TRPG&GameBook TITAN

 

鍵職人とお茶を


ラッキー 「おっと、これはロギンズさん」
眼鏡をかけたドワーフ?
マスター 出てきたのは小さなドワーフで、眼鏡をかけています。ロブよりだいぶおとなしそうな雰囲気ですね。足元には白と黒のぶちの猫がいます。
「おや?あなた達は?」
にゃ〜ご
アル 「鬼瓦じゃないね」(ぼそり)
マスター 顔は確かに似てますけど、鬼瓦じゃないです。
ラッキー 「オレらはロブさんとこで使い走りをしてたんすけど、契約が切れましてね」
マスター ラッキーはロギンズを知ってるのかな?
ラッキー 「あ、知ってる」
マスター 話したこともある?
ラッキー 向こうは覚えていなくても、こっちは知ってる。
マスター 了解。
少し考えている様子のロギンズ。
アル ネコと戯れてみたり。
ロギンズ 「・・・あ、ロブのね。なるほど。」そう言って二人を見て、特にアルを注視する。
「なるほど。またあいつのお節介か。」
ラッキー 「ロギンズはカギ作りの名人だ。万能カギで有名だぜ」>と小声でアルに
アル 注視される。ちょっと萎縮。
「ほへぇ、それ、興味ある」<ラッキー
ロギンズ 「いや、失礼。まぁどうぞ。」と中へ招き入れる。
アル 「おじゃましまっす」
ラッキー 「いやいや、オレら二人根っからの魔法使い嫌いで通っているんで。そろそろニカデマスもおっ死にましたかね」とか言いながら店内へ。
マスター 中はごちゃごちゃしてはいるが、よく整頓されている。
ラッキー 「ロギンズの前で魔法使いの話題はするなよ。特にニカデマスの話は、だ」>と小声でアルに
アル 猫を抱えながら、ぐるりと見まわす。
「え?・・・ああ、うん」
ロギンズ

