2012年3月25日
第15回 月例ボドゲ会
今回は化夢宇留仁、テノムフ氏、αさん、cerberus氏、シイタ毛さん、@2c氏、ダム氏の7人で隠れ家で開催。 |
まずはシイタ毛さんリクエストの「世界の七不思議」
しかもシイタ毛さんが買い立ての日本語版を持参(画像は化夢宇留仁所有の多言語版)し、インストまでしてもらった♪ |
「世界の七不思議」は各自が文明の1つを受け持ち、3つの時代にわたってカードを配置することで文明を発達させてゆくゲーム。
それぞれの時代では6回カードを配置する機会があり、そのカードを選ぶ際に「カードドラフト」と呼ばれるシステムを採用しており、それが特徴ともなっている。
「カードドラフト」では各自が手札を持ち、その内1枚を選んでそのラウンドに使用する。
残った手札は全て隣のプレイヤーに渡し、渡された手札が次のラウンドの手札となるのだ。
その結果自分が選ばなかったカードは全て他のプレイヤーが選択できるカードと言うことになり、自分が欲しいものを選ぶだけではなく、他のプレイヤーに渡したくないカードをどう処理するかも考えどころとなる。
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このゲームでは隣のプレイヤーがどんな文明を築いているかも大きな要素となる。
特にその影響が顕著なのが、軍事力である。
ゲーム中の3つの時代の終了時に、それぞれの文明は隣接した文明と戦争を行うのだ。
左右両隣と戦い、軍事力で勝つことができれば勝利ポイントが得られ、負けると-1のペナルティを喰らってしまう。
第1から第3時代にわたり、勝てばそれぞれ1、3,5の勝利ポイントが得られ、左右の文明と戦争することから、全勝すれば18ポイントも稼ぐことができる。
逆に負けると、合計-6ポイントだから、差分を考えれば24ポイントも動くことになる。
これはほうっておけない数字なのだが、画像は化夢宇留仁の右隣に座ったダム氏のロードスの巨人像ボードである。
タイトル通り世界の七不思議に数えられる巨大建造物を建築するのも本ゲームの要素の1つで、その建築状態によってボーナスがある。
このロードスの巨人像が第2段階まで建築されると、軍事力が+2されるのだ。
これはつまりほうっておくとこっちは戦争に負けまくるということであり、隣にロードスがあるというだけで頭が痛い問題になるのだ(汗) |
こちらは左隣のシイタ毛さんの文明。
エジプトですな。
エジプトのギザのピラミッドは、建築が進むと勝利ポイントを獲得できる。
こっちに影響が無いので一安心だが、合計15ポイントは大きいのでやはり油断は禁物である。
ちなみに七不思議ボードは両面仕様となっており、それぞれ内容が異なってくるが、今回は最初ということで推奨のA面を使用した。
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こちらは化夢宇留仁の担当するハルカリナッソスのマウソロス霊廟。
なんだそれ(汗)?
