Step. 4 運営経費の計算

Step. 4.1 サービス身分度の決定

 先ずはホテルのサービスに該当する社会身分度(サービス身分度と呼ぶ)を0-Hの間で決定する。それぞれの数字に対応するラ
ンクは、Step1の冒頭のものと同じであるが、この段階になると、この数字は経費と料金に密接にかかわってくるので、厳密に一
つの数字として決定することになる。5から6、と言った幅を持たせた数値は許されない。
 サービス身分度とは、客の受ける平均的なサービスの質を社会身分度の生活レベルに対応させたもので、、基本的な客層の社
会身分度を示すものであるが、客の身分度を選別するまでのものではない。従って、社会身分度2の海賊でも、マナーさえ守り、
かつ警察に追われていなければサービス身分度Hの部屋に宿泊することは可能である。
 サービス身分度はホテル全体のものと、各客室のものに分けられる。ホテル全体のサービス身分度は、客室それぞれのサ
ービス身分度の平均(端数切り上げ)である。全体をモノクラスにしてもよいし、当然、スィートルームはF、その他客室は8などの
ようにランクわけすることも可能。サービス身分度6の部屋がメインのビジネスホテルに、サービス身分度Gの部屋が1つあるからと
言って、サービス身分度Gのホテルを名乗ることは出来ない(ただし、イメージアップにはなる)。
 ホテル全体のサービス身分度が決まると、Table.15に従い、ホテルのサービス身分度によるランクを求め、従業員数を決定す
ること。従業員数が必要に達していなければ、該当するサービス身分度を名乗ることはできない。また、従業員数はあくまでホテ
ル全体のサービス身分度と客室数から決定するもので、各部屋から決めるものではない(下記例2を参照)。

Table.15 
サービス身分度とランクの関係
ランクによる必要最低従業員数
ランクとサービス身分度
安ホテル
0
1人
1
2人
2
3人
3
4人
カプセル
2
定員の1/300
3
定員の1/200
4
定員の1/150
ビジネス
5
0.05人/客室
6
0.1人/客室
7
0.15人/客室
8
0.2人/客室
普通
6
0.4人/客室
7
0.4人/客室
8
0.5人/客室
9
0.6人/客室
高級(※1) 9-F 身分度x0.1人 /客室
超高級 A-H 身分度 x 0.15人 / 客室
0-3 安ホテル
2-4 カプセルホテル
5-8 ビジネスホテル
6-9 普通
9-F 高級
A-H 超高級
※1 例えば帝国ホテル東京は1998年度、客室1059名に対し従業員1826、ニューオータニは1600室に対して3023名

 サービス身分度とランクの関係は一部重複しているが、設計時の条件(平均の宿泊定員、スィートルームの有無など)を満たして
いる限り、この重複している範囲ではどちらを選んでも良い。たとえば、スィートルームを持つサービス身分度9のホテルは、「普通」
ランクと「高級」ランクのどちらかを選べる。ただし、選んだランクに相応しい従業員数を揃えなければならない。要するに、重複して
いた場合、人件費の面から言って低いランクを選んだほうがトクであり、高いほうを選ぶのはホテルマンとしてのプライドともてな
しの精神の問題である。
 なお、この数字はあくまで全体の従業員数であり、その職種(事務員、レストランのコックさん、警備員など)も、雇用形態(正規、派
遣、バイト)も問わない。高級ホテルになるほど人手が多く必要になり、このため、高級ホテルになるほど宿泊業務のみで黒字経営
を達成することは困難となる。
 また、ロボットを採用することも出来る。ロボット一台は人間2.5人に相当するが、高級、超高級ホテルになると、接客部門に
おけるロボットの使用は、看板に相応しいとは看做されない。しかし、疑似生物型ロボットの使用はこの限りではない。 ロボットは
毎年、価格の1%に相当する整備費が必要であり、ローンで購入する場合は、40年ローンの場合には、価格の2.4倍を40
年にわたって払い続ける必要がある(つまり、一年間に価格の6%)。なお、人間の従業員は賃下げや一時帰休で経費を節減で
きるが、ロボットのローンは何があっても無くならないことを忘れないように。
  従業員数を決定すると、平均技能が必要レベルに達するかどうか、「雇用表」で決定すること。
 
