Step. 6 捕捉(Ver2.0で追加) Step.6.1. テナントを入れる 本ルールでは、基本的にホテルの付属施設としてのレストラン、カジノ等は全てホテル側が経営することを前提にしている。しか し、一般的に言って有名レストランチェーンなどに場所を貸していることも多い(その場合、ホテル側とレストラン側は集客の面で「持 ちつ持たれつ」の関係となる)。レストラン以外にも、服飾、宝飾品、高級時計などの贅沢品系小売店(笑)に店舗を貸すこともあれ ば、一般企業や、場合によっては公的機関にオフィスを貸すこともある。 ただ、テナントと言うものは簡単に現れるものではない。逆に、評判の高いホテルであれば、何も言わずとも向こうからやって来 る。ホテルはショッピングモールでは無いので、同じ業種を複数入れてはならない。
しての本来のサービスの充実に回した結果も含まれているからである。 ・無名のレストラン 無名の個人経営のレストランは、テナントにしても「ホテルへの効果」は無い。 テナント料
レストランの場合、有名チェーンのブランド効果として、 料理のランクが普通では+10%、高級では+20%、超高級では+25%のレストランの稼働率に底上げがある。 小売店の場合、売り上げの判定の際には ビンボー:-2、有名チェーン店:+2 超優良:+4 のDMがある。 なお、これらの修正は、外部のテナントにのみ適用され、ホテル側の出した店、ホテルの系列会社の店ではこの修正は適 用されない。 Step.6.2. 独立したレストラン経営 歩合制のテナント料の場合、細かくテナントの売り上げを決定したいと思うこともあるだろう。しかし、小売店は範囲が広すぎていち いち対処しきれないため、結局はレストランだけにした。また、某帝国ホテルのように、PCの経営するホテルが系列レストランをど こかに出店することになるかもしれない。 以下のルールは、Step.5までのレストランの扱いと同じではあるが、ホテルの付属品か、主体として営業しているかの違い であり、ホテルの付属品としてのレストランよりもやや複雑で細分化してある。PCのホテルに入っている別会社のレストランの 経営の算定、もしくはホテル以外での場所で営業しているPCのレストラン、他社のショッピングモールなどに間借りして出店してい るレストランにのみあてはまるもので、自分のホテル内で付属施設として営業しているレストランに使用してはならない。Step.5まで のルールでは、レストランは「定員x4」が計画上の来客数にして最大能力となっているが、この「独立したレストラン経営」では、稼 働率に従って、x5 (125%)- x8(200%)まで増やすことが出来る(「後だし」可)。勿論、その分だけ材料を多く仕入れて、従業員も数を増 やす必要がある(逆に、増やさなければx4以上での営業は出来ない)。なお、ジャンクフードも同様に最大x20まで増やせる。ホテル と同様に従業員を雇用し、基本稼働率とライバル修正を求め、地元人、外世界人、リピーターに対する修正を合計して、それぞれ 1D6を振って稼働率を合計すること。 レストランの店構え
提供する料理
理の身分度が一段階の違いまでなら悪影響はない(例えば、「やや安」の店で身分度5-8の料理を出したり、「高級」な感じの店が5 -8の普通な料理を出す)。二段階以上になると「店構えと料理の乖離」が発生する(要は雰囲気が合わない)。 「従業員数」は人件費の計算に使用する便宜的な数であり、バイトも含まれているから、実際に働いている人はもう少し多い可能 性もある。また、独立経営レストランとしての「専門的ノウハウ」として、作業費は固定されておらず、作業比率をそのまま価格 にあてはめることが出来る(例えば、Fの料理50Crで35%17.5Crが標準の作業費だが、40Crで提供する時は35%14Crで良い。安上 がりな調理法である。これがホテルの付属品なら、40Crでも17.5Crの調理費用がかかるところである)。 独立レストランの稼働率修正表
(*2):具体的に何がどう短いかはレフリーが決定。短さには0-10までの段階があり、概ね5-短さが+DMである(マイナスにはならな い)。0の短さは一時的に+10だが一ヶ月後には営業停止の上に刑務所行き、6以上では普通に上品なのである。 最適定員&人件費増加表
