2015年3月14〜16日「英独大西洋の戦い」をソロプレイしてみた


 昔懐かしのアバロンヒル「WAR AT SEA(英独大西洋の戦い)」の登場。
化夢宇留仁が中学生の頃、憧れていたゲームの1つ。
少し前にヤフオクで購入してあったのだが、このたび初プレイ。



 初期配置。
前回の「マーケット・ガーデン作戦」と打って変わって派手なマップだが、派手ならいいというものではないとよく分かる(笑)
しかし当時のアバロンヒルらしいアンティーク感のあるかっこいいマップだと思う。
 ところで前にも書いたが化夢宇留仁は戦略級ゲームとエリアマップが苦手である。
このゲームはその苦手ストライクゾーンど真ん中(笑)
苦手ではあるが嫌いではないのだ(笑)
とりあえずドイツ軍が青で、イタリア軍が水色、薄緑がイギリス軍&アメリカ軍、ソ連軍である。
いきなりなにをどうしたらいいのか分からない(汗)
ルールも古いゲームということもあり、簡単なのに史実の知識があるのが前提っぽい書き方で何回読んでももう一つピンと来ない。
でもとりあえずやってみる(笑)


 1ターン
連合軍配置。
 このゲームでは各ターン終了時の海域の支配によってVPを得、それの累計によってゲーム終了時に勝敗を決する。
したがって全ての海域に強力な戦力を配置すればいいわけだが、もちろんそういうわけにはいかない。
戦力の問題もあるし、離れた海域に配置するためには、その間の制海権を握っていなくてはならないのだ。
でもやっぱりよく分からないので適当にバラバラっと配置した(笑)

枢独軍配置。
 ゲーム開始時はどの海域も誰のものでもないので、自分の軍港に隣接していない海域へ行くことを試みることもできる。
サイコロを1個ふり、その海域へ行こうとしている艦艇の速力未満の目であれば成功である。
ちなみにユニットの下の数字が、左から攻撃力、防御力、速力である。
でもよく分からないので今回は軍港の目の前の海だけに配置(笑)
結果的に全軍で目の前の敵を攻撃することになった(汗)

戦闘。
潜水艦戦闘
 まずは潜水艦に対する攻撃が処理される。
それに生き残った潜水艦のみが攻撃を行える。
潜水艦への攻撃力は、その海域にいる艦艇1隻につき1、1護衛船団につき3、空母1隻につき3で、合計攻撃力分だけサイコロを振る。
その結果5が出た数分の潜水艦がドイツに戻され、6が出た数分の潜水艦が撃沈される。
今回は2隻の潜水艦がドイツに戻され、1隻残った。
残った潜水艦による攻撃は、攻撃力分だけサイコロを振り、5なら目標が軍港に戻され、6なら再びサイコロを振ってダメージを決定する。
Uボートの攻撃力は1である。
今回はドイツ軍にとっては幸運にも6が出て、更にダメージ決定ダイスは4で、戦艦ネルソンに4ダメージを与えた。

空襲
 陸上基地と空母から発進した航空機によっての攻撃を処理する。
航空機による攻撃は、一方的に行われる。
画面の航空機のマーカーは3攻撃力を持つ機知航空機のマーカーで、サイコロを2個振ることができる。
結果は潜水艦による攻撃と同じように出す。
 今回の連合軍航空機による地中海での攻撃では、イタリアの戦艦ヴィットリオ・ヴェネトに6のダメージを与えた。
ヴィットリオ・ヴェネトの防御力は6なので沈没寸前である。
その後の枢軸軍の航空機による攻撃は、戦艦ラミリーズを軍港に戻らせただけに終わった。
 空母艦載機の場合は空母ユニットの右に小さく書かれた数字がそのまま艦載機の攻撃力となり、同海域にいる敵艦を攻撃する。

水上戦闘
 ようやくメインディッシュ(笑)
ずら〜〜〜っと各勢力の艦艇を並べ、勢力毎にどの艦がどの艦を攻撃するか決めて、上記と同じく攻撃力分のサイコロを振って判定する。
ダメージは同時適用である。
これを両軍繰り返し、撤退するか壊滅するかしてどちらかの軍のみが残るまで続ける。
また空母は味方艦艇全てが砲撃を受けるか、自らが砲撃するまで攻撃対象にはならない。
北海での艦隊戦はドイツ軍が勝利したが、勝者も大きな被害を受けていた。

