2010年2月28日
第2回月例ゲーム会


 日本橋の隠れ家で、第2回のゲーム会が開催された。
メンバーはテノムフ氏とアルファさんとcerberus氏といういつものメンバー。
その内もっと人を増やしたいと思っている。

 最初にやったのは「カルカソンヌ」。
前々からリクエストをもらっていたのだが、なぜかやりそこねていたので、今回は初っぱなに。


 化夢宇留仁は赤。cerberus氏は黒。テノムフ氏が緑。アルファさんは黄色。
画像はいきなり濃い〜タイルをひいてアルファさんが悩んでいるところ(笑)。


 ちまちまとカルカソンヌの町が広がってゆく。
 化夢宇留仁はのんびりと教会なんぞを建てている。
そして実はその間にアルファさんが草原の大部分を確保している(汗)。
 左上では黒の少し大きな街ができつつあり、即座に緑が寄生。
テノムフ氏はこういう部分の飲み込みが早い。
化夢宇留仁も早く寄生しなければ(笑)。


 と思ってるのに全然寄生できるタイルをひけず、そんなことをしている内にアルファさんの街も合併。
このままでは化夢宇留仁だけ取り残されてしまう(汗)。
 また右下でこっそり育てていた街があったのだが、ここにも緑が侵入。
え〜〜〜いうっとおしい(汗)!


 とかなんとかやってる内に、左上の都市を完成されてしまった。
24点!化夢宇留仁だけ0点(汗)!
完全に取り残された(泣)


 しかしそのままだまって一人負けしているわけにはいかない。
 気合いの引きで右下の都市にもう一人手駒を送り込むのに成功!
これでこのまま完成すれば、この都市の点数は独り占めである。


 一方左上の都市の下では、怪しげな宗教が手を広げ、人々の心を惑わせていた。
って、なんじゃその教会と教会だけをつないでる道は(笑)

 そして化夢宇留仁は、都市完成まであと1枚まで迫っていたが、その1枚が全然引けない(汗)。
代わりに1つ前の手番のアルファさんが面白いように化夢宇留仁の都市が完成できるタイルを引いては関係ないところに置いてゆく(汗)。



 結果とうとう最後の1枚を引けずに終了してしまった。
もちろん化夢宇留仁が最下位(汗)!
 結果テノムフ氏94、cerberus氏83、アルファさん51、化夢宇留仁46(泣)
悔しすぎる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!


 次は「アドベンチャラーズ チャクの神殿
インディー・ジョーンズの冒頭そのままの罠だらけの遺跡内で宝探しをするゲーム。
 生きて遺跡を脱出したキャラクターの中で、最も財宝を多く持っていたプレイヤーの勝利となる。
全滅して全員負けという展開もある(笑)。



 初期配置。
 中央あたりに置かれているのが各プレイヤーのコマ。
手前右に置かれているのが化夢宇留仁の使用キャラクター「プッチオ・コルテーゼ元船長」カード。
わざわざカードが用意されてはいるが、キャラクター間の違いは1つの技能だけなので、雰囲気を盛り上げるのが1番の目的らしい。
 各プレイヤーはキャラクターを2人担当するが、ゲーム中にその2人を同時に使用することはできず、2人目は1人目が死んだ場合の予備である。
 マップ下にある丸いのが、おなじみ転がってくる巨石の罠。
こいつが毎ラウンド半ランダムに転がって迫ってくる。またこいつはマップ上を転がりたおした後、出口に突っ込んで止まる。
入り口はキャラクターが入った途端に閉まってしまうので、巨石が出口をふさいでしまうと誰も出られなくなってゲームオーバーである。


 最初の罠はこれまたおなじみ左右から迫る壁である。
これに押しつぶされたら勿論即死(笑)。
壁はカードによって半ランダムに迫ってくる。

 このゲームはアクションポイントシステムを採用している。
一ひねりしてあるのは、キャラクターの持っている荷物の量が使用できるアクションポイントに影響するというところ。
宝をたくさん見つければ勝ちのゲームなので、荷物は増える。
荷物が増えると動きが鈍くなって、罠にかかりやすくなるというわけ。
 迫る壁の通路は4マスある。
単に通り抜けるだけなら簡単だが、1マス毎にたくさんの宝が隠されており、それを探索するのにもアクションポイントを消費する。
なるべく宝をたくさん見つけたいが、欲張りすぎると動きも鈍り、壁に押しつぶされてお陀仏となるわけである。



