TRPG&GameBook TITAN


歌う橋〜逃亡


マスター
さて、お二人はこれからどうしますか?
まだ昼過ぎくらいです。
アル 「じゃあ、橋に行こうか、当初の目的通り。」
ラッキー 「ああ」
アル 「この酒、効くねーーー」
マスター ではいったん路地を通って、ためいき街にでて、北に進むと手前に汚い川が見えてきます。
ラッキー 「呑んで走ったから余計まわるわなぁ(*^^*)」
アル もう千鳥足。
マスター
酒はとろみがあって、度数も高いです。
肉はなんだかよく分からないけど豚に似た味がします。味付けは塩のみのようです。
アル 真昼間から・・・・
しかも良く考えたら、アル未成年(笑)
ラッキー 「この先をちょい左で例の橋さ(ヒック)」
アル 「酔いが廻ると、なんでも美味しく感じるね。(ふらふら)」
マンオークの肉、なんてことないよね
マスター 橋に近寄ると、カロン、コロンと、きれいな音と、子供達の笑い声が聞こえてきます。
橋の支柱それぞれにぶら下がっている頭蓋骨を子供達がたたいて喜んでいるようです。
アル ぶっ! 思わず酒しぶき
ラッキー 「歌う橋のたもとでは 風に吹かれてされこうべ カラリコロリと今日も鳴きたり……ってか」
マスター 更に近寄ると、橋の向こうから妙な集団が近づいてくるのに気付きます。
ラッキー 「ん?」
アル どんな感じですか?
マスター 耳のとがった小さな怪物たちです。10人くらいいますね。
怪我をしているものもいるようです。
中には担架で運ばれているものもいます。
アル 「なんだろ?」
ラッキー 「お、ベイのチームだ!」
アル 「ベイ?」
ラッキー 「『ベイのボール』チームだよ。ブラックサンドで最も健全なスポーツさ」
マスター 近寄るにつれ、彼らの話し声が聞こえてきます。
アル 「ほう。タマ遊びかぁ。」
何て言ってますか?
ベイ達 「まったくどじなやつだぜ。」
「こいつがたおれさえしなきゃ、今日のゲームは勝ってたんだ。」
「なんとかあのじじいに頼んで治してもらうべ。」
とか何とかはなしています 。
ラッキー 彼らは橋の下へ向かうようですか?
アル 「ついてってみよう。」
マスター 君らが橋の前まで来たところで、彼らは橋を渡ってすれ違い、橋の下へ向かいます。
ラッキー 「この下に例のまじない師が居るんだ」
マスター ついて行くと、彼らは橋の下の汚い小屋の前で担架を下ろし、小屋のドアをたたきます。
アル 「あそこかい?」
マスター 「おーい、ニカドマなんちゃらじじぃ!病人だ!!!治してくれ!」
しばらくたたいたり怒鳴ったりしていると、中から老人の声が聞こえます。
「やかましい!この前で最後だと言っただろうが!うせろ!」
「そんなこと言わずに頼むよじいさん!」
「さっさと失せないと全員ここの川魚の餌にするぞ!」
ラッキー 「まじないが見れるかもしれないぜ、兄弟。巻き込まれてカエルにされないようにしなよ」
ちなみにラッキーは魔法とゆーものがこわいので隠れてます。
アル 「蛙はもううんざりだ、気をつけるよ。」
マスター しばらく粘るベイたちですが、あきらめるようです。すごすごと戻ります。ただしけが人を乗せた担架は置いて。
戻りながらつぶやいています。
アル なんと?
ベイ達 「やれやれ、今日もじじいは機嫌が悪いようだな。また新しいメンバーをさがさにゃならんな。トビーみたいにカエルにされちゃあたまらんしな。」
などと話し合ってます。
アル うひーーーー
マスター 引き上げて行っちゃいました。
アル 暫くそのまま待ってます。当然隠れて。
マスター あとは骨のなる音と子供達の笑い声と、川の流れる音だけになりました。
ちなみにこのあたりはすさまじい悪臭がしています。
ラッキー 「まじないは嫌いなんだよ」ぶつぶつ言いながら物陰から出てきます。
マスター 担架の上のベイが時たまうめいています。
アル 「好きな奴なんかいないさ。」
そう言いながら、酒の残りをチビリ、チビリ。
マスター いきなり小屋のドアが開きます。
アル ハッと見ます。
マスター 「あー!!!なんで置いて行く!!!!」白いひげを生やした老人が、頭をかきむしりながら出てきます。
ラッキー 「ん? ニカデマスか?」
マスター ニカデマスは、担架の病人になにやらつぶやきます。
アル ごくり
ラッキー 「うぇ」
マスター 担架の上のベイが「あ」と言います。
「痛みが消え・・・」そこまで言って、彼はその場からイノシシのような動物に変化した担架が走るまま。、いずこかへと・・・・ 川沿いに走っていってしまいました。
アル あぜーーーーん
ラッキー 「うわぁ(恐怖)」
ニカデマス 「まだいたのか!?」ニカデマスがこっちに振り返ります。
アル どきりっ
ラッキー 「いや、オレっちは……その、通りがかりで……」
ニカデマス でもベイじゃなかったので、少しきょとんとします。
「通りかかりか。ならさっさと通り過ぎてくれ!」
そう言って小屋に戻ろうとします。
アル 「あの・・・・ま、ちょっとまじないに興味がありまして・・・・」
ニカデマス 「ならサラモニスでも行くんだな!」
バタン!
アル 「サラモニス?」
ラッキー 「ふぅ」
「 サラモニスってのはまじない師や学者がたくさん居るって話だ」
マスター どうします(笑)?
アル 時間は?
マスター まだ2時くらいかなー。
ラッキー 「さて、そろそろさらし首の塔周囲も静かになってきたかな?」
マスター 広場の喧騒はここまでは届かないようです。
