100万年地球の旅 バンダーブック
1978年日本/動画監督: 西村緋禄司 演出: 手塚治虫

 宇宙船が爆破され、赤ん坊だけが脱出カプセルに乗せられる。そのカプセルは身体を変形させることができる人々のすむ惑星にたどり着き、赤ん坊は大事に育てられ、王子バンダーとなる。
バンダーは宇宙には、血に飢えた人々が住む地球という星があると聞かされるが、やがて自分が地球人だと知り・・・・・・。

 24時間テレビオリジナルアニメ第1弾。
放映当時ワクワクしながら観たものだったが、見直してみると・・・・・・・・やっぱりなかなかワクワクしたのだった(笑)。
やはり手塚のまずストーリーありきの作り方は好感が持てる。
その分細かいディテールや演出などに穴が多いが、その意気込みを買うというか(笑)。
 また相変わらずエロエロなのも好感がもてる(笑)。
なぜそこまでエロくするのか?
手塚がエロいからである。間違いない(笑)。
しかし手塚のエロさは、女性の神秘性重視な上に、手塚の趣味全開なので、受け取り側はなんとも居心地の悪いような複雑な気分にさせられるのも相変わらず。
手塚って、やっぱり色々微妙な人である。あ、神様だっけ(笑)。

 ところでDVDの画質だが、デジタルニューマスターなのか、実に綺麗。
あそこまでゴミのないクリアな画像は放映当時もとてもじゃないがあり得ないわけで、なんとも複雑な気分である。

20080608


テキサス・チェーンソー
2003年アメリカ/マーカス・ニスペル監督

 1973年。ワゴン車で旅行を楽しんでいた一行が、傷だらけの女性を拾う。
何が起きたのか聞き出そうとするが、突然女性は拳銃を取りだし、自分の頭を撃ち抜いてしまう。
リアウィンドウには穴が開くし、後部座席は血と脳漿まみれ。仕方なく警察を呼ぶ一行だが・・・・・・。

 ホラー映画の超名作「悪魔のいけにえ」のリメイク。
物語的にもほとんど同じなのだが、展開に変化が加えてあって、ゲームブックの別パラグラフを眺めているような感じ。
結局同じような結末にたどり着くのもゲームブックっぽい(笑)。
 リメイクとしては実によくできていて、前作と同じかそれ以上の恐怖とスリルを味わえる。
前作にあった狂気は流石にパワーダウンしているが、リメイクで狂気を増すのは困難なので、よく頑張った方だろう。
 主演のジェシカ・ビールが可愛くて色っぽいのもポイント高し(笑)。
前作ではミイラ同然だった爺ちゃんが本作ではまだ元気で、ドサクサに紛れて彼女の尻をなで回していたのが印象的だった(笑)。

20080608


おいら宇宙の探鉱夫
第1話:「118,000ミリセコンドの悪夢」
1994年日本/飯田馬之介 監督

 ハレー彗星捕獲計画が進む中、宇宙飛行士の試験に挑む12歳の少年牛若。
しかし軍事衛星のミサイルの誤射によって、基地が多大な被害を受けてしまい・・・・・。

 始まった途端に絵柄の古さにびっくりしたが、もう13年も前の作品なのね。知らなかった。と言うか、忘れてた(汗)。
展開やディテールはなかなかツボを突いてはいるのだが、いかんせん脚本と演出が荒っぽく、その世界に入り込む前に事件が発生してしまい、人事感が拭えないのが残念なところ。
限られた時間でなんとかしようとしたのか、勢いで掴もうとしたのかは定かではないが、少々残念な結果と言わざるを得ない。
そして続きが第2話までしか出ていないようだが、この様子だと完結にはほど遠そうな・・・(汗)。
逆に考えると、この展開で残り25分で完結されても困る(汗)。
あ〜〜あ。

200800608


SAW2
2005年アメリカ/ダーレン・リン・バウズマン 監督

 刑事エリックは別れた妻との一人息子が盗みを働き、保護してみれば母親の所に帰ると言われてふさぎ込んでいた。
そんな彼にジグソウからの挑戦状が突きつけられる。
ジグソウのアジトと思われる場所に向かうと、果たしてジグソウはあっさりと捕まった。
しかし彼は新たなゲームを用意しており、彼の指し示したモニターには、どこかに閉じこめられている人々が。
そしてその中には彼の息子も混じっていた・・・・・・・。

