしろさ 3

 惜しい!
ケースに入った最強AI、数千年前からカプセルに入っていた男、他人の思考と感覚を読みとり、操ることも出来るテレパス、テレパスの感覚器官になる男、元戦闘機械のレジスタンスリーダー、艦と一体化した船長・・・・・・などなど、キャラクターはどいつもこいつも面白く、ひっくり返るくらい面白い作品になった可能性があるのだが・・・
主人公ロシュの描写が足らず、感情移入しにくいのが実に惜しい。
これはどうも意図してのことらしく、わざとロシュの過去や設定はあとの方で説明されているのだが、効果的とは言い難い結果になっていると思う。
 しかし・・・実は本作はメインの登場人物紹介編みたいなもので、終わったところで最高に盛り上がり、次作への期待は嫌がおうにも盛り上がるのだった。

※カバーについて
 スコーリアとは別方向だが、やはり典型的今風イラスト。
こっちは筆のタッチが殺され、ほとんどCGになっていて、その分面白さに欠ける。没個性。
「宇宙の戦争」と言うこと意外なにも伝わってこず、しかも内容は全然違うのもどうかと思う。


トラベラー度 4

 雰囲気はトラベラーっぽい。

 

レフリー度
 世   界 4  約50万年後の未来。
でも57世紀も5700世紀も大して変わらん(笑)。  
 ストーリー 3

 次々と迫る危機的状況はシナリオにしやすいが、事件としてはありきたりなものが多い。

 フレーバー 4  超AI、超人類、超テレパス、超艦長(笑)。

お気楽度 3  上下巻だが、字がでかい。

投稿者/化夢宇留仁 20071103



マッカンドルー航宙記

小説/チャールズ・シェフィールド著/酒井昭伸訳
ハヤカワSF文庫2002年10月31日初版

入手方法/書店、古書店


 天才科学者マッカンドルー博士は、ニュートン、アインシュタインに並ぶ世界の至宝であると同時に、思いこんだらそれしか見えず、興味を覚えたところには危険も省みずに突っ込んでいってしまう困ったオヤジである。
彼が今まで生きてこれたのは、ひとえにジーニー・ペラム・ローカー船長のおかげだった・・・。
ローカー船長の一人称で語られる、ハードSF連作短編集。
第1話 キリング・ベクトル
 ローカー船長の輸送船が襲撃される。負傷したマッカンドルー博士は一計を案じ・・・。
第2話 慣性モーメント
 宇宙船の加速度は上げられるが、中の人間がGに耐えられず、有人高速宇宙船は実現不可能かと思われていた。しかし博士は・・・。
第3話 真空の色彩
 完成した慣性相殺宇宙船ホアチンの最初の目的地は、約70年前に出発した世代宇宙船に決まった。その中にマッカンドルーに勝るとも劣らない天才科学者がいるらしいのだが・・・。
第4話 <マナ>をもとめて
 太陽系の外縁部には、大量の小惑星がただよう彗星雲があった。
そこの小惑星の中には、有機ポリマーを大量に含んだ物もあるという。そしてそれは火急の対策を要する人類の食糧問題への解決策になるかもしれなかった・・・。
第5話 放浪惑星
 ジーニーとマッカンドルーの娘は、若き天才科学者スヴェンと共に、発見されたばかりの放浪惑星へ向かった。
心配でいてもたってもいられなくなったジーニーとマッカンドルーは、ホアチンで惑星へ向かうが、そこは地獄のような世界だった・・・。

巻末には著者による詳細な付録と、訳者による補足解説つき。


おもしろさ 4

 久しぶりのセンス・オブ・ワンダーに満ちたハードSFは、読んでいて心地よい。
アジモフ作品に似た読後感。
それにしても超光速航行無しで、アンドロメダ星雲まで4ヶ月というのは目からウロコ。

※カバーについて
 表紙イラストであるということと、リアルな描写のバランス感覚は見事の一言。
しかも読み終わると、内容を詳細に読んでから描いているのが分かるのが嬉しい。
構図や文字のデザインも含めて、加藤直之先生の表紙の中でも傑作の一つだと思う。


トラベラー度 2

 現代科学を土台にしているので、トラベラーとは世界も雰囲気も異なる。
超光速航行は存在しない。

 

レフリー度
 世   界 2  世界背景はあまり語られないが、近未来と言える雰囲気。
 ストーリー 3

 シナリオに活かしたいシチュエーションは多い。

 フレーバー 5  ぜひシナリオに活かしたいガジェット満載!

