2005年2月18日
レニングラード

 ベーシック3の3つのゲームの内の一つ。
第2次大戦のドイツ軍によるソ連侵攻の中の、レニングラード市攻略を扱ったゲームである。
 全てのユニットが師団単位となっており、ルールはメイアタック。スタックは3ユニットまで。
こう書くと簡単そうだが、ZOCの離脱時の追加移動力と置き去り部隊、様々な戦闘比修正など結構細かいルールがあり、更に移動中の蹂躙攻撃ルールもあり、また補給状態も毎回チェックしなければならないのでそれなりに手間がかかる。
というか手間がかかりそうだったので、今までプレイしていなかったのだ(笑)。

 今回意を決してプレイすてみようと思ったが、初期配置の時点でいきなり萎えてきた。
なにしろいきなりドイツ軍の配置の説明が欠落している(汗)。
なんとか消去法で配置は出来ないこともないのだが、そういうところが曖昧なのを嫌う化夢宇留仁は、タクテクスにあった正誤表で配置内容を発見し、ようやくやる気になった。
 またソ連軍は全て最初はどれがどれだか分からないように裏返してから兵科別にして、指定ヘックスに配置してゆくのだが、前回のパンドラ号のようなSFやファンタジーだとわくわくするユニットのランダム性が、史実を元にしたウォーゲームだと萎える原因になるのはなぜだろう(汗)?

 なんとか初期配置を終えるが、更にやる気が失せてきている。
各ユニットには所属軍団名や師団名が記されているのに、歩兵は歩兵でまとめられてしまい、範囲内であればどこにでも配置できるということになっているのだ。
そりゃあ能力としては同じなので、どこにどの師団を置こうが関係ないのだが、シミュレーションとしては明らかに片手落ちである。
そんなことなら最初から師団番号なんて書かなければいいのに。

 というわけで、早くもやる気失せ失せ状態だが、せっかく苦労して初期配置を終えたので、一応プレイしてみることにする。

●1ターン
 ドイツ軍フェイズ

 初期配置の時点では、ドイツ軍はスタック制限を超過しているので、移動しないと半分以上の戦力が失われる。とにかく前進するしかないのだ。
しかしいきなり包囲された状態で始まるので、なんとかスタック制限内に収めるので精一杯である・・・って、蹂躙攻撃ルールがあるんだった(汗)。
 え〜と、このスタックが蹂躙攻撃と・・・補給はOK。蹂躙攻撃に3MP(消費移動力)。蹂躙攻撃の場合は戦闘力比を左に2列ずらして、装甲部隊がいるのと同一装甲軍団による攻撃とで、右に2列ずつずらして、航空支援は無しで・・・サイコロコロコロ・・・
戦闘結果は1/0で、この場合防御側の1レベルの被害か1ヘックス後退で、ソ連軍は1レベル被害で壊滅するから当然後退させて、蹂躙攻撃を行った部隊は前に敵ユニットのいたヘックスに進入。これで4MP使用。残り4MPだけど、隣に別なソ連軍ユニットがいるからZOC内で戦線離脱が必要。戦線離脱時には兵科によって消費MPが異なって、かつ最低1ユニットをその場に置いてゆかなくてはならず・・・・・
うおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

・・・・・・・・・・・
あまりにも初期配置が密集しすぎていて、その上細かいルールがごちゃごちゃあって、思わずテーブルをひっくり返してしまった・・・とまではいかないが(笑)、とてもじゃないがやってられないので終了(笑)!

 また気力体力ともに充実していて、予定もなにも無いときが訪れたらプレイしてみよう・・・と、思ったのだが、昼寝をしたらやる気が戻ってきたので再プレイ(笑)。

 ●1ターン
ドイツ軍フェイズ

 さっきはブチ切れてしまったが、今回はなんとか慎重に蹂躙攻撃を進め、敵3歩兵部隊を殲滅。

ほっと一息つく暇もなく、今度は戦闘フェイズ。ドイツ軍の攻撃が続くのである。
 戦闘フェイズの攻撃により、更に敵3歩兵師団を殲滅した。
しかし勝利条件には敵の殲滅は関わらない。あくまでレニングラードの占領が目的である。

ソ連軍フェイズ
 第1ターンはソ連軍は特別ルールによって、ドイツ軍に接近し、かつマストアタックとなっている。
結果3個装甲師団が殲滅させられたが、南からの増援部隊の効果で、マップ左下に位置する都市カウナスを奪回した。