調べてみると、紀元前350年頃に完成したカリア国(現在のトルコ)にあった建物らしい。
それはさておき(笑)、マウロソス霊廟は1段階と3段階では勝利ポイントを獲得し、2段階目を建築したらその時点での捨て札全ての中から1枚を選んで無償で建築できる。
10勝利ポイントも大きいが、やはりこの捨て札からカードを発掘できるのはこの文明の見せ場である。
ぜひ建築を遅らせて、捨て札にいいカードが集まったところで効果を使用したいところ。
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ゲームはびっくりするくらいサクサク進む。
なにしろカードの配置は合計18回のみで、それも全員同時に行うのでとにかく展開が速いのだ。
慣れれば1ゲーム15分で終わるだろう。
画像では色とりどりのカードが配置されているが、もちろん意味がある。
茶色のカードは原材料カード。これを配置すれば特定の原材料を生産できるようになる。
その後の発展に原材料は不可欠なので、これをいかにそろえるかが前半の大きなポイントである。
灰色は製造物。
パピルス、織物、ガラスなど、高度な文明に不可欠な製造物を生産する。
後半に多く登場する高い文明を示す建物を建築するのに必要になる。
青は市民建造物。
主に市民の文化や生活を向上する建物で、そのまま勝利ポイントにつながる。
更に通常カードを配置するにはそれぞれに設定された原材料が必要なのだが、カードによっては他の特定のカードがあれば無償で建てることができるものもある。
青のカードはそれも多いので、どんどん建てて勝利ポイントを獲得したいところである。
緑は科学建造物。
その文明の科学技術レベルを向上するカードで、そろえ方によって、ゲーム終了時に大きな勝利ポイントを獲得できる。
黄色は商業建築物。
コインを獲得したり、隣の文明から原材料を獲得する時のコストを下げたりと、オプション的な効果がそろっている。
赤は軍事建築物。
軍事力が上がる。
紫はギルド。
ゲーム後半に登場するカードで、一定の条件に応じて勝利ポイントなどを獲得できる。
このカードによって一気に逆転も狙える。 |
ゲーム終了直前のハルカリナッソス。
隣のロードスに負けじと軍事力を上げたが、結局後塵を拝し、軍事力に力を入れたおかげで他にもあまり手が回らなかった(汗)
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戦争 |
コイン |
七不思議 |
市民 |
科学 |
商業 |
ギルド |
合計 |
テノムフ |
14 |
2 |
10 |
19 |
1 |
0 |
6 |
52 |
α |
9 |
7 |
3 |
22 |
4 |
0 |
4 |
49 |
化夢宇留仁 |
9 |
3 |
10 |
17 |
1 |
0 |
4 |
44 |
cerberus |
-4 |
3 |
10 |
6 |
9 |
2 |
11 |
37 |
シイタ毛 |
2 |
6 |
15 |
0 |
5 |
6 |
0 |
34 |
ダム |
16 |
1 |
3 |
0 |
2 |
5 |
0 |
27 |
@2c |
-5 |
3 |
2 |
13 |
1 |
3 |
0 |
18 |
結果は3位。軍事力で無駄にしたカードが多い割には悪くない結果と言えるだろう。
勝利したテノムフ氏の得点を見てみると、戦争と市民カードを柱に、そこそこまんべんなく得点しているのが分かる。
逆に化夢宇留仁と軍事力を争ったロードスのダム氏は、流石に戦争のポイントはトップだったが、他がふるわず6位という結果に。
やはりまんべんなく得点するのが勝利のコツのようだ。
注目すべきは最多である3項目でトップをとっているcerberus氏が4位に甘んじているという点。
このことからやはり戦争と市民カードは絶対にそこそこのラインには押さえないといけないのが見えてくる。 |
今度の化夢宇留仁の担当文明はオリンピアで、巨大なゼウス像を建設する。
1段階目を建設すると両隣の文明から原材料を獲得する時のコインが、通常2のところを1ですむようになり、2段階目では5勝利ポイント。3段階目では両隣のギルドカードから1枚を選択し、その能力を使用できる。
もちろんポイントは3段階目の能力で、直接勝利ポイントにつながるのが5しか無いわけだし、これで大量得点を狙いたいところ。
ところが第2時代が終わった時点で致命的な状況が判明。
両隣も含めて、原材料の生産能力を考えると3段階目が建築不可能(汗)。
