ガメラ 大怪獣空中決戦
金子修介・樋口真嗣監督

を観た。平成リメイク版の方。
 と言うのも安い海外版ブルーレイ・トリロジーボックスを購入したのだ。
で、ひさ〜〜〜〜しぶりに観た平成版第1作だが・・・・
やっぱり滅茶苦茶面白かった♪
とにかく脚本の素晴らしさに尽きる。
今の目で観れば(下手をすると当時でも/汗)特撮ではチャチに見えるところもあるが、やはり脚本の素晴らしさがそれを補ってあまりある。
これが2作目3作目と、あらゆる点でパワーアップしていくのだから、まさに神作品。
またこういうガツンとパンチの効いた面白い映画が日本で出来てほしいなあ。

20120206(mixi日記より)
20230809


地底世界シリーズ2
危機のペルシダー
エドガー・ライス・バロウズ著/佐藤高子訳

 哀れ最愛の美女ダイアンをペルシダーに置き去りに、代わりにマハールを連れて地上に戻ってきてしまったデヴィッド・イネスの消息はそれ以来ぷっつりと途絶えていたが、サハラ砂漠で奇妙な交信装置を見つけたという手紙にいてもたってもいられずアフリカへ向かうバロウズ。
果たして交信装置の向こうにはデヴィッドがおり、その後の物語を話してくれたのだった。
 地上の資材や知識を満載してなんとかペルシダーに戻ったデヴィッドは、ダイアンと盟友ペリーを探してペルシダーをさまようのだが・・・。

 上記はほんの冒頭部分で、まだ本編に入っていないとも言える。
本作はなぜか海洋艦隊戦ロマン(笑)とでも言うべき内容で、ホーンブロワーかと思った(笑)
しかしラストに近づくに連れて帝王による諸国の併合という展開になり、今度はまるでナポレオン(笑)
ほんとに先が読めずに息もつけない展開が続く。
また本作では巨大な狼犬を手懐けて忠犬にという展開もあり、火星シリーズのウーラを思い出した。
 火星シリーズと比べるとちょっと落ち着きのない描写で少々ついていきにくいところも散見されるが、上記の通りあまりにも先の読めないアクションエンターテイメント作としては相変わらずレベルが非常に高い。
しかし残念なところも。
それは本文の挿絵で、これまで書いてなかったが、第1巻「地底の世界ペルシダー」は創元推理文庫で、今回はハヤカワ文庫版である。
それで内容に特に問題があるわけではなかったのだが、イラストが・・・
こちらのシリーズのイラストは柳柊二画伯が担当しており、画としてはやはり素晴らしい出来なのだが、どうもこの人は本編を全然読まずにイラストを描いているっぽいのだ(汗)
なので本文では狼犬だしその習性も完全に犬科のそれなのだが、なんとイラストではジャガーにしか見えない猫科の動物に描かれているのだ(汗)
それ以外も本文の描写を無視しまくったイラストばかりで、これは非常に残念だった。
もちろんバロウズに責任はないが(笑)

20230809(mixi日記より)
20230810


カンフーパンダ2
ジェニファー・ユー・ネルソン監督

 ブルーレイ3D視聴。
実は前作「カンフーパンダ」は化夢宇留仁の今まで観た映画の中でもベスト10に入る好きな映画である。
しょうもない内容なのは勿論だが(笑)、まっとうにエンターテイメントに仕上げてあって、何度観ても面白い。
その続編なのだから期待も高ければ不安も高いところだが・・・・

 面白い。
実によくできている。
前作の敵キャラであるタイランが最高のキャラクターで、ストーリーの関係上彼が出てこない分、キャラクターの面白さでは少し下がってしまっているのは仕方がないが、脚本演出ともに前作に勝るとも劣らない出来。
 また3D表現がまさに完璧で、今までに観た3D映画の中ではずば抜けて自然かつ、奥行き、飛び出し感ともに素晴らしかった。
化夢宇留仁にとっては昨今の映画の中では宝石のような作品。
ぜひパート3ではタイランの復活を求む。

20120210(mixi日記より)
20230812

 ブルーレイ3D視聴。
今回は日本語吹き替えで観てみた。
やはり3Dは吹き替えの方が見やすい。
しかしこのシリーズのジャック・ブラックの声は秀逸なので、やっぱり原語の方を推す。
 どちらにしてもやっぱりこのシリーズは非常に完成度が高く、充分に楽しめた。
3も観たいが、このクオリティ−を維持するのは並大抵のことではないので、複雑な気持ち。

