2011年7月31日
藤井慰霊呑み会前哨ゲーム会

 藤井慰霊呑み会の季節がやってきたので、隠れ家に集まってとりあえずゲームを(笑)
参加者はテノムフ氏、cerberus氏、隠れ家初デビューの@2c氏、着物氏(@2c氏命名/笑)、それに化夢宇留仁の5人。


 まずは@2c氏お勧めのトランプゲームから。
最初は「ブラックレディ」
ハート系のトリックテイキングゲームで、5人の場合は全員に10枚ずつ配り、残った2枚は1枚だけ公開し、最後のトリックを取った人のものとなる。勿論例えそこにハートが含まれていようが問答無用である。


 ゲーム開始時には手札から2枚の不要カードを右隣のプレイヤーに渡す。
10枚の手札を出したら1ゲーム終了でディーラーを代わり、全員がディーラーをしたら終了。
 化夢宇留仁はとにかく高い数字の札を手放すタイミングに注意し、なるべく手札のすーとを偏らせる作戦。
 画像はある手番の化夢宇留仁の手札。
スペードの8、9と並んだ高い数字がネックだが、悪くない状態である。

 ゲーム前半は化夢宇留仁の慎重策が効を成し、3ゲーム連続でペナルティ無しで進行。
@2c氏とテノムフ氏も2ゲームまではペナルティ無しだったが、3ゲーム目になんとかハートを引き取らせるのに成功。
このままペナルティ無しで終わりたかったが、4ゲーム目にハートを1枚つかまされた(汗)。
ラスト5ゲーム目では、序盤にペナルティを喰らいまくって後半はペナルティ無しで踏ん張ってきた着物氏が、ハートとスペードのQスベテを集める大技に成功。
他の4人に-26点を喰らわせ、最下位から脱出した。

  1 2 3 4 5 合計
化夢宇留仁 0 0 0 -1 -26 -27
@2c氏 0 0 -1 -4 -26 -31
cerberus氏 -1 -4 -7 -6 -26 -44
着物氏 -25 -21 0 0 0 -46
テノムフ氏 0 0 -18 -15 -26 -59

 なんとか勝てたが際どかった。


 次は「ヤニブ」
聞いたことのないゲームだったが、ラミーファミリーらしい。
 手番には手札を1枚以上捨てて、山札か捨て札の一番上からドローする。
手札の点数が5点以下になったら「ヤニブ」宣言ができる。
宣言をしたら全員の手札を公開し、宣言プレイヤーが一番点数が少なければ成功で他のプレイヤーに手札分のペナルティを与えるが、他にもっと低い点数のプレイヤーがあれば、宣言をしたプレイヤーに大きなペナルティがかかる。
 画像はある手番の化夢宇留仁の手札。
7のスリーカードで一気にカードを捨てることができるが、その後残る8が問題。しかも更にドローしなければならないのだ。
そんなことならスペードの7、8を活かすためにつながるカードを引くのを待ちたいかも・・・・・・とか思っている内に、他のプレイヤーに「ヤニブ」宣言される(汗)
その他にも両面待ちを作った途端に捨て札に待ちカードの両方ともを発見したりと、前半はいいところがなかった。
 勝利条件は勝ち抜けで最後まで生き残るというのがデフォルトと言うことだったが、あまりに時間が掛かりそうだったので、誰かが-100点に達したら終了と言うことで進めた。

  1 2 3 4 5 6 合計
cerberus氏 -14 -6 -9 -6 -3 -17 -55
テノムフ氏 0 -5 0 -24 -12 -14 -55
化夢宇留仁 -29 -25 -11 0 -3 0 -68
@2c氏 -27 -7 -16 -11 -9 -12 -82
着物氏 -30 0 -14 -16 -34 -22 -116

 ラミーは麻雀に似たゲームで、それを引きずったのかオリてる感じで進めていた化夢宇留仁だが、そのままではじり貧だと途中で気付き、後半は速攻に専念した。
その甲斐あってなんとか最下位からは脱出。
結果はcerberus氏とテノムフ氏の同率首位。


 次は化夢宇留仁の持ってきた「ジャングルスピード」
 カードを公開し、それが他のプレイヤーが公開しているカードと同じ絵柄なら「決闘」が始まり、急いでテーブル中央のポールを取る。
しかしカードは紛らわしい絵柄や色が多く、また一時的にルールが変わるカードもあるので、大混乱に。
 ちなみに完全日本語版が出ているのだが、化夢宇留仁は間違えてオリジナル版を買ってしまった(汗)。
言語依存は全然無いのだが、オリジナル版は付属の袋がべたべたしているのと、ビニール製のポールが日本語版では高級感のある木製に・・・・(汗)


 化夢宇留仁はこういうゲームは得意な方だと思っていたのだが、真実は真逆(汗)で、慌ててポールじゃなくてカードを取ったり、カードを間違えたりで散々な目に。
結果は冷静なテノムフ氏の勝利となった。
 プレイしている途中で全員から意見が出たのだが、このゲームのシステムには問題があると思う。
それはカードの回収ルールと、メインのシステムが相容れないところ。
ルール通りにカードを回収すると、どうしても自分の山札に同じカードが集まってくる。
しかし同じプレイヤーの山札の中に同じカードが集まると、全然決闘が起こらなくなり、ゲームがだれだれになってしまうのだ。
これは根本的な問題で、ルール間違いかとも思わせる。
間違ってるようなら、誰か教えて(汗)!

