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宿賃未納


マスター 部屋にきました。
ラギンズは疲れのせいか、ベッドに上がって眠り込んでしまっています。
アル 「気楽でイイよな、おっちゃん」
びくびく
ラッキー 「はぁい、アル。初夜はうまくいったかい? おやおや、新婦は疲れ果てて寝てしまったようだな」
アル 「イヤな冗談言うなよ」
ロギンズ 「ううん・・・ううん・・・」うなされているようです(汗)
スリフ 「じゃ、はじめてくれ」
マスター
では一通りの展開をスリフに話しますか?
スリフ 「この鍵屋のドワーフはなにもんだよ。」
ラッキー 「……と、まぁこんな訳さ」とスリフへ。
マスター では話しました。
スリフ 「あのなぁ・・・。ここどこか知ってるよな。
ラッキー 「知ってるさ。オレっちの故郷だよ(^^)」
アル 「宿屋。」
スリフ 「アル・・・ 今度、カーレに行ってみるか」 とにらみます。
「 で、どうすんだ?」
アル 「旨そうな名前だね。そういや食いモンないの?」
スリフ 「下にいって、親父にもらってこいよ。」
アル 「そうだね」トコトコ。
ラッキー 「ラギンズの旦那が犯人であろうとなかろうと、衛兵に追われている旦那をいとこのロブ親分のとこへ連れていけば、少しはお礼もいただけるかも知れないって寸法さ」
スリフ 「どっちにしろ、ここにはいられんな。」
ラッキー 「密告も怖いしな」
   
アル 「親父さん、なんか食べモンあるかい?」
マスター 下にはまだ客がいます。今まだ12時を少し越えたくらいでしょうか?
おやじ 「メニューにあるものだったら何でも作れるよ。」
アル 「じゃあコレとコレとコレと・・・・」
マスター メニューには細切れな感じの食べ物が並んでいます。
アル 細切れって・・・・(笑)
おやじ 「わかりやした。ちょっと待ってくださいよ。」
   