Table.16 雇用表(Ver2.0で大改訂 山中様よりいただきました)
必要従業員平均技能

超高級: 社交-3 スチュワード-3
高級: 社交-2 スチュワード-3
普通: 社交-1 スチュワード-2
ビジネス、カプセル: スチュワード-1
安ホテル: 無愛想なご主人で良い

































雇用表 (2D6)

技能-1: 5-
平均: 6-10
技能+1: 11+

DM
世界内で募集する場合
人口7:+2
人口9+:+4
人口5-:-2
人口3-:-6
人口1-:そもそも労働者がいない
月給2,000Cr未満:-4
月給3,000Crより多い:+2
月給4,000Crより多い:+4

なお、集まってくる人員は人口の0.5%を超えることはない。

星系外からの募集
勤務地の人口4-:-2
勤務地の人口2-:-4
月給2,000Cr未満:-4
月給3,000Crより多い:+2
月給4,000Crより多い:+4
黒字経営のホテルを複数の世界に持っている:世界の数
勤務地の政治コードが0、B、もしくはD以上:-20
勤務地がアンバーゾーン:-5
勤務地がレッドゾーン:誰も来ない
勤務地のTLが3以下:-2
人材派遣会社を使う: 一人あたり必要技能合計x500Crで自動的に雇える。ただし、政治コードとトラベルゾーンの条件に引っかかる場合、必要な費用は50倍になる。

赴任旅費:採用者一人当たり2D3 x 5,000Cr

誰も田舎世界では働きたがらない。また業績悪化によらず雇用契約で定めた給料を下げることはできない。
 なお、ここでは「徴用」技能による修正は無いものとする。低人口世界はいざ知らず、ここでの問題は平均的な質であり、まが
りなりにも数は集まること、また大人数を一人で審査することも無理があることも考えて、あえて無いものとした。
また、雇った後の教育による効果は無いものとする。教育効果がありになれば、この表の存在意義がなくなることに加え(数を制限
しなくてはならなくなる)、あくまで平均的な質、言いかえれば資質を示しているので、ホテル業に向かない人はどんなに訓練して
もダメ

例1) ビジネスホテルつづれ屋 ダイトカイ星館
 モノクラスのビジネスホテルなので、57エモン氏はサービス身分度を6にしました。5でも良いのですが、貧乏くさいと思ったのです。モノクラスのホテルなので、
ホテルのサービス身分度はそのまま6です。ビジネスホテルで、従業員数は一室あたり0.1人です。よって、客室は200室なので、0.1 x 200= 20人で大丈
夫ですが、57エモン氏は40人雇うことにしました(雇用の創出により、地元商工会からのウケが良くなります)。
 必要技能はスチュワード-1です。従業員は100人以下で、ダイトカイ星の人口は9ですから、「雇用表」のDMは+4、2D6の結果、出目は6、結果は10なの
で、平均的に必要技能を満たした従業員が集まりました。

例2) バドイの野望
 バドイ星ホテルの客室部門は、ツインルーム300室、スタンダード700室、スィートルーム40室の計1040室で構成されています。
 ツインルームのサービス身分度はA、スタンダードは身分度C、スィートルームは、サービス身分度G(大公スィート)20室、サービス身分度H(皇帝スィ
ート)を20室としました。
 よって、バドイ星ホテルのサービス身分度は、
 (300 x 10 + 700 x 12 + 20 x 16 + 20 x 17)/1040室 = 11.59615 端数切り上げで12(= C)。
バドイ星ホテルのサービス身分度はCとなります。立派な超高級ホテルです。
 次は従業員の雇用です。超高級なので、一室あたりにつき、サービス身分度 x 0.15名以上、客室数は1040室ですから、必要従業員は12 x 0.15 x
1040室=1872人です。バドイ星の人口は6なので雇用表なし、従業員数は1000人以上なのでDM-1、雇用表の2D6の出目は6、修正後の結果は5なの
で、残念ながら従業員の方は、超高級ホテルの職員としてはやや不出来な人々です。

Step. 4.2 宿泊部門の経費と利益(ver2.0で部屋料金(4人)を追加)