20120623(mixi日記より)
20231003


マジンカイザー上巻
むらた雅彦監督

 1〜4話収録。
 2001年に発売されたOVAシリーズで、元々はゲームの「スーパーロボット大戦」からの派生作品。
 マジンガーZとグレートマジンガーが機械獣軍団と戦うも、劣勢を強いられ、兜甲児はパイルダーごと行方不明に。
後日光子力研究所を機械獣軍団が襲うが、そこに現れたのはマジンカイザーに乗った兜甲児だった・・・。

 つまらない。
ゲームからの派生ということで仕方がないところもあると思うが、いきなり元のストーリーを改変しまくるも、全然整合性もとれておらず、じゃあオリジナルストーリーが展開するのかと思えば、話は昔のマジンガーZの焼き直し。
物語としてのマジンカイザーの存在理由がゼロ(汗)
唯一よかったのはさやかさんのおっぱいがたくさん拝めたことくらい(笑)
後半は借りる気も無い。

20120211(mixi日記より)
20230812


ピラニア3D
アレクサンドル・アジャ監督

 ブルーレイ3D視聴。
 ビキニやら裸やらのねーちゃんが一杯出てきて、ピラニアに襲われるシーンではバリバリのスプラッター。
まさにこれこそ3Dで観るべきテーマ(笑)
しかし全部か一部かはよく分からないが、後加工3Dカットらしきものが多く、輪郭とかの不自然さが目立つところも。
主役のにーちゃんが飲み物をぶっかけられるカットは3Dっぽかったが(笑)
 映画としてはまっとうなB級スリラーとしてまあまあよくできていて、ラスト近くのピンチもなかなか盛り上がってよかった。
やっぱり3Dはこういう方向こそ正しいと思う(笑)
続編ピラニア3DDは最初から3D撮影ですでに撮影完了しているそうで、今から楽しみ(笑)

20120212(mixi日記より)
20230813


IMAX UNDER THE SEA 3D

 グレートバリヤリーフを始めとして、海中の驚異的映像を堪能できる。
前に観た同じくIMAXの海中ものと比べても3D効果は格段によくできていて、自然でありながら奥行きがあり、目一杯飛び出してくるのを体感できる。
3D入門にピッタリの作品。
それにしても撮影スタッフが楽しそうだ(笑)

20120212(mixi日記より)
20230814

 


英雄コナン・シリーズ
狂戦士コナン
ロバート・E・ハワード著/鏡明訳

 ハヤカワ文庫から出ていたコナンシリーズ第2巻。
本棚から出てきた(笑)

砂漠の魔王
 突然現れた砂漠の魔王に狙われた女王が、神のお告げに従って軍の司令官に指名したのはコナンだった。
コナンは軍を率い、魔術を駆使する魔王の軍団と戦う。

 戦場の様子がよく描けていて、臨場感があって面白い。
他の将軍達などの脇役達も味がある。

月下の怪影
 成り行き上逃亡奴隷の女を救ったコナンがたどり着いたのは、怪しい古代の建物が建つ島だった。
その中には信じられないほどよく出来た古代の男達と思われる鉄の彫像があり、それらは今にも動き出しそうだった・・・。

 もちろん動き出す(笑)
しかしむしろ切り立った崖を登ってくる怪物の不気味さが印象的だった。

魔女の誕生
 女王タラミスの寝室に現れたのは、生まれてすぐに死んだはずの双子の妹だった。タラミスを幽閉した妹サロメは、自らタラミスと名乗り、恐怖の統治を始めた。
タラミスの国の近衛兵隊長をしていたコナンは砂漠で十字架に張り付けにされるが、砂漠の盗賊団によって助け出され、数ヶ月後にはそのナンバー2となり、復讐に転じる。

 展開があって実によくできた1作。
映画で印象的だった、貼り付けにされたまま、近寄ってきたハゲワシを食い殺すシーンはこの作品から抜粋されている。

ザンボーラの影
 安い宿に泊まったコナンだが、深夜に忍び込んできた殺人者を返り討ちにし、その宿が食人儀式に供される人間を調達する場所になっているのを知る。
更にコナンは連れ去られそうになっている女を助け出し、全ての元凶である神殿に向かう。

 食人儀式の話と神殿への侵入が別な話のようになっているが、それぞれ面白いからよしとする(笑)
神殿内の首締めチャンピオンとの対決が、ほとんど「バキ」状態で楽しかった♪