スリフ 「門をどう抜けるかだな」
ラッキー 「それが大問題なのよ」
アル 手近なところにどっかと座って待ってる。
スリフ 「ナマズ川から海へ出るか?」
マスター アルが戻り、しばらくするとおやじの料理が運ばれてきます。
アル 「来た来た!」
おやじ 「細切れサラダ、仔牛の細切れスモーク、細切れパン、細切れスープ・・・・しめて金貨4枚です」(笑)
マスター ちなみに高いです。
ラッキー 「漁船ならフリーパスかな?」
アル 「あ、酒も頼むよ、三人分」
おやじ 「はいはい。」おやじが降りていきました。
スリフ 「いや。パスがいるだろう。ナマズ川沿いを移動して、仕方がねえな。地下にもぐるか。」
マスター そんなことを話していると、突然年老いた男の悲鳴が聞こえます。
ラッキー 「ん?」
マスター 同じ宿の違う部屋のようです。
アル 「もぐ?」
スリフ 「ナマズ川で暴動がありそうな・・・」なにっ
老人の声 「な、なんじゃこりゃ〜!!!???」とわめいています。
スリフ 「どうする?」
ラッキー 「んんん」と言いつつ、廊下に顔を出す。
マスター ラギンズは寝ています。
アル 「もしゃもしゃ」口動かしながら顔を見合わせる
マスター 丁度おやじが酒を持って上ってきたところです。
おやじは満面の笑みを浮かべています。
ラッキー 「なんだい、ありゃぁ」
スリフ 「親父、なんかあったみたいだぜ。」と顔を向けます。
おやじ 「おやこれは失礼。お酒をお持ちしましたよ。」
アル 受け取って部屋の卓の上に置いておく。
おやじ 「すみませんねぇ、夜も遅くに。なに、ちょっと払いの悪い客がいましてね。 少し痛い目に合わしてやろうと思ったわけでさ。」
そう言いながらニヤニヤ笑いつつ奥の部屋へ歩いていきます。
スリフ 「そいつぁ、親父さんも大変だな」
アル 「・・・酒代いくら?」(笑)
マスター おやじ振り返って「金貨2枚です。」
ラッキー 「ホイよ」と金貨を2枚。
おやじ 「こりゃどうも。」おやじまた金貨をエプロンに。
アル そそくさと渡す(笑)
ラッキー 「あ、払っといたぜ」
アル 「あ」と言って手を引っ込める(笑)
「さっきの分チャラかぁ。」
ラッキー 「安いな、オレっちの命って(^^;)」
覗きに行く(^^)。
マスター おやじが合鍵でドアを開けます。
ドアを開けると、部屋の中はランタンがともされ、老人が一人ベッドに眠っています。
アル ラッキーの後ろから覗く
スリフ 部屋にいます。
マスター よく見ると老人はベッドに縛り付けられており、その片腕にはロープが一本結び付けられています。
ラッキー 「あははは、こんな場所にまでカーレの文化が輸入されている?」
マスター ロープは部屋中に張り巡らされており、いくつもの歯車を経由して、老人の真上の大きな刃につながっています。
アル 「うーーーわーーー」
スリフ ラッキーの声を聞いて、見に行きます。
「ああ。これか・・・」
マスター スリフ思い出します。あの男は宿屋専門の罠職人です。
ラッキー 笑って部屋に戻ります。
おやじ 「散々宿代をためやがって、なめたまねをしてるとそういう目に合うんだ!ざまぁみろ!」
アル 「なんかさあ・・・・」
ラッキー 「親爺さん、あんたが正しい(^^)!」
老人 「た・・・助けてくれぇ!」
スリフ 「いくらくれるんだ?」
アル 「こんな手の込んだ罠仕掛ける方が金かかるんじゃない?」(ぼそり)
スリフ 「いや、奴らは趣味人だから・・・」
アル 「なる」(笑)
おやじ 「金を払えばよし!そうじゃないならロープを引くか放すかして、生きてたらとっとと出て行け!」
老人 「金はない!!!!」と老人、おやじとスリフに。
スリフ 「じゃあ、しゃあないな。」
おやじ 「なら好きにしな!」おやじはドアを閉めちゃいます。
「いやあ、お見苦しいところを」(笑)
マスター 中からはまだ老人の命乞いが。
アル 「ココらの赤いシミって・・・・」床をじっと見る。
スリフ 「だからぁ、なにくれるんだよ。」>老人
おやじ 「ささ、そのうち静かになるでしょうから、お気になされずに。お食事は足りてますか?」おやじはみんなをせきたてるように歩き出します。
スリフ 「ありがとね。」>親父
マスター 部屋に戻りますか?
アル 戻って続きを食います。
マスター では全員戻りますね?
スリフ 部屋に戻ります。
ラッキー 「ところで話を戻すが、旦那を親分に引き渡して仕事おしまいでいいじゃん?」
マスター ラギンズうなされています(笑)
スリフ 「そうなんだが、どう衛兵から逃げるかだな。」
マスター ラギンズ苦しげに寝返りを打ちます。ベッドから転がり落ちました。
「あふぁ。」
アル 「まあ、引き渡してから考えようよ、先の事は。」
マスター 目がさめたようです。
ラッキー 「あぁあ、可哀想に。旦那、うなされておいででしたよ」
ロギンズ 「おや・・・ここは・・・・あ、そうだ。衛兵に追われていたんだ。」
スリフ 「すっげー変わり身(笑)」
ラッキー 「お前さんだって同族だろうに(^^)」>スリフに小声で
スリフ 「いやぁ」>小声でラッキー
アル 「おっちゃん、食う?」
ロギンズ 「いや、どうも、なんだかよく分からないんですが、皆さんを巻き込んでしまったんですかね?」
アル 「めちゃめちゃ巻きこまれてるよ(苦笑)」
スリフ 「俺までね。」苦笑
ロギンズ 「アズール卿の悪口を言っていたのが私だと思っているんですかね。」
アル 「ちゃうの?」
ロギンズ 「しかし、そうは言っても、私はそんな覚えはありませんよ!そんな恐ろしいこと考えたこともありません!」
ラッキー 「いや、旦那がそんな方じゃないって事はオレら重々承知してまさぁ」
ロギンズ 「じゃあ何でこんなことになってしまったんでしょう?」
スリフ 「おっちゃん、言ったかどうか問題じゃなくてだな、言ったと思われていることが問題なんだ。」
ロギンズ 「そりゃ確かに大問題です。でもよりによってなんで私なんでしょう?」
スリフ 「俺も知りたいね。」
ラッキー 「悪口を言っていたのはカラクリ人形だ、この街でそんなのを作れるのはラギンズだけだ……とんまな衛兵が思いついたんでしょうな」
ロギンズ 「カラクリ人形・・・・」
アル 「さっきの罠作った奴なら作れるかもね。」
スリフ 「いや、趣味じゃないだろ」
ロギンズ 「そう言えば手とか足とかが動くようになってる人形みたいなものを作りました。でもしゃべったりしませんよ。もちろん動かないし。」
アル 「注文主は?」
ロギンズ 「え?注文主は・・・・小柄なご老人でしたが。」
スリフ 「魔術師だったんだろ?」
ロギンズ 「魔術・・・」ぴくぴく
「そう言えば変わった人でしたね。あんなものなんに使うのか、10体も。」
ラッキー 「10体ねぇ。なんかいきなり臭いな」
ロギンズ 「それはなんですか!?私の技術の産物を、汚らしい魔術によって・・・!?許せませんな!」
アル 「魔術師ってさ・・・・頭イイかと思ってたけど、案外ボキャ貧だったんだね。」
スリフ 「だってよ。10体もそんなもん、何に使う? なんかたくらんでんだろ。おそらく。」
ロギンズ 「しかし・・・悪口事件はもう10件近く起こっている筈です。」
ラッキー 「悪口人形は何度か出没して、そのたびに破壊されているらしいから」
スリフ 「しかしここでよくやるよな。」
ロギンズ 「あ、」
ラッキー

