TRICK 劇場版2
2006年日本/堤幸彦監督

 上田のところに、10年前に行方不明になった少女を見つけだしてほしいという青年がやってくる。
早速山田を連れてその島へ向かうが、彼らの前には霊能力者筐神佐和子が率いる怪しげな教団が立ちふさがる・・・。

 相変わらずのトリック節で、安心して見られる。
しかしその分あまりにも予想通りすぎて意外性に乏しいのは、このタイトルからすれば致命的と言えるかも(汗)。
問題のトリックも、今回は特にこれと言ったものは無いのが痛い。
「悪魔の実」はやりすぎ(汗)。

 本作がシリーズ完結編と言うことだが、その意味では原点に戻った感もあって悪くなかったが、これで終わりというのは、本作の前のテレビスペシャル版が傑作だったこともあり、少し寂しくもある。

 とりあえず堀北真希は可愛い(笑)。

 20080406


スピーシーズ 種の起源
1995年アメリカ/ロジャー・ドナルドソン監督

 SETIには実は返事が来ていた。
それに含まれていた遺伝子情報を人類のDNAに結合させる実験の結果、1人の少女が生まれた。
彼女は恐るべき速度で成長し・・・・・・・・。

 要するにナターシャ・ヘンストリッジのエロ綺麗な裸を鑑賞する作品(笑)。
しかし追跡グループのキャラがなかなかいい感じで描かれているので、ドラマ部分もそこそこ楽しめた。
 ギーガーデザインの女エイリアンも悪くないが、使われ方が単なるモンスターになってしまってショボい。
こんなことなら最後までヘンストリッジの裸で通してほしかった(笑)。
 最後の気色悪いエイリアンの子供の存在感はよかった。

 20080419


CASSHERN
2004年日本/紀里谷和明監督

 ユーラシア大陸は大亜細亜連邦に支配されていたが、まだヨーロッパ連合も抵抗を続けており、長い戦いの結果、世界は荒廃しきっていた。
人間のあらゆる部位を再生可能とする「新造細胞」の研究を行っていた東博士は、軍の援助を受けて研究を続けるが、一人息子の鉄也の戦死の報を聞き・・・。

 おっそろしく評判が悪かった「デビルマン」と比べ、ずいぶんマシで、戦闘シーンは鳥肌物だと聞いていた本作。
確かに鳥肌物。
違う意味で(汗)。
監督はPVで有名な人だと言うことだが、確かに納得。本作もPVなら許せただろう。しかし映画としては誉められたものではない。
 映像はまさにPVのようで、1本の映画に2〜3カット挟まっていれば目を引いてよかったかもしれない画が全編続いている感じ。
ドラマを見せる画ではないのは勿論のこと、戦闘シーン、世界描写、その他全てにおいて薄っぺらで存在感がない。
 脚本は頑張った形跡は認められるが、結局引き出しの無さかセンスの無さか想像力の無さか、あまりにも陳腐な上に無理矢理なセリフの繰り返しで、流れはガタガタ。
 演出がこれまた酷く、意味をくみ取れないイメージカットと現実の交錯が繰り返され、ただでさえチープな物語を意味不明の領域に昇華している。
 だいたいこの内容で上映時間2時間越えは勘違いも甚だしい。観客の貴重な時間を奪う犯罪である。