鋼鉄の悪魔
 美貌の女の魅力の虜となり、罠にはまって無人島におびき寄せられたコナン。
その島では古代の悪魔が復活し、崩れ去った神殿を再建していた。
コナンは女を見つけ出すが、恐るべき力を持った悪魔に追われることに・・・。

 「島」「古代の建物」「鉄製の身体の男」と、「月下の怪影」と重なるイメージの多い作品。
物語自体は全然異なるが。

 それぞれ独立した短編だが、コナンのいる場所や立場など、微妙にシリーズ展開しているのがいい感じ。
RPG魂を刺激される。

20120217(mixi日記より)
20230815


怪盗グルーの月泥棒
クリス・ルノー&ピエール・コフィン監督

 ブルーレイ3D鑑賞。
 怪盗グルーはピラミッドを盗んだ怪盗に対抗するため、月を盗むことを計画。
しかし月を盗むためにどうしても必要な縮ませ銃はライバルでピラミッドを盗んだベクターの元に。
クッキー好きなベクターの基地に潜入するため、グルーはクッキーを売っていた孤児を引き取るが・・・・・・

 主人公が心を開かないおっさんというのは3Dアニメとしては新境地ではなかろうか。
そしてべたなハートウォーミングなストーリー。
・・・・・・・・・・・
恥ずかしながら面白かった(汗)
 3Dでの見所は、全編なかなかいい感じに仕上がっているが、なんと言っても月ロケットの先端に限る。
もう飛び出しまくり!

20120217(mixi日記より)
20230816


バウンド
リリー・ウォシャウスキー&ラナ・ウォシャウスキー監督

 ウシャウスキー兄弟の初監督作。
レズの2人がマフィアの金を横取りする計画を立てる。
計画はスムーズに進んでいたが、ターゲットの男が予想外のふんばりを見せ・・・。

 会社の翻訳スタッフの、年上の素敵な女性から薦められた(笑)
 なかなか面白かった。
ヒッチコックを思わせるスリラー演出が今となっては新鮮。
個人的にはレズに全く興味が持てないので、少し感情移入がしにくかったが、全体的によく出来ていたと思う。

20120218(mixi日記より)
20230817


エイリアン
リドリー・スコット監督

 ちゃんと観るのは小学生の時のテレビ放映以来ではなかろうか。
あらためて観ると、やはりリドリー・スコットの完全主義が、今でも見応えのあるセットや演出を作り出しているのは見事としか言いようがない。
小学生の頃死ぬほどドキドキしながら観たのを今でもはっきりと覚えている。
そしてやっぱり小さい頃から注目だったノーブラも(笑)
 それにしてもロボットが怖すぎる。
エイリアンよりよっぽど怖いぞ(笑)
それにあいつは最後、なんであんなところにはさまって寝てたんだ(笑)?
今見ると色々突っ込みどころもあって、それはそれでまた面白い♪

 宇宙船のセットがまた素晴らしかったが、真面目な意見、カバーの移動やロックの解除など、もう少しゆっくりだったら重厚さとスリルが増していたように思う。
あとチェストバスターが逃げていく様だけは、あまりにも作り物っぽくて残念だった。
鎌首もたげたまま、身体も動かさずに突進するなよ(笑)

20120219(mixi日記より)
20230818


イベント・ホライゾン
ポール・ウィリアム・スコット・アンダーソン監督

 ホラーSFつながりで(笑)
イベント・ホライゾン号は超光速飛行のテスト飛行に出かけたが、行方不明に。
7年後に同号の通信を傍受し、調査に向かう。
しかし次元を越えたイベント・ホライゾンは、この世ではない世界に旅していたのだった・・・・・・。

 まあ超名作「エイリアン」を観た直後というのはあるが、やっぱり幻覚を持ってこられると興ざめする。
幻覚って、やってしまったらもうなんでもありで、SFじゃなくなっちゃうのだ。
うまく理由をつければ納得できるケースもあるけれど、この作品の場合は全然無し。
終わり方も実にしょ〜〜〜〜もないホラーそのまんまで、ほんとにしょ〜〜〜もない。
 劇中で「地獄より恐ろしい光景」というのがフラッシュバックされ、見せているやつが「見たか、見たか」と強調するのだが、それはいいとこチンピラの拷問程度の超チープな光景だったり。
ベルセルクでも見て勉強しろと思った。
そして勿論美術なんかも、リアリティと超絶異形を掛け合わせた「エイリアン」の後では悲しいかなほとんどゴミ。
一部面白い画もあったけど。
 超光速飛行の説明シーンはすごかった。
紙の2点の間の最短距離は・・・・直線、いや折ってくっつけてしまえばゼロって、宇宙戦艦ヤマトそのまんまやん(笑)!
 海王星という名前が出てきたのは少し嬉しかった。
そこもまたヤマトっぽくもあったり(笑)