 続編というものは最初の作品を越えるのが難しいものだが、本作も例外ではない。
しかし越えはしないまでも、同等に近い面白さには出来上がっていると思う。
そもそも続編が最初の作品を越えるのが難しいのは、前作を尊重した上で更なるパワーアップを迫られるからだが、これがアクション映画だと派手にするしかないので困難を極める。しかしSAWのような内容であれば、比較的楽かもしれない。とにかく論理的な思考を積み重ねることで、ある程度のラインには達することが出来るのだから。
そういう意味で、本作は上記のある程度のラインには達していると思う。
ただしゲームの参加者の人数が増えたことで緊迫感の密度は減り、またゲーム参加者にバカが増えたことで視聴者(つまり化夢宇留仁/笑)のストレスは少々増したが、まあ許容範囲内。
でももうちょっと賢い参加者を増やしてほしかった・・・・・・・・・・。

20080608


ウルトラマンメビウス Vol.2
2006年日本

  第5話「逆転のシュート」監督:高野 敏幸
 霧の中に現れた怪獣サドラ。
ジョージが放った必中の光線は、何者かに妨害されて外れた。しかしそれを充分に接近しなかったからだと責められ、ジョージはGUYSを出てゆく・・・。
 ツルギ初登場。ドラゴンボールのトランクス初登場を彷彿とさせる(笑)。
映像的には霧の中のサドラや、倒れたサドラの手前にメビウスが立っている画など、なかなか見所が多い。

第6話「深海の二人」監督:高野 敏幸
 マリナは人間離れした聴覚を持っているが、それが思い切った行動を出来なくさせてもいた。
深海で異常が察知され、日頃なにかとぶつかり合っているリュウとマリナが調査に赴くが・・・・・。
 マリナ役の斉川あいは新人らしいが、実に自然な演技で素晴らしい。
対して主人公ミライ役のにーちゃん・・・(笑)下手な演技がまたウルトラマンらしくもあったりするので、まあいいけど(笑)。
  最初から出ている舌の長いおばさん(笑)の正体判明。
ツインテールは可愛い(笑)。 ツルギの上昇ポーズかっこいい。

第7話「ファントンの落し物」監督:梶 研吾
 食糧難に苦しむファントン星人が地球に落としたのは、無限に増殖する非常食だった。宇宙に戻さないと地球が滅ぶ!?
 コメディタッチだが、ファントン星人、補食体ボガール、ツルギ、GUYSとメビウス、それぞれの思惑が非常食を中心に絡み合う意外な好編。
メイドのねーちゃんが可愛い(笑)。

第8話「戦慄の捕食者」監督:梶 研吾
 ボガールに対抗するため、ミクラスに電気怪獣の能力を添付。しかし故障が発生し、なぜか小さなエレキングが出来てしまった。
そうこうする内、ボガールが現れ・・・・・・。
 舌の長いおばさん(笑)一段落?
ミクラスの新たな能力は、そう来たか!と手を打つ。

20080614


鉄人28号 白昼の残月
2006年日本/今川泰宏監督

 昭和30年代。正太郎の前に現れたのは、血の繋がらない兄、正太郎だった。
時を同じくして、父が開発したとされる「廃墟弾」が発見され・・・・・・・・。

 「白昼の残月」というサブタイトルの時点で少し嫌な予感はしていたのだが、予感的中(汗)。
テレビシリーズの一つとしてならこんな話もあっていいと思うが、劇場でこれを見せられたらたまらない。
化夢宇留仁はDVDで観たが、やっぱりたまらない(笑)。
とにかく辛気くさくて、見せ場はなく、不要に残酷で、不要に醜い。
 辛気くさくてもいい。それが面白ければ。
しかし本作ではオープニングの合唱で楽しい気分を盛り上げておいて、その後はひたすら辛気くさいという最悪のお膳立て。
なにがやりたいのか?
 鉄人28号の見せ場と言えばもちろんロボットバトルだが、本作ではほとんど無い上に、僅かな戦闘シーンでは主人公が操縦していない(汗)。
最後の見せ場はこれまたデビルガンダムならぬ、デビル28号みたいなのが出てきて、いきなりお涙頂戴に突入。
 鉄人28号の敵ロボットは横山光輝デザインの有名なキャラがたくさんいるが、本作ではブラックオックス以外の敵ロボットが次々に出てくる。
そしてそいつらがほとんど活躍シーンもなく、無惨な破壊のされ方をする。
そこにあるのは盛り上がりでも爽快感でもなく、汚い物を見てしまったような嫌悪感。
更には主役の鉄人でさえも、後半は半分溶けたような醜い姿をさらし続け、嫌悪感をもり立てる。
 これまで計りかねていたのだが、本作で今川泰宏監督のことがすごく嫌いになった。
化夢宇留仁の頭の中の鉄人を返してくれ。

