バイオハザード3
2007年アメリカ/ラッセル・マルケイ監督

 あれから数年の月日が経ち、全世界にアンデッドがはびり、人類は滅びようとしていた。
真っ先に事態に対応したアンブレラ社は生き残り、アンデッドを手なずける研究を、アリスのクローンを使って行っていた。
一方アリスは、巻き込んで人死にが増えるのを怖れて1人で行動していたが・・・・・・。

 散々な評判の本作だが、化夢宇留仁はまあまあ面白かった。
最初から期待度が低いと言うか、望むものの違いと言うか、要するにミラ・ジョボビッチがエロ可愛く活躍すればそれでいいのだ(笑)。
ず〜〜〜っとミラの衣装がノーブラ(に見える)だったり、そういうところで満足度が上がっている(笑)。
 残念だったのは2で活躍したジルが登場しなかったこと。
彼女が出てくると更にキャラクター物という雰囲気が増して、ますます終末感が無くなってしまったかもしれないが、今更そんなことを気にするシリーズでもあるまいに。ほんとに残念。
 またオチは流石にどうかと思うところも。
○○○○に行った連中がどうなったのかを見せないのは想像にお任せということで問題ないとしても、○○○が○○して終わりというのはオチているとは言い難い。
いっそのこと○○地下の○○○○の○○○○に、○○○の大群が○○して終わればすっきりしたのに。
まあ場合によってはまだ続編を作ろうということなのかもしれないが、一応完結編という名目では下手な処理だったと思う。

 どーでもいーけど、レンタル版にもDTS収録してくれ(汗)!
ドルビーデジタル5.1チャンネルが再生できて、DTSが再生できない環境の人ってほとんどいないんじゃないの???

20080525

 再見。
なんだか世界初特別バージョン放送とかあおっていたので、試しに録画してみたのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
なるほど。
特別「酷い」バージョンでしたか(汗)
こりゃまいった。
わけの分からないナレーションやらその日の放送でまだ流れていない部分の先見せやら、画面にず〜〜〜〜っと張り付いた意味のないでっかいキャプションやら。
とにかく酷い。
シリーズ中でも出来のいい方ではない本作だが、それを更に昇華して最悪の作品に仕上げてあるのには舌を巻いた。
 もう日本という国では、「作品」を鑑賞する文化が大衆レベルでは滅びているのかもしれない。

20120117(mixi日記より)
20230728


悪魔のいけにえ
1974年アメリカ/トビー・フーパー監督

 5人の若者が、田舎へ旅をしていて、殺人鬼一家に出会う。
以上(汗)。

 すげ〜〜〜〜〜〜(汗)!
これはすごいですよ奥さん(笑)!
「マーダー・ライド・ショー」は本作へのオマージュとして作られたそうだが、本家の足元にも及びません。
ディテールでは頑張っていたのだが、全然足りていないのは狂気。
先日観た「2000人の狂人」と「2001人の狂宴」もそうだったが、オリジナルには動かしがたい真の狂気が封じ込められている。
いきなり飛び出してハンマードカンで痙攣でドアバタンですよ(笑)!
冷蔵庫ガタガタでビヨ〜ンでバタンですよ(笑)!
チェーンソーぶぃんぶぃんいわせて全速力で走って追ってこられたらまさに悪夢。
そしてまさに芸術的とも言える幕切れ。
そこはそのタイミングで終わったからこそ、狂気を狂気のままでパッケージできちゃっているのだ。
本作を撮った時のトビー・フーパーには、まさになにかが宿っていたとしか言いようがない。

20080525


地獄の門
1980年イタリア/ルチオ・フルチ監督

 ニューヨークで霊的交信を行っていた女性が、ダンウィッチという町で地獄の門が開かれるというビジョンを観た後死んでしまう。
一方そのダンウィッチでは奇怪な減少が立て続けに起こっていた・・・。

 色々と言いたいことはあるが、ツタヤディスカスのレビューに、ムエタイさんという方が書いたもので、まさにその言いたいことを全て書いてくれているものがあったので、引用させてもらうことにする(笑)。
サンゲリアに関しての部分は、化夢宇留仁はサンゲリアを観ていないのでその通りとはいかないが、それ以外はまさに言いたいことそのまま(笑)。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