Table17は、それぞれのサービス身分度における一泊の経費と料金の相場を示した表である。この表を参考に、宿泊部門の経費と
予想利益を計算すること。

table.17
宿泊料金
サービス
身分度
客1名あたり
の経費
半サービ
ス経費
客室あた
り経費
年間客室
維持コスト
一人当た
半サービス
一人当たり
部屋料金(2人) 部屋料金(4人) スィート料金追加分 スィート維持費追加分
(年間)
フルサービ
半サービス フルサービス 半サービ
0 (※1)
0.15
0 0.15 2.7 0.6
0.3
0.75
-
2
1
-
-
1 (※2)
1.75
0 1.75 32 7
3.5
10
-
20
10
-
-
2 (※2)
3.5
0 3.5 64 14
7
20
-
40
20
-
-
3 (※2)
5.25
0 5.25 96 21
10
36
-
60
30
-
-
4
17
8.5 8 146 50
33
75
50
150
100
+200
+100
5
20
10 10 200 60
40
90
60
180
120
+250
+125
6
25
12.5 12 220 74
49
110
75
220
150
+300
+110
7
29
14.5 14 260 86
57
130
85
250
180
+350
+130
8
33
16.5 16 290 98
65
150
97
300
200
+400
+200
9
50
25 25 460 150
100
225
150
450
300
+450
+300
A
56
28 28 510 168
112
252
168
500
330
+500
+320
B
62
31 31 570 186
122
280
183
560
360
+550
+360
C
78
- 38 690 232
-
350
-
700
-
+600
+600
D
106
- 52 950 316
-
480
-
960
-
+650
+650
E
144
- 72 1,300 432
-
650
-
1300
-
+700
+700
F
194
- 97 1,800 582
-
870
-
1700
-
+750
+750
G (※3)
1,066
- 1,066 40,000 4,264
-
6,300
-
12,000
-
-
-
H (※3)
1,204
- 1204 44,000 4,816
-
7,200
-
14,000
-
-
-
※1: 客はほぼ放置。
※2: このレベルでは、「衣食」に加えて「住」のサービスも削ることが出来る。すなわち、掃除しない部屋、軒下や床下に泊める、などである。ただし、これで宿
賃を取った場合は、相当なケチとみなされる。
※3: このレベルでは、スィートルーム以外ない。 
 社会身分度0-3の部分を除き、これらの経費と料金は「衣食住」の提供を前提としている。「衣」とは、寝具や寝間着、タオル、そし
てクリーニングサービスなどである。それぞれの比重は1/3ずつと考える。
 「客一人あたりの経費」は衣食のサービスが提供されている場合の経費を示し、宿泊者があった場合、宿泊者一人が一泊する
時に発生する出費である。「半サービス」とは、衣食のどちらかが無い場合の経費示す(食事なしが普通。寝間着なし、タオルな
し、ベッドはスプリングむき出しのホテルはイヤです)。これに対し、「客室あたり経費」は、宿泊客があった場合、一泊の客室の維
持費であり、客の人数には左右されない。性質のものである。例えば、サービス身分度5、定員4人の部屋に3人が宿泊した場
合、一人当たりの経費として20Cr x 3人=60Crが発生するが、客室あたりの経費は一泊10Crで良い。「年間客室維持コスト」は、
宿泊客の有無に関係なく、客室の維持のために発生するコスト(年額)である。
 表に示された料金(青字の部分)は、一泊の宿泊料金の相場である。「-」の部分は、基本的にそのようなサービスは提供されな
いことを示す。サービス身分度C以上の高級ホテルでは食事なし宿泊はあり得ない。宿泊料金には「客一人当たり」と、「部屋料
金」の二種類がある。どちらの料金システムを取るのも自由だが、これは現地の商慣習によるところが大きい。例えばサービス身
分度7の4人部屋に3人が泊まった場合、「客一人当たり」の料金システムでは、115Cr x 3人 = 345Crとなるが、「部屋料金」で
は、宿泊者が1人でも2人でも、170Crで良い (ただし、経費はしっかり人数分必要であることを忘れない事。
 スィート料金追加分とは、スィートルームの場合に追加する料金。スィート維持費追加分とは、年間客室維持コストへの追加
分。

