
全員の初期配置が終了。
左下にはcerberus氏の「帝国主義の(ターン終了時に支配しているエリアが3を越えた数分の勝利ポイントを得る)」スケルトン(支配した地域2つにつき1ユニットの援軍を得る)軍団、右上にはAKI氏の「坂を登る(丘や農場のエリアを通常より1枚少ないユニットで征服できる)」アマゾネス(征服時のみ4ユニットを追加で使用できる)軍団が配置された。
見ての通りボード上はぎゅうぎゅう詰め状態である。
だからスモールワールドというタイトルなのだ(笑)

2ターン目の様子。
アマゾネス軍団が勢力を広めているのが分かる。その支配エリアは実に11。
化夢宇留仁のトロールも堅固な防御力を活かして勢力を7エリアまで増やしている。
このゲームは毎ターン終了時の支配エリアで勝利ポイントが入ってくるので、広いエリアを長い期間支配していれば勝利に直結する。
しかしそれは非常に難しい。
なぜなら各種族のユニットは、基本的に補充が効かないのだ。
だからエリアを攻められて壊滅してしまうとその分のユニットが失われ、そのエリアを取り返したとしてもエリアを確保するためのユニット自体が足らないので、どうしても全体としては縮小していくのだ。
化夢宇留仁の使っているトロールなどは非常に防御力が高いので撃破されにくく、その分長持ちするのだが、その分元々の総ユニット数を少なくしてバランスがとられている。
したがって攻撃力に優れるアマゾネスは短期的に広いエリアを確保して高得点をとるが、すぐにエリアの支配数は減少し、トロールは数は少ないが長い期間エリアを確保して得点を増すという戦略になる。
現在厳しい状況なのはOK氏の「錬金術師の」ウィザードとMD氏の「特殊部隊の」ラットマンである。
ウィザードは支配している地形によってはボーナス得点が得られるという能力で、攻撃と防御に関しては特典がない。
対して「特殊部隊の」ラットマンの方は攻撃力に優れるが、やはり防御の特典がないので、攻められるとどんどん数が減ってゆく。
今回はウィザードの方は化夢宇留仁のトロールの進攻方向に位置していたのと、ラットマンは支配地域が広い分いろいろな種族から攻められて支配地域を縮小していた。
そこでこのゲームの第2の特徴が発揮される。
画面のラットマンのユニットが裏返しになっているのが分かるのだろうか。
このゲームでは自分の種族をあえて「衰退」させることができるのだ。

衰退した種族は支配していたエリアに1枚ずつ裏返しのユニットを置き、以降は特殊能力も使えなくなるが、エリアの勝利ポイントは得ることができる。
そして種族を衰退させたプレイヤーは、次のターンに新たな種族を選んでボード上に登場させることができるのだ。
画像ではラットマンを衰退させたMD氏が「裕福な(最初に7勝利ポイントもらう)」ハーフリング(最初の征服時にどのエリアでも選べ、他からの攻撃を防げる穴ぐらトークンを2つ置くことができる)を配置している。
上記の2つの能力の組み合わせと、種族の衰退と新たな種族の獲得の2大特徴が、このゲームを単なるウォーゲームからガジェットと戦略とバラエティに富んだ良質なボードゲームに仕上げているのだ。

終盤になり、更にいろいろな種族が入り乱れるボード上。
化夢宇留仁はトロールでコツコツかせいでそこそこの得点を維持していたので、終盤に衰退させてだめ押しに今度は攻撃力に優れた「傭兵の(勝利ポイント1を支払って征服に必要なユニットを2減らせる)」ジャイアント(自分が支配する山岳地帯に隣接したエリアを1少ないユニットで征服できる) を投入。
最後にできる限り支配エリアを広げて得点を稼ぐのだ。
他のみんなもどんどん衰退させては新たな種族を配置し、侵略を進めている。

終了時。
化夢宇留仁の支配エリアだったところにも、グールやらソーサラーやらの、嫌らしい能力を持ったユニットがだいぶ進攻してきているのが分かる。
結果 AKI氏83、化夢宇留仁82、MD氏78、cerberus氏75、OK氏59
最後にAKI氏に1点まくられた(汗)!
終盤にやたらAKI氏にねらい打ちされていたが、なんとかトップは維持していたのだが、最後の最後にやられた。
お見事!
ちうわけで「スモールワールド」は超面白いので、ぜひまたやりたい。
次は「チーキー・モンキー」をプレイ。
タイルをめくりのバースト系ゲームで、前にプレイしたのはドイツ語版で、今回は日本語版。
大きな違いは・・・・。
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