正直言って「すごく面白かった」とは思わないが、久々に「真性の」ホラー映画を見たという感じがする。いいたい事がありすぎて、レビューが1000字以内というのが非常に残念(笑)。
 まず、今までいくつかホラー映画を見てきたが、この作品のグロ度は俺の中では結構高い。いきなり目から血を流し始めるわ、内臓を口から吐き出すわ、ドリルで顔を貫通するわ、窓の外からうじ虫が粉雪のように降り注ぐわ…。ルチオ・フルチ監督はこの作品ではグロ表現欲求を完全に満たしたんじゃなかろか。
 細かい点でツッこみたいことはいろいろあるが、この作品については全部「ご愛嬌」で済まされてしまいそう。ゾンビどもがテレポーテーションばりに突然現れたり消えたりするってのはムチャすぎ!当局が「国家危機宣言」を出してラジオで「家の外に出ないでください」と住民に促していたが、突然目の前にボーンと現れるんだから意味無し(笑)。しかもこのゾンビども、人間の後頭部を片手でグシャッと握りつぶすほどの怪力の持ち主なんだが、その一方で腹を刺されただけでアッサリ死んでしまう。強さと弱さ(優しさ?)を兼ね備えた泣かせる死人達なのですよ。
 それと思わずニヤリとしてしまうのが作品中の音楽。4分打ちのベードラから始まる軽快なドラムとドラクエ風のメロディが突然雰囲気をブチ壊し始める。どっかで聞いたことあるような曲だなぁ…と思ってたら、同じフルチ監督の「サンゲリア」にて同様の曲が流れていたことを思い出した。この時代に4分打ちモノにこだわるなんて、この人は音楽的にも先見の明を持ってたらしい(笑)。
 最後に一言。この作品のラストシーンはひどすぎますよ、監督! 意味わかんねーっすよ、監督! 最後の最後で予算が尽きたんっすか、監督!(笑)
 P.S ルートメニューで「本編」とか「予告編」とかを移動するたびに「キャー」という悲鳴が響きますが、ウルサすぎます(笑)。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

20080529


ラビリンス 魔王の迷宮
1986年アメリカ/ジム・ヘンソン監督

 夢見がちな少女サラは、継母の子である小さな弟のおもりを押しつけられ、弟などいなくなってしまえばいいと願う。
その願いは叶えられ、弟トビーはゴブリンの王の宮殿に連れ去られてしまう。
いつの間にか別世界に連れ込まれたサラは、迷宮の奥にある宮殿へトビーを助けに向かうが・・・・・・。

 ネットで感想を見てみると、今の技術を見慣れた目で見ると画面がチープだという意見が多いようだが、化夢宇留仁はまったく逆の感想だった。
本作の画の素晴らしさは筆舌に尽くしがたく、それは根本的なセンスのよさあってのものだと思う。いくら技術が高まろうが、肝心のセンスがなくてはどうしようもない。
マペットの素晴らしさは勿論だが、特にセット、美術は果てしなく広い迷宮の謎めいた雰囲気を充分に表現しており、何度見ても飽きない素晴らしさ。
確かに。一部合成はびっくりするくらいチープなところもある。
サラが火の怪物達に取り囲まれるところがそれで、光の調整もされておらず、昔のテレビのビデオ合成みたいになってしまっているが、化夢宇留仁は他のシーンの完成度の高さもあって、もしかしたら火の怪物の異常さを表現するためにわざとチープにしているのではないかと疑ってしまった(笑)。
また冒頭ではまさに最初期のCGも駆使されているが、文字通り技術は未熟。それなりにセンスのある画にはなっているが。

 というわけで極めて素晴らしいセンスと巨費を投じて製作されている本作だが、どうしても奇作のイメージが拭えないのは、やはりデビッド・ボウイの存在だろう。
どれだけファンタジックな雰囲気を盛り上げても、こいつがタイツをはいて登場して歌い出すと、雰囲気も別方向へそれてしまう。単に変なやつならそれはそれでいいのだが、やはりボウイ。それだけではすませられない変な魅力を持っているので、無視するわけにもいかない(笑)。
そういうわけで、どうしても奇作から離れられない本作だが、当時15歳のジェニファー・コネリーは超ラブリーだし、見所満載で化夢宇留仁には一生物の作品である。