大迷惑であるため、待合スペースの確保が必要になり、より多くの面積を借りる必要が出る。ついでに言うと、特に事前の 契約が無い限り、ホテルは自分の営業に支障を出してまでテナントの商売に協力する義務はないため、おいそれとは貸し てくれないし、貸す必要もない。 ・地価/ テナント料による料金補正 もしPCの店が、「宇宙港に近い」「交通の要所に近い」「都心部」の何れか一つの条件を満たしている場所にあるのならば、地価 修正として条件一つごとに料理の代金を10%増しにできる(最大+30%= 1.3倍)。 また、そうした場所で間借りしているのであれば、テナント料は条件一つにつき相場の50%増し(つまり最大150%増し=相場の 2.5倍)になると同時に、料理代金もまた条件一つにつき25%増し(最大+75%)にできる。 ただし、どちらもやらないに越したことはない。 ・こだわりの看板メニュー レストランの名物となるこだわりの逸品。 ただし、こだわりのメニューが必ずしも「美味しい」、または「値段に見合うだけ美味しい」と思われるとは限らない。こだわりのメニ ューが美味しい確率は、レストランのチーフシェフ(もしくはPC。当然、知的生命体であること)の<スチュワード><化学(この場合は 食品化学とみなす)><貿易>技能が何れも最低2レベルある状態で、この三つの合計がどれだけ高いかで評価が決まる。こ れは厳しい条件だが、シェフが辞めると、味が落ちて店がこけるというありがちな話を再現するためでもある。
才シェフが安くておいしいものを開発できるようにするため。 成功率:美味しいと見なされる(成功する)確率 評価:雰囲気だけのもの 店への影響:地元、外世界、リピーター全ての稼働率DMに適用それぞれ5年続く。要するに5年たてば次のメニューを開発しなく てはならない。「反動」とはこだわりシェフがいなくなった時の店への評価(これも5年続く)。 開発は年に一回しか試みることができず、成功か失敗かは実際に店に出すまで分からない。シェフにどう報いるかは店主に任せ るが、報酬無しで満足する人は決していない。 ・縮小営業 定員数x4をx5にもx6にもできるのだから、当然、x3、x2にも縮小して営業することも可能。しかし、縮小した状態で稼働率100%を 超えた場合、売り切れ御免ではなく、単なる準備不足として店は信用を失い、自動的に倒産/閉店する。また、縮小したからと言 って、x5以上の時と同じく稼働率の数字は補正されないため、売り上げがどんどん減るだけであるが、それでも経費は削減で きる(つまり、75%の来客を予測してx3にしても、結局は定員x3に対しての75%しか来ず、x4の75%=x3の100%とはならないの である)。 Step.6.2.1 階層によるテナント料の差(補足情報) とは言っても、ホテルはショッピングセンターではないから、同じ業種のテナントをいくつも入れ無いので実際には考えなくてよい。 またショッピングセンターであっても、例えば「なんとか広場」のような形で同業種を一か所にまとめることもあるので、一律同じテナ ント料でもかまわない。 テナント料の相場を100とした場合、 1F(メインの入口がある階):145、±1F:115、±2F:95、±3F:80、±4F以上:65 もしPCの店が、階層でテナント料が違う場所に入居するのなら、メイン入口の階から±1階ごとに、地元、外世界の稼働率修正を -1すること(5階にあるなら-4)。 とは言え、上層部分が小さくなっている設計の建物は多く、そうした建物には上の比率をあてはめることはできないし、5階などと いう中途半端な高さではなく、高層ビルの最上階の展望レストランなどは逆にテナント料は高くなる。こういう細かいことにはとても 対応できないので、詳細はレフリーが決定すること。ただし、ビルの最上階は決して相場の二倍以下であってはならない。 例1)ビジネスホテルつづれ屋 ダイトカイ星館 レストラン部門を廃止してテナントを入れる。 57エモン氏は、ダイトカイ星館の経営状況改善のため、レストラン部門を廃止して、当地の有名ファミレス(?)チェーン、ゲーヒン館グループに接触し、出店のた めの売り込みをかけます。人口コードによる+1に加えて、ダイトカイ星館の立地は、都市部(+1)で交通の要所に近い(+1) さらに、既に食堂としての内 装があるため、「設置費はホテル側が持つ」効果があります(+2)。DMは合計5。2D6の出目は9。合計14で、どうにかゲーヒン館グループの担当者を説 得することに成功しました。早速、テナント料の交渉となり、定額+歩合という無難な線にまとまりました。 さて金額ですが、貸す面積は100sqmです。このため、相場としては 年間維持費0.655875MCrx0.9 + 固定資産税0.196763 + 0.025488MCr = 0.812539MCr 0.812539 x 100sqm/延べ床面積3975sqm x 2 = 0.040882MCr = 40,882Cr/年。 定額+歩合ということで、相場の半分20,441Cr + 売り上げの5% が一般的なところです。