 本作で唯一よかったのは・・・・・・・・・やっぱり久美子たん(笑)。

20080419


アナコンダ2
2004年アメリカ/ドワイト・リトル監督

 ボルネオで細胞の老化を止める成分を含んだ蘭が発見された。
7年に1度しか咲かないその花を摘みに、科学者達が向かうが、そこは巨大なアナコンダの生息地だった・・・。

 予告編の、真俯瞰で沼を渡る人々の足元に巨大な蛇が泳いでいる画に惚れて鑑賞。
実はその画が最高の見せ場で、それ以外はボロボロというのも予想していたが・・・・・・
意外に全編楽しめたのでした。
しかし巨大蛇に関しては、ほとんどチョイ役状態で、悪くはないが特別誉められたものでもない。
いい感じなのはキャラクターの描き方と、ジャングルクルーズの雰囲気。
特に後者の方は、ボルネオの山々やボロ船に乗って川を進む画などがどれも雰囲気満点で、これまたいい感じに盛り上げてくれる音楽も相まって、旅行気分を味わえる。この手の作品としては、明るいシーンが多いのもいい。
とりあえずジャングル冒険気分を味わえるという点では出色の出来。
一度見た後は、BGVとしてダラダラ流して楽しみたい。

20080419


アリーナ
1989年アメリカ/ピーター・マヌージアン監督

 巨大な宇宙ステーションで、異種族格闘戦が繰り広げられていた。
地球人の戦士は50年現れていなかったが、レストランでアルバイトをしていた青年がアリーナの戦士をノックアウトしたことで・・・・・。

 要するにSF版ロッキー。ただしキャラクターや物語はよりシンプルになっており、見所と言えば、多種多様なエイリアンが登場するところということに。
ただし当時の技術では奇態なエイリアンを自由に動かすのは(ストップモーションを使わなければ)無理で、ジャケットに大きく載っているクリーチャー「スロース」など魅力的なデザインだが、長い足は折り畳まれたままで立ち上がるシーンが無いのは実に残念。
そして色々出てくる怪物じみたエイリアンだが、結局上記スロースを上回るものがいないのも残念。チャンピオンの「ホーン」など、昔の戦隊ものの怪人にしか見えないし(汗)。
 もう一つ残念なのは主人公の青年を拐かす美女。
彼女は美人なのだがその役に見合う魅力が全然無いので、そんなのに惚れる主人公がバカとしか思えない。
こういうところの配役は慎重にやってほしいところである。

 化夢宇留仁が今回見ていて思ったのは、まるでゲームブックみたいな雰囲気だということだった。
チープなセットや強引な展開がそうさせるのか、とにかくファイティング・ファンタジーシリーズのSF物ゲームブックに雰囲気が似ている。
最初からそういう見方をすれば、また違った楽しみがあるかもしれない。

20080420


マーダー・ライド・ショー
2003年アメリカ/ロブ・ゾンビ監督

 ハロウィン前夜。4人の若者が給油のため、給油もできてフライドチキンも売っている不気味な博物館を見学することに。
そこのライドで地元の殺人鬼の伝説を聞き、そのゆかりの場所へ向かうが・・・。

 ホラー版ロッキー・ホラー・ショーとでも言えそうな、実にノリのいい作品。
ノリがよすぎて恐怖どころの騒ぎではないが、それはそれで全然OK(笑)。
監督はロッカーらしいが、自分の仕事をわきまえているとでも言うか、ノリは最高。映像のセンスはひたすら素晴らしく、サウンドももちろんいい。
この辺音楽畑から映画畑という点では先日観たCASSHERNと比較してしまうが、ここは素材の選び方からCASSHERNが間違っていたと言えると思う。どうせなら「みんなのうた」でも作っておればよかったと思う。
 本作に話を戻すが、先の展開が読めないというところもなかなかレベルが高い。しかもそれは明らかに確信犯であり、計算の上に作られているのが伝わってくる。
筋の通らないロック性が、ロッカーとしての筋を通しているというか(笑)。

 それにしても、被害者よりも殺人鬼の方が人数が多いというのも珍しいかも(笑)。

20080420


トレマーズ
1989年アメリカ/ロン・アンダーウッド監督

 ネバダの砂漠地帯で便利屋のような仕事をしている二人組。
いい加減嫌気がさして都会に引っ越そうとするが、次々と奇怪な事件に遭遇し、やがて町から出られなくなってしまう。
どうやら正体不明の怪物がいるらしい・・・。