アル 「他にどっか見るとこあるかい?」
今ごろキリングショーが繰り広げられているんでしょうか
マスター ギャラリーが被害者の(笑)
アル イヤな言い方っすね(笑)
ラッキー 「正直言って見るトコだらけさ。真面目に観光したら一晩や二晩じゃ到底足りないぜ」
マスター 命も(笑)
アル うへぇ(笑)
マスター 特になにもしないのなら、時間を進めますが?
適当に観光したという事で(笑)
アル ダイスふって1ならその途中に死にました、とか(笑)
マスター うひゃひゃひゃ
ラッキー いやん(^^;)
「食料と酒を買って帰るよ」<帰るならば
アル キリングショーを迂回しながらぼちぼちと帰りましょう。
マスター では、お二人は適当に買い物をして、夕方に鍵屋に戻ります。
特別買っておきたいものとかあったら言ってくださいね。
ラッキー 今回は特になし。
アル 遺書用の紙?
マスター 遺書は書いても読まずに捨てられるのが落ちでしょう(笑)。
夕方に鍵屋に戻ると、ロギンズが奥の部屋で夕食を作っています。
アル 冗談はさておき、帰ってゆっくりしましょう。疲れた。
ロギンズ 「生きて戻ってきたな。ちょうどシチューが出来上がるところだよ。」
アル ひゅう♪
ロギンズ 「肉はロブの隊商で買った。ここのマーケット広場で売ってるような、怪しいものは使ってないから安心していい。」
ラッキー 「へい、旦那みやげでさぁ。お口に合うかどうかは保証できませんがね」と言って酒を渡す
ロギンズ 「お、すまないね。」そう言って、酒を受け取る。
アル 「うまい!!(恍惚)」
マスター そういうわけで、結構豪華な食事です。
シチューとパンと、エール酒。
ラッキー 「……(確かに旨い)」
アル 「おっちゃん、イイお嫁さんになれるよ。」
ロギンズ 「それは皮肉かね?」
アル 「ん?なんか言ったかな、俺」
マスター などと和やかにやっていますと(笑)、家の外でどやどやと足音が。
アル 「んん??」
外の声 「ここか!?」「そうです!」
アル 「んんん???」
ラッキー 「上だ!」
階上へ逃げる
マスター 何かの壊れる音がします。
玄関が破られたようです。
アル 逃げながら、「ラッキー、なんかやった?」
ラッキー 「ラギンズさんがやったかもね?」
ロギンズ 「な、なんだ?何事だ!?」ロギンズはシチューの皿を持ったまま、中腰になってきょろきょろしています。
アル 「だぁーーーーー!」襟首掴んで引き上げる
マスター 二人が階上に上った直後に、食堂のドアが蹴破られます。
ラッキー 後ろなんか見ないよ(^^;)。
アル ひとでなしーーーー(笑)
ラッキー 「なんとでも言え(^^)」
マスター ロギンズも何とか2階に引き上げられました。
階下の声 「ロギンズ!貴様にはアズール卿侮辱罪の嫌疑がかかっている!でてこい!」
ドッヂのようです。
ラッキー 「やっぱな」
裏通りあるいは隣家に面した側の窓を開ける。
アル 「旨いシチューを作る人に悪人はいない」
ドッヂ 「むぅ!?いない!逃げられたか!?」
アル カーテンのみがはたはたと・・・・・
で、逃げながら「・・・・と思いてぇけどなぁ」
マスター ドッヂの声に、あのマン・オークが応えます。「シチューが暖かい。まだ遠くには行っていないでしょう。」
ラッキー 屋根によじ登れます?
マスター 窓から出て、ベランダ越から飛び移れば。
ドッヂ 「屋敷をくまなく探せ!ただし殺すなよ!生け捕りだ!」
アル おっちゃん、不利
ラッキー 「よし」
マスター 実行しますか?
ラッキー します。
アル ラッキーから、どうぞ。
マスター ベランダに出たラッキーに、「ぼ、ぼくはどうしたらいいんだ!?」とまだシチューの皿を持ったままのロギンズ。
階段を上ってくる音が聞こえます
アル 「ラッキーについて行くんだよ!オーケイ?」
ロギンズ 「そんな!?」
アル 「一宿一飯の恩義……って柄じゃないんだけどなぁ(^^;)」
マスター ではラッキー、技術点ロールを。
2D6
ラッキー 「ほいっと」
マスター 成功ですな。屋根に登りました。
アルは?
アル 「ちっくしょう、損な役廻りだなぁ」俺が殿。
ラッキー 「ささ、ロギンズさん」と手を差し伸べる。
アル 「おっちゃん、先!」
蹴飛ばす(笑)
ロギンズ 「おお、すまん。」とか言って、どうしていいか分からずシチューの皿を渡す。
アル 渡される
マスター 部屋の前まで衛兵が来たようだ。ロギンズがあがる余裕はなさそう。
アル シチューの皿を投げつける
衛兵 「ここか!?」「片っ端からぶち破れ!」
がしゃん!
アル 剣を抜く。
はよいけーーーーー!!!!
衛兵 「中から物音が!」
マスター ごめんなさい。ちなみにここは2階の部屋の中です。階段上ってすぐの。
アル ぶ!!!
マスター ロギンズおたおたするばかり。
アル どんくせー親父!
ラッキー 「こっちですってば! さぁ!」
マスター 部屋のドアが蹴られてヒビが入りました。
アル 襟首掴んで窓まで持って行く。
マスター 一応ロギンズもベランダに出たけど、飛び移るなんで想像も出来ないようです。
とうとうドアが破られます。
ラッキー 「さぁ!」と手を差し伸べる。
アル 蹴飛ばす!
マスター ロギンズの手をラッキーがつかみました。
ラッキー 引っ張り上げます。
マスター 衛兵が入ってきます。「ここだ!ここにいたぞ!」
ラッキー、体力ロールを。
アル 「ああ、もうこの親父ィィィーーーー」
2D6