20120220(mixi日記より)
20230819


アナコンダ
ルイス・ロッサ監督

 実は「アナコンダ2」が結構好きなのだが、1はどうやら今まで観たことがなかったらしい。
そして1の感想だが・・・・・・
 う〜〜〜むつまらない(汗)
2と同じくアマゾンクルーズの画はすごくいいのだが、脚本がメタメタすぎて、途中で集中力が切れてくる。
なんでそこまでと思うくらい強引な展開で、ついてゆけなくなってくるのだ。
普通に「ジャングルクルーズ中に大蛇に出会ってえらい目にあった」でいいのに、変に理由をつけようとするからおかしなことになる。
色っぽいおねーさんがおっさんの股間で首を絞められて死んでしまったのは、ある意味新鮮だったが(笑)
当時としてはCGは頑張っているのだが、そのよさも今となっては・・・(汗)

20120220(mixi日記より)
20230819


エイリアン2
ジェームズ・キャメロン監督

 救出されたリプリーが目覚めてみると、あれから57年もの月日が経過しており、LV-426はテラフォーミングが行われ、すでに多くの入植者たちが居住していた。
航宙士資格を停止されたリプリーは倉庫で作業員として働いていたが毎晩悪夢に悩まされる。
やがてLV-426からの連絡が途絶え・・・。

 十数年ぶりに観たけど、公開当時「アバター」以上に盛り上がっていたのを思い出したが、それも納得の内容。
この映画はあまりにも面白すぎる。
まさに剛速球ど真ん中。
SFホラーの美術品のような名作の続編に、全力投球のバトルアクションを持ってくる無神経さがたまらん(笑)
 この2作はリドリー・スコット、ジェームズ・キャメロンそれぞれの持ち味が遺憾なく発揮されている。
巨額の制作費を預けがいのある2人だと思う。

20120229(mixi日記より)
20230821


江分利満氏の優雅な生活
山口瞳著/新潮文庫

 初版は昭和43年。
江分利満氏という昭和30年代の平凡なサラリーマンの日常や、戦前の記憶、戦後の様子などを描く。
しかしあくまで筆致は日常的&個人的な支点に徹している。
 中学生の頃か?なぜかこれの続編の「江分利満氏の華麗な生活」を読んで面白かったので、その内読もうと買ってあったもの。
まさか読むのがこんなに遅れるとは予想していなかった(笑)
 上記の通り実にちっちゃい視点で終始しているエッセイじみた小説だが、なんとなく面白い。
また今となっては「現代」という設定である昭和30年代の高度成長期の日本の様子がまた興味深い。
中小企業から脱しかかっている家電メーカーの新卒採用人数が250人(汗)!
この頃の日本は光っていた。
ちなみに直木賞受賞作だそうな。

20120229(mixi日記より)
20230822


マンボウぼうえんきょう
北杜夫著

を読んだ。昨日。

1 もりや(キチガイ)メガネの巻
怪盗グレート
 怪盗に憧れた男と女がだいそれた盗みを働いて恵まれない子どもたちに還元しようとするが、実力が伴わず・・・。

 昭和味の強いおとぼけ短編。
「怪盗」という存在自体が昭和っぽく、そのパロディみたいな内容なので尻がむず痒くなる(汗)

柳の下
 女性と触れ合ったことのない男が柳の下の幽霊と恋に落ちるが・・・。

 男女の関係というのにも時代の流れというものがある。
そういう意味では本作も非常に昭和な感じだった。

「さびしい王様」の中書き
 著者の実際に存在する長編の中書きという設定の小説・・・らしいが元の作品を読んでいない上にあまりにもメタすぎる内容に混乱する。

大河小説
 それなりの大家と目されているが長編を書いたことがない作家が一念奮起して大長編を書く決意をする。
それを聞いた編集者は実現すれば大きな利益になると踏み、著者がすぐに主人公を殺してしまう癖があるのを心配してあれこれと世話を焼く。
ところが作中の主人公は心配しすぎたせいかあまりにも丈夫な上に子沢山で・・・。

