Step. 5 ホテル開業(Ver2.0で改定 ホテルの稼働率決定は基本的に変わらないが、レストランは変更) いよいよグランドオープン!! Step. 5.1. 宿泊客の予測値 ホテルの宿泊客は、「地元人」と「外世界人」、そして口コミによる集客も含む「リピーター」に分けられる。 先ずは「潜在的旅客表」を確認して、来客数の基準を調べる。「地元人」は世界の人口コードで、「外世界人」は宇宙港タイプに よって決定される。また、レストラン専用に低人口世界限定の「最適定員数表」がある。 Table. 22 潜在的旅客表
「潜在的旅客表」「潜在来店者表」は、ホテルや付属施設の稼働の決定に必要な旅客の大雑把な桁数を示している。この表をル ールの最初に示さないのは、営業計画と実際のギャップを味わってほしいからである(笑)。その結果をホテルや付属施設の定員と 比較して、多いか少ないかを調べる。また、観光シーズンによる旅行者の増加は、熟考の末にルール化しないことにした。地元人 の旅客数は、よくよく考えればもともと旅行シーズンの人口移動から推測したものだったし、宇宙港には能力以上の旅客が来ること は無いからである(外世界にもその名が轟く観光地であれば、それなりの宇宙港が整備されているはず)。 Step. 5.2.1 最低稼働率の決定 どのような世界にでも一定数の旅行者はいる反面、ライバルもいる。よって、ここでは基本となる旅行者による稼働率からライバ ルによってとられる稼働率を引いたものを「最低稼働率」と定義して、以下のように決定する。 まずは基本稼働率を決定する。 市場規模に似合わぬハコを立てても誰も来ないので、地元、外世界の旅客表の両方が定員よりも大きい場合に限り、 基本稼働率=( 人口コード + TL + 宇宙港タイプ数 )/3 % (端数切捨て) の基本稼働率が得られる。この基本稼働率は、 客室はもちろん、レストラン、カジノにも一律に適用される。宇宙港タイプ数はX=0,E=1,D=3,C=6,B=9,A=12 例えば人口4、 TL=C、宇宙港B(=9)の時の基本稼働率は、4+12+9=25, 257/3=8%である。 次にライバルにとられる稼働率を下の表に従って決定する。 ライバル修正値表(小数点下もそのまま使用)
ル業界全体の傾向もある程度悪いことを示していると考えて、稼働率から直接マイナスする方式とした。 例えば、上記の人口4、宇宙港Bの世界では、ライバル修正値は 人口で4/2=2、宇宙港で4の合計6。100/6=17% or 8.5% である。 よつて最低稼働率は、客室の場合、8% - 17%= -9%、レストラン、カジノは8% - 8.5% = -0.5%である。 最低稼働率が決まれば、次に、Table.23の稼働率表を振る。それぞれ地元人、外世界、リピーター用に一回ずつふり、結果 の合計が一年間の稼働率である(※)。ホール/会議室、売店の損益については、Step.4で説明済み。プール、ジムは基本的に 無料なのでここでは扱わない(必要なら、レストラン、カジノ用を適用)。 ホテルの場合、客室数x稼働率は、年間を通じて埋まって いる客室数を表わしたもので、これに営業日数(普通は365日)をかけたものが、客室の経費計算のもとになる。稼働客室数x客 室定員x営業日数は、実際の宿泊者による延べ宿泊日数で、利益とコストの計算の元になる。 客室が何種類かある場合、例えばシングルルーム50、定員3人の部屋100などの場合でも、同じ稼働率を適用し、別々に 延べ宿泊日数を計算すること。また、基本的に小数点下の数字はそのまま使用すること。ただし、1以下の場合は切り捨てる。1. 1はそのまま使うが、0.9は0である。例えば稼働率15%のホテルで、5室しかない超高級スィートルームがあったとしても、5*0. 15=0.75では、誰も利用しないということを意味する。 条件がそろえば、稼働率は100%を越えて、最大150%になる。稼働率100%以上の場合、客室数x稼働率は客室の数以上にはなら ないが、宿泊延べ日数は100%以上にしてもよい(相部屋です。経費も増えることをお忘れなく)。また、カジノも最大150%になる。 (※)地元人入場禁止のカジノは、本来は外世界人とリピーターの二回が妥当だが、もともと計画上の来客数を減らしてあるので、ここでは地元人も入れて三回振 ってよいことにした。そもそも地元人でも入場するだけなら問題ない。しかし、地元人の賭博行為がばれたら一発で営業停止。 Table 23 稼働率表(Ver2.0で難しいものに変更)