8(ラッキーの体力点10以下なので、成功)

ラッキー 「せいやっ!!」
マスター おお、ロギンズは屋根の上に持ち上げられました。
残るはアル。
衛兵と目が合いました。
アル 急いで飛び移る
マスター 衛兵剣を抜きます。
ではアルは技術点ロール。
2D6 10(アルの技術点12以下なので、成功)
アル ちょっとドキドキ
ラッキー 「お、やるねぇ(^^)」
マスター はい。華麗に剣をよけつつ飛び移りました。
傾斜のゆるい屋根の上にいます。
アル 「さて、屋根から屋根へ移動しなければ」
マスター 近くの建物との距離は詰まっているので、飛び移るのは比較的簡単です。
アル 「ロブのとこまで逃げよう」
ラッキー 「いいアイディアだぜ、兄弟!」
アル 「おっちゃん、いけそうか?」
ロギンズ 「な・・・なんとか・・・」
下を見ると、衛兵が数人いるようです。
こっちを見上げて何か怒鳴っています。
アル 「あいつらノロマだからこれねぇぜ。屋根抜けちまう」
マスター 窓からはさっきの衛兵が出てこようとしています。
三日月のか細い光の中、逃走。
ラッキー 「よし、これでもくらえ」
アル テイク・ザット・ユー・フィーンド!
ラッキー 屋根の枠に油を振りかける。↑T&Tじゃないって(^^;)
マスター 油はランタンの油ですか?
ラッキー yes
マスター 運試しで成功したら持っててもいいですが(笑)。
アル ぐはっ、そう言えば食事中・・・・・
ラッキー そりゃそうだ、すぐに逃げ出したから持っているとは限らない(^^;)。
マスター なにしろあわてて逃げ出しましたからねぇ
2D6 4(ラッキーのその時点での運点12以下なので、成功)
ラッキー 成功。持ってました。
マスター でもちゃんと持ってますね。
はい。では油を撒きました。
アル 流石ラッキーマン(笑)
ラッキー 「実力だよ、実力(^^)」
マスター 上ってきた衛兵が、いきなり屋根のふちで手を滑らせて落ちてゆきました。
「うわぎゃ〜!!!!」
アル うひゃひゃひゃ
ラッキー 「さてロギンズさん、ロブ旦那の家はどっちで?」
ロギンズ 「え?いや・・・昼は馬車のところにいたけど・・・夜はどっかの宿屋じゃないかな。」
ラッキー 「そりゃごもっとも!」
アル 市場にはいないか・・・・
ラッキー 「とりあえず……どこでもいいから逃げるか兄弟?」
マスター とりあえずどこへ向かいますか?
アル もうだいぶ暗くなってるのかな。
マスター いや、
はい。月は細いので暗いです。
では皆さんはとりあえず追っ手をまくことだけ考えて逃走します。
屋根から屋根へ。
 

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