 これは面白い。
私小説がメインの作家を編集者がチヤホヤしている時点で昭和感半端ないが、世話を焼かれまくった作中作品がやがて独り歩きし始める様子が夢がある。
作家と編集者のキャラクターも面白い。

2 おこりん(コマゴマ)メガネの巻
 ここからはエッセイである。
百人一首のこと
 百人一首と戦時中に登場した愛国百人一首について。

 愛国百人一首は実物をぜひ遊んでみたい。

とぎれとぎれに
 鬱病に関してと、宇野浩二との邂逅について。

 あまりにも散文すぎて感想の持ちようがない(汗)

周期のこと
 躁鬱病に限らず、ほとんどの人には躁鬱の周期があるらしい。
しかし化夢宇留仁はその周期が非常に長いのかもしくは全然無いらしく、中二病以外の鬱状態になった記憶はないなと思った。

鬱のウツ
 鬱病について。

 北杜夫という人は日本に躁鬱病という言葉を身をもって根付かせた人物だと思う。

ノイローゼ・ルポ
 ノイローゼについて。

 著者は精神科医でもあり躁鬱病でもあり、ノイローゼでもあったようだ。
複数の精神科医にノイローゼについてインタビューをした内容が興味深い。

こわい話
 カンサーという名の芋虫が癌を予告する。

 蟹でもあり死病でもあり、芋虫でもあるカンサーという言葉がなんでそうなったのかに興味が芽生えた(汗)

ろくでもない本の話
 父の蔵書を悪夢のような記憶としながら昆虫関連の書籍を集めていた著者。
空襲で家が焼けたときに持ち出して庭に埋めた一部の本が今も残っているというのが印象的。

本屋さんへのお願い
 今読むと非常に贅沢に感じる。
そもそも日本人は世界でも有数の本好きだという件には現状と比べて切なくなった。
なにしろ現在日本は世界でも最も本を読まない民族に成り下がってしまっているのだ(汗)
本屋へのお願いも、そもそも今は本屋自体無い(汗)

キングコング
 やたらに怪獣だらけでありがたみがないという話。
これも今から見れば贅沢なような、そうでもないような(笑)
最近また怪獣映画も増えてきたしね。

銀座の半日
 めずらしく昼間の銀座をうろつく著者。
著者が心酔するトーマス・マン原作の「トニオ・クレーガー」という映画の試写を観るためだったが、出来は残念なものだった。
軽く食事をしようとショーウィンドウを眺めて回るが、結局ビールを1杯飲んだだけで帰宅する。

 単なる日記(笑)

「トニオ・クレーガー」あれこれ
  原書の翻訳文をいろいろと並べて比較したり。

 トーマス・マンをよく知らないと単なるオタクが楽しんでいるんだなとしか思わないが、それも悪くない(笑)

電話部屋
 高度成長期の日本では、新たな家を建てて電話を設置するのがトレンドであり、工事が全然追いついていなかった。
それはそれとして、著者は電話でうまくしゃべれず、長い間出ることが出来なかったという話。

 典型的社会非対応型オタク(笑)

よく覚えていない旅
 母親と妹と共に飛騨方面へ旅行する。
名古屋で1人になり、あてもなくさまよい、宿の人に心配される。

 とりあえず著者は病気なのだ(笑)

賭博と食物
 マカオですってんてんに。

 そしてものすごいダメ人間である(笑)

ヤップの祭り
 ヤップ島滞在の様子。
他のカメラマンとかが精力的に仕事をしている間、著者は酔っ払ったり下痢をしたり(笑)
しかしやはり日本語を話す南国の老人というのは色々と考えさせられて興味深い。
またヤップ島の老人のスペイン人、ドイツ人、日本人、そしてアメリカ人への評価が面白かった。

キリマンジャロと戦車隊長
 アフリカを旅行する。

 化夢宇留仁も行きたい(汗)

ヨーロッパ躁旅行
 躁状態でドイツ旅行。

 女性を口説いたり、流石の躁状態で活動的。

凄く恥かしい話
 ドイツ語を習っていた著者。

 やはりドイツ語は難しいようだ。

旅行嫌い
 旅行好きだと思われているが、実は大嫌いな著者。
そして講演も滅茶滅茶に。

 ほんとにこの人ダメ人間である(笑)

悲しき夏
 医者に禁酒を言い渡されるが、グダグダした挙げ句に飲み始める。

 ほんとにこの人は(以下略)

3 えうけえ(マボロシ)メガネの巻
ホタルの神秘

 ホタルの解説。

 いきなり普通にホタルの生態などを解説して終わったのでびっくりした(笑)

都会と虫
 都会で虫が減っているというのが定説だが、そうでもない。いやむしろ増えている?