 地中海でもイタリア海軍とイギリス海軍との大規模な艦隊戦が行われた。
イタリア軍の勝利に終わったが、やはり損害は大きかった。

制海権の決定
 最後にその海域に艦艇を残していた方がその海域の制海権を得る。
ただしUボートが残っている海域は、連合軍は例えそれ以外のドイツ軍艦艇を全て滅ぼしていたとしても制海権を得ることはできない。
またドイツ軍もUボートのみが残っている海域は制海権は得られない。



 制海権による得点は中央の斜めになった表で表される。
1ターン終了時の結果は、ドイツ軍VP2ということになった(得点を比べてその差を表示する綱引き方式)。
これが多いのか少ないのかはさっぱり分からない(笑)


 2ターン
連合軍の配置。
相変わらずよく分からないので適当(笑)
とりあえず北海を取ってしまえと大兵力を派遣。
ちなみにアメリカ軍は一応ユニットは置いてあるが、登場できるのは4ターン以降で、しかも毎ターンサイコロを振って条件を満たした艦艇のみ参加できるので、あまりあてにならない。


 枢軸軍の配置。
さっきのターンはバルティック海をすっかり忘れていた(笑)
北海は敵が多いのでスルー(笑)

 各海域で繰り広げられる激戦。
大西洋ではイギリス軍の精密極まりない対潜水艦攻撃が炸裂し、Uボート1隻を撃沈、1隻は這々の体でドイツに逃げ帰った。



 2ターン終了時の様子。
今回はドイツ海軍イタリア海軍共に奮戦し、VPを7まで伸ばした。
イギリス海軍は多大な損害を出しているが、連合軍は増援の量が多いので、まだまだどうなるか分からない。


 3ターン
両軍配置終了時。
ソ連軍艦艇がしれっとレニングラードに登場しているが、アメリカ軍と同じく出港にはサイコロ判定があり、今回は出られなかった(汗)


 激しい戦闘の末、その多くは枢軸軍の勝利となってVPは最大の10に達した。
しかしイタリア海軍は残り4ユニットに・・・・・(汗)


 ところで。
通常はターン終了時には各艦艇は自分の軍港に戻ることになっているのだが、ご覧の通りなにかいる(笑)
このユニットはアメリカから出発した輸送船と護衛の船団である。
これはアメリカからのレンドリース(戦車などの救援物)を満載しており、北大西洋で1ターンすごした後にイギリスに着けば1VP、イギリスに行かずにバレンツ海に入り、さらに次のターンにソ連に着けば3VPを連合軍にもたらすのだ。
もちろんドイツ軍としては独ソ戦への影響も大きいし、そんなもんにほいほい大西洋を渡らせるわけにはいかない。

 4ターン
両軍配置終了時。
ドイツ軍は上記輸送船団をなんとかしたかったのだが、全然手が回らない(汗)
バルチック海ではソ連軍も出てきてるし(汗)
ちうかドイツ海軍もいつの間にこんなに少なくなったのだろう(汗)?


 5ターン
連合軍配置終了時。
VPは4ターン終了時で7に低下。
イタリア軍の残存艦艇は2に(笑)
そして北大西洋とバレンツ海では更なる輸送船団が続々と(汗)


 枢軸軍の配置終了状態。
流石に毎ターン3VPを許すわけにはいかないので、根性で輸送船団撃滅に向かう。
今地中海を失うのもきつすぎるので、地中海にもUボートによる救援を出した。
しかしそれにしても戦力が足りない(汗)

 空母グラーフ・ツェッペリンも含めたドイツ海軍の主力による攻撃を受ける連合軍輸送艦隊。
激しい戦闘の末、なんとか輸送船団の撃退に成功。
しかし損害もまた増え、ますますドイツ海軍の選択肢は狭まったのだった・・・。


 地中海での激戦。
しかしこの後Uボート1隻は撃退され、1隻は撃沈(汗)
更にイタリア海軍は1隻が基地航空隊と空母アークロイヤルの艦載機からの攻撃で撃沈され、もう1隻も水上戦で撃沈。
結局地中海の枢軸軍は一掃されたのだった(汗)