「しかし、手段がわかっても、理由と目的がわからん。ん?」

ロギンズ 「そう言えばその老人には他にも色々注文されましたよ。」
ラッキー 「なにを?」
アル もぐもぐ・・・・ずずずず
ロギンズ 「大きなギヤや、掛け金、シリンダー、・・・私が鍛冶屋にまで注文したものもありました。」
ラッキー 「大きなギヤ、掛け金、シリンダー……」
ロギンズ 「他にも板バネとか・・・」
ラッキー 「かなりたくさん?」
スリフ 「巨大バリスタかな?」
ラッキー 「いや、もっと面白いものかもよ? オレっち完成品が動くの見たくなってきたわ(^^)」
スリフ 「俺も興味あるね。なんなのかは。」
アル 「うん。興味ある。」
ロギンズ 「そういえば、これであの方の進む道をクリーンにして差し上げられる・・・とか言ってました。その老人。考えてみればずいぶん危なそうな目をしてました。」
スリフ 「巨大整地機械とか?何考えてるんだかな。」
物音 ゴトッ
ラッキー 「へぇぇ、目的まで半分わかっちゃったかも? あの方って誰だろ?」
マスター 奥の部屋の方で、妙な音が。
ラッキー 「ん?」
スリフ 「何か物音しなかったか」
物音 ドンドンドン
ガシャン!
アル ごくり。
スリフ 剣を抜く
マスター どうやらドアが破られたようです。
奥の部屋の。
足音 どすどすどす。
スリフ 「見に行く?」
アル 「うん」
マスター 足音が奥の部屋からこっちへ。
アル 半分ドア開けてそっと見る。
マスター ドアを開けると、さっきの老人が丁度この部屋の前を通り過ぎたところです。
そのまま階段を下りていきます。
スリフ 「おいっ、ドワさん、あのじじいか?」
ロギンズ 「え?」彼は見ていなかったようです。
マスター 下の階で老人の金切り声が聞こえてきます。
ラッキー 「窓の外を覗いてご覧なさい」>ラギンズ
スリフ ドワーフを連れ出して確認させます。
ラッキー それがいいや。
スリフ そうするか。
マスター ラギンズもおずおずとついていきます。
老人 「貴様!わしがかの偉大なお方の第一の僕だと知っての狼藉か!?許さん!貴様はこの腐れきった街があの方のものになる時、一番最初に処刑されるであろう!」
ラッキー 「ビンゴ!」
飛び出す!
階下へ向かって一目散!
スリフ 飛び出す。
 

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