ケイジじゃないけど、まわりの景色がぐにゃあ・・・・・(笑)
仕方がないので開始時から目指していた緑の科学文明発達を進めるが、実は違うテーブルの文明で緑のカードは集めまくられていたのだ(汗)
せめてもの救いは、今回は両隣が軍事大国ではなかったことくらいか(笑) |
てな感じでゲーム終了。
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戦争 |
コイン |
七不思議 |
市民 |
科学 |
商業 |
ギルド |
合計 |
cerberus |
17 |
4 |
7 |
15 |
0 |
0 |
8 |
51 |
シイタ毛 |
-6 |
7 |
7 |
16 |
25 |
0 |
0 |
49 |
テノムフ |
18 |
2 |
3 |
5 |
10 |
2 |
9 |
49 |
ダム |
6 |
3 |
3 |
27 |
2 |
3 |
3 |
47 |
@2c |
3 |
4 |
10 |
24 |
1 |
3 |
0 |
45 |
化夢宇留仁 |
-5 |
6 |
5 |
8 |
20 |
6 |
4 |
44 |
α |
9 |
4 |
20 |
9 |
1 |
0 |
0 |
43 |
やはり戦争と市民建築物で高得点をとったcerberus氏の勝利。
シイタ毛さんは科学技術で25点をたたき出したが、戦争の-6ポイント(全敗)が効いた。
そういう化夢宇留仁も戦争で5敗もしていなければ2位につけられたのに(汗)
点差を見れば分かるが、1回目に比べて全員がシステムを理解したので、僅差の結果になっている。
このギリギリのラインで勝利を掴もうと思えば、1点2点が大きく影響する。
この辺でも繰り返しプレイを誘う好ゲームだと言えるだろう。
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次は@2c氏がシイタ毛さん、cerberus氏、αさんの4人で「カード・オブ・ザ・デッド」を始めたので、残りの3人で「ドミニオン」をやることに。
隠れ家に置いてあるスタートセットに「公使」を加えた中からランダム選択で。
「金貸し」「泥棒」「堀」「公使」「木こり」「書庫」「工房」「祝宴」「冒険者」「庭園」
なかなか悩ましいサプライになった。
普通に考えれば「金貸し」で圧縮しながら「書庫」や「公使」で「金貨」を狙い、更には「冒険者」あたりを加えたいところだが、なにしろ+1アクションさえ無いガチガチのサプライなので、もう1つ動きがとりにくい。
もう1つの選択肢は「工房」を使った「庭園」戦略で、「庭園」がなくなってからは「祝宴」で「公領」も狙えるが、やはりアクションブーストが無くては3山枯らすのに時間が掛かり、通常の戦略にスピード負けする可能性が。
しかしここはなぜかシイタ毛さんがそれしかしないという(笑)「庭園」戦略でいってみることにした。 |
見ているとテノムフ氏、ダム氏ともに「金貸し」を買わない。
むしろ「書庫」「公使」をメインに、そこに「冒険者」を加えたドローメインの戦略できている。
確かにこれだけアクションがきつければ、デッキの枚数を増やし、その分ドローをしまくるのも手かもしれない。
しかしやはりこれでスピード的には圧縮よりは落ちるはずなので、こっちにも勝機が見えてきた。
化夢宇留仁は「工房」をメインに「庭園」を買いまくり、最終的には「庭園」「工房」「屋敷」がなくなることを目指す。
しかし途中で目的を見失い、「木こり」や「泥棒」なんかも買ったりして、ますますスピードダウンに(汗)
結果的には「庭園」「屋敷」「公領」が無くなって終了。
しかし化夢宇留仁以外の2人にはずいぶん「属州」を買われてしまった(汗)
化夢宇留仁65、テノムフ氏64、ダム氏44
ギリギリ勝利(汗)
やっぱり「庭園」戦略で行くと決めたら、一気に終了へ向けて山を枯らしていかないといかんです。
隣の「カード・オブ・ザ・デッド」は、全員ゾンビ化して全員敗北ということになったそうな(笑)
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次は非常に懐かしいゲーム「スーパーヒーローVS悪の帝国」をプレイすることに。
7人以上ということで、条件に当てはまるものを適当に持ってきていたのだが、まさかこれをプレイすることになるとは予想外だった(笑)
各自が悪の組織となって世界征服を目指すのだが、プレイ人数は3〜10人となっているが、推奨人数は3〜5人とある。