稼働率表のサイコロには、以下の様々な条件によるDMがある。これらのDMは全て合計して適用すること。なお、ここに書かれて いるような効果を各項目で併記しなかったのは、計画と現実のギャップに新鮮な驚きを感じていただきたかったからである(笑) 稼働率DMはレフリーの裁量でこれ以外に自由に設定してよいが、その場合は、リピーターは悪印象の方に強烈な反応を示す ように設定すること。 稼働率DM表(細青字はVer.2.0で追加もしくは改定したもの)
(※2) 非カリスマ的独裁者(B)ごときでは旅行客はびびらない。 (※3) 奇抜なサービスの一例 ・無愛想なメイドさんがお出迎え。ツンデレメイドさんホテル。+2 ・オー○ャンズ##気分が味わえる、盗みもイカサマもOKのカジノテーマパーク(チップの換金や景品との交換は行わない)+1 ・彼女のお手製弁当 調理師免許を取得した女子高生によるお弁当サービス+1 ・異文化体験 異種大気や水中、ハイブ人の部屋などに宿泊。異文化体験と言うよりも異種環境体験である。+2 ・ミステリーホテル 幽霊騒動、殺人事件などを体験できるツアー。事件を解決した人は宿泊費タダ。+1 ・難民キャンプ体験ホテル -2 (※4) 部屋ごと料金から客一人への変更、もしくはその逆。 (※5) いつ行っても混んでいると嫌がられる。 (※6) 使用する乗り物の価格や維持費は、該当のルールに従って別途計算すること。 (※7) 流行の変化のため、毎年振りなおし (※8) この修正は永久的(つまり倒産するまで)続く。一度ぼったくりをやれば、値段を下げてもイメージは回復せず、つぶれるまで消えない。 ここで書割の裏側を。 平成17年度のデータでは、旅館業法に基づく旅館の数は55,567軒、一件当たりの客室数は15.3室(少ない!)、平均定員稼働率は38.7%である。 2010年時点では、ホテル、旅館併せて60,000軒ほどで、客室数は160万室(一軒あたり25-26室)。日本ホテル協会によると、平均客室稼働率は2006年- 2009年の間で概ね70%程度で、本ルールで扱っている定員稼働率では50%程度。 例1) ビジネスホテルつづれ屋 ダイトカイ星館 つづれ屋基本データ 所在世界A897996-E
ということで、まずホテル用に1D6を3回振ります。結果は6,2,4。修正の結果、稼働率は地元民9(=15%)、外世界人7(=10%)、リピーター3(=0%)。合計25%、 基本稼働率とライバル修正も加えて25 + 11 -7 = 29 %です。 まず客室の稼働率は、200室 x 29 % = 58室。宿泊延べ日数は、200人 x 29 % x 365日 = 21170日 経費については、58室 x 365日 x 12Cr(身分度6の客室あたり経費)=254,040Crの客室経費と21170日 x 12.5Cr(半サービスの客一人当たりの経 費)=264,625 Crの宿泊客に対する経費が必要です。 肝心の宿泊部門の売り上げはと言うと、17695 x 50 Cr = 1,058,500 Cr。 次にレストランの稼働率ですが、サイコロ(5,6,4) の修正後の結果は地元民8(10%)、外世界人11(20%)、リピーター3(0%)。曰くつきの効果に加えてメシマズ なのか、リピーターが居ません。合計稼働率は30+11 - 3.5 =37.5 %です。 つまり、年間のレストランの売り上げは計画上の来客数200人に対し、200人 x 37.5 % x 365日=27,375人がのべ来客数となります。平均料理価格は 10Crですから、売上は27375 x 10 = 273,750Crですが、サービス身分度6のレストランの調理経費は30%ですから、差し引きにより、純益は273,750 x 70% = 191,625Crです。 かくしてつづれ屋ダイトカイ星館の初年度の営業は終了しました。 経費と広告費、固定資産税あわせて、支出は 655875+25488+196763+200000+ 254040+264625+ 219500+44000+1440000= 3,300,291 その一方で売り上げは 1,058,500 + 191,625 = 1,250,125 Cr すさまじい大赤字です。風評被害(いわくつき)をなんとかしなければならないでしょう。実際のところ、従業員数は必要最低限の20人にして、稼働率80% 程度でないと黒字はキビシイです。57エモン氏はバイトとパートさんを解雇することでしょう。 例2) バドイの野望 バドイのホテルもいよいよオープンしました。バドイのUWPはB6606AA-9、ホテルは1000室を超えているので、定員一名としても地元人旅行客に対して巨大す ぎます(修正-10)、従って基本稼働率も0です。宇宙港タイプBなので外世界人相手にはなんとかなりそうです(もともとが外世界人相手でした)。ただ、ライバル 修正として、100/7=14% or 7%のマイナスがあります。 バドイ・ホテルの修正のみを上げると以下の通りです。
