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細切れ亭


ラッキー 「よぉ、ス〜〜リフちゃぁん」
スリフ 振り向いて、剣を構えます。
「追剥かなぁ」
ロギンズ 「ひゃ!?」とラギンズ。手を上げます。
ラッキー 「おっとっと、短気はいけないぜ、ス〜〜リフちゃん」
アル 「自分の物差しで人を計るなよ!」
ラッキー 「お前さんのその物差しみたいな真っ直ぐさが好きだぜ」>アル
マスター 見覚えのあるのが二人。知らないドワーフが一人。
スリフ 「どしたの?さっき円盤人を衛兵が追ってたぜ。だれ、そのドワちゃんは?」
ロギンズ 「わ・・・私は・・・鍵職人のラギンズだ。怪しいものじゃない。」
ラッキー 「その辺の話はゆっくり酒でも呑みながら話そうじゃない」
スリフ 「おごりだよね? 当然。」
ラッキー 「もちろん!!」
アル 「ラギンズのね!」
マスター ラギンズ、ポケットに手を。「さ・・・財布を忘れた!」
アル ぶっ!!
スリフ 心のうちです・・・「ははぁ、やっかいごとだな」
ラッキー 心の内で……ヤバイ、読まれた(^^;)
スリフ 「大丈夫だよ、ラッキー、金持ちだし。」
マスター 衛兵隊長の声「そっちにも回れ!おまえは屋根に登れ!」
ラッキー いや、読まれたのは、私の心中をスリフに読まれた。>厄介ごと
スリフ では、店に入っておっちゃんに、ボトルで3本頂戴。
マスター 細切れ亭は、ごみごみした安っぽい酒場兼宿屋です。
宿屋のおやじはカウンターの中にいます。太ってエプロンをつけています。
ラッキー 「おっちゃん、空きボトル2本とふつうの1本頂戴。こいつが払うからさ。」といってラッキーを指差す。
ちなみに汚い樽でもOKです。
おやじ 「へい。でも空きボトルなんて、どうするんです?」
ラッキー 「転がしておくのさ、このラッキーはしらふでも酔っ払えるしね。」
おやじ 「???そうですかい。ま、ここにはいろんな人がきますからね。」
アル 「先に部屋に入ってるよ」(囁く)
ラッキー 「あいよ、ラギンズさんを連れてってくれ」>アルに小声で
スリフ とりあえず、ドワーフを部屋に入れ、我々は酔っ払いになりましょう。
アル 「ほら!おっちゃん早く!」ぐいぐい引っ張って先に部屋へ
スリフ ちなみにカトラスももってって。
ラッキー 「お、スリフちゃんが拾ってたの、それ?」
おやじ 「中には人じゃない奴も。」そう言いながらカウンターに座っているオークの頭を空ボトルでどつき、そのまま渡してくれます。
オーク 「いてっ」
マスター では、ラギンズは部屋に放り込まれました。
アルも部屋に入りましたね。
アル うい、一人で置いとくのも不安なので一緒にいます。
スリフ 「あれ、ラッキーの正体って円盤人?」
ラッキー 「ま、ね」
マスター 残った二人はまだ片付けていない皿の置かれたカウンターにつきました。
スリフ 「じゃあ、こうしよう。おれは状態を知らないから、衛兵が着たら、俺の話に会わせてくれ。」
ラッキー 「あいよ」
マスター 酔っ払いコンビの出来上がり(笑)。
スリフ 「ラッキー、本当に払えるんだろうね。」
「おっちゃん、つまみ〜。」
おやじ 「へいへい。ブラックロブスターの細切れフライはいかがです?」
スリフ 「それ頂戴!!」
ラッキー 「大丈夫だって。オレっちが今まで嘘着いたことあるかい?」(もちろんあります)
マスター バーン!とドアが蹴り開けられます。
スリフ 「出身地と自分の胸に聞いてみな・・・って」
マスター 入ってきたのは隊長以下衛兵5名。
店内が静まり返ります。
スリフ 「(うへっ)」
スリフ 小声で「隊商の話をするからね」
アル ここからわかりますか?
ラッキー わかるさ、だって階下が急に静かになるんだもの(^^;)。
ドッヂ 雷のような声で言います。(アルにも聞こえます。)「おやじ!ここに怪しい奴が来なかったか!?」
「隠し立てすると、この店の名前と同じ目にあわせてやるぞ!」
おやじ 「え・・・いやっ」おやじちらりと二人の方を見ます。
アル 「うへぇ!」
ドッヂ 「どうなんだ!?」
スリフ 酔っ払いモード突入中。
おやじ 「その・・・・怪しい奴と言われましても・・・・」
ラッキー 親爺に目配せをして、財布を軽く振る。
アル 「おっちゃん、取り敢えずどっかに隠れててよ」
マスター 慌ててベッドの下にもぐりこもうとするラギンズ。
アル その上にのっかって剣を抱えながら布団を被る。
マスター 店のおやじ、ちらりと財布を見て、「特に見ておりませんが。」
ドッヂ 「本当か!?うそだったらただじゃおかんぞ!嘘だったらこの店の名前と同じに/以下略」