20080531


ツールボックス・マーダー
2003年アメリカ/トビー・フーパー監督

 古いアパートに引っ越してきた若いカップル。新米の医者である夫は留守がちで、アパートに残る妻はアパートのボロさや変わった住民達にストレスをためつつも、なんとか友達を作るが、その友達が姿を消してしまい・・・・・・。

 大御所フーパーの久しぶりのストレートなホラー映画。
一部で評価の高い本作だが、化夢宇留仁的にはなかなか微妙な内容だった。
少なくとも映画のルールは一切守られていない。
映画のルールをぶち壊すということでは同監督の名作「悪魔のいけにえ」がその大成功の例だが、本作ではそれがうまくいっているとは言い難い。
とりあえずミステリー風で進み、ミスディレクションを積み重ね、登場人物の背景を描き、結局全て関係ないというのはどうなのか(笑)。
また主人公夫婦が引っ越してきてから連続殺人が始まるのだが、それまでは起こっていたけど誰も気付いていなかったというのは有りなのか(笑)?
せめて最後に○○○○は実は○○○の方だったというオチくらいつくのかと思ったら、それさえ無しで80年代風不死身殺人鬼で終わってしまうのは潔いと言うかなんと言うか(笑)。
おそらく化夢宇留仁はトビー・フーパーに求めるものを間違っていたのだろう。
彼は殺人鬼の創造者だが、作品の完成度の追求者ではないのは間違いない。

 なんにしろヒロインのねーちゃんが全然魅力的じゃないのは痛い。
最初に殺されるねーちゃんと、役が逆だったらよかったのに(笑)。

20080531


300
2007年アメリカ/ザック・スナイダー監督

 スパルタを侵略しようとするペルシア。
奸計も働かせ、スパルタを無抵抗で配下に収めるはずだったが、レオニダス王をはじめとした300人の兵士が立ちふさがる・・・。

 この映画に対して、ドラマが足らないという意見が散見された。
バカじゃねーの(笑)!?
この映画にはドラマなどいらない。むしろ本編でも多すぎたくらいである(笑)。
 いきなり強い兵士がぞろぞろ出てきて、精鋭を育てる描写が足りない?
バカじゃねーの(笑)!?
「スパルタの兵士」というだけで、最強なのは前提でしょうが(笑)!

 ちうわけで、スパルタのパラダイスぶりと、ペルシアの変態ぶりの徹底さも素晴らしい、まさに男の魂勧善懲悪アクションコミック超大作である。
 1つ発見。
男も女も子供も、状況を知った上で1つの方向を向いている国は、例えその方向がおかしくてもパラダイスになるのだなあ。

20080601


処刑軍団ザップ
1970年アメリカ/デヴィッド・ダーストン監督

 ダム工事のために放棄寸前になっている町に、ヤク漬けで悪魔崇拝を行うヒッピー集団が現れる。
お姉さんとおじいさんを暴行されて怒った少年が、狂犬病の犬を撃ち殺してその血をミートパイに入れ、ヒッピー達に食べさせたからさあ大変(笑)。

 ゾンビの人気にあやかって、それっぽい映画を作ってみたもの。
そのままゾンビにせずに、狂犬病患者にしたのは工夫の跡が見られる。またヒッピー文化を取り入れたのもそう。
脚本や演出はもちろんボラボラで、基本的にはどうしようもないゴミ映画だが、変にプロっぽい少年の行動と、ジャケットのねーちゃんが可愛いのが救い。
しかしねーちゃんは全然物語に絡まず(そもそも物語と言うほどのものでもないが)、途中でいなくなってしまうのでどういうことかと思ったら、メイキングで実はねーちゃんは登場する予定はなく、急遽追加されたキャラだと判明。
おいおい、この内容であのねーちゃんいなかったらほんとにどうしようもなくなるよ(笑)。
そのメイキングだが、監督が言い訳めいたことをしゃべりまくっていて、うるさくて仕方がない(汗)。
見るからにしょうもなさそうなおっさんでした(笑)。