20080614


ウルトラマンメビウス Vol.3
2006年日本

  第9話「復讐の鎧」監督:小原 直樹
 ボガールは生きていた。しかも身体に高エネルギーをみなぎらせ、下手に攻撃すると大爆発を起こす。
再び現れたボガールを爆発させずに倒すにはどうしたらいいかと苦慮するGUYSだったが、ツルギはそんなことはお構いなしにボガールを倒そうとする・・・・。
 隊長がセリザワ前隊長と対面。ただ者ではなさそうなところを初めて臭わせる。

第10話「GUYSの誇り」監督:小原 直樹
 ボガール殲滅のため、無人島をバリヤーで包み、その中で倒す作戦が。しかしそのままだとメビウスとツルギも犠牲になってしまう。GUYSジャパンは独自に作戦を練り・・・。
 第1話から続いたボガール編完結にふさわしい内容。
最後のウルトラの母の画は、どう見てもお釈迦様(笑)。

第11話「母の奇跡」監督:鈴木 健二
 ディノゾールの群が地球に接近。GUYSスペーシーの敷設した宇宙機雷でくい止めるが、1体が地球に降下した・・・。
 あっさり再登場するツルギじゃなくてヒカリ。
劇中の言葉通り、存在意義は無くなったのだから、せめてしばらく姿を消してもらいたかった。

第12話「初めてのお使い」監督:鈴木 健二
 トリヤマ補佐官が託された、初めてのお使い。それは試作メテオールで、無生物が動きだしてしまうという物。補佐官はそれを1つ川に流してしまい・・・・・・。
 巨大なエビス様と、メビウス、ヒカリが戦う様が、釣り竿でビシバシどつくは、鯛が「ショーバイハンジョー」と叫びながら飛び回るはで、 混沌としていて楽しい。
それにしてもヒカリ、うろちょろするな(笑)。

20080615


SAW3
2006年アメリカ/ダーレン・リン・バウズマン監督

 暗闇に置き去りにされた刑事は、なんとか脱出を計る。
一方新たなジグソウによるものと思える殺人事件を調査していたケリーだったが、彼女もまたジグソウの罠に。
しかしこれらの罠は、今までのジグソウのそれとは違うところがあった。
誰も生き残れないのだ。

 2から直接繋がった展開で始まるが、要点はまったく異なる。
様々な立場の人間がそれぞれの選択を迫られる脚本は相変わらずレベルが高い。
しかし・・・・・・化夢宇留仁は最後のゲームがどうも納得いかなかった。あれでは彼は選ぶのに必要な情報が少なすぎると思う。
それと残酷シーンのパワーアップ度は凄まじく、本作でとうとうHOSTELを越えたと思う。
ほとんど「究極の快楽」状態の全身鎖もえぐかったが、なによりブタさん達の行列がしんどかった・・・。
 とりあえず○○○○が○○○というのでは面白くないと思っていたので、今回の展開は歓迎。
しかしどうやって4に繋げるの(汗)???