 ●2ターン
ドイツ軍フェイズ

 そろそろ作戦を考えなければ。
とにかくレニングラードへ突き進みたいところだが、問題は補給ルール。
マップ左端の東プロイセンまでつながる道路に5MP以内でつながっていないと補給が切れてしまうのだ。
補給が切れると移動力は半減するし、戦闘でも不利な修正を受けることになる。
 このターンは無理な進撃はせず、増援も含めて補給線の守備をメインに移動することにした。
蹂躙攻撃は無し。
戦闘フェイズでは北方の敵に包囲攻撃を行い、2師団を殲滅したが、1師団残してしまった。
補給線の関係上、北方からは早いうちに敵を消し去りたいところなのだが。

ソ連軍フェイズ
 ドイツ軍の兵力は圧倒的で、まともに戦ったのではとてもじゃないが相手にならない。勝利のためには補給線を分断するしか無いのだが・・・ここはともかく後退しつつ防御線を張る方向で考えてみる。
しかしさっきのターンで3個装甲師団が壊滅したのが痛い。戦線を張れないぞ(汗)。

 ●3ターン
ドイツ軍フェイズ

 敵は総崩れだが、まだまだ増援が到着するので安心は出来ない。
ステップロスしている部隊は早いうちに都市や東プロイセンに入って補充を試みる。
 北方の敵は全滅した。

ソ連軍フェイズ
 このターンからソ連軍の要塞が登場する。
レニングラードから4ヘックス以内に配置できるのだが、イマイチどうしてよいのか分からないので、適当に敵との戦闘が河を挟んで行われることを前提に配置した。
部隊は東に後退し、なんとか戦線らしきものが出来た。

 ●4ターン
ドイツ軍フェイズ

 2ターンの時点で東プロイセンに戻っていたステップロス部隊が補充を受けて回復。
部隊は東へ進むが、蹂躙攻撃は失敗。戦闘フェイスでの戦闘もよい結果は得られず、進撃がストップしてしまった(汗)。

ソ連軍フェイズ
 戦線による防御が功を成しているので、このまま増援を加えて防御線を強化してゆく。
この調子ならドイツ軍にレニングラードに到達されることはないだろう。

 ●5ターン
ドイツ軍フェイズ

 敵に強固な防御線を張られてしまったので、もはや蹂躙攻撃は不可能と判断。通常の戦闘で戦力を集中して突破する作戦に変更する。
結果わずかだが進撃できた。しかしこのペースではレニングラードは遠い・・・(汗)

ソ連軍フェイズ
 わずかに後退しながら防御線を強化。
レニングラードにも要塞が構築された。

 ●6ターン
ドイツ軍フェイズ

 更に全体的に攻撃を行うが、うまくいったとは言えず、ほとんど前進できなかった(汗)。
やはり蹂躙攻撃でチャンスを作る必要があるようだ。

ソ連軍フェイズ
 戦線を強化しつつ、北方では攻撃も行ってみた。
しかし結果は1/1で、後退する羽目に。やはりおとなしく防御に徹しているのがよいようだ。

 ●7ターン
ドイツ軍フェイズ

 一箇所蹂躙攻撃は成功するも、大きくは前進できなかった。サイの目もふるわない(汗)。

ソ連軍フェイズ
 このターンの増援を指定の場所から登場させれば、ソ連軍はこのターン中戦闘力比を4列有利な方にずらせることができる。
なぜかよく分からないが、そういうルールなのだ(汗)。
ドイツ軍の予想外の増援で、部隊が混乱したのだろうか。
 敵第56軍団3ユニットのスタックを包囲して攻撃したが、結果は敵1ステップロスに終わった。

 ●8ターン
ドイツ軍フェイズ

 蹂躙攻撃と包囲攻撃を組み合わせ、敵3部隊の殲滅に成功。
敵防御線の中央に穴を開けたが、はたして突破できるだろうか・・・。

ソ連軍フェイズ
 防御線の中央に穴が開けられたが、そのすぐ東はペイプス湖なのでドイツ軍はどうせ進めない。
そこを迂回した形で防御線を張り直した。

 ●9ターン
ドイツ軍フェイズ

 敵を殲滅したと思ったら、その背後には湖が拡がっており、前進不可能だった(泣)。
よく地図を見ておかないといけないという例である(笑)。
 もはやこの状態ではますます増強される敵部隊を退けてレニングラードにたどり着くのは不可能である。
残念ながら作戦は失敗だったと言わざるを得ない。

 どうもドイツ軍は作戦を誤ったようだ。
最初に敵装甲部隊殲滅という結果を得たとき、補給線を省みずに強引に前進し、レニングラードを占領。その後補給線を獲得するのが正しかったように思う。
今度プレイするときにはそうしてみよう。
今回やはりプレイ自体がしんどかったので、次がいつになるかは分からないが・・・(汗)


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