お気楽度 4  ハードSFにしては実に間口が広く、読みやすい。

投稿者/化夢宇留仁 20071104



マッカンドルー航宙記
太陽レンズの彼方へ

小説/チャールズ・シェフィールド著/酒井昭伸訳
ハヤカワSF文庫2005年10月28日初版

入手方法/書店、古書店


 天才科学者マッカンドルー博士と、ジーニー・ペラム・ローカー船長の繰り広げるハードSF冒険談、シリーズ2作目にして、完結編。
ローカー船長の一人称で語られる、ハードSF連作短編集。
第1話 影のダークマター
 宇宙のあるべき質量、ダークマターを検出するため、ノイズの少ない太陽系外への旅に出る2人。
しかしこの旅には、2人を恨む権力者の配下の科学者2人も同行していた・・・。
第2話 新たなる保存則
 地球で新たなる保存則が見つかったと聞き、目を輝かせて駆けつけるマッカンドルー。しかしその話も、彼を恨む権力者の関係で、心配になったジーニーも後を追うが・・・。
第3話 太陽レンズの彼方へ
 超新星爆発が観測され、その調査のために太陽系外に向かった慣性相殺宇宙船ホアチンは、救難信号を探知するが、発信源は見つからなかった。
一方留守番になってしまってションボリしていたマッカンドルーは、その話を聞いて、本当の発信源をつきとめる。
試作相殺宇宙船マーガンサーで発信源に向かった二人は、そこに予想もしなかったものを見つけることになる・・・。
第4話 母来たる
 マッカンドルー博士の母親がやってくる。科学にまったく興味のない彼女は、マッカンドルーの行方不明になった父親の残したメモとビデオを保管していた・・・。

巻末には著者による詳細な付録と、訳者による作品リストつき。


おもしろさ 4

 キャラが起ってきて、前巻ほどのハードSF臭は薄れたが、面白さは相変わらず。
特に表題作の「太陽レンズの彼方へ」の後半の盛り上がりは素晴らしい。
魅力的な謎は、解かれなくても面白い。

※カバーについて
 前作よりも状況描写に寄っているイラストは、続編であることを意識してか、これまた素晴らしい。
一番浪漫をかきたてられる話をモチーフにしているのも嬉しい。
続編発売まで年月があったので、絵はCGに変わっているが、発色ではCG、タッチの面白さでは肉筆という感じで、それぞれいいところを活かしているのも流石。
今時珍しい明朝体のロゴも安心する。やっぱり文庫のタイトルは明朝体が好き♪


トラベラー度 3

 前巻よりはトラベラーっぽい。

 

レフリー度
 世   界 2  世界背景はあまり語られないが、おそらくそこそこの近未来。
 ストーリー 2

 物語としては、シナリオにしにくいか。

 フレーバー 5  ダークマター、地下食糧プラント、成長するAI宇宙船、極小超質量物体

お気楽度 4  

投稿者/化夢宇留仁 20071111



銀河戦記エヴァージェンス2
星の破壊者

小説/ショーン・ウィリアムズ&シェイン・ディックス著/小野田和子訳
ハヤカワSF文庫2003年8月31日初版

入手方法/書店、古書店


 クローン戦士が出没したというパラシア星系に向かったアナ・ヴェラインだったが、そこには星系は存在していなかった。
まさかクローン戦士は星系ごと破壊し尽くしてしまったのか・・・?


おもしろさ 2

 第1巻はメインキャラクター紹介編ということで、本巻より本格的な大冒険が始まる・・・・・・のだが、どうもイマイチ盛り上がらない。
キャラクターが地に足着いていない感じで、感情移入が出来ないのだ。
展開としてはなかなか興味深い内容なのだが・・・。
それとラスト近くの怒濤の展開は、完全に読者置いてきぼりなのも残念。効果を狙ってのことなのだろうが、意味不明すぎ。

※カバーについて
 例によってCGくさい画だが、今回はまだしも内容の再現度が高いので、第1巻よりはマシか。


トラベラー度 4

宇宙が主な舞台になった分、更にトラベラーらしくはなった。

 

レフリー度
 世   界 3  カーストと呼ばれる人類の亜種が大量に存在する。
 ストーリー 3

 星系丸ごと消してしまう大仕掛けは使えそう。

 フレーバー 3  星系シールド、一生宇宙服を着ている集団、太古からの破壊魔。

お気楽度 3  シリーズ第2巻で厚い上下巻だが、文字が大きく読みやすい。

投稿者/化夢宇留仁 20071124



銀河戦記エヴァージェンス3
銀河の覇者

小説/ショーン・ウィリアムズ&シェイン・ディックス著/小野田和子訳
ハヤカワSF文庫2005年1月31日初版

入手方法/書店、古書店


 ソル星系に集結する銀河系中の勢力。それはクローン戦士達の策略なのか、更なる勢力の計略なのか。
アナ・ヴェラインは多くの勢力が集まって状況を分析している超巨大宇宙船プレゲトーンに協力を求められるが、一瞬の隙をついて、ロシュが誘拐されてしまい・・・。