ツインルーム300室(定員2x300)、サービス身分度A 一人一泊160Cr 年間維持コスト 153,000Cr スタンダード700室(定員4x700)、サービス身分度C 部屋一泊700Cr 年間維持コスト 483,000Cr 大公スィート20室(定員4x20)、サービス身分度G 部屋一泊6,300Cr 年間維持コスト 800,000Cr 皇帝スィート20室(定員4x20)、サービス身分度H 部屋一泊7,200Cr 年間維持コスト 880,000Cr から成り立っています。それぞれの料金や経費はStep4. Table17で確認してください。すべて食事つきのフルサービスです。 さて、ここで稼働率のサイコロを振った結果、出目は6、5、2、DM適用した結果、稼働率は対地元10(25%)、対外世界は19(15+で45%)、リピーターは18 (45%)、ライバル修正-14%でも、合計稼働率は101%、盛況です。 ツインルームの稼働率は101%により300室全部。 宿泊延べ日数は 2 x 300 x 365 x 1.01 = 221,190日 客室経費は 300 x 365 x 28 + 153,000 = 3,219,000Cr、 宿泊者に対する経費は 221,190日 x 56 = 12,386,640Cr 合計で15.60564MCrです。 その一方、宿泊料の収入は、ここでは宿泊者一人毎の料金なので、221,190日 x 160Cr = 35.394 MCr です。 以下同様に、スタンダードルーム700室の経費と収入は、 客室経費は、700 x 365 x 38 + 483,000 = 10.192MCr、宿泊者に対する経費は、宿泊延べ日数700 x 4 x 365 x 1.01 = であることから、1, 032,220 x 78 = 80.51316 MCr。合計90.70516MCrです。 宿泊料の収入は、700室 x 365日 x 700Cr = 178.85MCr です。 最後にスィートルームですが、大公スィート、皇帝スィートあわせて客室経費は、 1066 x 20 x365 + 800,000 + 1204 x 20 x365 + 880,000 = 18.251MCr。宿泊者に対する経費は、それぞれの部屋の延べ日数 20 x 4 x 365 x 1.01 = 29492日なので、 29492 x 1066 + 29492 x 1204 = 66.94684MCr。 収入は、20 x 365 x 6300 + 20 x 365 x 7200 = 98.55 MCr。 ぎりぎりの数字ですが、基本的にイメージアップの道具でしかないスィートルームで黒字 であれば御の字でしょう。 さて、次にカジノの経営状態を見てみましょう。バドイ星ホテル付属カジノは、定員1000人(設置費10MCr)、ホテルと同じくサービス身分度Cの高級カジノです。 稼働率のサイコロを振った結果は2、3、6。DM適用して、稼働率は対地元6(5%)、対外世界17(15+で45%)、対リピーターは22(21+で50%)。ライバルによるマ イナス(7%)も含めて稼働率は93%です。バドイ人はギャンブルに興味を示さないようです。 さて、まずはカジノの計算しましょう。カジノの計画上の来客数は 1000 x 5 = 5000人です。 よって一日あたりの経費は5000人 x 12(サービス身分度) = 60,000Cr。年間では60,000 x 365 = 21.9MCrです。さらに、設置費の25%、10MCr x 0.25= 2.5MCrも必要です。よって、年間の経費は24.4MCrです。 つぎはいよいよ収益の計算です。バドイ星のカジノ税はサイコロの結果、40%となりました。よって、客の落とすハウスエッジ60Cr (サービス身分度C x 5Cr) に対して、ホテルの取り分はその60%、36Crです。 