ミーガン2.0
ジェラルド・ジョンストン監督
イランのトルコ国境付近で、観光客らしい女性がスパイを疑われて射殺される。
しかし彼女は火葬場で立ち上がる。
彼女はその技術をアピールするために送り込まれたロボット「アメリア」だったのだ。
ところが彼女は救出するはずだった科学者を射殺し、姿を消してしまう。
一方あの事件を乗り越えてなんとか2人で生きてきたジェマとケイディだったが、ある夜屋敷に複数の武装した侵入者が。
ところが何者かが彼女たちを守り・・・。
ちうわけであのミーガンの続編である。
日本公開を楽しみにしていたのだが、突然の公開中止で仕方なく配信で観たのだった。
とりあえずホラー要素は一切無くなり、新たな内容は要するにSFアクションで、1と2との関係ではターミネーターシリーズに最も近い展開といえば想像通りである。
しかし本作に限っては1がホラーだったから2もホラーでなくてはならないというようなことは全く無く、要するにミーガンのキャラクターさえ魅力的に描き切ってくれればなんでもいいのだ。
そういう意味ではまあまあだった。
この「まあまあ」というのがポイントで、監督はアメリカでの評判が芳しくなかったことに対して「ミーガンならなにをやってもいいと思ったが間違いだった」と言っているが、それがまた間違いで、真実は「なにをやってもいいがやった方向には突き抜けなくてはならない」だったのだ。
そういうところが圧倒的に足りていない。
例えばミーガンボディの初登場シーンはいきなり訓練みたいなシーンになるが、あそこでは「スタートレック ヴォイジャー」でセブン・オブ・ナインがやったような、神々しい登場カットが必要だった。
またミーガンの活躍シーンでも、あのミーガンらしい完璧な動きで敵を圧倒する描写が圧倒的に足りていないのだ。
しかし全然駄目というわけではなく、車のシーンであの曲を流すとか、盛り上がりポイントもいろいろあるので、実に惜しい。
また敵ロボットであるアメリアが魅力的に描けていて、むしろその見せ場はミーガンでやるべきだろうと思ったところも多かった。
ちうわけで悪くはないのだが、突き抜けきれていない惜しい作品という感じだった。
それと1であれだけ印象的だったミーガンダンスがロボットダンスになってしまったのももったいない。
20251025(mixi日記より)
20251025
銀河乞食軍団4 宇宙コンテナ救出作戦
野田昌宏著
ド・ロペス財閥の総帥の娘ドロレスは、チャリティーコンサートに出席するための準備で忙しかった。
チャリティーといっても刺激を求めた上流階級の女性たちが趣味でやっているだけで、興味の無くなった古着とかを貧乏人にめぐんでやって善行をした気になるのを楽しんでいたのだ。
そして彼女にとってはその後に開催される婚約披露のほうが重要なのは言うまでもなかった。
ところがそこにいきなり現れたのはドロレスの生き別れの姉であるエラ。そう銀河乞食軍団の金平糖錨地一番の整備士であるエラだった・・・。
ちうわけで相変わらずな感じの乞食軍団である。
そしてやっぱりもう一つ乗り切れず、一歩離れたところから眺めている感じも相変わらず(汗)
本作は道士という謎の敵の登場、X200という軍の開発した特殊エンジンの強奪と、小惑星帯で漂流しているコンテナの回収が主な内容で、道士は菊地秀行のエイリアンシリーズに出てきそうななかなかの存在感を持った強敵なのだが、なんでかやっぱりもう一つ盛り上がらない。同一人物がエイリアンシリーズに出てきたらめちゃくちゃ盛り上がりそうなのだが(汗)
またX200の強奪の顛末も第1巻でやったのと似たような感じで、やっぱり予想の範囲内という感じが強くてなんとも(汗)
しかし相変わらず未来社会で一般化した巨大設備とかの描写はかっこよく、本作でもパンパネラ3号が金平糖錨地のブンカーに収容されるところの描写とかはしびれるものがあり、また最後にコンテナから出てきたものは「なるほど」と思わせるもので、プロット的な面白さも味わえた。
しかしだからこそなんだか乗り切れないのがもったいない。う〜〜〜ん。
ちなみにパンパネラ3号の「パンパネラ」はパタリロから借用したそうな(笑)
そんで表紙の宇宙服に描かれているキャラクターもたいがいやぞ(笑)
番組を作っていたのが著者なのでいいと思ったのか。まさか個人で権利を所有していたりしないよね。
20251028(mixi日記より)
20251028