ローダンシリーズ37
三人の裏切り者
松谷健二訳

三人の裏切り者
クルト・マール著
 チェリッシュ中尉が目を覚ますと、テラ宇宙艦隊に編入された元植民者のオリヴァ・ローンに光線銃を突きつけられていた。
抵抗は成功するかに見えたが、敵はローン1人だけではなく、チェリッシュは強制的に彼らを乗せてガゼルを緊急発進させることに。
目的地も定まらず、チェリッシュには彼らの目的がわかるまで時間がかかったが、事件を聞いたローダンは即座にその危険性に気づき・・・。

 チェリッシュがとことん酷い目にあう話(笑)
しかし緊迫感とサスペンスはこれまでのシリーズでもトップクラスの出来で、なかなか盛り上がった。
それにしてもわかっていたとは言え、自分の生死を気にされなかったチェリッシュがかわいそう。

戦慄
ウィリアム・フォルツ著
 マーカス・エヴァソン率いる潜入チームは、エバン人たちの闘技場で、連絡員である剣士が巨大な龍のような怪物と戦うのを指を加えて観戦した後、その戦士マタールに潜入調査員であるゴルトシュタインと引き会わされたが、ゴルトシュタインは原因不明の病でまともに話ができる状態ではなかった。
そして困ったことに、剣士マタールが予想以上に知能が高く、彼らがエバン人ではないことを見抜いているらしかった。
仕方なくマタールを誘拐して宇宙船ファウナまで連れて行って離陸するが、その後船内で奇妙な病気のような症状が連続して発生し・・・。

 新たな作者の登場だが、終盤までは大いに不満だった。
まずエヴァソン率いるファウナのクルーたちが、エヴァソンを筆頭にまるで旧ソ連の軍隊みたいな杓子定規の頭カチカチで、、ローダンの優秀な部下らしい柔軟さを全く感じさせない。
また船内で発生した事態に対しても、ホーンブロワーの時代みたいな対処しか出来ず、想像力が無さすぎる。
自分たちの仲間にテレキネシスやテレポートまでできる存在がいるのに、なんでそっちの可能性を考慮しないのか?
また容疑者の絞り込み方や防御策も原始的すぎてイライラした(汗)
しかしラスト近くになって畳み掛けるような種明かしが始まるとなかなか盛り上がり、オチもある程度予想はできたものの、SFミステリーとしてまあまあ楽しめる内容だった。
どうも著者はまだこの世界の雰囲気をよく掴めていないようではあるが、これまでに無い密度の高い内容を描ける人のようだし、今後の活躍に期待というところか。
ちうかこの人、後に本シリーズで最も著作が多い人になるらしい。

 ちうわけで結果的には2作ともなかなか密度の濃い作品で面白かった。

20250416(mixi日記より)
20250416


エイリアン妖山記
菊地秀行著

 大とゆきは、3ヶ月前のITHA(インターナショナル・トレジャーハンター・アソシエーション)の忘年会でTH権プレゼントに当選した宝物を求めて餓竜山を歩いていた。
休みたいと駄々をこねるゆきを置いて茶店で待っていると、若いカップルがゆきを連れてきてくれた。
そこのラジオからは病院から男女の殺人狂が脱走してこの山に逃げ込んだというニュースが流れていた。
やがてたどり着いた川には奇妙な警戒機能らしきものが仕込まれており、更に進むと下流から濁流が。
苦労の末に奇妙な文様のようなものの書かれた銅板を手に入れ、山を降りようとした2人だったが・・・。

 以上が90ページ辺りまでで、さらっと書いている銅板を手に入れるまでもなかなかの大冒険なのだが、実は本番はこれからである。
これ以降は山の怪異として思いつくものは全てぶち込んだという感じの山岳ホラー描写が畳み掛けてくる。
ほんとにこのへんの著者の想像力の多様さはものすごく、よくもまあ次から次にこんなイメージを想起できるなとひたすら感心してしまう。
最後ヒントをくれたおばちゃん・・・というのと、なにしろ超常現象の嵐で物語としての接続性が微弱で少々読みにくいとは思ったが、これだけサービス満点なら文句を言うほどではない。
そして「あの人」が普通に再登場するのも嬉しいところ。
あと本作はひたすら山をさまよう話なので、そのままゲームブック化が可能である(笑)