 一部の昆虫は増えてるでしょう。

糸巻きのタンク
 ミシンの糸巻き、割り箸、輪ゴムを使った戦車をたくさん作って遊んでいたという話。

 まだプラモデルが現れたばかりの新参者扱いなのが楽しい。

趣味のない生物
 女性に趣味がない人が多いという話で、今フェミニストが読んだら発狂する内容(笑)

ピーコック革命
 男性が着飾ることへの批判。勝負すべきは中身であり、男は戦士であるべきという感じで、やっぱりフェミニスト発狂間違いなし(笑)

音痴の弁
 音痴ながらにハーモニカをやってみたりと努力していたが諦め、音楽ができる人に畏怖を感じている。

 なんとなくわかる。

ビートルズの観客席
 ビートルズに心酔するファンたちへの批判。

 なぜか著者もビートルズのコンサート会場にいたらしい。

もっとゆったりと
 挫折を恐れず完全を求めず、ゆったりと生きるべきという提案のような感じ。
これは現代の方が当てはまりそう。

甘えについて
 昔の学生は教師とべったりだった。著者もその1人で、その後教師の立場になってからは逆に甘やかしていたが、やはり甘えはよくないという話。

 そりゃそうだ(笑)

理屈ではダメということ
 様々な理屈があるが、人間の多様性はそう簡単に理屈にはおさまらない。

 しかし理屈は理屈だと思う。

アスピリン
 様々な薬を試していたがなかなか効果が上がらなかった人が、馬鹿にしつつもアスピリンを飲んだら全快してしまった。

 やはり理屈では割り切れないという趣旨だが、それはデータが足りていないせいだと思う。

風邪の治しかた
 著者は幼い頃に風邪を引いてばかりで、むしろその状態が普通のように感じていた。

 卵酒が美味いというところが昔の人っぽいと思った。

ドッピング
 ドッピング(ドーピング)という行為が登場した当時の話。
著者は日本の最前線の1人だったようだ。
予言めいた内容だが、誰でも想像つくことでもある(笑)

順位予想率
 人気解説者でもプロ野球の最終的な順位は外すことが多い。
そこで解説者の方にオッズを表示してはどうかという提案。
とてもいいと思う(笑)

ヘボ野球
 大学時代のヘボヘボ野球の話。

 楽しそう(笑)

お餅のことなど
 餅と六大学野球の話。

 化夢宇留仁は大学野球は高校野球よりも大きく取り上げるべきだと思う。

世界はひとつ、オリンピック
 オリンピックにも遊びの心が欲しいという話だが、国と国が対抗して遊びの心を持つのは無理だろう。
すくなくとも現状の世界では。

いちばん原始的なこと
 小さい頃は小さなことが幸せにつながった。
大人になってもそれでいいんじゃないかという話で、高度成長期の変化に対する批判でもある。

 化夢宇留仁が思うに、子供はある意味囚人である。
囚人は食事であったり、なんでもないことに最高の楽しみを見出すのだ。

底のソーセージ
 子供の頃の味覚の素晴らしさ。

 思い出補正も大いに入っているが、小さい頃にくすねて食べたものの中でレバーソーセージが最高だったというのが渋い(笑)
ちうかなんで今はこんなに手に入りにくいのだ???

クリスマス
 昔のクリスマスは質素だったので、今の子供は文句を言うなという話(笑)

昔を知らない人に昔と比べさせるのは無理がある。

幼稚園
 娘が幼稚園に順応し、自分よりは社会性がありそうだと安心する著者(笑)

 さもありなん(笑)

処女喪失者の弁
 著者は旧仮名にこだわっていたが、メジャーデビューの可能性を前にして新仮名を使い、それ以来旧仮名を使う機会がなく、今となっては使おうにも覚えていないというへぼへぼな話だが、なんとなくわからないでもない。

机と椅子
 古い机と椅子が手放せないという話。

 長編執筆中に机や椅子が変わってしまうと続きが書けないかもしれないという件がいかにも昔の作家っぽい。

 ちうわけでエッセイ中心の本に相変わらずエッセイめいた感想を書いてみたが、文章量が多くてしんどい(笑)
それはさておき、この人のエッセイはなんだか生々しい。
意地を張ってかっこつけ続ける筒井や、なんだかいつもいい感じの星とは全然違う。
自分の駄目なとこををそのままさらけ出しているからだが、多分ほんとにダメなところは書いてないだろうとも思う。
こういう内容は当時は目新しかったかもしれないが、現在はSNSで嫌というほど目に触れるので今本の形で読みたい人はいなさそう。
それと著者の典型的昭和初期おやじっぷりもなかなか鼻についた。