この推奨人数は、プレイして納得することになるのだった・・・(笑) |
世界征服を達成するためには、「世界征服への一歩」カードを100点分公開しなければならない。
しかし7人でプレイすると、勿論各プレイヤーにまわってくる同カードの枚数は減り、結果世界征服が物理的に不可能に(笑)
なるほど推奨人数があるわけである。
しかしゲーム終了時の世界征服度合いによって勝敗は決められるので、各自成功の可能性のない世界征服に向けて頑張るのだった(笑) |
化夢宇留仁の作戦は最初は「世界征服への一歩」カードを出し惜しみしてスーパーヒーローに狙われないようにして、ゲーム終了間際にだ〜〜〜〜っと出して一気にトップに躍り出るというもの。
基本間違いではなかったと思うのだが、他の悪の組織の妨害をしている内にいつの間にかうちがトップになってしまってヒーローに狙われ、しかもあと1枚くらいは引くだろうと思っていた「世界征服への一歩」カードが1枚も来ず(汗)、でろでろになって終了したのだった(笑)
結果cerberus氏とαさんが40点でトップ。
3異はテノムフ氏の35点。それにダム氏と化夢宇留仁が30点で続き、あとはαさんとシイタ毛さんの15点だった。
まああんまり難しいこと考えてプレイするゲームではないが(笑)、妨害と前進と、タイミングを計るのがそこそこ悩ましく、古い割にまあまあいい感じだった。
なによりカードの絵柄のパロディ感と、それらが組み合わさったヘンテコな戦闘員やヒーロー。それにヘンテコな世界征服計画が一番の売りなのだが。 |
次は「カラヤのスルタン」
トリッキーな人狼系ゲームで、ゲーム中に担当している陣営がころころ変化するのが最大の特徴。
5ラウンド行って勝利ポイントの高いプレイヤーの勝利となる。
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スルタン側はスルタンが公開されて1順生き残れば勝利。叛乱側はスルタンを殺害するか、奴隷3人が隣接して公開されれば勝利となる。
その間に他のプレイヤーのキャラクターをのぞき見たり、キャラクターを交換したりして、更には各キャラクターの特殊能力が絡んでくるのだが、これが予想外にややこしい(汗)。
そこにキャラクターカードが英語のままなのが響いて、なんだかよく分からないことに(汗)。
結局奴隷3人が公開されたところで、テノムフ氏がキャラクターを交換して叛乱側のテノムフ氏、cerberus氏、@2c氏の勝利となったが、あとで考えれば公開されているキャラクターは交換できないのでこれもルール間違い(汗)
てな感じなので、5ラウンドプレイすることはやめて、今度カードを日本語化してから再戦するということで協議終了となった。
システム的にはすごく面白いと思うのだが、それを楽しめる状態にするには準備が不足しすぎだった(汗)。
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次は@2c氏お勧めのトランプゲーム「シュビメン」
手札3枚の中で役を作り、それを比べあって勝敗を決めるゲームで、あらかじめカードが減らされていて役が出来やすくなっているので、どちらかと言えば大きな役を作るよりもそこそこの役で終了を宣言するスピードの方が重要なゲーム。
なにより得点システムが最下位の人がペナルティを受けるというものなので、要するに負けさえしなければいいのだ。
各自ライフを3つ持っていて、これが無くなって更に最下位になったらゲームから脱落する。
今回はみんな粘りに粘って@2c氏以外は全員ライフ0という状態になったが、最終的にはシイタ毛さんが脱落して終了となった。
ライフゼロになったのは一番遅かったのに(笑)
化夢宇留仁的にはこの「シュビメン」というゲームは色々と首をかしげる点が多かったように感じた。
とりあえず最下位決定方式では、ほとんど役を作る意味が無いのが大きい。
ちょっとシステム的に未完成と思えたが、お金でも賭けてやればまたイメージが変わるのかもしれない。
ちうわけで第15回月例ボドゲ会は終了。
その後海鮮飲み屋でうまい牡蠣を食ったりして、大満足の1日だった。
みなさんありがとうございました。
今回の収穫はなんと言っても「世界の七不思議」がプレイできたことだった。
手軽なゲームなのに、人数やスペースの問題でなかなかプレイする機会がとれなかったので、非常に嬉しい。
そして思わず拡張セットの「指導者たち」を注文してしまったのだった(笑)
20120331 |