20250419(mixi日記より)
20250419


ホラーコミック傑作選 第2集
畏悦録〜水木しげるの世界〜
水木しげる著

 巻末に「1998.10.22 天牛古本」と自分の書き込みがあるので、26年ぶりくらいの再読と思われる。

第一章 怪奇譚
終電車の女
 売れない漫画家の山本は、原稿が売れずに金もなく、友人の赤鼻のところに行ってみるが留守で、空腹だったので棚にあったなにかの薬を勝手に飲んだ。
その後帰りの切符を拾えないかと駅をうろつくが見つからず、途方に暮れていたところに美女が通りかかる。
彼女は山本が自分を見えているのに気づき、彼を家に誘って豪華な食事をふるまい、大金までくれた。
彼女は霊的な存在であり、心配した赤鼻はなんとか彼女を追い払うために心霊研究で有名な椿博士に相談し・・・。

 水木しげる版ロミとジュリエット。
こういう話に出てくる博士や霊能者はやたらに有能なので、1人で頑張っている霊子ちゃん(仮名/笑)がかわいそう。

猫又
 本で猫又のことを読んだ少年は、隣の道楽息子に誘われてドライブに行き、沖ノ島で旧陸軍の要塞で鉄くずを拾う手伝いをさせられる。
腹が減った道楽息子は島をうろついていた尻尾が2つに割れた黒猫を食べてしまうが、その後様子がおかしくなり・・・。

 猫又が妖怪というよりも特殊な生物という趣で雰囲気がある。

墓守虫
 墓場で墓穴を前に話している夫婦。
夫は妻に保険金をせしめるために、3日間眠れる薬を飲んで仮死状態になってくれと言う。
妻は了承するが、夫にも保険金を1千万円かけるように要求する。
計画通り妻は薬を飲んで仮死状態となり、保険も無事降りることになったが、夫は家に生きた人間の肉を食べる伝説の墓守虫が隠されていたのを見つけ・・・。

 夫が「伝説の墓守虫」をすぐそれだと気づくのが変だが、細かいことは印象的なオチに持っていくためには気にしないということだろう。
そもそも妻の計画も墓守虫が無くても実行できる(笑)

血太郎奇談
 奇怪な容姿の血太郎は生まれた直後から奇妙な赤ん坊だった。
血太郎は5歳になって初めて声を発したが、その最初の言葉は「死」だった。
血太郎は猫を捕まえるといきなり皮をはいだ。
小学校に上がった血太郎は街で見たポスターに惹かれ、吸血鬼の映画を観・・・。

 鬼太郎ではなくて血太郎(笑)
ラストがかっこいい。
人と違うが自分の世界を探してもがき苦しみ、やがて・・・という展開は水木しげるの叫びのようにも見える。

第二章 狂気譚
大人物
 40年かけて「死者を蘇らせる方法」を見つけた男は、誰を蘇らせればお金持ちにしてくれるかを妻と相談し、結果西郷隆盛を復活させるが・・・。

 その人選に妻は反対していた(笑)
そして最後は完全に悟りを開く妻が楽しい。

一番病
 江戸時代。日本一の棺桶屋を自負する徳兵衛は、その品質ばかりか生産量でも日本一でなければ気がすまず、日夜狂ったように棺桶を作り続け・・・。

 オチがすごい。ちうかオチが無い(笑)

暑い日
 暑さを凌ぐために夜の散歩に出た水木しげるが、コツコツという音に導かれてやってきたのは石を彫る職人の家で・・・。

 ななななななななんと、「八月の炎暑」の丸パクリである(汗)
化夢宇留仁は人に勧められてつい最近読んだ短編のパクリ漫画を26年も前に読んでいたのだ(汗)
なんてことだ(笑)

