トラ、トラ、トラ!
リチャード・フライシャー、舛田利雄、深作欣二監督

9月26日には「トラ、トラ、トラ!」を視聴した。
太平洋戦争のオープニングである日本軍による真珠湾攻撃を扱った大作で、巨大なセット、ミニチュア、実機を駆使して今見てもびっくりするような映像を畳み掛けてくる。
実はその前に「パール・ハーバー」も見直していたのだが、もう映画のクラスが桁違いで、「トラ、トラ、トラ!」はどこを観てもほんとに素晴らしく、あろうことか映像の見応えさえ「パール・ハーバー」を圧倒している。
これは観ておかなければならない映画。

20201219(mixi日記より)
20250209


テラービジョン
テッド・ニコラウ監督

を昨日観た。80年代B級SF映画を代表する1本。
化夢宇留仁としたことが初見だった。
 異星人のミュータント処理場で処理されたはずのモンスターが、なぜか地球のテレビ電波に紛れ込み、アメリカのある家で大暴れ・・・

 ストーリーを語っても仕方がない映画なのだが(笑)、この映画の見所はモンスターよりもその被害を受ける狂った一家の方である。
スワッピングを計画する夫婦。軍事オタクのじいさんとその影響を受けた息子。80年代メタル系のお姉ちゃんとその彼氏。さらにはテレビ番組のプレゼンターであるメデューサさんも巻き込んで、むしろモンスターの影が薄いと感じる(笑)
 なにしろ古くて元々B級なので取り立てて褒めるところもないのだが(笑)、一定のテンポは保っているので最後まで退屈しないで観られるのは大したものかも(笑)
それにしてもクリスマス・イブにローストチキン食べながら観る映画ではないような気はする(汗)

20201225(mixi日記より)
20250211


宇宙への序曲
アーサー・C・クラーク著/山高昭訳

 歴史学者のダーク・アレクスンは未知の仕事に不安を覚えていた。
というのも彼の仕事は人類が初めて有人ロケットで月に挑戦する様子を、後世のために記録に残すというものだったのだ。

 本書で描かれる月への初の挑戦は1970年代に行われ、使用されるハードウェアも巨大な多段式ロケットではなくスペースシャトルに近い再利用可能なシステムが採用されている。
というのも本書は1947年頃に書かれているのだ(汗)
にも関わらず技術的な内容がほとんど古びておらず、描写そのままのシステムで月に行けそうなところは流石のクラーク。ただし真空管はまだ頑張っている(笑)
また視点の選び方が渋く、メインの開発者でもなく搭乗員でもない歴史学者という門外漢にすることで読者の視点に近寄せつつ、リアリティのある描写を積み重ねて説得力を生み出す老練さはやっぱりクラークだなあと思ったりしたが、実は本作はクラークの処女長編だった(汗)
そのクラークにも予測できなかったのは冷戦のエスカレートと、その結果月への挑戦が巨大な使い捨てロケットによって想定よりも10年近く前倒しになるというまさに予想外な展開であり、逆に当時そんな予想をしていたら周りにバカにされていただろうとも思う(笑)
技術的な未来は予測できても、世界情勢による物事の加速は予測できないのだった。
 月への挑戦のあとの展開も出てくるのだが、そこはやっぱりクラークらしく人類愛に満ちた幸福なもので、やっぱり現状と比べて切なくなるのだった・・・(汗)

20250213(mixi日記より)
20250213


ハン・ソロ
ロン・ハワード監督

を観た。
実はだいぶ前にも観ようとしたのだが、なかなか乗り切れなくて途中で挫折。
今回は最初から見直して最後まで観られた。
 感想としては・・・・まあまあ(笑)
若きハン・ソロはどことなくジャック・ブラックに似ており(汗)、やっぱりなんだか乗り切れないが、全体的に特別悪いところはない。ただし特別いいところも無いが(汗)
気になるのは彼女のその後だが、続編の製作は中止になってしまったそうで、そのまま謎で終わるのだろう。
それともまたアニメーションかなにかでやるのかな?
ランドがあんな話を受けたのは納得いかない。

