2013年12月15日
第30回月例ボドゲ会


 今回のメンツは化夢宇留仁とMD氏とcerberus氏とAKI氏で、男ばかりの4人となったので、男の子向けのゲームと言うことで、買ったばかりの「スペースカデット:宇宙ダイス大作戦」をプレイしてみた。
宇宙船どうしの闘いを扱ったリアルタイムダイスゲームである。


 このゲームは基本的には宇宙船どうしの一騎打ちのゲームで、プレイヤーは白か黒のどちらかの宇宙船の乗員となって戦う。
プレイヤー人数は4人以上、8人までとなっている。
4人以上という時点で少々珍しいが、それぞれ大変な仕事である宇宙船の各部署の担当を引き受けなければならず、1人では宇宙船を動かせないのだ。



 宇宙船には機関部、航法、探査、兵器、シールド、牽引ビームの6部署がある。
4人ゲームでは1隻の宇宙船を2人で操ることになり、1人が航法、シールド、牽引ビームを担当し、残りの1人がその他の部署、機関部は2人で兼任となる。
 宇宙船を動かすには、とにかく動力が無くては始まらない。
そこで機関部でエネルギーを生産して各部署に回すことになる。
機関部のマットは中央の白い長方形で、そこで6個のサイコロを振る。
6以外のサイの目は各部署に対応しており、例えば1の目が出たら兵器に1のエネルギー、2の目が出たら探査に1のエネルギーを与えることが出来る。
 エネルギーが回されたら、そのエネルギーの数だけ各部署が専用のダイスを振る。
赤は兵器で使用するダイスで、光子魚雷を3分割した柄になっている。
サイコロをふり直し続けて光子魚雷のパーツが全てそろえば装填完了である。
つまり光子魚雷を1発装填するには、少なくとも3のエネルギーが必要なのだ。
また光子魚雷は前方と後方に2門ずつ装填できる。
各部署でサイコロを振ってそのエネルギーをどう使用するかが決まったら、機関部から回された白いダイスを機関部に戻す。
そうすることで機関部で新たにエネルギーを生産できるのだ。
そしてそれらの一連のアクションは全てリアルタイムで行われるので、とにかく素早くサイコロを振って戻す必要がある。
 緑色のマットは探査で、敵宇宙船のロックオンと、敵の光子魚雷に対してジャマーを発して命中を妨害する。
 黄色のサイコロが載っているのが航法マットで、ここに3個の矢印の描かれたサイコロが並ぶと宇宙船は移動する。
 オレンジのマットは牽引ビームで、敵宇宙船を動かしたり、宇宙空間に漂っているエネルギークリスタルを回収したりする。
また宇宙機雷の放出もこの部署が行う。
 青いマットはシールドで、前後左右のどれかのエリアに向けてシールドを張ることができる。
エネルギーを集中すれば強力なシールドが張れるし、分散すれば広範囲を守ることができる。



 ゲームの時間が止まるのはどちらかが光子魚雷か牽引ビームを発射した時だけである。
したがってとにかく忙しくサイコロを振りまくることになる。
ほんとは撮影などしている場合ではないのだ(笑)。


 宇宙船のダメージは機関部のサイコロを盤上に置くことで表現される。
画面ではそれぞれが3のダメージを喰らっており、どちらもあともう1発喰らったら爆発四散という状況(笑)。
また機関部のダイスが減らされるのであるから当然各部署に回せるエネルギーも減るということで、この辺実に自然に船のダメージ状況を表し、プレイヤーの焦りも助長する(汗)。


 結果はMD氏cerberus氏のチームが操る白宇宙船が、化夢宇留仁とAKI氏の操る黒宇宙船を撃破して勝利した。

 とりあえず忙しいの一言に尽きる(笑)。
特に今回は最少人数でプレイしたことで1人あたりの担当部署が多く、終わった時には4人とも息も絶え絶え(笑)
しかしスタートレックを意識したいかにもなディテールが雰囲気満点で面白かった。宇宙船のコマなどディファイアントそのまんまだし(笑)。
ぜひ次は大人数で各部署に担当を割り振り、艦長のプレイヤーも用意してプレイしてみたい。


 次は恒例の「カルカソンヌ」の拡張セットプレイ。
今回は「カルカソンヌ」の拡張の中でも最もおバカと断言できる「カタパルト」をプレイした。


 こんなパッケージ。
「カルカソンヌ」は流石に人気シリーズだけあって拡張セットも再販を繰り返しているのだが、このセットだけは1回発売されたきり(笑)
仕方がないのでAKI氏がドイツアマゾンで購入する時についでに注文してもらった。
 内容はパッケージとタイトルから想像つくかもしれないが、今までのシリーズとは一線を画す残念斬新なものである。



 こんなのである(笑)
対応したタイルを引くと、配置した後4種類のチップのどれかを選んで、ぼよよ〜〜〜んと跳ばすのだ(笑)


 けっこうでかいカタパルト。
跳ばすチップの種類によって効果が異なり、左のピンクのチップはキャッチ大会。
跳ばしたチップを左隣のプレイヤーがキャッチできたかどうかで得点が動く。
 的のチップは射的大会。
直前に配置されたカーニバルのタイルの一番近くに落とした人が得点。
 ハートマークは誘惑。
落ちたところに一番近いコマを自分のコマと交換できてしまう。
 残りの青いのがパイ投げ合戦。
他のプレイヤーのコマに命中させたらそれを吹っ飛ばせるというもの。

