オールドレンズの新しい教科書
鈴木文彦著
オールドレンズを楽しむための入門書。レンズカタログ的な要素も強い。
大失敗(汗)
なぜかというとこの本は化夢宇留仁がオールドレンズを楽しむとしたらメインになるであろうニコンZマウント機が発売される前の内容だったのだ(汗)
Zマウントに対応したおすすめのマウントアダプターなどの情報を得たかったのに、皆無という結果に(泣)
まあオールドレンズを楽しむ上での基本的な知識やいろいろなレンズやアダプターの紹介は悪くないのだが、活用できないのではその分ストレスが上がろうというもの(汗)
とほほ・・・
20250727(mixi日記より)
20250729
銀河乞食軍団3 銀河の謀略トンネル
野田明宏著
を昨日読んだ。
星系軍から釈放されたロケ松とピーターだったが、今度は星系警察に捕まってしまう。
乞食軍団の面々は方方で手を尽くし、なんとか2人を取り戻す。
星涯重厚の社長が1人でクルーザーでバカンスを楽しんでいるところに、突如美女が現れ・・・。
なんだか意味不明なあらすじだが、とりあえずバラバラだったメンバーがなんとか集合し、タンポポ村の事件の発生理由を突き止め、その後タンポポ村で擱座していたクロパン大王を取り戻すも、新たな「穴」の発見と・・・まあそんな感じの展開である。
相変わらず大量のキャラクターが出てきてわちゃわちゃしまくるのだが、もう一つ感情移入できないのも相変わらずで、なんか数歩離れて眺めている感がある(汗)
考えてみたのだが、もしかしたら登場人物が日本名なのも原因の1つかもしれない。
カタカナの名前はそれだけで自分とは常識の違う人という認識が生まれ、その結果やることや考えることが奇抜であっても逆に受け入れやすいような気がするのだ。
まあ本作の登場人物名が全員カタカナであっても大して変わらないような気もするが(汗)
とりあえずクロパン大王の修理・・・と大改装(笑)の件など、目新しくて面白くなくもない展開もあって、まあ・・・悪くはない・・・か???
関係ないが「ケイ&ユリみたいなメタリック・ビキニの2人組」という描写があった(笑)
20250730(mixi日記より)
20250730
老人と海
アーネスト・ヘミングウェイ著/高見浩訳
1950年頃のキューバにて、毎日メキシコ湾で漁をしている老人サンチアゴは運に見放されており、なんと84日間も坊主が続いていた。
心配した少年マノーリンがいたわってくれるが、彼はもう親の言いつけでサンチアゴの船には乗れないのだった。
翌日1人で船出したサンチアゴは沖に船を進め、大物を狙って仕掛けを投入し・・・。
表紙が気に入って買ったのだが、こういう誰でも知っている名作の類は初めて読んだかも。
で、面白かったかというと・・・・・・・・まあまあ面白かった(笑)
とりあえず読み始めたらノンストップで読み切ってしまうような文章の完成度は当然として、思い切りシンプルな構成も凝縮感があってよかった。
すぐに老人と巨大カジキの対決が始まるわけだが、これが数日にわたる超長期戦で、海の懐の深さのようなものを感じられた。
そのあまりにもハードな対決で巨大カジキを兄弟のような存在に感じた上にボロボロになってわけがわからなくなってきたサンチアゴが「よし、好きなようにしろ、おれを殺せ、こうなったら、どっちがどっちを殺そうと同じこった」というのには笑ってしまった。
その対決がどうなってそのあとどうなるのかはここでは書かないが、なかなか壮絶な展開なのは間違いない。
1つよくわからなかったのはサンチアゴがカジキ専門の漁師なのかそうじゃないのかで、冒頭の説明だとほんとになにもとれないという感じなのだが、しかし読み進めていくと小物は眼中にないような雰囲気でもある。
巨大カジキとの対決中にはけっこう気軽にマグロとかシイラとかをとって食ってるし(笑)
もちろん訳のせいもあると思うが非常に読みやすいので、未読の人は読んでみても後悔はしないと思う。
20250731(mixi日記より)
20250801
機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還(全26巻)
Ark Performance著
を昨日キンドルで読んだ。
宇宙世紀0090年、一年戦争で散逸した情報や資料を収集編纂し調査保存するFederation Survey Service(略称FSS)のテストパイロットであるレッド・ウェイラインは、シミュレーションでフルアーマーガンダムに乗り込み、ゲルググ3機と戦う戦闘データ収集調査中に、奇妙な出来事に遭遇する。シミュレーションに現れた謎のゲルググは、レッドのことを「ジョニー・ライデン」と呼び、その帰還を歓迎すると言った。
ジオン共和国との人材交換交流プログラムでFSSに出向しているリミア・グリンウッドと共に調査を進めるレッドだったが・・・。
世に数あるガンダム漫画家の中で、化夢宇留仁的には長谷川裕一先生に続いて2番目に面白いと思うのが本作の著者Ark Performance氏である(ちなみに2人組である)。
と言ってもいわゆる王道のマンガ力ではArk Performance氏は長谷川先生には遠く及ばない。
しかしその代わりに長谷川先生には逆立ちしても真似できない数々の武器を持っているのだ。
