Panasonic LUMIX DC-G100D
GX8のシャッター切れない病が悪化し、ほとんどまともに使えなくなってしまったので、迷った挙げ句に新たに導入した。
ついているレンズはLUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. H-FS12032-K。
下手に大型の機種にするとZ9の守備範囲と被ってきて話がややこしくなるので、今回は小型というのとファインダー付きというのを最優先条件で探した。
その結果OM-D E-M10 Mark IVと本機に絞られ、キットレンズの評判などを参考に結局本機になったわけだが、悪くない選択だったと思う。
本機の最大の特徴はなんといっても低価格(笑)である。
エントリー機ではあるものの、一応ファインダーが付いた最新のマイクロフォーサーズ機のダブルズームキットで11万弱(安いところだと10万を切る)というのは大手家電メーカーであるパナソニックにしかできない設定だろう。
そしてファインダー。
このカメラの前の機種は元々動画用のエントリーカメラとして発売されたが、購入者を調べてみたら7割が静止画用として使用していたので、それじゃあもっと静止画を撮りやすくしようとファインダーを見やすく強化して発売されたのが本機という話だが、じゃあ元の機種は動画用なのになんでファインダーがついていたのか?とか、そもそもパナソニックの顧客のニーズを調べる能力は大丈夫なのか(笑)?とか、いろいろと思うところはあるが、結果的に小型で低価格で、見やすいファインダーの付いたカメラができあがったのは化夢宇留仁的にはとても嬉しい。
ちうかほんとに小型でファインダーがついているカメラは珍しいのだ。
化夢宇留仁はカメラはファインダーを覗いてこそ楽しいと思うので、小型のエントリー機にこそファインダーが必須だと思うんだけどな〜〜〜。
小型小型と言っているが、どのくらい小型かというと、以下の通りである。
奥左からZ9、D750、Zfc、G100D、Nikon 1 J4。
流石に1インチセンサーでファインダーさえついていないNikon 1には負けるが、その圧倒的な小型っぷりがわかってもらえると思う。
ついでにZ9のバカみたいなでかさも(笑)
使用するうえで困ったのは、本機には親指AFに使えるボタンがないということ。
小型のエントリー機では致し方ないところではあるが、やはり残念。
一応左肩のボタンがAF起動に設定できたので試してみたところいい感じで使えたのだが、今度はこんなに小型のカメラなのに片手では撮影できないという事態に(汗)
小型という最大のメリットを削るのはこれまたしんどいということで、結局元に戻した。
結果例によって動物園に持っていったのだが、やはり今だけAFSにしたいけどAFモードを切り替えるのが面倒という場面に何度も出くわした(泣)
親指AFボタンのあるべき場所の近くにあるのはサムグリップで、これと前のグリップのおかげで小型でも非常に持ちやすいのはいいところ。
背面の問題点がもう1つ。ダイヤルがいつの間にか動いていることがある。
モードダイヤルは無意識に回してしまっているのだと思うが、ファインダーの視度調節ダイヤルがいつの間にか回っているときには毎回AFが壊れたかと焦るのでなんとかしてほしかった(汗)
AF速度と連射に関しては、悪くはない。
特にAF速度はまあまあ速いと言っても差し支えがないと思う。精度はイマイチな気がするが(汗)
連射は電子先幕で秒間6コマ、電子シャッターで10コマなので、こちらも十分実用的なスペックだと思う。
連続連射時間は体感2秒くらいでスピードダウンしていたが、まあエントリー機ならこんなものだろう。
画質はレンズによるところが大きいと思うが、基本的に悪くない。
むしろ高感度の画は予想よりもだいぶよかった。RAWで撮っていても6400くらいなら修正すれば十分使える。
やはりエントリー機とは言え、それなりに最新の機種だけのことはある。
電池の保ちも、動物園に行って4時間くらいで2700枚くらい撮ったが、予備バッテリー1個で余裕だった。
これは化夢宇留仁がミラーレスの使い方に慣れてマメに電源を切るようになったというのも大きいと思う(笑)
LUMIX DC-G100D
センサーサイズ:マイクロフォーサーズ(2030万画素)
ファインダー:電子
これまで書いた通り、普通に使用する分には全然問題なく、むしろ思ったよりも高性能なカメラだが、目立ちにくいがなかなかやばい問題点があった。
右の画像がそれで、電子シャッターのローリングシャッター歪みがものすごいのだ(汗)。
飛んでいる鳩はピタッと止まってくれていい感じだが、流石に背景がこれでは困る。
これまでNikon 1やZ9といった電子シャッターだけど歪みを極限まで抑えたカメラしか使ってなかったので、ここまで派手なのは初めて見た(汗)。
そこで仕方なく電子シャッターはオフにしてメカシャッターのみにしようとしたところ、そもそもこのカメラにはメカシャッターは搭載されておらず、もう一つは電子先幕シャッター(メカと電子のハイブリッドで、ローリングシャッター歪みはほぼ出ない)だったのでそれしか使用しない設定にしてみた。
電子先幕だと最高シャッター速度はおそらく1/2000〜1/4000くらいで、電子みたいな高速シャッターは使えないけどなんとかなるだろうと思いつつ、試しにシャッター速度優先で最高速にしてみると・・・1/500。
1/500(汗)?
ゴヒャクブンノイチ(汗)!?
こんな低速では動体撮影には使いようがない(汗)
そうじゃなくても明るいところでは真っ白に飛ぶのでは(汗)
ちうわけで電子シャッターを使用する設定に戻し、ローリングシャッター歪みが目立つ被写体に当たらないよう祈ったのだった・・・(泣)
エントリー機侮りがたし(汗)
ちなみに電子シャッターでの最高速度は1/16000である。
そんなにもいらん(笑)
G100Dの得意なところ・いいところ
●小型だけど持ちやすいボディー
●見やすいファインダー
●実用的なAF速度と連射速度
●安い!
G100Dの苦手なところ・悪いところ
●親指AFができない
●ローリングシャッター歪みがすごい(汗)
●電子シャッターを使わないと最高シャッター速度1/500(汗)!
作例(ライトルームによる編集済)
なんやねん? 冬のハルカス なんか来たなんか来た 花 航跡 ふんっ 神社 温い 整列 王将の中華蕎麦 木と空と電線 カニ あんたもしかして寝たふりしてる?
ちうわけで非常に低価格なエントリー向けモデルとしては、いいところがたくさんある好機種である。
しかしそれにしてもシャッター速度1/500にはびっくりした(汗)
確かに動体撮影なんてほとんどしないエントリーユーザー向けカメラとしては、削って価格を抑えるべきところというのもわかる。いちばん高精度なメカニズムが必要なところで、原価もかさばりそうだし。
しかし1/500は抑えすぎ(汗)!
20241230
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