しかし、「交通の要所に近い」ため、テナント料50%増しも可能です (30,611.5Cr + 売り上げの7.5%)。しかし、57エモン氏は、歩合を7.5%にするだけしました。 ついでに、50sqmの貸会議室二つをオフィスとして貸し出すことにしました。これは交通の要所に近い(+1)で目標値は9+。残念ながら失敗しました。 例2)ゲーヒン館 つづれ屋店 ゲーヒン館つづれ屋店は、にぎにぎしく開店しました。ゲーヒン館のランクは、ホテルに合わせて「料理身分度6、普通」であり、定員は50人、従業員数5、平均し て原価3/値段10の料理を出します。ビジネスホテルの食堂設備を流用したため、店構えは「やや安」です。 さて、「独立経営レストランの稼働率修正表」を見てみましょう。
発期間がかかるため、当座は制服を短くする(どこを?)ことにしました。そして、全カテゴリーに+4の修正が得られる、ぎりぎりの短さ1(だから何が短いの?) にしました。マネージャーから報告を受けて、「ゲーヒン」が「迎賓」ではなく「下品」の音韻だったと気がついた57エモン氏ですが、20光年彼方の本社からではどう しようもありません。かくして、修正は+8/+7/+6。出目は6,3,2で地元14(40%)、外世界10(20%)、リピーター8(15%)=75%、最低稼働率とブランド効果も合わせると、 92.5%です。 そういうわけで、初年度の売り上げは 定員50 x 4 x 92.5% x 365日 x 10Cr = 675,250Cr。この7.5%=50643.75Crと、+2%の宿泊者の増加が、ビジネスホテルつづれ屋、ダイトカイ星館 の取り分です。 一方、経費はと言うと、年間材料費219,000Cr、人件費(平均2,000Cr/月)=120,000、作業費=202,575Cr、テナント料の固定分20,441Crと 50643.75Cr、設備の維持費500Crで、合計613,159.8Cr。黒字です。 さて、初年度の営業の間、店長はせっせとメニュー開発に取り組みました。そして、57エモン氏のマンガじみた愛嬌のある容貌に感銘を受けた店長は、57エモ ン氏のキャラ弁を開発。店長の必要技能合計は10あったので、2Crの材料費追加で60%の成功率がある新メニューとなりました。短い制服のバイト女子達の反応 は「不気味」でしたが、このメニューが店頭に並べば短さ1から解放されるので、誰も文句は言いませんでした。 かくして二年目、キャラ弁が売り出されました。これが成功(成功率60%に1D100で58、ぎりぎりやん…)。 看板メニューの稼働率DMは+4なので、修正は変わらず+8/+7/+6。出目は5,6,1で地元30%、外世界30%、リピーター10%。最低稼働率とブランド修正合わせて 87.5%。不気味の評価は当たっていたのか、短さ1が普通の短さになったせいなのか、少し客が減っています。しかし売り上げは、 定員50 x 4 x 87.5% x 365日 ( 10Cr + 看板メニューの6Cr) = 1,022,000Cr と上がっています。 経費は 年間材料費 200 x 365日 x (3Cr + 看板メニュー2Cr) = 365,000Cr 作業費は1,022,000 x 0.3= 306,600Cr テナント料20,441Cr + 1,022,000 x 7.5% = 97,091Cr、人件費と維持費計120,500Crの計889,191Crであり、差し引きして132,809Crの黒字です。 店長はこの結果に満足する半面、稼働率100%達成のため、次年度から制服の短さを3としました(+2の修正です)。 超上級ルール と言っているワリには大雑把な内容の蛇足的追加ルール ショッピングモール適正規模表
1) 建設ルールの応用その1 集合住宅 以下は建築ルールの応用例で、居室を基準にして設計する。 ・アパートメント 一室平均20 - 40sqm、一棟につき6 - 12室、平屋 - 3階建て 空き面積、共用部分は居室部分の5%-10% 管理部分は1-5%。エレベータは普通は無い。 ・テネメント 一室平均40 - 60sqm 一棟につき10 - 20室 平屋 - 5階建て 空き面積、共用部分は居室部分の5% 管理部分は1-5%。エレベータは無くてもよい。 ・コンドミニアム(日本語で言うマンション) 一室平均75 - 400sqm(単身者用ならターゲットとなる層の社会身分度 x 5 sqm、家族用なら x 15sqmが目安) 10階建 て以上 どのようなかたちであれ、一戸につき最低一台の駐車スペースが絶対に必要。 空き面積は建物の高級さにより、Table4の制限に従う。