20201227(mixi日記より)
20250214


コマンドー
マーク・L・レスター監督

 あのコマンドーである(笑)
昔何度かテレビで観たことはあると思うのだが、あらためて観て、やはりめちゃくちゃ面白かった。
古き良きアクションヒーロー映画の代名詞であり、年末になにも考えずに観るにはとても適している(笑)
素晴らしいのは主人公がとにかく時間を無駄にしないことで、その結果だれるところが全く無い。
普通の展開なら娘を人質に取られて強要されたミッションはなんとかこなすか、こなすふりをしてから娘の救出に向かうのだが、この映画の場合はそんな無駄な時間は費やさない。
行くふりをしてただちに救出に向かう(笑)
なぜか巻き込まれて協力することになる女性とか、ご都合主義なところは山盛りなのだが、そこもまた当時のヒーロー映画らしくて楽しい。
しかし・・・冒頭主人公の部下たちが次々に殺されていくのだが・・・このストーリーの流れからすると理由が全く思い当たらない(汗)のと、最後の敵キャラが勝つチャンスはいくらでもあったのにそれら全てを放棄してゆく様がなかなかすごかった。
昔のアクション映画を一通り見直したくなったな(笑)

20201230(mixi日記より)
20250215


アイアン・イーグル
シドニー・J・フューリー監督

を観た。昨日。
 高校の頃に観て面白かった記憶があり、DVDにコピーしてあったもの。
で、観てみると・・・全然覚えていない(汗)
ジェット戦闘機が戦っていたのは覚えているが、そんなの他の映画でも当てはまる(汗)
それ以外はほんとに全く観た覚えが無かった(汗)
しかしそこそこ面白かったので、昔観た映画はこれだった・・・と思うのだけど、記憶(?)では最後にちょっとSFチックな敵の戦闘機が発進して主人公と戦うというシーンがあったはずなのだが、無い(汗)
可能性は3つある。
1.最後近くでポアロ(の役者が演じる敵のボス/笑)が乗り込んだクフィルが発進するので、それと勘違いしている。
2.違う映画と勘違いしている。
3.化夢宇留仁が記憶をでっちあげている。
どれもありそう(汗)
 とりあえずリアリティ?なにそれ?という当時のゆるい感じは楽しいし、F-16の飛行シーンがお腹いっぱい観られるだけでも観る価値はあると思う。
なぜかミグと呼ばれているクフィルも(笑)

20210111(mixi日記より)
20250217


マッドマックス
ジョージ・ミラー監督

を昨日観た。最初のやつである。
昔観たのは確実なのだが例によってほとんど覚えていなかった。
今見直して思ったのは、画像の雰囲気がいいというのと、世界観が微妙すぎて気味が悪い(笑)ということだった。
画像はなんというか古臭いんだけど統一感があって味がある。
なんとなくゲームブックの挿絵を思い出した。
世界観は・・・おそらく予算が足りなかったのが大きな原因だと思うのだが、普通に社会が機能している描写と、少人数の暴走族が好き放題やっている描写が喧嘩していてこっちは全然統一感が無い(笑)
そのせいで全編なんとなく悪夢を見ているような気分にさせられるのだが、それは映画としてはある意味成功だろう。わざととは思えないが(笑)
そう言う意味ではより割り切った世界観になった2の方が安心して見られそう。
製作者の意図とは真逆な気がするが(笑)

20210118(mixi日記より)
20250218


敵は海賊・海賊課の一日
神林長平著

 定期徹底点検整備を受けているラジェンドラにつきあわされる形のラテルとアプロ。
艦整備係第一主任フェイ・バウワーは彼らに振り回される。
最後の兵装テストも終わってほっとしているところに、ラジェンドラがなにかをつぶやく。
聞き出してみると、なぜか明日がアプロの誕生日だということを算出してしまったということだった。
アプロは喜ぶが、頭を抱えたチーフ・バスターはアプロを大人しくしておこうと、その1日はチームを苦情処理係として勤務させることに。
ところがその夜、バスターは海賊課本部の中庭で育てられていたヒマワリの花をアプロが強奪するところを目撃し・・・。

 いつものように上記の紹介文には本編の内容をうかがえることはほぼ無い(笑)
しかしなにしろ因果関係からすぐひっくり返してしまう著者のことなので、ここから全く想像もつかない展開が繰り広げられるのだから同じことだろう(笑)
しかし本作に関しては化夢宇留仁が「憂鬱」を読んだ感想でそろそろラテルのキャラクターを活かしたエピソードがほしいと書いたのが聞こえたように(そんなことはない)ラテルの過去や内面までがメインストーリーに絡む物語になっていたのは嬉しかった。
 それにしても振り返ってみても枠にはめようという思考では全然ついていけないようなあまりにも混沌とした内容で、それでいていい感じでまとまるという、むしろ子供向けの絵本みたいな独特な味わいのある作品だった。
ちなみに実は本作は「敵は海賊・海賊版」の続編的な内容もあったりするのは内緒である(笑)