そしてカジノの年間の来客については、計画上の来客5000人 x 365日 x 0.93 = 延べ 1,697,250人(実際の人数は、一人で一日中ねばり、また何日も 通い詰める人もいたりするので、この1/10以下と見てください)。税を抜いたハウスエッジ収入は、 1697250人 x 36 = 61.101 MCr です。経費を差し引いた場合でも、黒字です (バドイ王室は税として40.734MCrを得ています)。 さて、次はレストランを見てみましょう。レストランは定員300人(設置費0.3MCr)でサービス身分度Cの高級レストランです(バドイホテルは食事つきなので、 ここは主に外部のお客を相手にしていると考えてください)。出目は2、5、2でそれぞれの稼働率は地元人5%、外世界人45%、リピーター45%で95%-7%=88%です。 カジノに入りびたりなのか、ややさびしい感じです。 まずレストランの計画上の来客数 300 x 4 = 1200人なので、一日の材料費は1200 x 7 =8,400Cr。 年間では8400 x 365 = 3.066MCrです。そして施 設の維持費か0.3 x 0.05 = 15000Cr。その一方、年間の来客数は1200 x 0.88 x 365= 385440、料理の平均価格20Crなので、売りあげは 385,440 x 20= 7.7088 MCrです。経費は十分に回収しています。そして、高級レストランなので、そこから調理の経費35%、7.7088 x 0.35= 2.69808 MCrを差しひかねばなりません。 最後にプールですが、これは入場料無料なので、経費のみが発生します。プールの設置費用は100人 x 高級1,000Cr = 100,000Cr に加え、面積2000sqm x 1,200Cr = 2,400,000Cr 合計 2,500,000Crでした。毎年の維持費は基本が設置費用の5%ですが、バドイは砂漠世界なので、+1の修正がつきます。つまり、2. 5 MCr x 0.05 x (1+1) = 0.25MCrの維持費が必要です。 では、最後に集計してみましょう。まず、売り上げから見ていきますと、 ホテル部門312.794MCr + カジノ 61.101MCr + レストラン 7.7088MCr = 381.7838MCr 一方、経費は 営業経費225.1567MCr + 人件費44.928(一人2000Cr/月)MCr + 維持費77.22MCr =347.3047MCr。この時点で34MCrの黒字です。勿論、ここ から固定資産税(建物7.73955MCr + 土地185.22Cr←砂漠なのでめちゃ安)が引かれますが、どうってことはありません。失敗を願っていたサファイア妃 は、地団太踏んで悔しがっています。一方、ファルーク王子は結果に満足しており、従業員に平均一人12000Cr(22.464MCr)のボーナスを支給する意向を示しま した。ホテルの従業員と観光庁の役人達は早くも、ファルーク王子こそ次期国王と期待しはじめています。 Step. 5.2.3 ライバルとの消耗戦(ver2.0で追加) 社会主義、共産主義体制で無い限り、違法な手段によらず独占事業を行うことは難しい(そして、社会主義体制では私企業が成 立しない)。人口の少ない星に宿がたった一軒というのは妥当なようにも思われるが、本ルールでは、そのような設定は認めない。 何故なら、もし一軒しかホテルが無ければ、その星の対外イメージの多くをそこに負うところになり、いわばその宿が星の代表とな るため、求められるレベルは高くなる。そうなれば、名の通った外世界の大ホテルチェーンを誘致するのが効果的で外世界 人にも安心であり、そうでなければ官が介入すると予想されるので、PCのホテルが立ち入る隙は全く無くなると考えられる からである。また、一軒しかないと言うことは、家族的な雰囲気のもとで世界に受け入れられているのであろうから、そこに 異分子が入り込むのも難しい。 なお、一軒しかないからと言って調子に乗って料金を高くすれば、誰も来なくなるだけの話である。つまるところ、公正で自由な競 争と、地元一丸となってお客を歓迎する姿勢が良いホテルを生む。しかし、それは同時に体力勝負の消耗戦でもある。 キャッシュバック:宿泊料の返金5%ごとに、稼働率+1% 大ホテルグループとフランチャイズ契約:効果はピンキリだが、稼働率+10%ごとに売り上げの20%を支払う。