2014年6月8日
第36回月例ボドゲ会


 今回は「スモールワールド」から開始。
このゲームはだいぶ前から持っていて、ソロプレイも結構やっていたので、初めて対戦できてとても嬉しい化夢宇留仁なのだった♪
 ちなみに種族などは拡張セットの分も入れられるだけ入れてプレイした。



 参加者はAKI氏、cerberus氏、MD氏、OK氏、それに化夢宇留仁の5人。
画像はAKI氏、OK氏、化夢宇留仁の初期配置が終わったところである。
MD氏は「特殊部隊の(占領時に必要なユニットが1少ない)」ラットマン(たくさんいる)軍団で広いエリアを確保している。元々ラットマンは使えるユニット数が多いのだ。
画面右上の方に4エリアを確保しているのはOK氏の「錬金術師の(毎ターン勝利ポイントを2得る)」ウィザード(支配する魔法の源1つにつき毎ターン1勝利ポイントを得る)。
右下に5エリアを確保したのは化夢宇留仁の「ドラゴン使いの(ドラゴンと自軍1ユニットで1エリアを必ず占領し、ドラゴンのいるエリアは敵に占領されない)」トロールである。
トロールは元々要塞を築くことができて防御力に長けているのだが、その上今回はドラゴンを配下に置いており、攻撃力もシャレにならないことになっている。

 さて「スモールワールド」というゲームだが、昨今のゲームには珍しいウォーゲームっぽいシステムを保持している。
要するに各勢力の陣取り争いなのだが、敵陣地への直接攻撃がガンガンできるようになっているのだ。
 さらに大きな特徴が2つある。1つは左の画像にある通り、各プレイヤーが担当する種族の特性だが、2枚のタイルを組み合わせることで決定される。
種族毎に決まっている能力とは別に、ランダムにくっついたタイルの能力もお付与されるのだ。
今回のトロールに関しては、上記の通りドラゴンを使うことができるようになったというわけ。
もう一つの特徴は後述する。



 全員の初期配置が終了。
左下にはcerberus氏の「帝国主義の(ターン終了時に支配しているエリアが3を越えた数分の勝利ポイントを得る)」スケルトン(支配した地域2つにつき1ユニットの援軍を得る)軍団、右上にはAKI氏の「坂を登る(丘や農場のエリアを通常より1枚少ないユニットで征服できる)」アマゾネス(征服時のみ4ユニットを追加で使用できる)軍団が配置された。
見ての通りボード上はぎゅうぎゅう詰め状態である。
だからスモールワールドというタイトルなのだ(笑)


 2ターン目の様子。
アマゾネス軍団が勢力を広めているのが分かる。その支配エリアは実に11。
化夢宇留仁のトロールも堅固な防御力を活かして勢力を7エリアまで増やしている。
このゲームは毎ターン終了時の支配エリアで勝利ポイントが入ってくるので、広いエリアを長い期間支配していれば勝利に直結する。
しかしそれは非常に難しい。
なぜなら各種族のユニットは、基本的に補充が効かないのだ。
だからエリアを攻められて壊滅してしまうとその分のユニットが失われ、そのエリアを取り返したとしてもエリアを確保するためのユニット自体が足らないので、どうしても全体としては縮小していくのだ。
化夢宇留仁の使っているトロールなどは非常に防御力が高いので撃破されにくく、その分長持ちするのだが、その分元々の総ユニット数を少なくしてバランスがとられている。
したがって攻撃力に優れるアマゾネスは短期的に広いエリアを確保して高得点をとるが、すぐにエリアの支配数は減少し、トロールは数は少ないが長い期間エリアを確保して得点を増すという戦略になる。
 現在厳しい状況なのはOK氏の「錬金術師の」ウィザードとMD氏の「特殊部隊の」ラットマンである。
ウィザードは支配している地形によってはボーナス得点が得られるという能力で、攻撃と防御に関しては特典がない。
対して「特殊部隊の」ラットマンの方は攻撃力に優れるが、やはり防御の特典がないので、攻められるとどんどん数が減ってゆく。
今回はウィザードの方は化夢宇留仁のトロールの進攻方向に位置していたのと、ラットマンは支配地域が広い分いろいろな種族から攻められて支配地域を縮小していた。
そこでこのゲームの第2の特徴が発揮される。
画面のラットマンのユニットが裏返しになっているのが分かるのだろうか。
このゲームでは自分の種族をあえて「衰退」させることができるのだ。


 衰退した種族は支配していたエリアに1枚ずつ裏返しのユニットを置き、以降は特殊能力も使えなくなるが、エリアの勝利ポイントは得ることができる。
そして種族を衰退させたプレイヤーは、次のターンに新たな種族を選んでボード上に登場させることができるのだ。
画像ではラットマンを衰退させたMD氏が「裕福な(最初に7勝利ポイントもらう)」ハーフリング(最初の征服時にどのエリアでも選べ、他からの攻撃を防げる穴ぐらトークンを2つ置くことができる)を配置している。

 上記の2つの能力の組み合わせと、種族の衰退と新たな種族の獲得の2大特徴が、このゲームを単なるウォーゲームからガジェットと戦略とバラエティに富んだ良質なボードゲームに仕上げているのだ。


 終盤になり、更にいろいろな種族が入り乱れるボード上。
化夢宇留仁はトロールでコツコツかせいでそこそこの得点を維持していたので、終盤に衰退させてだめ押しに今度は攻撃力に優れた「傭兵の(勝利ポイント1を支払って征服に必要なユニットを2減らせる)」ジャイアント(自分が支配する山岳地帯に隣接したエリアを1少ないユニットで征服できる) を投入。
最後にできる限り支配エリアを広げて得点を稼ぐのだ。
他のみんなもどんどん衰退させては新たな種族を配置し、侵略を進めている。


 終了時。
化夢宇留仁の支配エリアだったところにも、グールやらソーサラーやらの、嫌らしい能力を持ったユニットがだいぶ進攻してきているのが分かる。
 結果 AKI氏83、化夢宇留仁82、MD氏78、cerberus氏75、OK氏59
最後にAKI氏に1点まくられた(汗)!
終盤にやたらAKI氏にねらい打ちされていたが、なんとかトップは維持していたのだが、最後の最後にやられた。
お見事!