20250219(mixi日記より)
20250219


ダーティハリー
ドン・シーゲル監督

を観た。一体何年ぶりだろうか?
もちろん覚えているのは僅かなカットのイメージくらいだったが、今観てみてハリーのダーティーさに驚いた。
これがもう全然ダーティーじゃないのだ(笑)
ただただ真面目で被害者のことを気にかけ、犯人逮捕のためには命もかける超クリーンハリー(笑)にしか見えなかった。
 それとクレバーな脚本と演出にも少し驚いた。
昔観たのは子供の頃にテレビの洋画劇場だったが、なるほどこれなら子供でも最初から最後まで見通す事ができる。
大げさなところは全然無いが、興味深くかつスムースな展開で、全然退屈させないのは見事としか言いようがない。
あとは当時の映画のお約束で、無意味にヌードがいっぱい出てくるのも嬉しかった(笑)

20210207(mixi日記より)
20250220


犬ヶ島
ウェス・アンダーソン監督

を観た。今日・・・と思っていたら昨日になった。
ここ数年観た映画の中でダントツですごかった。
何がすごいって映像がすごい。演出がすごい。言語の扱いがすごい。
すごい滅茶苦茶ですごい汚くてすごい綺麗だった。
 それにしても今のストップモーションはどうやって撮っているのだろう?
ハリーハウゼン大好きな化夢宇留仁としてはカクカクと動く例の動きに馴染みがあり、かつ「ドラゴンスレイヤー」で初体験したモーションブラーを駆使したなめらかな動きも大好きなのだが、この映画の動きはどれとも違う。
煙を綿で表現しているところはいかにもコマ撮りといった感じなのだが、それ以外はなんとも言えないリアリティと違和感がせめぎ合って見飽きない。これはティム・バートンの一連の作品ともぜんぜん違う味わい。
最初から最後まで興味深かった。

20210210(mixi日記より)
20250221


ゲゲゲの鬼太郎 60's 第1〜2話

第1話 妖怪ナイター
 

 墓場で不思議なバットを拾う少年ドン平。
それは思い通りにヒットやホームランを打てる魔法のバットだった。
大喜びするドン平とチームメイトだったが、そのバットは妖怪チームのものだった。
バットを無くしたヒャクメに泣きつかれた鬼太郎はなんとかドン平にバットを返すように説得するが・・・。

 
 妖怪側には気の荒い妖怪「牙ぐるい」がおり、バットをすぐに取り返すのを止める鬼太郎にも襲いかかる。
なるべく穏便に済ますように苦労する鬼太郎の立ち回りが味わい深い。
ちうか第1話から鬼太郎のキャラクターは原作よりも正義感強めになっていたのだな。
 とりあえずだいたい原作に沿った内容でうまくまとめられた脚本で、なにしろ古いしどうだろうと思っていたのだが、演出も悪くなくて思ったよりも普通に観れた。
ちうか面白い(笑)

第2話 夜叉
 

 大勢の子供たちが倒れているのが発見される。
子どもたちは死んでいるわけではなかったが、全く意識を回復せず、その原因もわからなかった。
病院にしゃしゃり出たねずみ男は、これは大金を払ってゲゲゲの鬼太郎に治してもらわないとどうしようもないと言って金を集めてから、鬼太郎に声を掛ける。
鬼太郎と目玉のおやじはもしかしたらこれは中国からやってきた夜叉の仕業かもしれないと見当をつけて調査する。
果たしてギターを弾く怪しい男を捕まえるが、その男は野呂といい、夜叉に操られていたのだった・・・。

 
 
非常に脚本の完成度が高く、雰囲気もいいしミステリーとしても楽しめる。
ちうか夜叉のキャラクター設定も含めたデザインは完成度が高すぎる。
ノッポさんみたいな野呂のキャラクターがいいんだこれがまた。
とても面白かった。
そしてサブタイトル画面がかっこよすぎる(笑)

 

 小さい頃に見ては震え上がっていた(笑)本シリーズだが、改めて見直してみてその完成度の高さには驚いた。
なにしろ古いので演出技法とかは舌足らずなところは多いのだが、アニメという形式の利点で実写ほどには気にならないのも大きい。
更に白黒というのが内容的に完全にプラスに作用しており、どっぷりと作品世界に浸ることができる。
いや〜〜〜これは面白いわ。

20250222(mixi日記より)
20250223


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