20230823(mixi日記より)
20230824


エイリアン3
デヴィッド・フィンチャー監督

 1、2と比べるとあまりにもしょぼい作品で悲しくなるが、演出はそれなりに頑張っているので物語に集中はできる。
しかし終わりが近づくに連れてそれも力尽きてきて、どんどんグダグダに(汗)
 どうもシガニー・ウィバーがプロデュースをしているのが問題なような気がする。
エイリアンの物語ではなくてリプリーの物語になっているのだ。
「エイリアン」はあくまでエイリアンが主役であって、そうじゃなくなったら本末転倒。
その証拠にリプリー亡き後もエイリアンの出てくる映画は作られ続けている。
 とりあえず許せないのはリプリーの物語にするために2の生き残り達を排除したところ。
物語の整合性を優先するのは仕方がないが、前作の意義を踏みにじっちゃいかんでしょ。
彼らは生還して、リプリーだけが酷い目にあえばいいのだ。
そういうところに自己中心さを感じていやになる。

20120302(mixi日記より)
20230825


エイリアン4
ジャン=ピエール・ジュネ監督

 いつものごとく「完全版」を観ようと思ったら、冒頭監督が「完全版」はディレクターカットではなくて、劇場公開版に満足しているとのたまっていたので、急遽劇場公開版の方を観ることにした。
それにしても監督が違うと言っている内容を「完全版」と名乗るのはどうなのか(汗)?
 で、4は前にテレビでちらっと観た覚えはあるのだが、ほとんど忘れていて新鮮に楽しめた。
結論から言えば奇跡的名作1、2とは比べるべくもないが、3と比べればずいぶん面白かった。
相変わらずリプリーの物語になっているのだが、もはや別人だし本人も吹っ切っていてリプリー=エイリアンの物語ともとれる内容で、変なエゴは感じずに普通に楽しめてよかった。
なんちゅーか地球文化の延長線上にあった気がする1、2と比べると世界もずいぶん変わって多様性を感じたので、この作り方だったら5も作っていいように思った。
流石にリプリーの登場は難しいかもしれないが(笑)

20120303(mixi日記より)
20230827


ガメラ2 レギオン襲来
金子修介&樋口真嗣監督

 ギャオスの衝撃から1年後の冬。
北海道周辺に流星雨が降り注ぎ、そのうちの1つが支笏湖の近くの恵庭岳に落下。陸上自衛隊第11師団の化学防護小隊が調査に向かうが隕石本体は発見できなかった。しかし隕石が着地の瞬間に制動をかけたような痕跡と、着地後も隕石が移動したかのような跡が。
そして隕石の移動先に位置する街ではビール工場のガラス瓶やNTTの光ファイバー網が消失するという怪現象が発生し・・・。

 ひさ〜〜〜しぶりに観たが、やはりゲロ吐くほど面白い。
なんちゅ〜〜〜か魂に直撃するなにかがあって、この面白さの前では他の名作(例えばエイリアン2)もかすみまくり。
ほんとに比べものにならないので困ったもの。

20120304(mixi日記より)
20230828


ローダン・シリーズ26
仮面のインスペクター
松谷健二訳

生命を求めて
クルト・ブラント著
 地球の最新医療技術も限界に達し、クレストとトーラの老いが目立ち始めた。
ローダンはなんとか2人を延命するためにアラスの延命技術を探り出そうとし、ジョン・マーシャルとロルフ・マルテンとアンネ・スローンの娘であるローリー・マルテンを動物園惑星として知られるトリモンに潜入させていた。
動物園に潜入したローリーは果たしてそこで人間を発見するが・・・。

 とりあえず読みにくくて状況がつかみにくい。著者はやっぱりクルト・ブラント(汗)
この人にはもう本シリーズで書くのを止めてほしい・・・と言ってもすでにこの先も大量に書いてしまっているので(汗)、せめてわかりやすい文章が書けるようになってください(泣)
それにしてもみんな年取ってるし、2代目までいるし、なんだか「真・幻魔大戦」を思い出したよ。
これでテレポーターが壁と融合すれば完璧(汗)

仮面のインスペクター
クラーク・ダールトン著
 潜入部隊の窮地を知ったローダンはグッキーを呼び寄せ、自らトリモンに乗り込むことに。
しかしまだ顔が知られるのはまずいので、アルコンのインスペクターに変装する。
なんとかマーシャルたちと連絡が取れるも、同じ頃トリモンにはローダンが最も来てほしくない人物が到着していた・・・。

 ダールトン読みやすい〜〜〜〜♪
驚いたのはローダンが「アルコン帝国に見破られることはもう怖れていない」という記述。
半世紀でアルコン帝国と対決できるほどになったのか(汗)?