20080601


ゾンビ屋れい子 Vol.1
2003年日本/稲葉博監督

 ゾンビを召喚して戦うぶっ飛んだコミックのオリジナルビデオ化作品。
れい子は毒の粉の調査をする内、現代の魔女と出会う・・・・・・・・・。

 原作のぶっとんだところはきれいさっぱり無くなって、ひたすら地味でかったるい展開。
その上原作でも売りの一つであったゴアシーンが丸ごと無くなっており、もはや別作品である。
その上、秋山莉奈(おしりーな/笑)主演だというのに、お尻さえ出てこないのはどういうことか(笑)!?

 というわけで、実に切なくなる内容だった。
しかし最初から3部作構成で作られているらしく、前振りだけで終わった部分が多い。
続きも見るのか化夢宇留仁(汗)?

20080607


モンスター ハウス
2006年アメリカ/ギル・キーナン監督

 12歳の少年DJの家の向かいには、怪しげな古い家が建っていた。そこに一人で住む老人ネバークラッカーは、近づく子供を脅しつけては三輪車やおもちゃを奪い取る。
ハロウィンの前日、DJの友達チャウダーの買ったばかりのバスケットボールがネバークラッカーの家の芝生に入ってしまい・・・・・・。

 スピルバーグとゼメキスが製作総指揮を務めたフルCGアニメ。
どうも観た感じではゼメキスの影響が強そう。
内容はホラーのスパイスを効かせた少年達の冒険物かと思いきや、まあその通りなのだが(笑)、意外にちゃんとしたホラーでもあった。
特に前半の怪しい家が人を招き寄せる雰囲気はまさに正統派な感じ。
 脚本もよく練りこんであって、細かい工夫や演出も行き届いている。
最後はなかなかのスペクタクルだし、実に良質な作品だと言える。
しかしベビーシッターのゴロツキぶりと、その彼氏の振る舞いは少々リアルすぎて気分が悪くなった。
あの辺そこまでリアルにする必要があったのかなかったのか・・・・・・・・・。

20080607


ウルトラマン メビウス Vol.1
2006年日本

  第1話「運命の出逢い」監督:佐野 智樹
 ウルトラの父の命で地球にやってきたウルトラマンメビウス。奇しくも地球には、25年ぶりに怪獣が迫っていた。
地球防衛組織GUYSの戦闘機隊は全滅。絶望的な状況に、伝説の巨人が・・・・・・・。
 文字通り25年ぶりのウルトラ兄弟世界の直接の続編として製作された、ウルトラマンメビウス第1話。
これが期待以上の出来で、従来からのファンのハートを鷲掴み!
怪獣倒して説教されるウルトラマンというのも珍しい(笑)。

第2話「俺達の翼」監督:佐野 智樹
 新生GUYSはメンバー集めに奔走。しかしそこに地底怪獣グドンが現れる。
最初は嫌がる新生メンバーだが・・・・・。
 このシリーズは細かい描写で心を掴むのがうまい。
今回は今まで地球を襲った異星人の科学技術を応用した超テクノロジーが初披露。その間中、昔の異星人の円盤のシーンでは必ずかかっていたピヨヨヨヨヨヨヨヨヨという効果音を鳴り響かせる。ほんと分かってらっしゃる。
初めての地球の食べ物カレーライスに不審そうなミライの様子も楽しい(笑)。

第3話「ひとつきりの命」監督:村石 宏實
 かつてウルトラマンの命を奪ったことのある怪獣バードンが出現。メビウスが立ち向かうが、その毒にやられてしまい・・・・。
 息の合ってきたメビウスとGUYS。
漁港のセットがよく出来ていた。

第4話「傷だらけの絆」監督:村石 宏實
 ナノマシンと超技術メテオールを融合させたマケット怪獣の使用が解禁された。テスト第1号に選ばれたのは、怪獣ミクラス。
しかしミクラスは全然使い物にならず・・・・・。
 コノミの言うことしかきかないミクラスだが、それでもなかなか役に立たない。そのへんがまたミクラスらしくてよい(笑)。
そろそろ隊長がいい味を出してきている。

20080607


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