まずメカの画がうまい。かっこいい。
何を描かせてもうまいのだが、特にメカの描写はハイテク巨大兵器感バッチリで、いやが上にも盛り上がるのだ。
そしてこっちの方がメインだと思うのだが、それっぽい設定を作り出してそれを説得力のある描写で読者を納得させるのが超巧みで、ガンダムといえば言ってしまえば古い子供向けのアニメに端を発し、その後のシリーズでもおかしなところが山程あるのだが、そこに独自の設定をでっちあげ作り出してあたかもリアルな世界のように描き出してしまうのだ。
そういうところがガンダムといえばUC(宇宙世紀)であり、その世界の歴史や設定が好きでオリジナルのウォーゲームを作ってしまうような化夢宇留仁には超ツボなのである。
例えば1年戦争でジオン軍があまりにも次々と新型MSを投入していたのは普通の感覚ではおかしいと思いつつ考えないようにする(笑)ところなのだが、そういうところにもきっちりと、それがなぜ可能だったのか、どういうシステムでそれが成されたかを説明してしまうのだ。
また雑誌などでちらっと紹介されただけのレアな機体などがどんどん出てきてそれらがなぜ作られ、どうなったのかが描かれるのも見どころである。
ちなみに本作にはコア・ブースター、Gアーマーのどちらも登場する(笑)
一応この世界でホワイトベースに配属されたのはコア・ブースターということになっているようだが。
対してやはりマンガ力という点ではアンバランスさが目立つところもあり、上述の通りメカの画は超かっこよく、戦闘シーンも超かっこよくかつそれっぽく描かれているのだが、それがドラマツルギーと結びつくまではいかない。
むしろ盛り上がるのはやたらに出てくるおっさんやおばちゃんが会話しているシーンで、アクションシーンよりもむしろ山場になっているのがある意味すごい(笑)
登場人物に注目してみると、基本的に群像劇のような構成なせいもあるのだが、まず主人公かと思われるレッド・ウェイランのキャラは全然立っておらず、じゃあリミア・グリンウッドかというとやっぱり大して存在感があるわけではなく、その後ユーマやイングリッド0など、魅力的なキャラクターも出てくるが主役というほどではなく、結局一番主役らしい存在感を示したのは・・・・・・ゴップ議長である(笑)
あのジャブローでホワイトベースを厄介者呼ばわりしたゴップ議長に「めぐりあい宇宙」由来の超かっこいい台詞まで言わせてしまうのだからしびれすぎる。
また本作の時代設定は「逆襲のシャア」直前ということもあり、ゴップ議長をはじめとした聖典由来のキャラから、Z、ZZ、そして「逆襲のシャア」の登場キャラクターや、影響してくる技術設定では0083も関わってきたりと、まさに宇宙世紀歴史マニアには垂涎といえる大サービスで、実に濃厚なことになっている。
意外なところでは ZZ前半で情けないことになって消えていったヤザンが大活躍したり、もちろん後半ではシャアも出てきて大暴れ(笑)
ちうわけで長谷川先生のクロスボーン・ガンダムシリーズとは全く異なる楽しみを大いに提供してくれるのが本作なのである。
ちなみに本作では同じArk Performance氏の作品である「ギレン暗殺計画」のオリジナルキャラクターも出てきてその後の様子を見せてくれる。
物語にガッツリ関わるわけではないので本作から読んでも特に問題はないのだが、そういうのでモヤモヤするのが嫌な人は先に「ギレン暗殺計画」を読んでおいた方がいいだろう。
20250807(mixi日記より)
20250807
機動戦士ガンダム ギレン暗殺計画(全4巻)
Ark Performance著
をキンドルで読んだ。
宇宙世紀0079年12月。
ジオン国家公安部捜査官レオポルド・フィーゼラーは、サイド3で発生した連続要人爆殺事件を捜査していたが、幼馴染みで総帥府勤務のエリース・アン・フィネガン謎のメモリーディスクを手渡される。
ディスクの中身はこれまでの爆殺事件の記録かと思われたが、まだ起こっていない事件まで記されており、リストの最後の標的はジオン公国総帥ギレン・ザビとなっていた。
かつての教官であるランス・ガーフィールド中佐と出会い、更に調査を進める内、やがてそれは反ザビ家のクーデターにつながっていき・・・。
テレビや映画で提供された情報を活かした上で、リアリティのある設定を積み重ねて緊張感のあるスパイストーリー&歴史秘話に仕上げているのは流石の手腕。
気になるところがないわけではないが、説得力のある設定の構築と、それに現実感を与える「灯火管制」などの描写など、非常に完成度が高い。
ラストは超ベテランエースパイロットの旧型機と、若きニュータイプの駆る新型機の一騎打ちというベタな展開も見せるが、やっぱりそういうのはベタに盛り上がるのだ(笑)
歴史秘話としても映像では顛末がわからなかったセシリア・アイリーンが終戦時になにをしていたのかとか、「0080 ポケットの中の戦争」の事件が絡んできたり、「トト家」のことが語られたりと、心憎いポイントを突いてくる。
化夢宇留仁のようなUC歴史オタクを対象とすれば非常に完成度が高い作品である。
それ以外の対象には最後のMS戦以外は全く刺さらないと思うが(笑)
20250807(mixi日記より)
20250808