 ビデオを借りパクされてしまったので、十数年ぶりにDVDを借りて観た。
やはり面白い。
数ある怪物映画の中でも一二を争う傑作。未見の人は損していると心得るベシ。
 全編とにかく出来がいいのだが、やはりいい人ばかりの登場人物と、原因にこだわらずに状況のみに限った脚本が出色。
ガンマニア夫婦のキャラクターも最高。
  それにしても本作のケビン・ベーコンはいい感じ。

20080424


フランケンフィッシュ
2004年アメリカ/マーク・A・Z・ディッペ監督

 沼地に死体が上がる。公式発表ではワニによるものとされたが、その噛み傷は巨大なサメとしか考えられなかった。
調査に向かった検死官と生物学者は、想像を絶する生物と遭遇する・・・。

 まあまあ。
テンポはよく、だれそうになるとすぐにでっかい魚が飛び出してくる。
 次に誰が死ぬのか予想が出来ないのもいい。
特にライフルの暴発で○○○○と思っていたキャラクターが即死したのには驚いた。
 ボートハウスでの生活が楽しそうなのもいい。
ナマズを捕まえてる陽気な漁師や、全裸でラブラブしている夫婦など。
 ジャケットに比べて怪物が小さいと思ったら・・・その辺のフォローもいい。
 よくないのはジャケット。
丸々描きすぎな上に、映像の怪物と形状が違いすぎ。
ジャケットから想像するような、暗い水中に巨大な生物が・・・・というようなイメージでもない。
 映画データベースの感想を読んでいたら、気付かなかった大きな問題点が指摘されていて唖然とした。
川沿いのボートハウスなら、陸に逃げればいい・・・。
気付かなかった〜〜〜〜〜〜(汗)

 それにしても化夢宇留仁は、この手の映画が好きらしいと最近気付いた(笑)。

20080427


2000人の狂人
1964年アメリカ/ハーシェル・ゴードン・ルイス監督

 「迂回せよ」という標識に従って車を進めると、着いたのはプレザント・ヴァレイという町だった。そこでは100年祭というものが開かれており、たどり着いた人々を主賓として熱烈歓迎。
しかしこの町はどこかおかしい・・・・・・。

 名作の誉れ高いスプラッター・ムービー。
これがほんとに面白くて、あの「血の祝祭日」と同じ監督とは思えない。
まあ確かに演出や脚本など、ぐだぐだレベルは相変わらず高いのだが、それもちゃんと予定された作品の目的を達成するのに役立っているのは奇跡(汗)!?
思えば「血の祝祭日」はまだ普通の映画を撮ろうとしていたのだろう。
本作では最初から異常な映画を撮ろうとしたので奇跡的に全てがうまくいってしまったのではなかろうか。
とにかく陽気な町民から漂う妖気はただ事ではない。

20080429


痴漢ドワーフ
1972年アメリカ/ヴィダル・ラスキ監督

 貧乏なカップルが部屋を借りたのは、顔に傷のあるばあさんと、その息子らしい小人が経営するボロボロのアパートだった。
夜な夜な聞こえてくる元歌手だったというばあさんの下手な歌声、それに加えて屋根裏部屋から奇妙な音が・・・。

 一部で名作の誉れ高いソフトコア・ポルノ(笑)。
これが実に面白かった(笑)。
いきなりDVDの画質が最悪なのだが、これまたアングラっぽくていい感じ(笑)。
ポルノと言ってもいわゆる絡みのシーンは大して無く、それよりアングラすぎる雰囲気そのものが実に楽しい。
毎晩友達と飲み明かして、昔の衣装を着て歌いまくるばあさんもポイント高し(笑)。
問題のドワーフ(小人)の方は、とにかく気色悪いという評判(笑)だったが、化夢宇留仁は「007黄金銃を持つ男」のニックナックとイメージが重なり、そんなに奇異とも思わなかった。いや充分奇異なのだが(笑)。

それにしても70年代のピッチピチのタートルネックセーターほどエッチな服はありません(笑)。

20080430


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