 迫る壁の部屋をクリアした一行が次に向かったのは溶岩の部屋。
この部屋の床にも宝が隠されている。しかし床の内4枚は罠であり、乗ると粉々になってプレイヤーは溶岩に真っ逆さま。勿論即死である(笑)。
溶岩の部屋の罠は、迫る壁の通路のところでアクションポイントを消費することで、どの床が罠なのか確認することができる。
1アクションポイントにつき1枚の罠の床の絵柄を5秒間見ることができるのだ。
しかしこれが似たような絵が多くて覚えにくい。
しかも全て確認しようと思えば4アクションポイントも必要なので、全部確認するのはなかなか難しい。
 画像はアルファさんのキャラクターが先行し、あと1歩で溶岩の部屋をぬけるというところで床が粉々に割れて、溶岩に落ちたところ(笑)。
 1人目のキャラクターが死ぬと、2人目のキャラクターは画像の上部左右にある太陽マークのマス(外から入るだけの一方通行の通路ということになっている)から登場する。
それまでにとった財宝は全てパーで厳しいが、荷物ゼロのスタートと言うことはアクションポイントは多く使えるということなので、危険を冒して高い財宝を取りに行けるということでもある。
 ちなみに溶岩の部屋は大回りして避けることもできる。
その場合は壁沿いの鍵のかかった宝物を手に入れるチャンスでもあるが、遠回りした分背後から迫る巨石の危険が高まるということでもある。


 アルファさんの2人目のキャラクターが登場。
しかし巨石に追い抜かれそうである。他の3人は溶岩の部屋の先の通路へ。
 この先は3つのコースに分かれている。
川を通るルートでは、宝を見つけながら進むことが出来るが、最後が滝になっているので、川を上がるのに失敗すると真っ逆さま(笑)。
ボロボロの橋を通るルートでは、橋が壊れたら真っ逆さま(笑)。
通路沿いに進むルートでは、奧の突き当たりにこの遺跡で最高額の宝を見つけるチャンスがあるが、遠回りなので巨石に追いつかれる可能性が高い。


 3人は巨石に追いつかれる寸前に川に飛び込んだ。
アルファさんのキャラは、溶岩の部屋で巨石をやり過ごした後に川へ。
コマで寝転がっているものがあるのは、川は流れが速いので宝の探索は1マスにつき1回しかできないので、そのマスでの探索が終了したことを示している。

 滝の直前のマスで川から上がる。
その時点での荷物レベルに応じた数のサイコロを振り、1つも1が出なければ川から上がれる。荷物3個を捨てる毎に、1の目1つを無効にできるという救済ルールもある。
化夢宇留仁のキャラクターの技能は「水泳」で、ここでのサイの目1を1つだけ無視できる。実は一番使える技能かもしれない。
それをアテにして山ほど宝を持ったままで川を出ようとしたのだが、1の目が2つも出た(泣)


 最後はなんとか全員脱出に成功した。
今回は化夢宇留仁が巨石を動かすサイコロを振っていたのだが、後半目がふるわず、迫ってくるのが鈍かった。
ちなみに前にソロプレイをやってみた時には、全員川から上がったところで巨石に押しつぶされて全滅した(笑)。

 今回の結果
cerberus氏22点、テノムフ氏19点、化夢宇留仁16点、アルファさん5点
 最後の滝が無ければ・・・・・(泣)

 実にそれっぽい雰囲気満載の愉快なゲームである。
しかし宝の点数配分や、後半のコースの配置など、バランスはあまりいいとは言えない。
まあおおらかに楽しむアメリカンなゲームという位置づけだろう。


 次は「エジツィア
古代エジプトで労働者を増やしてピラミッドなどを建設するゲーム。
今流行のワーカープレイスメント(コマを1コずつ置いていって行動やボーナスを得るシステム)に一ひねりを加えたゲームで、化夢宇留仁は前から気に入っていたが対人戦は初めてだったので非常に嬉しい。