霊形手術
 2回目の整形手術を終えてすっかり美人になった月子に、許嫁の三吉が結婚するように迫るが彼女にはそんな気はない。しかし三吉は柔道初段なので、気味の悪い男と結婚するということにして追い払おうとする。
そうして選ばれた男が夜に外出したので三吉が後をつけてみると、男は墓場でヒトダマを捕まえようとしており・・・。

 どうやらヒトダマ→天ぷらのコースはこの話から生まれたらしい(笑)
そしてオチがなんだかいい感じ。

木枯し
 招かれてやってきた叔父の屋敷は、夜になると悲鳴のような奇怪な風の音が。
昔叔父から聞いたアメリカの恐怖小説「しゃれこうべ」は、夫が妻が寝ている間に耳にじょうごで鉛を流し込んで殺し、妻のしゃれこうべがそんな音を発するというもので、叔父は1年前に妻を亡くして莫大な財産を手に入れていた。
奇妙な音が屋敷の中から聞こえてくるような気がして探してみると、果たして誰かのしゃれこうべが・・・。

 なんかこれもゴシックホラー小説のパクリっぽい雰囲気だが、元の作品を見つけることはできなかった。作中で語られる「しゃれこうべ」という作品も。
しかしパクリかと思うくらいに雰囲気はいい(笑)

第三章 幻想譚
天国
 古代の日本と思われる森で、天国を探す若者ボロクタは旧友の老人フルドトと出会い、老人の村に連れて行ってもらう。
そこに巨大な異形のなにかが現れる。
それは土を食べると土器などの便利なものを排出した。
それは「ブンメイ」もしくは「シンポ」と名付けられ、次々に便利なものを生み出すので村人たちはブンメイに食べさせる硬い土を掘り続け・・・。

 ブンメイのデザインがハート形土偶そのままで気が効いている。
そして名前から想像する通りのストーリー展開も見事なもので、非常に完成度の高い作品。

ヘンラヘラヘラ
 公害病で入院していた少年金太に薬を浴びるほど飲ませていたところ死んでしまったので、トンカチで頭を殴ってショーゲキを与えているうちに、コブの先端から新たな生命が生まれた。
それは「ヘンラヘラヘラ」と笑った。
院長はこれを偉大な発見だとして大々的に発表して大評判になるが、新生命がときどき空を浮遊して人を殺しているのがわかり・・・。

 公害を出している工場、病院、製薬会社が一丸となって金儲けに邁進した結果ヘンラヘラヘラに殺されていくのだが、全然風刺感は無い(汗)
一番印象的なのは金太のぶさいくだが優しいお母さんだった(汗)

コケカキイキイ
 死にかけの老婆が廃屋を死に場所に定める。そこには老婆と同じく死にかけの赤子、猫、猫にたかっている2匹のシラミがおり、彼らの生きたいという願望はコケカキイキイを生み出した。
コケカキイキイは村を森に飲み込ませ、東京に向かった・・・。

 なにがすごいって、「ヘンラヘラヘラ」の次の話が「コケカキイキイ」なところである(笑)
コケカキイキイの行動原理はヘンラヘラヘラに近いものだが、更に圧倒的なパワーを持っているので世界自体を作り変えてしまう勢い。
それにしてもこの作品の冒頭部分はあまりにも天才的な発想によるものだが、あまり水木先生っぽくないので、もしかしてこれも元ネタがあるのかしら???

最初の米
 約2000年前。旅人がよみの国にはとても美味い白い実をつける草があり、その種さえ手に入れば猟でなにも捕れなくても生きていけるということだった。
その村からヨギとモギという少年がよみの国に旅立って種を取ってくることになるが・・・。

 てっきり神話を漫画化したものだと思って調べてみたのだが、水木しげるの名前しか出てこない。まさかとは思うが、この内容をオリジナルで作れる脳みそは天才以外の何物でもないぞ(汗)
まあ天才なのはわかっていたが(笑)

 ちうわけで鬼太郎はチラとも現れない初期短編集だが、どの話も全然違う味わいがあって読み応えのある1冊だった。
それにしても「暑い日」には驚いた(笑)