「ほう。君らは魔法が嫌いなのかい?それはいい。残念ながらニカデマスとかいう妖術使いはまだ橋の下に居座っているようだ。」

「まぁすわりなさい。」
そう言って木の椅子を勧めてくれるが、ドワーフ用らしく、ひどく小さい。

ラッキー 「いやー、憎まれっ子世にはばかるって奴ッスね。まぁろくな死に方しないでしょうな」
アル 「ニカデマスって?」早速(笑)
ロギンズ 「知らないのかね?」
アル 「ココ初めてなんですよ。」
ロギンズ 「知らないなら知らない方がいいだろう。君はまだ若いんだし。」
そう言いながら小さなランタンでお湯を沸かし始めた。
アル 「はぁ・・・・」
ラッキー 「ニカデマスっつーのはこの先の橋の下に棲むインチキまじない師さ。近寄らない方がいいぜ」
ロギンズ 「ロブのところにいたと言ったが・・・彼は今日この町に着いたのかい?」
アル 「今着いたとこです」
ロギンズ 「そうか、じゃあまた後で顔くらい出してやるか。」なにやらお茶を入れている。
アル 落ちつかなげに猫を弄繰り回すが、猫は迷惑そうだ。
「にゃ〜ご」確かに迷惑そうだ。
ラッキー 「オレらはちょいとブラックサンドで羽を伸ばそうと思ってますが、肝心のお足がねぇんで、旦那。ナニかイイ話は無いっすかね?」
ロギンズ 「君らも疲れただろう。ゆっくりしていきなさい。ロブのやつは息子があんたらみたいな仕事で若いうちに死んじまってね、若い傭兵にはなにかと気を使ってしまうんだ。ま、ラッキーだったんだよ。あんたらは。」
茶を入れてくれる。ハーブティーようだ。
アル 早速すする。「これ、うまいや。」
ラッキー 「結構なお手前で」
ロギンズ 「ここで羽を伸ばす・・・か。こんなとこはさっさと出て行くのをお勧めするがね。」
アル 「3日はいるつもリなんだけど・・・・」
ロギンズ 「最近は衛兵のやつらもピリピリしてるし、いつものブラックサンドより危険なくらいだからな」
アル 「何かあったんですか?」
ラッキー 「?」
「門のトコでの衛兵のそぶりも確かにいつもと違ったな」>小声でアルへ
アル 「いつもあんなんじゃないの?ココって」<ラッキーへ
ロギンズ 「うん?そうか、今着いたところなら知らないな。最近こともあろうにアズール卿の悪口を言ってるやつがいるらしい。」
ラッキー 「そりゃまたおったまげた!」
ロギンズ 「なんとも馬鹿なやつとしか言いようがない。ここでただ一つしてはいけない犯罪が、アズール卿の悪口だ。」
アル 「アズール卿って、そんなに凄い人なのか。」
ラッキー 「アズール卿ってのは元大海賊で今はこの街の帝王さ。東に見えるでかい宮殿に住んでるって話だ」
ロギンズ 「最初に捕まえられなかった衛兵隊長の首が飛んだ。」
ラッキー (ざまぁみやがれ!)
ロギンズ 「今の衛兵隊長はドッヂっていうトロールだが、こいつがまたとんでもない怪物でね。やつの聞き込みの跡には死人の山が出来ている。」
アル ノッポとデブの絵の奴?
マスター いや、あれは単なる衛兵。
ラッキー 「おやまあ! そりゃおっかねぇなぁ」
アル 「トロールも嫌いなんだ、俺。」
ラッキー 「オレっちも好きじゃねぇよ、兄弟」
ロギンズ 「ドッヂにも期限が切られているらしくてあせってるんだろうな。もう滅茶苦茶としか言いようのない横暴を繰り返してるんだ。トロールが好きなやつなんて、トロールの中にもいないんじゃないか?」
アル 「3日間はそいつらに出くわさない事を祈るね。」
ロギンズ 「ま、それはともかく、部屋は2階の空いているのを使ってくれればいい。ただし夜に戻ってきてもドアは開けられないがね。」
そう言ってお茶を飲み干すと、彼は作業机に戻った。
ラッキー 「へぇ、ありがとさんです」
アル 「門限あり?」
ロギンズ 「門限は日暮れだ。」
アル 「わかった、ありがとうおっちゃん」
ラッキー 「まだ随分あらぁな、兄弟。ちょっくら散歩でもしようや」
アル 「トロールに会わない事を祈りつつ。」
ロギンズ 仕事をはじめた。足踏み式の機械で鍵を削り始めた。
にゃ〜ご
アル 「ラッキー、」
ラッキー 「ん?」
アル 「て事はさ、もし犯人捕まえたら、俺達大富豪?」
ラッキー 「半々ぐらいでな」
SE ぎぃーん、ガチャガチャガチャ、にゃ〜ご、ぎぃ〜ん
 
アル 「何処行こう?」
ラッキー 「マーケット広場はどうだい?」
アル 「いいね。」
ラッキー 「このすぐ先だよ。行こうか」
アル 「行こう行こう。懐もあったかい事だし。」
ラッキー とゆー訳で連れ立ってマーケット広場へ向かいます。
アル そして大富豪計画は頭からすっかり消え去ったのであった(笑)
ラッキー 「下手人を渡した衛兵が善人なら報償のひとつも出るかもしんねぇけど、悪人なら手柄横取りされてチョンだな」
アル 「善人の衛兵なんているの?ココに」
ラッキー 「いない!!」
マスター 店を出ようとすると、ロギンズがつぶやく。「橋の下には近寄るなよ。」
ラッキー 「言われなくてもわかってまさぁ!」
アル 「オーーーケーーーイ!」
ラッキー 「行ってみるかい(^^)?」>小声でアルへ
アル 「橋の下?イイね、見てみよう。」
 

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