おやじ 「ほ・・・本当ですとも!この街でドッヂ様にうそをつくものなどおりません!」
ドッヂ 「そうか・・・」と、おやじのセリフに少し笑顔のドッヂ。
スリフ 酔っ払った声で、「探してるのは、円盤人ですかい?」
ドッヂ 「ん?」とスリフを見るドッヂ。
「なんだって?」
でかくて汚い顔をスリフに寄せてきます。
「何か言ったか、そこの酔っ払い!?」
スリフ 「いや、さっき騒がしいんで、外でたら、ドワーフ連れの円盤人を見たんでさ」
ドッヂ 「なんだと!?ドワーフを見たのか!?どっちに行った!?」
スリフ 「町の門の方に転がっていきましたぜ。」
マスター 「よし!行くぞ!!!」のしのし歩き始めるドッヂ。
しかしドッヂにマン・オークが
スリフ 「ドッヂさまのうわさ聞いてるからね。うそは言えねえや。」
「懇意にしてくださいね。ドッヂのだんな。」
マンオーク 「お待ちください。こういう場合は第一発見者を疑うのが当然でしょう。」
スリフ 「衛兵さんよ。ドッヂさまに嘘つけるほど、俺は度胸がないね。」
ドッヂ 「ばか者!こいつはこっちが言ってもいないのに、ドワーフのことを言い出したんだ!ほんとの事を言っている証拠だろうが!」といいつつそのまま出てゆくドッヂ。
スリフ 「素直にお教えして、いざというときおこぼれをもらうのがいちばんでさ。」
ドッヂ 出掛けに「おまえは正しい!今度おまえをここの衛兵副隊長に推薦してやろう!」そうスリフに言い捨てて、出て行きます。
スリフ 心の声・・・「ほっ」
マスター 「いや、だからですねぇ!」困り果てたマン・オークがあとに続きます。彼も出掛けにスリフを見ますが、それは鋭い視線でした。
どやどやと他の衛兵も続きました。
スリフ 視線を合わせず、マグを見つめます。
ラッキー 「ふぅ……危ねぇ危ねぇ。オレっちはヤツにツラを知られてる恐れがあったからな。動けなかったぜ」
スリフ 「貸しだからな。」 小声でいいます。
マスター おやじが古い油でこげ茶色になったフライを出してきます。「いくらくれるんだい?」
ラッキー 「親爺、とりあえずお勘定」と言って金貨を8枚ほど握らせます。
おやじ 「ありがとやんした。」おやじは金貨をエプロンのポケットに入れます。
「お泊りはどうなさいます?」
スリフ 「俺には?」
ラッキー 「スーーリフちゃんの分け前はモチョッとあとよ。『慌てる乞食はもらいが少ない』ってね(^^)」
スリフ 「落ち着く乞食はなお少ないっていうぜ。ま、いいか。」
おやじ 「今夜はお客さんたちここに泊まってった方がいいんじゃないですかい?外は危ないですぜ。」
おやじ機嫌がいいです。
スリフ 「とりあえず、時間があるうちに教えろよ。部屋でな。」って、親父に金貨2枚。
おやじ 「ありやとやんした。」
マスター 二人が部屋への階段を上ってゆくと、なにやら大きな袋とロープ、それに歯車をたくさん持った痩せた男とすれ違います。
暗い目をしたおやじです。
スリフ 記憶しておくよう努力します。
マスター スリフさん、運試しをしたかったらしてもいいです。
スリフ では、いきます。
2D6 10(その時点でのスリフの運点11以下なので、成功。)
スリフ 成功ですね。
マスター 成功。スリフは彼を見た覚えがあります。
スリフ だれですか?
マスター はっきりとは思い出せないのですが、だいぶ昔に見たことがあるような・・・・確か変わった仕事を生業にしていた筈です。
スリフ ひとさらいとか?
マスター 多分カーレで見たのでしょう。
スリフ え、小声で「こいつ危ないぞ。気をつけろ。」ラッキー
ラッキー

「ほいさ」>スリフに小声で

マスター 男はそのまま降りていって、店のおやじとなにやら話しています。
スリフ こっそり聞き耳しにいきます。
マスター 見ていると、男はおやじに金を受け取ったようで、そのまま店を出て行くようです。
話はすぐ終わってしまって聞けませんでした。
スリフ 親父に「あれ、だれ?」
マスター おやじはちらりと二人を見て、少し考え・・・・
スリフ 親父に「一蓮托生だろ〜」と金貨2枚
おやじ 「いや、お客さんたちには関わりのないことで。そう、関わらない方が身のためでしょう。」
「衛兵とは関係ないからご安心を。」
そう言って、目をそらしてしまいました。
ラッキー 「こりゃホントにヤバいヤツらしいな」>スリフに小声で
スリフ 「じゃ、いいや。」 部屋に戻ります。
マスター 金貨は受け取ったおやじさんでした。
スリフ 小声で「カーレで見たはずだ。誰か思い出せない」
 

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