 ゲーム開始直後。
今回はアルファさんがぬけたので、3人プレイ。
赤が化夢宇留仁、青がcerberus氏、緑がテノムフ氏である。
ぱっと見てゴチャゴチャしたボード上だが、見たまんまでそこそこ要素の多いゲームである。
プレイヤーの主な目的は、ピラミッドをはじめとした建造物の建築によって勝利ポイントを稼ぐことである。
その為には労働者が必要だが、労働者を維持するには食料が必要で、食料を確保するには畑が必要。そして畑を維持するには水が必要なのだ(笑)。
また労働者だけでは建築物はできない。勿論資材(この場合は石材)が必要なのだ。そして石材を手に入れるには、勿論石切場を確保しなければならない(笑)。
とまあこんな感じで色々な要素がある。
しかしその辺はメインではなかったりする。
このゲームのメインは、ナイル川に沿って行われるワーカープレイスメントである。一ひねりしてあるのが、コマを置く時に川の流れに逆らってはいけないというルール。
いったんコマを置いてしまうと、その上流には置けないのだ。
なので普通のワーカープレイスメントと同じく他のプレイヤーがコマを置いたマスにはコマが置けないのに加えて、いったん川を下ってしまえば上の要素は選べない。結果欲しいカードや特典でも、それよりも欲しいものが下流にあると、それらが上流に置き去りになってしまうケースが発生する。
なかなかのジレンマである。
選ぶ要素も様々で、食料や石材を確保したりできるカードを取るか、労働力を上げたり出来る特典マスを選ぶか、またはそれらを駆使して建築を行うかと、悩む要素が満載である。
その分ゲームラウンドはたったの5ラウンドと、重すぎることにならないよう配慮はされているが、それでもプレイ中は実に濃厚な時間となる。


 ゲームが始まってすぐにびっくりさせられたのだが、みんな上流の取り残しをあまり気にしないところ。
考えてみれば他のプレイヤーにいいものを取られてはまずいので当然そうなるのだが、化夢宇留仁はソロプレイの弊害でその辺の思い切りが悪く、上流でぐずぐずしている間にどんどんいいところを取られてゆく(汗)。
 特に痛かったのがスフィンクス。
建築現場は3つあり、ピラミッドと神殿、オベリスクと墓、そしてスフィンクスの3箇所なのだが、実はスフィンクスはすでに完成していて、ここだけは建築現場ではない。
スフィンクスのマスにコマを置くと、スフィンクスからお題がもらえ、ゲーム終了時にそのお題をクリアしていると高得点をもらえるのだ。
今までソロプレイした結果でスフィンクスは強力だと分かっていたのだが、とにかくさっさと確保されてしまい、入れない(汗)。
仕方なく労働者のレベルを上げてゆくが、石切場のカードの確保にも失敗し、建築にもイマイチ結果を出せない状態が続く。


 ゲーム中盤の建築現場の様子。
緑はピラミッドの建築に力を入れており、段毎のボーナスも首尾良く獲得している。
化夢宇留仁の赤はオベリスクに力を入れているが、ここは大したボーナスもなく、厳しい。
青のcerberus氏は全然建築していないように見えるが、実はカードの助けもあっていいスフィンクスカードを獲得しまくっている。
スフィンクスのお題には、誰が作ったかに関わらず、これこれの建物がある程度のレベルに達していたら勝利ポイントを獲得というような内容が多く、人の努力で得点できるのだ。オベリスクなどそのいい的である(汗)。
だいたい普通の建築だと、労働者1ポイント、石材1ポイントを消費してやっと建築1レベルを成し、それに対して1勝利ポイントがもらえるのだが、スフィンクスカードは同じ消費で5〜10ポイントになる可能性があるのだからスフィンクスが得に決まっている(条件を満たさなければ0点なのだが、やはり割のいい賭けである)。



 ゲーム終了。
結果cerberus氏117、テノムフ氏100、化夢宇留仁82(汗)
予想通りで悔しい〜〜〜〜!!!