 ちうわけで「スモールワールド」は超面白いので、ぜひまたやりたい。

 次は「チーキー・モンキー」をプレイ。
タイルをめくりのバースト系ゲームで、前にプレイしたのはドイツ語版で、今回は日本語版。
大きな違いは・・・・。




 これ(笑)
なぜか袋がぬいぐるみに(笑)
おかげで箱が超巨大化した(汗)

 結果 cerberus氏28、MD氏22、AKI氏11、OK氏10、SRさん7、化夢宇留仁3
化夢宇留仁ダントツの最下位(汗)
もう一度プレイすることに(笑)
 結果 AKI氏21、OK氏20、cerberus氏19、SRさん8、MD氏と化夢宇留仁6
また最下位(汗)!!!
あ〜〜〜〜このゲームは運の要素が強いね(笑)


 次は「ホラー学園のうわさ 運命の手 音楽室の怪」をプレイ。
このゲームは見ての通りガチガチのアブストラクトゲーム・・・ではなく(笑)、へなへなのパーティーゲー(笑)

 2つのゲームが入っているのだが、1つ目はほんとに単なるパーティー用で、いわゆる王様ゲームみたいなやつである。
もう1つも似たようなものなのだが、こっちはカードをめくって点数を稼ぐという程度にはゲームらしくなっている。
とにかく「手」だけが売りのゲームなのだ。
その手についているスイッチを押すと・・・・・


 ガチャコガチャコガチャコと音を立てて勝手にくるくる周り、ランダムに止まって人差し指を突き出すのだ。
これで指された人がカードをめくり、得点したりイベントが発生したりするというわけ。
思考要素?そんなものあるわけ無し(笑)!

 結果 MD氏6、AKI氏4、SRさん2、OK氏とcerberus氏と化夢宇留仁は0点(笑)
 ゲームとして云々しても仕方がないのだが、とりあえずこの手がガチャコガチャコと動いてからおもむろに人差し指を突き出す動きは一見の価値はある。
それにSRさんによれば、指さされると「え?私?」という感じでなんだか嬉しいらしい(笑)
よかったよかった(笑)

 次は「クラウド9
久しぶり。

 


 このゲームは安定して面白いパーティーゲームで、勿論パーティーゲームといっても上の変な手のように全く思考要素が無いわけではない。
今回も船長の持ち札を推理しつつ、みんな難しい顔をして考えた後、ゴンドラから飛び降りたりしていた(笑)
 そして誰かが単独飛行に成功してダントツトップになりやすいゲームなのだが、今回はそんなことはなく、全員まんべんなく得点を重ねて、最後まで勝敗の分からない熱い勝負になった。
 結果 MD氏58、SRさん56、OK氏54、化夢宇留仁52、cerberus氏51、AKI氏50
 やはり軽く楽しむにはいいゲームである。


 次は少し変わり種のゲーム「ソロモン王の宝物殿」
日本では流通量も少ないようで、あまり見かけないゲームである。



 ある意味タイルめくりゲーだが、そこにヘンテコなパズル要素が絡めてあって、一筋縄ではいかないゲームになっている。
全員が手札から1枚カードを選んでプレイする。
カードに書かれている数字順に処理していく。
そして同じ高さにあって一番上の階層になっているタイルを、カードに記された形と同じ箇所だけとる。
というのもゲーム盤にはタイルが4層でセットされているのだ。

 ゲームが進むとタイルの高さに差が出て、でこぼこになっていく。
ここで同じ高さでカードに記された形がちゃんとそろうかを見極めなければならないのだが、少々高さが見にくいのが難点。
そろわないようなら発掘を諦めるか、お金を払ってタイルをずらすことになる。
タイルにはお宝だけではなく原典になる呪いや、特殊な能力を使えるアイテムなども混じっている。


 終了時。
そこら中がタイルが無くなってすかすかになっている。
カードを出し尽くしたら終了で、お宝を一番たくさん取った人の勝ちである。


  財宝 金貨 古文書 呪い 魔法の道具 合計
SR 21 5 10 24   60
MD 21 1 10   12 44
cerberus 18 2 0 12 12 44
化夢宇留仁 16 2 20     38
AKI 20 2 10     32

 結果はSRさんの勝利。
呪いは受け取った時点で同じ点数を支払わなければならないので受け取りたくないのだが、最後に所持合計数の1位と2位にはボーナス得点があり(呪いアイテムも高く売れるのだ/笑)、これで最後にSRさんがトップに躍り出た。
そう言えば呪いを嫌と言うほど受け取っていた(笑)

 このゲームは上記の視認性に関する問題を除けば、一風変わっていて面白い。
オリジナリティが高くて楽しめるゲームということなら選択肢に挙がっていいゲームだと思う。

 ちうわけでなかなか(いろいろな意味で/笑)濃いゲームを楽しめた会になった♪

20141109



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