Step.4.3 レストランの経費と利益(ver2.0で一部改定)

 まずレストランの定員を明確にすること。そしてレストランの場合は定員数x4が、ジャンクフードではテイクアウトも含めて定員数
x10計画上の一日の来客数となる。
 レストランで提供する料理の質はサービ身分度により、以下の表で決定される。なお、これはあくまで内装や食器のレベル、材料
の質などを表すものであり、出来た料理が美味しいかどうかを表すものではない。基本的にレストランのサービス身分度はホ
テルと同じでなくても良い。レストランの従業員は、ホテルの従業員の中に含まれており、ここで求めるのは材料費と設備の維持
費だけとなる。「平均原価」は提供する料理一食の原材料費、「料理の平均価格」は料理一食の平均価格で、「作業費率」は、
実際の調理にかかる燃料費や食器洗いの経費などである。これは実際に料理した時にのみ発生する経費であり、これを売上から
差し引くこと。面倒かも知れないが、経理上の「売り上げ」の定義に従うとこういう計算をしなくてはならない。
 また、言うまでもないことだが、平均価格より安い値段で提供した場合でも、調理の手間は変わらない(安い値段だからと
言って、調理の燃料をけちって生焼けジャガイモを出したり、洗わない食器を使ったりと言うなら別だが)。従ってその場合
は、( )内に提示された固定された金額を使用すること( 「やや安」の料理を7Crで売ったとしても、経費は2.4Crであり、30%である
2.1Crではない)。

Table 18 レストランの料理のランクと原価表
サービス
身分度
ランク 平均原価 料理の
平均価格
作業
費率
0-2
1Cr 4Cr  25% (1Cr)
3-4
やや安 2.5 8 30% (2.4)
5-8
普通 3 10 30% (3)
9-C
高級 7 20 35% (7)
C-H
超高級 17.5 50 35% (17.5)
X (※)
ジャンク 0.75 1.5 10% (0.15)
※: ジャンクフード、ファーストフードは身分の上下、さらには種族すら問わずに大人気である。ヴァルグル人とアスラン人はハンバーガーが大好物。

営業一日あたり平均原価x計画上の来客数分が材料費として必要になる(実際の来客数とは関係ないことに注意)。
加えて、毎年設置費用の5%が維持費として必要。なお、この費用には人件費は含まれていない。ホテルの付属施設なので、人
件費はホテルの人件費に含まれるからである。

例1) ビジネスホテルつづれ屋 ダイトカイ星館
 ビジネスホテルつづれ屋の食堂。面積100sqm、定員50名、設置費用10,000Crです。一日の予定来客数は50 x 4=200人です。ホテルのサービス身分度は6
で、食堂も同じ身分度6で運営することになります。平均原価は3、よって一日の材料費は50*4*3=600Crです。
 さて、ここで一年365日、年中無給、いえ年中無休で営業したとしましょう。まず材料費が、
 50 x 4 x 3 x 365日 =219,000Cr。 そして設置費の5%である500Cr。
 よって年間の必要経費は219,500Crです。安いようですが、これはホテルの一部門と言うことで建物の維持費と人件費が含まれていないからです。

Step.4.4 カジノの経費と利益

 まずカジノの定員を明確にすること。違法、合法問わず地元人の入場が許可されているならカジノの定員x5が、外世界人対象
ならカジノ定員x3が計画上の来客数となる。次にサービス身分度を決定する。カジノの場合は、ホテルと同じかそれ以上である
こと。カジノでのサービス身分度は、一ゲームの金額などを表わしている。

Table 19 カジノの基準
サービス
身分度
ランク 上級ルール
の従業員数
経費: サービス身分度 x 計画上の来客数/日
毎年の維持費: 設置費用の25%
カジノ税: 2D3 x 10%

収入: サービス身分度 x 5Cr x 実際の来客数 x 稼働率/日
0-2 賭場(※) 1-5
3-4 大衆的 1-5
5-8 普通 0.1人/定員
9-C 高級 0.2人/定員
C-H 超高級 0.4人/定員
(※)このランクになるとカジノとしての営業許可が出ないモグリであり、カジノ税が不要な反面、摘発の対象となる