20080615


トレマーズ2
1995年アメリカ/S・S・ウィルソン監督

 ド田舎でダチョウの飼育をしているアールのところに、グラボイス退治の話が舞い込む。
今度は金を貯金すると誓ってメキシコに向かうアール。
ラジコン爆弾で調子よくグラボイスを退治してゆくが、やがて異変が発生し・・・・。

  テレビムービーで登場したトレマーズの続編。
流石に1の神懸かり的な出来のよさには敵わないが、2も充分によく出来ている。
相変わらずいい人ばかりの登場人物達で、のんびりムードで怪物退治はいい感じ。
再登場のフレッド・ウォード、ガンマニアのバート役のマイケル・グロスも変わらない魅力で安心。それぞれパートナーに振られているのが切ないが(笑)。
 出色は制作年とテレビムービーということを考えると驚くほどよくできている怪物のCGI。最初はCGIと気付かず、どうやって撮ったのか不思議だった。
この辺は1が出来がいいだけに、気合いが入っていたのだと思う。
これでヒロインがもう少し魅力的で、ラストの山場がもう少し盛り上がれば・・・・・・というのは贅沢か。

20080621


ウルトラマンメビウス Vol.4
2006年日本

  第13話「風のマリナ」監督:村石 宏實
 マリナは以前所属していたレーシングチームの監督カドクラと山へツーリングに出かける。
そこで偶然知り合いの登山家リンコと出会うが、そこに現れるムカデンダー・・・・・。
 とにかく直球の脚本と演出で、実に好感が持てる。
ムカデンダーの見せ方もうまいし、ミクラスの使いどころやその時のセリフもツボと突いている。
マリナのセリフでGUYSがプロの集団だと表現するのも素晴らしい。
またマリナがGUYSのメンバーを説明する際、ミライのことを「不思議ちゃん」と表現するのが傑作。あの立場、演技力全てを一言で表している(笑)。
で、要するにマリナが可愛くてよかった(笑)。
ヒカリうろうろするな(笑)。

 第14話「ひとつの道」監督:村石 宏實
 怪獣インセクタスを、ウィンダムの光線で撃破!その際テレビに映ってしまったテッペイだが、実は親には大学に行っていると嘘をついていた・・・。
 テッペイ主役の巻だが、ジョージの狂いっぷりとマリナの壊れてる機転が気になった(笑)。
看護婦の着替えシーンというアダルトビデオみたいな展開も(笑)。

 第15話「不死鳥の砦」監督:北浦 嗣巳
 宇宙怪獣出現の可能性に、GUYSに出動指令が下るが、アライソ整備長が止める。ガンフェニックスの整備が終わっていないと言うのだ。
しかしトリヤマ補佐官が押し切って出動させ・・・・・・。
 ガンブースター初登場。GUYSの総本部はニューヨークにあったのか。
ヒカリは相変わらずうろうろ。ゾフィーもちらりと登場。

 第16話「宇宙の剣豪」監督:原口 智生
 宇宙の剣豪ザムシャーが、マグマ星人、バルキー星人を斬り殺しつつ、地球に到達。ザムシャーはツルギとの対決を望んでいた。
ところが地球はザムシャーとともに降り注ぐ隕石群への対処でそえどころではなく・・・・・・。
 基本直球演出のメビウスだが、この回は冒頭からひねりまくったカメラ、編集、演出で驚かせてくれる。
マル補佐官秘書が頼もしいところを見せてくれるのも嬉しい。
そして実は、この話の主役はコノミ隊員。セリフもほとんど無いのだが、この日だけコンタクトレンズで、やたらに可愛い表情を見せまくる。
色々な意味ですごい話だった(笑)。

20080621


海底超特急マリン・エクスプレス
1979年日本/動画監督: 四分一節子/千田幸也/鈴木まり子
演出: 手塚治虫/出崎哲

 2004年(未来)。海底超特急マリン・エクスプレスの試乗運転が行われる。
しかし車内には陰謀が渦巻き、殺人事件が発生。更には開発者が破壊工作を・・・・・。

 24時間テレビで放映された手塚長編アニメ第2弾。
物語的には後半の唐突な展開など、バランス滅茶苦茶なのだが、とにかくかっこいいマリン・エクスプレス号のデザイン、描写と、メインテーマが耳に残るので、シリーズ中でも最も印象深い作品。
 ストーリーがあって、それに合わせるために設定をでっち上げるという手塚メイドは相変わらずで、色々な設定が投げっぱなしなのも心地よい(笑)。
  化夢宇留仁はもちろん大好きで(笑)、このたび見直してもやはり面白かった。
やはりDVD画質は素晴らしく、タッチの強く残る背景も美しい。
しかし今回見直して最も印象的だったのは、ムー帝国の女王がノーパンだということだった(笑)。

20080622


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