20250420(mixi日記より)
20250420


ゲゲゲの鬼太郎 60's 第9話 見上げ入道

 
 子分3人を誘ってサイクリングに来た忠助は、休憩中に百姓の爺さんから入れば帰れないと警告された「入らずの山」に入り、頂上にあった洞窟の中にナイフで落書きをして帰ってきた。
ところが翌日突風に飛ばされて行方不明に。
子分3人は校長や忠助の親に説明するが信じてもらえず・・・。

 
 おおむね原作通りの内容だが、例によって微妙に異なるところと膨らませたところがある。
違うところと言えば忠助が山でやったことだが、流石に原作の所業はテレビでは流せないだろう(笑)
膨らませたのは冒頭のサイクリングと、上には書いていないが霊界ポストを壊したことなどだが、残念ながらどれもあまりよろしくない。
なにしろ本編と全然関係なく、必要ないのだ(汗)
こんなことなら本作の見所である見上げ入道の妖怪学校のカリキュラム(笑)を増やしてほしかった。

20250421(mixi日記より)
20250422


レッド・オクトーバーを追え!
ジョン・マクティアナン監督

 封切り時には劇場で観て、その後も何度かビデオで観ていたので内容はだいたい覚えていた。
面白い映画だが見慣れるとストーリーが実にあっさりしていて少々物足りない気も。
しかし特徴的な音楽や今やほとんど粗大ゴミ扱い(汗)のタイフーン級の存在感など、見どころは多い。
またキャストも超豪華&超変人を網羅しており、見飽きない。
残念だったのはDVDの画面が小さくて今のフォーマットに対応できていなかったところ。
安くブルーレイも出てるので買おうかな・・・。

20210320(mixi日記より)
20250424

 


剣客商売十二 十番斬り
池波正太郎著

白い猫
 いつになく上機嫌に見える小兵衛は、おはるに優しい声をかけて家を出たが、実は真剣での果たし合いに向かっていた。
ところが道中昔飼っていた白猫にそっくりの猫が、酔っ払った浪人に斬られそうになるのを見てしまい・・・。

 なかなか切ない展開だが、小兵衛に手傷を負わせる雑魚がいるとは意外。

密通浪人
 碁敵の小川宗哲が留守だったため、鬼熊酒屋でやわらかい叩き牛蒡と酒を2本飲んでうたた寝をしていた小兵衛だったが、木の衝立で隔てられた隣の座敷にいる30前後の男2人の話し声で目を覚ます。
どうやら片方が寝取り自慢をしているようだったが、相手が文房具舗の文敬堂の女房だと聞いて小兵衛の目が見開かれた。
文敬堂の主人は小兵衛の義理の弟なのだ。

 そもそもあの女が変な偽名を使ったのが全部悪い(笑)
それにしてもお米に対する旦那の評価がすごすごる(汗)

浮寝鳥
 乞食だが見るからに人柄のよい老人の惨殺死体が見つかる。
旅から帰ってきてそのことを聞いた老人のことを気にかけていた大治郎は、老人が殺された日に、老人が若い娘と仲良さそうに歩いているところを目撃しており・・・。

 現場を縄張りにしている御用聞きの清蔵が頼りになる上に非常にいい人で、その責任感の強さから規格外の夫婦に翻弄される様が滅茶苦茶面白い。
なにしろ賊は大治郎と三冬がそろっている道場のすぐ近くで襲撃してしまっているのだ(笑)
このシリーズは賊の「よりによって」そのタイミングで襲撃するかという展開になると俄然盛り上がる(笑)
また件の少女のキャラが滅茶いい感じでとても可愛いのもよかった。

十番斬り
 年が明けて65歳になった小兵衛はおはると小豆粥を食べ、再戦の意気に燃えながら小川宗哲先生のところへ。
そこで診察されていた男を只者ではない剣客と見たが、彼は見るからに内臓の病気で余命は長く無さそうだった。
その男は村松大九蔵という名だったが、小兵衛はその名前に聞き覚えがあった・・・。