 営業一日あたり、計画上の来客数×サービス身分度に等しい経費が必要である。カジノでも飲食物の提供は行われるし、セキ
ュリティ対策の費用もバカにならないのである。
 さらに、設置費用の25%毎年の維持費として必要となる(この費用には上級ルールでも人件費は含まれない)
 カジノの売上はハウスエッジ(テラ銭)である。一般的に1ゲームにつき賭け金の3%-5%程度として、客が落とす金は、基本的にサー
ビス身分度x 5Crとなる。そしてここからカジノ税 2D3 x 10% が引かれ、残りがカジノの収入である。
 なお、違法カジノの摘発はひどく簡単である。負けが込んだ客が必ず腹いせでチクるからだ。毎年2D6で4+で摘発され、その場合
は財産没収の上にホテルはとり潰し、オーナーは2D6年 x カジノの営業年数の懲役を食らう。そして、ホテルの跡地は「曰くつき」物
件となる(笑)。
 また、賭博が禁止されている国では、自国民が外国でカジノに入ることも禁じているケースもあるが、別件逮捕したいような大悪
党でもない限りは黙認される。


Step.4.5 会議室/ホールの経費と利益

 これらは基本的に場所を貸すだけなので、利益率は高い。また、経費も不要である。しかし、稼働率はかなり低い。
Table.20
ホール/会議室
年に一回、会議室/ホール一か所ごとに2D6を振る。結果は一年365日の間、何パーセントの日数貸し出されて
いるかを示す。小数点以下の端数はそのまま使用すること(半日だけ借りたということ)。料金は以下の表に従
う。
DM: 人口3-: -6
  人口6-: -3
  人口9+: +3
貸し出し料金の相場
ステージなし
200sqm以下の貸し出し料金:  10 sqmあたり1-5Cr/日
500sqmまで: 10 sqmあたり 2 - 10Cr/日
500sqm以上: 100 sqmあたり 200-500Cr/日

ステージあり
200sqm以下の貸し出し料金:  10 sqmあたり2-10Cr/日
1000sqmまで: 10 sqmあたり 4 - 20Cr/日
1,000sqm以上: 1,000 sqmあたり1,000-3,000Cr/日(有名ではない劇団やカラオケ大会)
  0.01 - 0.1MCr/日(メジャーなアーティスト)

パーティーや宴会
 「普通」以上のホテルに限り、表の稼働率の1/10の回数だけパーティーや宴会、結婚披露宴などか含まれてい
る。これは貸出し料金を1D6倍まで取ってよい。
2D6 稼働率
2- 0%
3 0%
4 5%
5 5%
6 10%
7 15%
8 20%
9 30%
10 40%
11 50%
12 60%
13 70%
14 80%
15+ 90%


Step.4.6 プール/大浴場/温泉の利益と経費

 設置費用の5%の維持費が毎年必要。これは世界の貿易上の分類によって変化する。
 砂漠、非水、小惑: +1
 水以外の液体を入れる: +1
 海洋世界もしくは非水海洋と同じ液体: -0.2
 
入場料は基本的に徴収しない(する場合は1-10Cr程度)。プールサイドの飲食、風呂上がりのコーヒー牛乳とフルーツ牛乳などにつ
いては、レストランのルールに従うこと。

Step.4.7 ジムの利益と経費

 設置費用の2.5%の維持費が毎年必要。入場料は基本的に徴収しない(する場合は1-10Cr程度が相場)。

Step.4.8 売店の利益と経費
 
 売店の利益と経費はランクと面積(陳列スペースの大小)によって売り物が違う。よって大雑把に、設置費用の10倍が年間の商
品の仕入れ値と経費とする。下の表に従って2D6を振り、仕入れ値に対してどれだけの割合で収支があったかを計算すること。
 なお、上級ルール「別棟としての付属施設」として売店(別棟になれば、それはスーパーマーケットかデパートであるが)を使用する
場合では、人件費の支出も下の表の判定に含まれるので、従業員数を明確にする必要は無い。

Table.21
2D6 利益
2 -60%
3 -40%
4 -20%
5 -10%
6 0%
7 0%
8 0%
9 5%
10 10%
11 15%
12 20%

