2015年1月25日 第43回月例ボドゲ会


 今回は久しぶりのテノムフ氏とαさんが顔見せしてくれたのだが、あまり時間がないということでテノムフ氏を加えて出たばかりの「タンクハンター 第2版」を、時間を決めてのお試し短縮プレイ。
このゲームは1989年にホビージャパンから発売されていたカードゲームのリメイクである。



 各自6枚の手札でスタート。
その内のユニットカードというのが自軍の戦力となり、手前に並べられる。
配置には前衛と後衛があり、敵から確認されていないカードは裏返して配置する。
最初はもちろんどのカードも確認されていない。
手番には基本的に、敵を確認するための「偵察」確認済の敵への「攻撃」または「待機」してイベントカードを1枚めくるのどれかを行う。
 画像の手前の化夢宇留仁の陣容で確認されているのは、左からイギリスのマチルダ2歩兵戦車、日本軍歩兵分隊、V号戦車パンターD型、下の左側がM7プリースト自走砲である。もちろんユニットの種類によって様々なパラメータに違いがある。
見ての通り国籍はバラバラで、この辺の設定はそもそもこのゲームは、近未来の実物大ラジコンで戦う大会をカードで再現したものということになっているのだ(笑)


 強いカードはのさばらせておくと被害が増えるので、優先的に攻撃するのが鉄則。特にこのゲームでは強いカード=高得点でもあるのだ。
しかし同じ法則で化夢宇留仁の虎の子パンターも撃破される(汗)
仕方がないので後衛のM7プリーストの間接射撃でチマチマと攻撃。
このゲームの間接射撃は相手の装甲などにお構いなしでダメージを与えられるのだ。
 結果 化夢宇留仁640、OK氏530、テノムフ氏150、cerberus氏110
前半の得点が効いてなんとか化夢宇留仁の勝利だが、ティーガー2型を擁していたOK氏の得点が流石に高い。
このゲームはやはり強い戦車を引き入れればそれだけ有利になるというのは動かしがたい事実で、特に短時間ゲームだとそれは顕著になる。
そこがシミュレーション的で好きなところでもあるのだが。

 次は戦車つながりで「ぱんつぁー・ふぉー! 戦車道ボードゲーム」をプレイ。
アニメ「ガールズ&パンツァー」のゲームだが、実はれっきとした戦術級ウォーゲームである。
化夢宇留仁がやりたいと言っていたら、OKM氏が貸してくれた(笑)
ありがとうございます。




 初期配置。
実はそもそもこのゲームに3人用のシナリオは無い。
バトルロイヤルならできないこともないが、システム上1人戦車1台ではつまらないので、今回は無理矢理「全国大会です!」シナリオの部隊編成ルールを利用して3人でプレイしてみた。
使用ポイントは100pt。
 cerberus氏がソ連軍、いやプラウダ高校(笑)を選択し、OK氏はイギリス・・・いや聖グロリアーナ女学院を選択。
最後に化夢宇留仁はドイツ・・・いや黒森峰女学園を選択した。
各軍の編成は以下の通り。

cerberus氏 T34/85×4(フラッグ車)
OK氏 チャーチル歩兵戦車Mk.7×1(フラッグ車)、マチルダ2歩兵戦車Mk.3/6×1、クルセイダー巡航戦車Mk.2×4
化夢宇留仁 駆逐戦車ヤークトティーガー×1、パンターG型×2(フラッグ車)

 バランス型、物量型、質型と、見事に3種類の思想の異なる編成になった。
ちなみに画像の左下のピンク色がcerberus氏、左上の黒いのが化夢宇留仁、右に散らばっているのがOK氏の部隊である。

 とりあえずは量が多くて配置的にも生き残りそうで目障りなOK氏の部隊を叩こうと、化夢宇留仁とcerberus氏が相談。 


 ところがT34/85の1両が移動終了時にこちらを向いたので、化夢宇留仁のパンターが発砲。撃破(笑)
だってこっち向いたからこっちに来るのかと(笑)
 その後突っ込んでこようとしたクルセイダー戦車をヤクトティーガーが撃破。
とりあえず隅に陣取っている限りは化夢宇留仁の陣営の戦車はそうそうやられるものではない。
このゲームの場合はカード次第ではあるが。


 その後更に突っ込んでくるクルセイダー戦車を2両撃破。
cerberus氏がOK氏のとどめを刺しに行ったので、化夢宇留仁も前進し、cerberus軍の背後に回ろうとする。


 cerberus軍もそうはさせじと反転。1両を森の中の通路に潜ませ、化夢宇留仁が通れば臨機射撃の絶好のポジションに。
そんなところの前をぞろぞろと通り過ぎるわけにもいかず、化夢宇留仁も突撃し、森の中で両戦車が真っ正面から対峙し、壮絶な撃ち合いに。


 結果はcerberus軍に運が向き、化夢宇留仁のパンターが撃破された。
しかしその隙にT34/85の背後に忍び寄るOK氏のクルセイダー戦車(笑)