共用部分は最低10%、管理部分は最低5%。 建設費、仕上げ、設備費はホテル建設と同じ。内装費に関しても同様だが、面積以外の修正条件は全て無視すること (人類以外が入居することになっても、家具などは入居者が揃えるから)。建物の維持費は同様に計算するが、結果は-20% ( x 0.8)すること(オフィスビルとは比率が違う)。これは入居者が光熱水費を支払うからである。 ・管理人: アパートメント、テネメントの場合は不要(居てもよい)。その他の場合は、100戸につき一人程度が目安。分譲の場合 は、管理組合が管理人を指名するので、人件費の負担は不要。 ・賃貸: 固定資産税と維持費が支払えるように一戸あたりの家賃を設定すること。借地料ルールを適用しても良い。ただし、最大 でもターゲットとなる層の月収の1/3までの金額であること。 ・分譲: 価格は適当に決めてよい。固定資産税は不要(入居者が払う)。契約によっては維持費すら不要。 ・入居率: 賃貸の場合、地元民稼働率DMの「立地」の部分を、分譲の場合、地元民稼働率DMの「立地」と「建物」の部分を用い て1D6を3回、ホテル用稼働率表で振り、合計した結果が入居率となる。当然ながら、世界の人口以上の人が住むことも有り得な いが、時間をかければ100%になる(つまり、年一回入居率判定を行い、100%に達するまで何年もかけられる)。 2) 建設ルールの応用その2 オフィスビル/ショッピングモール 必要なデータは延べ床面積と建物の階層のみ。ホテルと同様の手順で用地の確保と建設を行うこと。ショッピングモールには 駐車場が必要(最低でも人口コードx100台分)だが、オフィスビルは不要。ただし、ショッピングモールは人口4以下の世界に作っ てもムダである。 ・管理人: 延べ床面積5000sqmあたり一人程度。 ・全体のテナント料: Step.6.1参照。管理人の人件費も計算に入れること。なお、ローンの支払いは「維持費」には含まれず、従っ てテナント料に転嫁することは出来ない。やっても良いが、そうなるとテナントは文字通り1軒も来ない。例えその世界に一軒だけの ビルであったとしても、業者たちは自分で土地を買うか借りるかして営業するだろう。そうした形での業者個々の出店が制限される ような世界であれば、そこにはまともな経済活動は存在しない。ローンを転嫁しないと経営が成り立たないならそれは計画が悪 いのであって、テナントの知ったことではない。 また、貸す側としてプレイする場合には何の影響もないが、一般的に商店に対するテナント料は1階部分(というよりも入口と同じ 階)が高く、そこから1階離れる毎に安くなる(その分、売り上げもやや下がってくる)。 間借りする際は下記を参考に。 一階(メインとなる入口と同じ階)の賃料を100とした場合、上下関係なく、 1F:100、2F:80、3F:65、4F:55、5F以上:45 となる。(Step.6.2.1とは基準の取り方が違っている) ・入居率: オフィスビルの場合は地元民稼働率DMの「立地」、ショッピングモールの場合は地元民稼働率DMの「立地」と「建物」 の部分を用いて、1D6を3回、レストラン、カジノ用稼働率表で振り、合計した結果が入居率となる。100%以上にはならない。この入 居率を全体のテナント料にかけたものが収入である(例えば、全体のテナント料が1MCrで入居率が95%ならば、収入は0.95MCrとい うこと)。なお、駐車場が無いショッピングモールはどんなに頑張っても入居率は0である。また、テナント料が相場よりも安いのは当 たり前なので安くてもプラス修正は無い。一方、「宇宙港に近い」「交通の要所に近い」「都心部」の何れか一つの条件を満たしてい れば、テナント料は相場の50%増し(つまり最大150%増し=相場の2.5倍)にできる。そうでなければ、テナント料が相場より10%高い毎 に入居率は-20%。マンションと違って、入居率の判定は建物が完成した直後の一回きりである(オフィスビルとか商業施設とは そういうものでしょう)。 なお、レフリーは最低1つのホテルを所有していないプレイヤーには、この超上級ルールの事業を許可してはならない。21世紀の テラと同じく、こうした事業はホテル業よりもはるかに儲かりやすい(利益率は宿泊部門の方が高いかもしれない が金額が違う)ので、ホテル業に参入する意欲を失うことが予想されるからである。ただし、借り手の無いオフィスビルや売れないマ ンションは完全に一銭にもならないため、人気の無いホテルよりも巨大なお荷物である。
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