Step.4.9 人件費
 
 平均して従業員一人あたり2000-3000Cr/月が標準的である。勿論、これ以上でも以下でも良いが、報酬以上の働きを従業員
に期待してはならない。

選択ルール
1) 「高級」「超高級」の明確化
 本ルールでは、ホテルが「高級」「超高級」を名乗るのは、基本的に自由である。要するに、スィートルームさえあり、高級の範疇
にはいるサービス身分度であれば、建物が安ホテル並みでも「高級」ホテルを名乗れるのである。しかし、この選択ルールでは、ホ
テルのランクの基準をより厳密にする。
 
 普通ホテル: サービス身分度6-9、仕上げは簡素以上、全ての付属施設の設計(定員の配分)とサービス身分度が普通ランクで
あること(例えば「やや安」のレストランがあったらもう普通ホテルではない)
 高級ホテル: サービス身分度9-F、スィートルームがある、仕上げは普通以上、プールがある、ラグジュアリ使用10 - 29% 全て
の付属施設の設計(定員の配分)とサービス身分度が高級ランクであること
 超高級ホテル: サービス身分度A-H、スィートルームがある、仕上げは超高級、プール、レストランがある、ラグジュアリ使用30%
以上 全ての付属施設の設計(定員の配分)とサービス身分度が超高級ランクであること

2) チップの習慣
 チップの習慣は、ホテルに本来入るサービス料金が、客からホテルで働く人に直接流れるシステムである。このため、ホテルの職
員の基本給を安く抑えることが出来る。チップは概ね、料金の10-15%程度である。チップの有無は現地の商習慣によるが、チップ
の習慣がある場合、全ての料金を-15%しなければならない反面、人件費は2/3に抑えることが出来る。

3) 保険はいかが?
  トッフーエース損害保険より、ホテルオーナー様専用の商品のご案内です。保険料率は、受け取り額の1/10,000から1/5,000程
度。ただし「カントリーリスク」による損失は、接収された資産の返還が完全に不可能な状態(例えば、取り壊されて別な建物が建
つ、内戦が勃発して破壊されるなど)にならない限り、対象外です。

4) 冷凍食品
 「普通」以下のレストランとジャンクフードの場合、冷凍食材を使用することで、原価を50%にすることが出来る。もちろん、超高級
レストランでやっても良いが、バレた時はどうなるかは知らない。

5) 離職率
 離職率は文化や経済状態によって違うため一概には言えないが、サービス業の新入社員の3年以内離職率は概ね10%程度と見
て良い(つまり年3%強)。これはどうしようもない家庭の事情から、職場が合わないなど理由はさまざまである。このルールを採用し
た場合、従業員が毎年3%の確率が辞職してしまうので、その分は補充しなくてはならない。労働者を国内でまかなえるならそれで
良いが、外世界からの労働者に頼っている場合、これは大きな問題になるだろう(そして当然、労働人口が少ない田舎に勤務すれ
ば離職率も高くなる)。
 人口4以下の世界に、より人口の多い世界から来た労働者の離職率は3倍。給料が2000Cr未満なら2倍となる。さらに世界の政
治体制(宗教独裁や治安コードが高すぎる)によっては、外世界人の離職率はさらに高まるだろう。
 その一方、マネージャーのリーダー技能1レベルにつき、給料の安さに起因しない離職率を1%下げられる。
 ちなみに、離職できないような拘束契約やパスポートを預かる行為は違法。そして、こうした行為が認められている世界に外
世界から働きに来る者は絶対にいない(観光客が来るかも怪しい)。

上級ルール
1) 食材の輸入
 真空世界、非農業世界、非水海洋世界と言った、どうみても農業が無さそうな世界においては、天然食材は輸入に頼らざるを得
ず、割高になる。このように世界では、高級、超高級レストランの材料費は2倍になる。

2) 社会身分度/サービス身分度による満足客室面積
 このルールを採用した場合、それぞれの社会身分度に属する客、もしくはサービス身分度で満足する客室の面積は、以下の式
で求められる。
 個室: 社会身分度/サービス身分度 x 2sqm 
  (例えば、公爵閣下のご宿泊、もしくは公爵並みのサービスは、15x 2 = 30sqmの個室が必要)
 大部屋: 上記の式のさらに倍


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