おもしろさ 2

 物語は佳境に・・・・・・さしかかるが、やはりイマイチ盛り上がらない。
どんでん返しもあるのだが、やはり(以下同文)。
全てのキャラクターが主人公モーガン・ロシュに興味を持っているが、一番それが必要な読者にはあまり興味がもてないと言うか・・・(汗)

※カバーについて
 上巻はあまりCGっぽくないし、本分に出てくる巨大宇宙船っぽくていい感じ。
下巻は・・・銀河の覇権を争う一大スペクタクルの最終巻の表紙である。なにを考えているのか(汗)?
 そう言えば本シリーズでは表紙イラストにキャラクターが一切出てこないが、これはイラストレーター(倉本裕之氏)、または注文者も内容を読んで、全然イメージが湧かなかったから?
逆に表紙にキャライラストがあれば、こっちはもう少しイメージ出来たと思うのだが。


トラベラー度 3

スケール大きすぎて、逆にトラベラーらしくなくなってきた。

 

レフリー度
 世   界 3  超未来の一展望。
 ストーリー 2

 もうなにがなにやら(汗)

 フレーバー 2  超越人類。太古からの復讐。

お気楽度 2  文字が大きく読みやすいのだが・・・。

投稿者/化夢宇留仁 20071202



永劫回帰

小説/バリントン・J・ベイリー/坂井星之訳
創元SF文庫1991年初版

入手方法/古書店


 シップ・キーパー、ヨアヒム・ボアズには秘密があった。
彼の身体は過去に極限まで破壊されつくし、機械がバラバラになろうとする彼の身体をつなぎ止め、船からのビームがそれをなんとか維持していた。つまり彼が船を管理しているのではなく、船の方が彼を管理していたのだ。
しかし最も深刻に破壊されていたのは、彼の精神の方だった。
宇宙の事物は永久に繰り返される。それは彼の身体の破壊に伴う究極の苦痛が繰り返されると言うことであり、それを受け入れられないボアズは宇宙そのものを破壊する決意をしていたのだ・・・。


おもしろさ 4

 やっぱりベイリーはただ者ではない。
初っぱなから繰り広げられるめくるめくSFアイデアの嵐と、宗教、哲学、謎、そしてぎこちない文章(笑)と、目が離せない。
内容の濃さとへんてこさを考えると、この作家はもっとメジャーになってしかるべきだと思うのだが、逆にへんてこすぎて受け入れられていないのか?
とにかく一読の勝ちはある1冊だった。


トラベラー度 3

 中央政権が存在しつつ、多様な世界や宗教が存在しているのは実にトラベラーっぽい。
しかし物語の質はまるで方向が異なる。

 

レフリー度
 世   界 4  時間操作に対する規制や、宗教なのかなんなのかよく分からないコロネーダーなど、参考に出来そうな要素は多い。
 ストーリー 2

 主人公ボアズをNPCとしてシナリオを作るのは可能かも???

 フレーバー 5  物語に全然関係ないような部分でもSFアイデア満載のディテールが描かれていて、なにもかも参考になる。

お気楽度 3  哲学思考が苦手な人にはきついかも。

投稿者/化夢宇留仁 20080224



HPS Squad battles シリーズ

ゲーム/HPS Games / John Tiller
およそ6000円

入手方法/通販 Ensof、クロノノーツゲームなどの通販サイト


 ヘクスグリッド式の、分隊もしくは車両一両単位の地上戦闘ゲーム。現在、第二次大戦、太平洋戦争、朝鮮動乱、ベトナム、ソ連軍のアフガン侵攻をテーマとしたものが発売されている。


おもしろさ 4

 武器データやシナリオエディタが付属しているので、トラベラーの地上戦闘の再現も可能。武器や車両の画像も簡単に追加できます。


トラベラー度

 エディット次第

 

レフリー度
 世   界  エディット次第
 ストーリー

 キャンペーンモードもありますが、いまいち。どのユニットが主人公なのかわからないですが、やられるとその場でゲームオーバーです。

 フレーバー  小道具や兵器も自作できます。

お気楽度 2  簡単なゲームなのですが…。高い! 原価でも49.95ドル。特に新しい技術もつかわれていないのに高い。

投稿者/松永さん


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