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初期配置。米軍が溶け込んで全然見えない(汗)
6月にソロプレイした「JUNE-AUGUST'44」が1944年6月6日から始まったノルマンディー上陸作戦を描いていたが、本作「バルジ大作戦」はその半年後の1944年12月16日より始まったドイツ軍の反攻作戦「ラインの守り」を描いている。
ノルマンディー上陸作戦以降、連合軍は続々とフランスに上陸してドイツ軍を蹴散らしていったが、補給線がのびるに連れて戦況は降着した。
それを打破するために1944年9月27日から行われたのが映画「遠すぎた橋」とかでも有名な「マーケット・ガーデン作戦」だが、これが致命的な失敗に終わり、連合軍の進撃には更なるブレーキがかかることになった。
おりしも東部戦線のソ連の反攻作戦「バグラチオン」もポーランドまで迫ったところで補給線がのびきって動きが鈍くなっていた。
そんな状況を見て、一発逆転のチャンスと思ったのがヒトラーだった。
戦争初期のフランス戦と同じくアルデンヌの森から進攻して敵をダンケルクから追い落とし、西部戦線を立て直せると夢想したのだ。
常識で考えればドイツにそんな力は残っていなかったのだが、総統の命により、ドイツに残った最後の力を全てつぎ込んで大反攻作戦が行われた。
しかしドイツにそんな力が残っていないという見解はドイツ軍人だけではなく連合軍も同じであり、その結果完全な奇襲として戦端は開かれたのだった・・・。
![](1280px-Battle_of_the_Bulges.jpg)
写真はアルデンヌの森のアメリカ陸軍第75歩兵師団兵士の様子。Wikiより。
こんな雪深い森の中で、第2次大戦最後とも言える一大決戦が行われたのだ。
ちうわけでこのテーマを扱ったゲームは山ほど出ている。
共通するのは最初はドイツ軍が一方的に攻撃するということで、史実が奇襲だったのだから当たり前だが、その後連合軍の増援によって進撃が止められるまで、どれだけ前進できるかがドイツ軍の勝利の鍵になる。
さて。このゲームは変則的な手順を備えている。
まず戦闘フェイズ(メイアタック)があり、その後1移動、そして更に戦闘(マストアタック)というもので、これをそれぞれの軍が繰り返すことになる(その他補給フェイズなどもある)。
そしてZOCは強ZOCであり、戦闘の結果以外では隣接した敵から離れることはできない。
というわけで初期配置(固定)の時点で敵と隣接しているドイツ軍は、まず戦闘からゲームが開始される。
ちなみに1ターンは1日で、1ヘックスは8kmである。
とにかくがむしゃらに攻撃しまくるドイツ軍。
なぜならこのゲームは1ターン終了時からサドンデス判定があり、連合軍の被害の量によっては1ターン終了時の時点で敗北が決定してしまうのだ(汗)
ちなみに戦闘はファイアパワー方式で、攻撃側の攻撃力合計から、防御ユニットの防御力を引いた数値で表を参照してサイコロを振る。
また戦闘結果表は2種類あり、リスクも多いが戦果も出やすいものと、攻撃力が低くても膠着状態に陥りやすいものに別れている。
なんだかドイツ軍の攻撃のサイの目が悪い・・・・(汗)
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