 またゲーム中、オリジナルからの誤植らしい部分を確認した。
スフィンクスが絡んだカード2種の内容がおかしい。
1か2ラウンド目で手に入る可能性のあるカードに、使用条件「常時」で「スフィンクスカードを2枚手に入れる」というものがある。
「常時」とは毎ラウンド効果を発揮するということで、そのまま適用して1ラウンド目で手に入れると、ゲーム終了時にはただでスフィンクスカードを8枚追加できるのだ。
どうやってもそのプレイヤーが勝つに決まっている。
またもう1枚のカードは最終5ラウンド目で手に入るもので、「任意」で「スフィンクスカードを2枚ただでひける」というもの。
こちらはカードを引く枚数は増えるが、手元に残せるのは通常通り1枚のみである。「任意」とは好きなタイミングで使用し、使用したら捨て札にするカードである。
ゲームバランスから考えれば、このカード2枚は内容が逆になっていると考えるべきだろう。
5ラウンド目で「常時」は意味がないが(汗)。


 ラストは「ドミニオン 陰謀
本来は「ドミニオン」と混ぜてプレイするものだという気がするも、なんとなく「陰謀」のみでやってみることになった。
で、隠れ家にはcerberus氏が「ドミニオン」は所有しているので、「陰謀」のみ持ってきた。
箱がでかいのでかさを減らそうと袋に入れてみると・・・・・・


 こんなに縮んだ(汗)。
「ドミニオン」が現場にあるのでお金や勝利点は入れていないが、それにしてもこの縮みようは(汗)
ま、いーけど(笑)。


 王国カードはアルファさんに適当に選んでもらい、結果「秘密の部屋」「仮面舞踏会」「詐欺師」「男爵」「銅細工師」「鉄工所」「寵臣」「拷問人」「交易場」「公爵」となった。
が、コンボができないと面白くないかもしれないと言うことで、化夢宇留仁が「秘密の部屋」と「鉱山の村」を入れ替えた。
「秘密の部屋」は防御カードの筈なのに全然防御できない微妙なカードなのだ(笑)。


 とりあえず「詐欺師」を購入する化夢宇留仁。
「詐欺師」は他のプレイヤーの山札の一番上のカードを、等価の好きなカードと交換できる。
価値0の「銅貨」だったりすると、もれなく「呪い」に交換してあげられる(笑)。
しかも最初の内はみんな手札の7割が銅貨なので、効果は絶大である。
 次に買ったのは「銅細工師」。
「銅細工師」を出すと、手札にある「銅貨」を+1した価格(銀貨と同等)として使用できる。
手札に「銅貨」4枚と「銅細工師」があれば、ゲーム序盤にも関わらず「属州」が買えてしまうのだ。
これまたゲーム序盤では超強力なカード。
化夢宇留仁は勝つためには容赦しないのである(笑)。


 テノムフ氏は「呪い」でなかなか「属州」が買えないので、「公領」カードを購入しまくる。
 復活したアルファさんは「仮面舞踏会」(全員いらないカードを1枚左隣のプレイヤーに渡し、カードを出した人は1枚廃棄できる)で、回ってきた「呪い」を次々に廃棄し、場の浄化(笑)に努める。
 cerberus氏は気の毒なことに手札が勝利点と「呪い」しかないなどの不運が続き、怒っていた(笑)。
 「詐欺師」で「屋敷」が出ると、他に価格2のカードが無いので、同じ「屋敷」と交換することになるのが続き、「屋敷」が売り切れ。
また唯一のアクション増加手段である「鉱山の村」も売り切れた。
あともう1種類売り切れたらゲーム終了である。
 化夢宇留仁は「鉱山の村」「詐欺師」「銅細工師」「拷問人」「寵臣」をメインに使い、何度か「属州」に手が届いていた。
こうなったら次に無くなりそうな「仮面舞踏会」を売り切れにしてしまえば勝ち・・・・かもしれなかったが、テノムフ氏が「公領」を買いまくり、たまに「属州」まで買っているのが気になっていた。そうこうする内テノムフ氏は「公爵」を買い始める。
「公爵」はゲーム終了時にデッキ内の「公領」1枚につき勝利点1点を得るというカードで、持っている「公領」の枚数が多いと強力である。
 またアルファさんも「鉱山の村」「仮面舞踏会」「銅細工師」コンボで「属州」を買ってきている。
 実に不安だったが、そのままではまくられそうだったので、もう一度「属州」を買った後に「仮面舞踏会」連続購入に踏み切る。
 ゲーム終了。
結果 化夢宇留仁27、cerberus氏9、テノムフ氏23、アルファさん22
危なかった・・・・・・・・・(汗)

 てなわけで、撤収して居酒屋で呑んで帰ったのだった♪
皆様毎度ありがとうございました♪

20100304

 


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