 ちうわけでとんでもないおバカな拡張なのだが、最初に3回ずつ練習してから開始したが、あんなものの命中率がいいわけもなく、ゲーム自体はほとんど普通の「カルカソンヌ」と変わらない展開に。
ただしたまにはさまるびよよ〜〜〜んというアクションで雰囲気はだいぶ異なる(笑)
 ちなみに赤がAKI氏、緑が化夢宇留仁、黒がcerberus氏、青がMD氏である。


 狙われた緑コマ。
しかしチップは盤外に落下(笑)。


 ちなみにこんな定規もついている。
チップの落下地点計測用(笑)



 焦点となったのは右の大きな都市。
それまで後塵を拝していた化夢宇留仁だが、ここで緑の独り占めに成功すれば一気にトップに躍り出る・・・・はずだったのだが、これが終了状態で、年は完成しなかったのだった(泣)。
 結果 黒cerberus氏102、青MD氏86、緑化夢宇留仁73、赤AKI氏58

 とりあえず「カタパルト」だが、上記の通りあまりゲームに大きく関わるということもないのだが、実は点数的にはなかなか大きな影響力がある。
ただしカタパルトタイルが引かれると全員チップを跳ばすことになるので、全然勝負を賭けるという気にはならないのが微妙なところ。
とりあえずおバカさを楽しむコレクターズアイテムである。
再販しないのも無理はない(笑)


 次は「アド・アストラ」
あまり話題にはならなかったが、遠未来の宇宙を舞台にカタンとプエルトリコを足したようなシステムがよくできている好ゲームである。
化夢宇留仁は今までソロプレイを何度かしていたが、対人戦は初めてでとても嬉しい♪


 初期配置。
こんな感じで机の上に宇宙を展開する。
今思ったけど黒い机でプレイした方がいいね(笑)!
中央上の白い小さな丸のあるタイルが太陽で、その周りの惑星がそれぞれのプレイヤーのホームグラウンドとなる。
ちなみに緑が化夢宇留仁、赤がAKI氏、青がMD氏、グレーがcerberus氏である。
ホームグラウンドには各自の工場が設置される。
また机の上のなにも無い空間には各自の宇宙船が1隻ずつ配置されている。
ここは深宇宙であり、宇宙船が航行中であることを示している。
これからこの宇宙船で道の恒星系に旅立ち、開拓していくのだ。


 このボード上に各自がカードを配置することでアクションを予約する。
4人なら12のマスまでを埋める。
全部埋まったらアクションの解決を行うが、そのアクションを選んだプレイヤーには特典があるが、他のプレイヤーもそのアクションを行えるのは「プエルトリコ」と同じ。
 手前に並んでいるのは資源カードで、要するにこの資源を組み合わせることで新たな宇宙船や施設を作ることが出来る。要するにカタンと同じである(笑)。
ただし収穫はアクションの1つとなっており、それぞれが支配下に置いている惑星の種類に応じた資源が手に入る。ただしその時のアクションカードで示された資源に限る。


 早速新たな星系に進出し、コロニーを建設した化夢宇留仁とMD氏。
コロニーを建設するには水と食料と4種類ある鉱石の内1つが必要。
コロニーか宇宙船がある惑星では惑星の種類に応じた資源も手に入る。
また建設した施設は全て得点にもつながる。
ちなみに誰かが50点獲得したターンを最後までプレイしてゲームは終了する。



 続々と開発が進む。
円筒形のタンクみたいなのがいくつか立っているのが工場で、コロニーに更に資源を投入してバージョンアップをすることで建設できる。
要するに開拓地に対する都市みたいなものである。
丸い地球儀みたいなのはテラフォーミングで、元々地球に似た惑星を改造して建設する。これは大きな得点になる。
中央の星系にある薄紫色の惑星はエイリアンの遺跡のある惑星で、エイリアンのテクノロジーが手に入る。
 このゲームでは全ての要素がカードによるアクションで行われる。
点数計算さえそうなので、生産→建設→得点計算という流れを、いかに自分の都合のよいタイミングで行うか、またいかに人が選んだアクションに便乗するかに掛かってくるので、この辺はカタンとは大きくプレイスタイルが異なる。



 ゲームは序盤苦労していたAKI氏が、終盤でカードタイミングを見事に掴み、トップに躍り出た。
ず〜〜〜〜〜っと資源がそろわずに不調だった化夢宇留仁は最後は同じ種類の資源を一気に捨てるアクションで高得点を狙ったが、足らなかった。
 結果 AKI氏66、化夢宇留仁62、MD氏57、cerberus氏56
ちゃんと考えられずに、取引のアクションでだぶった資源を有効な資源に交換するのをできなかったのが痛かった。
しかしやはりこのゲームはいい感じのバランスでシステム、雰囲気共によく出来ている。
またプレイしたい。

 今回のボドゲ会は後半2つのゲームが予想よりも時間がかかったのでこれで終了。
次は来年。

20131208



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