 次は「ネズミのパティシエ」
ずいぶん前にメビウス領布会で購入したもの。
まあまあ面白そうだと思いつつ今まで出番がなかったのだが、今回時間があまり無さそうだったので、気軽にできるゲームとして持ってきてみたもの。
 様々な材料を集めてスイートを作るネズミというテーマで、これまた様々な(害虫としか思えない)助っ人の助けを借りて、役(スイート)を作ってゆく。



 手番には手札からカードを1枚選び、一斉に公開する。
カードに記されたチョコターラー(意味不明)の数字が高い人から処理する。
その際数字が同じ場合は、その時についている助っ人の数字が高い人から処理する。
手番になったら公開されている場札から1枚を選び手札に加え、さっき手札から公開したカードを場札に加える。
これを全員が行った後、手札に役が出来ている人は、それを公開して得点にできる。
ただし得点化しても手札が無くならないようにしなくてはならない。
1ラウンドが終了したら、新たな場札を公開し、助っ人を隣に回して次のラウンドが始まる。
 こんな感じで進むゲームだが、プレイ中@2c氏からテンポが悪いとの指摘。
トランプゲーム好きの@2c氏がそう思うのも無理はないと思うが、化夢宇留仁はこのゲームがカードゲームではなく、ボードゲームの感覚で作られていて、そう思えばテンポが悪いとも言い切れないと思う。
このゲームはゆったりとした時間を楽しむようにできていると思うのだ。

 結果 テノムフ氏30、cerberus氏29、@2c氏28、着物氏27、化夢宇留仁24

そして偉そうなことを言って最下位の化夢宇留仁なのだった(笑)。
 初めてのプレイで分かったのは、このゲームは助っ人がキモだと言うこと。
特に得点化を助けてくれる助っ人がいるのといないのとでは大違いで、同じ手札でも得点に倍の差が出たりする。
したがってゲームのポイントとしては、この先に回ってくる助っ人を常時チェックし、お得な助っ人が回ってきたら確実に高得点を得るように手札をコントロールすることにある。
次にプレイすることがあれば実践してみたい。


 次は「イエローストーン公園」
しばらく前に購入していたのだが、これもなかなかプレイする機会が無かったゲーム。
しかしこれは鬼才ローゼンバーグ作なので、期待は本日最も大きかった。
 プレイヤーはイエローストーン公園の管理人となり、動物たちの分布を公園の一部分に集中させて管理することになる。


 ゲームは毎ラウンド、手札から1〜2枚の動物カードを配置することで進む。
手札の補充はカードを2枚配置した時か、手札が無くなった時に行える。
カードの配置には厳しい制限があり、縦列は同じ色でなくてはならず、横列はボードに明記された数字と同じでなくてはならない。
そして配置した場所が現在できている動物たちの分布範囲(3×3のエリア)から外れていたら、今配置したカードを含んだ新たな3×3のエリアが作られ、そのエリア外になってしまった動物カードを全て回収し、それがペナルティとなる。
ただしこのペナルティは山札が無くなった時に計算され、それまでに手札が無くなれば、そのペナルティカードを手札として回収することもできる。


 3×3のエリア内の、8枚目と9枚目のカードを初めて配置できたら、すぐにボーナス得点をもらえる。
 みんな厳しい縛りに苦しみつつ、カードを配置しては悲鳴と歓声があがる。
化夢宇留仁は慎重に配置し、ペナルティを受けずに常時上位に位置していたが、ラスト直前にペナルティを喰らった上に、cerberus氏が高得点をマークし、勝利条件を満たした。

 結果 cerberus氏38、着物氏31、@2c氏13、テノムフ氏12、化夢宇留仁11

結局最下位かい(汗)

 やっぱりローゼンバーグは面白い。
この厳しすぎる縛りが彼の個性であり、面白さに直結しているのは見事。


 そろそろお開きかと思ったが、もう少し時間があったので、隠れ家にあった「ワニにのる」をプレイしてみることに。
HABAの名作である本作は、シンプルでありながら小さな子供から大人まで楽しめる王道ゲームである。


 プレイヤー毎に上のセットを手にして、プレイ開始。


 サイコロを振って、その指示に従い、文字通りワニの上にのせてゆく。
サイコロの目によってはワニの横に並べることもある。
手持ちの動物を全て載せきったら勝利。崩したらその内いくつかが手元に戻ってくる。


 まさに王道中の王道定番ゲームだが、動物コマの造形がとにかく素晴らしく、バランス的にも見た目的にも実に楽しい。
 化夢宇留仁は調子よく積んでいたのだが、途中で積む前に指がぶつかって崩してしまって失速。
その後着物氏が勝利・・・・・したと思う(汗)。


 てなわけで、その後はビアガーデンに移動して、数年前に亡くなった後輩の藤井氏慰霊呑み会に突入。
しかし大雨が降ってきてもやもやになったのだった(笑)

 今回はライトなゲームばかりをプレイすることになったが、たまにはこういうのもいいと思う。
しかしたまにはヘビィなゲームをゆったりとプレイする機会も持ちたいところである。

20110813


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