 5ターン終了時。
せっかく輸送船団を撃退したのに、そこに回した戦力のせいで他が手薄になり、結局VPは5まで低下(汗)。
もはや制海権をとっているのはバレンツ海のみ(汗)
そしてドイツ海軍のユニット数の低下ぶりたるや(汗)


 6ターン。
両軍配置終了状態。
イタリア軍に増援で戦艦インペロが到着。
せっかくなのでUボートも1隻助けに向かい、地中海の奪取・・・・は無理でも連合軍に制海権を渡さないことをもくろむ。
バルチック海ではソ連軍が出てこなかったので、しめしめと制海権を主張するドイツ軍(笑)
バレンツ海ではやはり輸送船団を攻撃に向かうが、さっきのターンに比べて明らかに戦力が落ちている。

 意外なことにバレンツ海での戦闘はドイツ軍の大勝利となり、輸送船団を撃退した上に空母グラーフ・ツェッペリンの航空攻撃と戦艦グナイゼナウの活躍によって空母フォーミダブルまで撃沈し、がっちりと制海権も握った。
 Uボート3隻のみで嫌がらせ(笑)を行った北大西洋でも、Uボート1隻が撃沈されたが2隻がその海域に残り、連合軍に制海権を握らせなかった。
 問題の地中海はUボートもイタリア戦艦も撃退され、あっさり連合軍に制海権を取られていたが(笑)
 とりあえず予想外(笑)の枢軸軍のがんばりで、6ターン終了時のVPはドイツ軍5のまま動かなかった。



 7ターン。
両軍配置終了状態。
イタリア軍に最後の増援である戦艦ローマが到着。
枢軸軍としてはとにかく輸送船団を叩き、同時にそこら中にUボートを散らして制海権をとらせないように嫌がらせをするのが精一杯。

 しかし今回は前ターンのようにはいかなかった。
バレンツ海での戦闘では一方的に叩かれ、Uボートが蹴散らされた後に重巡プリンツ・オイゲン、戦艦シャルンホルストが撃沈される。
この結果バレンツ海は連合軍の制海権となり、更に2ユニットの輸送船団がソ連に到着(汗)
結果このターン終了時のVPは0になった。
振り出しに戻ったわけである(汗)


 8ターン。
最終ターンである。
この時点で今までに枢軸軍が地中海を4ターン連続で支配というのが1度でも途切れると、イタリア軍は降伏して解体される。
ダイスの結果、戦艦インペロは離散して消失したが、戦艦ローマは枢軸軍が接収するのに成功した。



 連合軍配置終了状態。
またまんべんなく配置され、しかもまた輸送船団がソ連に向かっている。
最終的にVPが1以上ある陣営の勝ちになるのだが、状況は枢軸軍にとって絶望的と言える。
地中海とバルチック海で3VPとれているものの、それ以外をほおっておいたら北大西洋1、南大西洋1、北海1、バレンツ海1で合計4に加え、輸送船団の3も合計すれば連合軍に7VPもとられてしまうのだ。


 ドイツ軍配置終了状態。
北大西洋と南大西洋はUボートに頑張ってもらい、バルチック海はあきらめ、あとはバレンツ海で最後の決戦を挑む。
全てうまくいけば連合軍の獲得VPは1となり、ドイツ軍は地中海の獲得VP2のみでなんとか勝利できるのだ。

 バレンツ海に向かったのは戦艦ティルピッツと同グナイゼナウ。
なんとなく大和の沖縄特攻みたいな雰囲気が漂っている(汗)
基地航空機の支援も受け、ドイツの命運を賭けて挑んだ決戦の結果は・・・
両艦とも撃退されてドイツに逃げ帰った(笑)
 ついでに北大西洋では3隻のUボート全てが撃沈された(笑)



 結局ドイツ軍が制海権をとったままだったのは戦闘さえなかった地中海のみだった(汗)
最終VPは連合軍5で、連合軍の勝利。

 なかなか面白かった。
しかし最初にも書いたが、化夢宇留仁の苦手な要素てんこ盛りな上に説明書が古くて分かりにくかったので、山ほどルール間違いをしていると思う(汗)
しかしやはり面白かったので(笑)、ぜひルールを整理してしっかり理解した上で再戦したいと思う。
それにしてもビスマルクはいつの間に沈んだんだ(笑)???

2015515


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ボードゲーム天国