ただ、契約するに は2D6でその星の人口コード以下を出さねばならない。 棲み分け:シングル専門、家族専門などと棲み分け。難しい。 と言った方法で、ライバルに競り勝たねばならない。どうすればライバルに勝てるかはレフリーに任せるが、違法な手段でない限 り、誰しも納得する方法でなければならない。ただ、大人口の世界ではあんまり考える必要はない。 Step. 5.3 トラベラー協会との提携 トラベラー協会は、宇宙港タイプA、Bの世界で宿泊施設を運営しているが、安宿、カプセルホテルを除く全てのホテルには、トラ ベラー協会と提携する資格がある。ホテルの代表者(PCもしくはマネージャー)がトラベラー協会の支部(宇宙港A、Bの世界にある) へ出向き、通常の入会の判定を行うこと。PCやマネージャーが既に会員であっても、それは個人の資格なので、法人としての資格 とは別。入会に成功し、入会金(普通ホテル10MCr、高級25MCr、超高級50MCr)を納入すると、以後、宇宙港タイプBなら6%、宇 宙港タイプAなら9%の外世界人稼働率と、それぞれ1/3のリピーター稼働率の恩恵が得られる。宇宙港タイプC以下の世界で の提携については、レフリーの裁量に任せるが、恩恵は1-3%程度にとどめておくべきだろう。 Step. 5.4 法人税 法人税は純利益の25%。 Step. 5.5 倒産への道 累積赤字は、ホテルの建物と土地の価格の合計の2D6 x 5%まで許される(利息も含めて、銀行や取引先が我慢してくれる限 界)。累積赤字がこれ以上になっても営業は続けられるが、累積赤字の建物と土地価格の合計に対する比率分だけ、全分野の稼 働率DMにマイナスがつく(完全に致命傷である)。他の資金源から補填することも可能だが、もともとそうした目的の基金からの拠 出(例えば、大企業や労組が福利厚生目的で作ったホテルを運営する基金)で無い限り、マイナスイメージはぬぐえず、稼働率DM へのマイナスは変わらない。オーナーが大富豪で個人の資金を投入したとしても、それは信用の回復にはつながらないのであ る。 以上でルールは終わりです。ホテル王目指して頑張ってください。 選択ルール 1) マネージャーの経営手腕 これはマネージャー(もしくはPC)の技能を経費と売上へ影響させるルールである。必要な技能は「管理」「法律」「社交」である。技 能判定はメガトラベラーのルールにのっとっている。 経費の節減: 並 [管理] 知性度 結果-7の差 x 2%分、人件費を除く経費が節減できる。当然、失敗すればかえって経費は増える。 節税対策: 難 [法律] 社会身分度 結果-11の差 x 1%分、固定資産税と法人税が減る。失敗した場合、脱税行為を咎められてその分税金が増える。 客の呼び込み: 難 [社交] 知性度 結果-11の差 x 1%分、客室と付属施設の全体の稼働率が上昇する。当然、失敗すれば却って稼働率は減る 2) 並行世界の宇宙港 本ルールの「対外世界」潜在的旅客表は、CT、およびメガトラベラーを基準としている。ここではガープスとマングース版トラベラ ーの宇宙港の扱いに準じた表を示す。どちらも政治コードが0,D,E,Fのいずれかの場合、 -1段階の修正がある。 ガープス用
マングース版トラベラー用
3) 毎月の稼働率判定 稼働率表の判定を毎月行い、月単位(30日単位)で収益と経費の計算を行う。繁雑になるが、泥沼にはまる前に対策がとりやす い。 4)風評被害の克服 いわくつきの土地、見捨てられた土地に建つホテルは、営業上大きなマイナスを被る。こうした風評被害を一時的に克服するに は、広告費をかける方法があるが、「出血大サービス」を行うと、永続的に克服できる。出血大サービスとは、料金据え置きで、サ ービス身分度を上昇させることで、「いわくつき」の克服にはサービス身分度+2、「見捨てられた土地」の克服には、サービス身分度 +4を一年間継続すること。出血大サービスによる底上げされたサービス身分度は、DMの計算には使えない(あくまで一時的措置で あり、客の方も期限付きサービスだと認識して宿泊するから)。以後、風評被害によるマイナス修正はなくなる。ただし、これで赤字 を拡大、倒産となれば、次にその土地を買う人にとって、「いわくつき」は「見捨てられた土地」に、「見捨てられた土地」は、無償譲 渡以外に無い呪われた土地へと昇進してしまう。 5) 実際の宿泊者数 本ルールでの宿泊者や来客は全て延べ人数である。実際の宿泊者数については、安宿なら/10、カプセル、ビジネスホテルなら/ 5、普通は/7、高級、超高級は/10が、実際の宿泊者の概数である。安宿はすみつかれ易く、高級ホテルは長逗留されやすい。 6) 特殊空間のDM