 25巻が「起」なら本巻は「承」といった趣。
次巻は「転」になるのだろうか。

20230829(mixi日記より)
20230829


トランスフォーマー/ダークサイドムーン
マイケル・ベイ監督

 ブルーレイ3D視聴。
結論から言えば、まあまあ面白かった。
1より落ちるし、2よりも落ちるが、まあまあ。
とりあえず1、2で強い絆で結ばれているように描かれていた彼女と別れてあっさり別な彼女になっているのはあまりにも納得できない。
単純に女優の都合だと思うが、同じ彼女だったら全く同じ展開でももう少し面白かったと思う。
女優の方もそこは察してシリーズ完結編まではつき合うべきだと思う。それはショウメンとしての義務の範疇では?※
違う役者で同じキャラクターという手もあったし、私はその方がよかったと思う。
 見せ場はいろいろあったが、全体的に散漫な感じで、これこれこのシーンがよかったというのが思い出せない。
その点1では前にも書いたヘリコプター変形とサソリロボという明確な見せ場があってよかったのだが。
毎度のミリタリーなこだわりも本作ではあまり見ることが出来ず、やはり残念だった。
 物語的には敵という敵を全て倒してしまったので終わらざるを得ない感じだが、作ろうと思えばいくらでも続編はOKな感じ。
 3D的にはよく言えば自然。悪く言えばアトラクションっぽさに足りず、もう少しだった。
やっぱり3Dでやるからにはそれが活きる見せ場が欲しい。
思い出せる一番の3D的な見せ場は、映画開始直後の彼女の尻と脚かもしれない(笑)

 ところで本作はテレビCMではオプティマスが人類に絶望したような、ネガティブなイメージをアピールしていた。
化夢宇留仁はこれのせいで観るのがずいぶん遅れた。
ああいうネガティブなイメージに惹きつけられる人がいるのだろうか?
少なくとも化夢宇留仁はその逆で、特にトランスフォーマーという作品にそんなめんどくさい展開は必要と思えない。
CM制作者はドラマティックということばかり重視するのではなく、その辺も鑑みてほしいと思う。

※女優の降板は、彼女の失言が原因で、スピルバーグが激怒したらしい。
これはもうどっちも大人げないとしか(汗)

20120310(mixi日記より)
20230831


シティ・オブ・ゴッド
フェルナンド・メイレレス監督

 アルバイトのIさんのお薦め。
ブラジルのスラム「神の街」で繰り広げられるギャングの抗争と、それを子供の頃から体験として観てきたブスカベの物語。

 ギャングの抗争がテーマの映画は、舞台がどこであっても、時代がいつであっても面白いのは、欲望と生死が生々しく描き出されるからだろう。
本作はブラジルという舞台がまた独特の雰囲気を出していて、子供が普通にギャングなところとか、実に面白かった。
実は脚本も凝りまくっていて、時間の前後や物や思いのあとで効いてくるところとか、非常に完成度が高い。
また音が非常にいい映画で、効果音や音楽の効果もバリバリ効いていて、世界にどっぷり浸かることができた。
続編も借りたので、近いうちに観よう。

20120312(mixi日記より)
20230902


シティ・オブ・メン
パウロ・モレッリ監督

 ブラジルの密集した住宅地である丘を牛耳っている若いギャング。
その世界は狭く、みんな何らかの形でつながりを持っている。
親友同士のアセロラとラランジーニャは、それぞれの立場を理解し合っていたが、ギャングの抗争がなにもかもを滅茶苦茶に・・・・・

 なかなか面白かった。
「シティ・オブ・ゴッド」と比べるとずいぶん世界の雰囲気が違い、私的にはとにかく騒がしい「〜ゴッド」の方が面白かったが、こっちもなかなか味があった。
ちうかこっちはドラマの完結編ということらしく、言われてみればその前にそれなりに長い物語があった気配がする。
気になるけどドラマを見るのは多分不可能だな(汗)

20120314(mixi日記より)
20230902


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