 しかしなんたることか、パンターが迫ったら回れ右して後方の森の中に逃げ込んだ(笑)
まあ逃げるのは当然だが、それにしてもなんたる逃げ足(笑)
化夢宇留仁のヤクトティーガーはさっき撃破されたパンターの方へ。
パンターの方がフラッグ車(やられたら負け)なので、できたらヤクトティーガーを表に出したいのだが、とにかく脚が遅すぎる(笑)


 逃げ場の無い通路で挟み撃ちにされるのを嫌ったT34/85は後進で森から出てきてそのまま距離を取ろうとしたが、パンターの射程内であり、正面装甲を打ち抜かれて撃破された。
これで残ったcerberus軍T34/85は2両に。
化夢宇留仁的には脚が速くて攻撃力もあるT34/85に包囲されるのが一番の脅威だったので、2両まで減ってくれたのは大助かり♪


 とか思っていたら、怒ったcerberus軍が脚を活かして化夢宇留仁のフラッグ車の側面に(汗)!
そのT34/85の背後にはちゃっかりOK軍のマチルダも(笑)


 化夢宇留仁の必死の防御射撃は外れで顔面蒼白(笑)
cerberus氏の気合いの射撃カード&ダイスロールの末、とうとう化夢宇留仁のフラッグ車が撃破され、化夢宇留仁はここでリタイア。
やっぱりゲームとしてどうとか考えずに隅っこでトーチカやってるんだった〜〜〜(笑)


 背後をうろちょろしていたクルセイダーもあっさり片付け、OK氏フラッグ車であるチャーチルに迫るcerberus軍T34/85!
OK氏のフラッグ車であるチャーチルは高い防御力を持つがとにかく鈍重で、複数のT34/85に狙われては生き残る確率は低い。
cerberus軍の2両が離れている内に決着をつけられるかどうかが勝負の鍵である。


 迫ってきたT34/85にはマチルダを盾にするOK氏(笑)
しかしそうこうしている内にもう1両のT34/85も反対側から回り込んでチャーチルを射程に収めた。
大ピンチのOK軍。


 ここで炸裂したのがOK軍の「一撃必殺」カード。
マチルダの射撃によって、まさかのT34/85撃破!
この戦車がcerberus軍のフラッグ車だったので、めでたくOK氏の聖グロリアーナ女学院の勝利が決定した。

 いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、30年ぶりくらいに戦術級ウォーゲームを対戦プレイしたけど、滅茶苦茶に面白いわ。
この面白さは昨今のドイツゲームにはないまさに熱い面白さ。
たまりません(笑)

 次はおとなしく(笑)ドイツゲームの「ミレ・グラツィエ」をプレイ。
 貴族になったら目的地へ向かう道を選び、盗賊になったら貴族の通る道を予測して待ち伏せする。
これを繰り返してポイントを稼ぐ。
腹のさぐり合いのゲーム。



 盗賊はこの円盤を使って待ち伏せをする街道を選んでおく。
貴族の移動は実際にコマを動かして行うが、貴族も同じ円盤を使って護衛を雇う通路を決めておくこともできる。


 そうして得点になる街に置かれるタイルをためるのと、盗賊の時に貴族を捕まえた得点の合計を競う。
とにかく腹のさぐり合いのみのゲーム(笑)
結果は黄色の化夢宇留仁33、青のcerberus氏27、緑のOK氏17で、化夢宇留仁の勝利となった。

 余った時間で「ブラックストーリーズ:50の"黒い"物語」をプレイ。



 1問目は化夢宇留仁が出題者で、問題は以下の通り。
「サウナ The Sauna
サウナで男が死んでいた。
彼の隣には魔法瓶が転がっていた。」
 化夢宇留仁は小さい頃になにかの子ども向けミステリー問題で見た覚えがあり、答えはすぐに見当がついたが、そういう経験がないとなかなか思いつかないらしい。
しかし悩んだ末cerberus氏が正解。

OK氏の出題。
「カーラジオ The Car Radio
男は車で街を走っていた。
彼はラジオをつけた。
それから、自分を打ち抜いた。」
 一応化夢宇留仁が正解したことになったが、全然分からなかった(汗)
なんというか、ちょっとトリックがダイレクトすぎるというか(笑)

cerberus氏の出題。
「終着駅へのタクシー The Terminal Taxi
ティムはタクシーに乗った。
駅に着いてドライバーがドアを開けると、ティムの死体が転がりでた。」
 これも化夢宇留仁が正解したが、こっちは1つの要素さえ分かってしまったらそれしか答えが無いという直球タイプ。
早い者勝ちで思いついたことをポンポン言えば正解にたどり着く。

 本当に問題によって難易度と言い、内容と言い、様々だが、こうして時間の余った時に人数を選ばず気軽に楽しめるという点では非常に優れていると思う。
 ちうわけで今回は終了。
皆さんありがとうございました〜〜〜♪

20150426


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