アステロイドベルトの世界を除いて、宇宙空間に存在するホテルは「荒涼地」、水中に存在するホテルは「離島」として扱うが、所
在世界のTLも稼働率の+DMとして用いる。アイデア的に面白くて旅客の興味は引くが、そのような場所への移動手段があるか (TLが低いほど、-DMを打ち消せない)どうかを示している。なお、アステロイドベルトでは、宇宙空間のホテルは普通の存在として 他の世界と同様に扱う。 7) 場違いな客室 本ルールでは基本的に無視しているが、サービス身分度5のホテルにサービス身分度Fの客室があるのはやはり場違いである。 よって、この選択ルールでは、ホテルの平均サービス身分度から5以上高い部屋の稼働率は、(その部屋のサービス身分度-ホ テルの平均サービス身分度)%の分だけ稼働率が減る。 8) 観光地の魅力 この世には、前評判が高くてもいまいちな観光地もあれば、知られざる穴場スポットがある。ここでは、そうした「聞くと見るとで違 う」を再現する。このルールを適用する場合は、「観光地が近い」のDMを以下のものに置き換えること。
9) パーセケージサービス 宇宙港タイプC以上の世界でのみ可。商船会社との提携により、恒星間旅行1パーセクにつき、一日の宿泊料金が無料になるサ ービス。実際の宿泊料金は商船会社から支払われる。外世界人とリピーターの稼働率に+1%。 10) サービス身分度の集客への影響 この選択ルールでは、リピーターを除いてサービス身分度による稼働率修正がマイナスにならない。覚悟して宿泊したとしても、ひ どいサービスはやっはり悪印象ななので、リピーターには影響しないのである。また、このルールを採用した場合、リピーターのサ ービス身分度による稼働率修正は、「サービス身分度-7」とすること。 上級ルール 1) 大規模付属施設の収益と効果 庭園: 入場料は1-10Cr。設置費の1.5%が維持費として毎年必要。「普通」庭園なら500,000sqm(50ヘクタール)ごとに、「高級」庭 園なら250,000sqmごとに、「超高級」庭園なら100,000sqmごとに「荒涼地」による-DMを2づつ打ち消すことが出来る。なお、このこ とを最初に書かなかったのは(以下略)。 テーマパーク: この種の施設は大もうけか大赤字の二種類が基本である。下の表に従って毎年の収支を判定すること。なお、閑 古鳥が3年連続で現れれば、自動的に倒産、閉鎖となる。 テーマパーク収支表
屋外スポーツ施設: 設置費用に対しての収支を下の表に従って判定すること
2) ステージ ステージありホールがある場合、ホテルが興行を主催するなら、場所代ではなく、入場料収入の30-50%を得ることが出来る(入 場料と客の数は適当に決めること)。 3) 上級ルールによる稼働率DM
産没収、その他の世界でも1 - 6ヶ月の営業停止と制服の廃止を求められる。 4) 銀河ホテルガイド 宇宙船の降着装置メーカー、ミシャラン社が4年ごとに発行する権威あるホテルガイドブック。恒星1つから5つまでの間で評価さ れている。具体的な評価基準は非公開だが、統計的な傾向は判明している。なお恒星の数には、ホテルの高級さは関係していな い。安宿でも頑張れば何とかなる。 ★: 黒字経営が三年以上続いていること(建設ローンの返済分は除く。以下同様)、ジャンクフード以外のレストランがあること、賭 場が無いこと、従業員が必要技能を満たしている、 ★★: ★の条件に加えて、従業員の給料が相場(3000Crもしくはチップあり世界の2000Cr)以上。 ★★★: ★★までの条件に加えて、さらに黒字経営が3年以上続くこと、従業員が必要最低数より多いこと ★★★★: ★★★までの条件に加えて、ショーの主催を年二回以上行うこと、リピーター稼働率25%以上が2年続くこと ★★★★★: ★★★★までの条件に加えて、利益が税金を除いた経費に対して倍を超えていない事(超えているということは、客 にもっと還元すべきということ) ★一つにつき全分野で稼働率 +2% (DMではなく、稼働率そのものが増加する)。 レフリー用情報: ★獲得の条件を満たした場合、2D6で8以上で、ガイドブックに登録される。
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