 スッポンのだし汁を背負って走る徳次郎がかっこよく、徳次郎がかっこいいところを見せてくれると無条件で嬉しい(笑)
そして小兵衛が強敵との勝敗を決めた技がこれまたかっこいいんだ(笑)

同門の酒
 小兵衛を含めた辻平右衛門の弟子たちは毎年2月10日ごろに弥七の妻が営む武蔵屋に集まっていたが、今年は一番若い矢村孫太郎が連絡もなしに欠席した。
翌日孫太郎の住まいに行ってみると、昨日小兵衛たちの寄り合いに行くために出たきりだという。
そこで弥七がいつも孫太郎は来る前に佐野六の饅頭を買ってきてくれたというので、佐野六に行ってみると、確かに孫太郎は来ていたがなんと女性を連れていたという・・・。

 毎年同門で集まって飲み語らうのがものすごく楽しそう。
それにしても原因であるミスがあまりにも・・・(汗)

逃げる人
 大治郎が帰路で出会った老人は、身も知らぬ娘が乱暴されそうになっているのを命がけで助けた。
その後何度か偶然顔を合わすうちにすっかり仲良くなった2人はちょくちょく一緒に蕎麦屋で飲む仲になる。
ところが老人を住まわせている寺の和尚から小兵衛が聞いた老人の本名は、大治郎を究極のジレンマに突き落とすものだった・・・。

 とりあえず誘われてキャッキャと喜んで飛んでくる和尚が可愛い(笑)
酒の愉しみ方を覚えてきた大治郎が、蕎麦掻きをちまちま食べながら呑む様子もとてもよい。

罪ほろぼし
 女の胸から顔を上げた永井源太郎は、仕事の時間が迫り、頭を切り替えて職場に向かう。
源太郎が出てきたのを見ていた男が背後からこっそり斬りかかろうとするも、それを見ていた小兵衛が阻止する。
源太郎は小兵衛の名前を聞いて土下座し、父親の犯した罪を謝罪した。
なんと源太郎は永井十太夫の息子だったのだ。

 永井十太夫は剣客商売二 の「辻斬り」の主犯である。
あのどうしようもない親からなぜか生まれた宝石のような男(笑)
ちうわけで源太郎のあまりの好人物振りと修練を積んだ弓矢の腕前が印象的なエピソードで、源太郎にはぜひとも再登場してもらいたいところである。

 今回も粒選りで面白かった。
前から思っていたが読んでいる間の化夢宇留仁のリアクションの多さではこのシリーズは出色で、ニヤニヤしたりフハッとなったりじ〜〜〜んとなったり、読んでいる様子を近くで見ていた人からしたら完全に不審者である(笑)
それくらい感情移入しやすく、面白くできているのだ。
ちうか感情移入という点ではこの著者の作品に並ぶものはそうは見つからないだろう。

20250425(mixi日記より)
20250425


アリータ:バトル・エンジェル
ロバート・ロドリゲス監督

を観た。昨日。
最近キンドルで銃夢シリーズを全部読んでおり(ちなみにまだ最新シリーズ「銃夢火星戦記」は連載中)、その流れで安くなっていたブルーレイを購入して観てみた。

 とりあえずはまあまあ面白かったが、やはり漫画に寄せたでかい目の変なバランスの顔は違和感ありまくりだった。再現するならでかい目ではなくてタコ口の方だろう(笑)
物語や設定は原作を咀嚼しまくって再構築しているが、そこかしこに原作を再現するという執念のようなものは感じることができた。
ジェニファー・コネリーとイドの助手のおばさんはいらなかったと思うが。
それにしてもジェニファー・コネリー老けた(泣)

20210321(mixi日記より)
20250426


いまさらですがソ連邦
速水螺旋人、津久田重吾著

を本日読了。
実に面白かった。
まさにソ連初心者(笑)の入門書として最適。
この本が面白いのは2人の著者の知識と腕はもちろんのこと、ソ連という国がこっちの常識とはかけ離れすぎていて面白すぎるというのが大きい。
アマゾンプライム会員なら電子版をただで読めるので、未読の人は必読。

20210327(mixi日記より)
20250427

 


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